2024年4月18日木曜日

『Bike in the sky』#383 暇人の定義

先週末の気候も春本番を感じさせてくれた

我々バイク乗りには格好の、ちょうどいい気温だった

そうなると月ヶ瀬にはバイカーが大挙襲来かと思いきや、そうでもなかった

特に最近の月ヶ瀬の土曜は「開店休業」状態だ

その証しに若い月ヶ瀬メンバーまでも・・・
「クルマで来てるがなぁ~!」だった

通称「茶碗屋の若旦那」が最近手に入れたフェアレディだ
茶碗屋という生業は儲かるのか!?

こんな高級車?をポンっと買っている

皆で寄って集ってお相伴に預かろうではないか!?

続いて日曜日、自身はRT1で詣でた
だが春の日曜日というのにバイカーはさほどでもなかった

RT1で出かけたのにはマフラー内のカーボン除去の効果をみたかったからだが・・・

特に気温が上がった帰りの道中の調子をみたかった

結果は心なしか良くなったようには感じたがボケたジジィの言う事はアテにならない

その当日の月ヶ瀬には
上画像、真ん中に写るTan〇さんのトライアンフ・デイトナ660が来ていた

このトラもまた、2,3週間で手放すのだろう

まぁ、こんなとっかえひっかえの乗り継ぎ方も有りと言えばアリかもだが・・・

そのトラをW&BLカラーのツナギのYam〇さんが試乗していた

感想は「ええバイクですよ!」だった

このコメントは奥が深い

そして今週も針テラスに行ってきた
ここ最近、針テラスはバイクを止める所も無くなるほど大勢のライダーで満杯だ

当日は奈良県警のイベントもあって
春の交通安全運動の一環で何か貰えるのか長い列ができていた

そんな警察繋がりでは
久しぶりのパトカードライバー、Tom〇さんがハンターカブでT-PADDOCK630にお越しだ

このTom〇さん、CB750のK3だったか?

それもお持ちで他にベスパにも乗っておられる

そして、雑談の中で・・・

「もう、警察を定年退職しましてん!」と仰るではないか

今は「関係機関の嘱託で」と言われた思うが気楽に過ごされている様子
こうして国家権力にお勤めだった方とお話ができるのは、ある意味で楽しい

また、この日はT-PADDOCK630では別のイベントもあった

最初の参加者は
満面の笑みを浮かべるグランチャイルドとIsh〇グランパ

娘さんから子守を頼まれてのお越しだった

普段の月ヶ瀬の表情とは別人になったIsh〇さん

赤ちゃん言葉でメロメロな様子から、あのBuellで爆音をたてていることは想像できない

そして、この二組の珍客の前に昼前からの本来のイベントがあった

それは
T-PADDOCK630では最も長い保有期間を有するW1Sだ

このWが以前より右マフラーから白い煙が出ている事の原因とその修復作業

やっと、その機会を得られたことからWの腰上解体作業にかかった
だが自身は、この故障知らずのWで今までキャブ以外、どこにも手を入れたことがなかった

そんなことでWもお持ちの友人の2〇さんに知見を得る為にもお手伝い願った

2〇さんは何度かWのエンジンに手を入れられている
また2〇さんも自身と同じ365連休の暇人ゆえ?に頼みやすい

暇人と呼ぶのは少々無礼だが、黙っておこう

そして
ピストンも外したがヘッドはそれなりのカーボンが付着

だがピストンのスカート部は年数の割にはシリンダーと共に綺麗な状態の様に見受けられた

さらにヘッドから4本のバルブを抜き取った際の感触から、一つが怪しい
となると上画像のバルブガイドからのオイル下がりなのか!?

あとは内燃機屋さんで各部位を計測してもらい判断を仰ぐことになる

そして本日の作業はここまでだが、クランクケースに他の部品が落ちないよう養生をする
ところがだ!

「なんで、おまえまで駄々をこねるのか!?」

今度はCBのフロントフォークのオイルシールあたりから微妙な量のオイルがボトムをツタっているではないか

「まぁ、シールはネットで探せば出てくるやろ」

と高を括っていたが意外と少なかった

またCBのフォークのシールは前期型と後期型で外周の直径が3mm違うことも発覚

となると型式からどこで前期と後期に変わるのか

なんか資料で調べるより「ここは実地で」と、バラシにかかった
バラシて実物を測った結果、後期型の直径が43mmだった

早速、ネットで探索をした

なんと前期型はリプロも含めそれなりに出てくるが、後期型は全くと言っていいほど出てこない

「う~ん・・・・」

もはやイジメかと思えるほど現在のT-PADDOCK630では故障車が続出だ

誰かさん達を「茶碗屋」や「暇人」と揶揄する扱いをした報いなのか

まぁ自身も暇人を謳歌している身!

ここは暇人らしく気長に探すとしよう

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2024年4月11日木曜日

『Bike in the sky』#382 どんくさいのぉ~と、どんくさいバイク

どんくさい事をまた・・・やっちまった!

そんな時にT-PADDOCK630ガレージにプジョーが届いた
年式は少々古いがそれなりのコンパクトカーだ

やっとT-PADDOCK630にも普通のクルマがきたという感じだが・・・

と言うより「普通のクルマ」の概念がよく分からない
T-PADDOCK630のクルマと言えば

先ずオールユースの足としてチョロQこと2シーターのツインがある

さらに特異な3輪のVespa Carもある

そして
このベックがある

本題はこのBeck!

先週、いつもBeckがお世話になっているS&Comに行ってきた
このS&Comでの用件は2年が経って「車検日をいつにするか」という用向きだ

この会社とは前身の会社を含め35年以上の付合いになる

その中で後半の20年ぐらいか、今も進行形でお世話になってる主治医のYam〇さんに

「いつ、車検に持ってきたらエエかなぁ?」と・・・そして

「ついでにリアショックを換えてリアの車高を20mmほど上げて欲しいねん」という依頼と相談で行ってきた

そんなこんなの談議中に「座学、1級整備士」の入社4,5年ほどのMae〇さんがやってきた

「毎度です。車検の連絡をしようと思ってた矢先でしたわ!」と挨拶がてら寄ってきた

そしてBeckを3人で囲みながらMae〇さんは自身に対して

「帰りは、どうしはります?」と尋ねてきた

「えっ?帰りって?」と聞き返すと

「車検で持ち込んでくれはったんとちゃいますの?」と逆に問い返される

自身は「車検日まで2週間ほどあるのでリアショックのことも含めて相談に来ましてん」と

すると「えっ?2週間?・・・いやいや期限はもうすぐやったと思いますよ!」と言いながら

Beckのフロントガラスに貼ってある「車検の有効期限」のステッカーを確認に・・・

すると「ええ~、期限今日ですやん!」

自身も慌ててステッカーを確認する

「わ~、今日になってるやん!」と他人事のようにビックリしている

そして自身は

「え~、おかしいなぁ~!21日のはずやってんけどなぁ~」と言いながら、さらに

「いつのまに今日になったんやろ!?」と・・・

すると主治医のYam〇さんは

「車検日は勝手に変わりませんって!それより・・・」

「よう期限の今日に乗ってきましたね!?」

続けて

「知らんと明日も乗ってて、なんかあったらえらい事ですやん!」と慰められてるのか・・

で結局、Beckを預けて帰ることになった

車検日を勘違いと言えども、まぁどんくさい事この上ない所業の一幕だった

しかし帰りの代車が上画像のスーパーカーで帰るのかと思うと、それはそれで興奮する

だが

スーパーカーは・・・

「ダメです」と言われた

その代わりの足が冒頭画像のプジョーになった訳だ

なんであれ代車はありがたいが、ここS&Comは普通のクルマ屋ではない

代車であっても外車なのは嬉しい(生まれが昭和25年辺りは外車に過敏に反応した世代だ)

早速、プジョーを駆って意気揚々と帰り路を楽しんだ・・・が・・・

インプレッションの結果として

「う~ん・・・」

普通の日本車と何も変わらないクルマだった

おまけにコンパクトカーで乗り易いと思っていたが、なんのなんの左右ミラー横の見通しや、ボンネットの見切りや、リアウィンドの後方死角などなど

とにかく見難い!見にくい!

現代人はこんな乗りにくいクルマに乗っているのか!?

そしてガレージに戻った時「思いっきり疲れた」という印象だ

借り物で文句を言っては大人気ないと自覚はしているが・・・

とにかく疲れた

その「思いっきり疲れた」と言えば、もう一人、わざわざ疲れに来た御仁がいた
先週土曜の月ヶ瀬に東大阪から片道50km少々を上画像の原二Vespaでやってきた

毎度のT-PADDOCK630ご近所さんのIsh〇さんだ
自身は見るなり「よう来たなぁ~」と驚きの声掛けをしたが

ここまでの所要時間は1時間15分と意外に早い印象をもった

平均速度に換算すれば42km/hと、原二と言えどハイペースのようにも感じる

そしてIsh〇さんの感想はやはり「思いっきり疲れた」だった

思いっきりではないが疲れる為に?自身は翌日の日曜も月ヶ瀬に出向いた
前週に続いてまたもやNSUで行ってきた

気候も良く大変気持ちも良かったのだが・・・
やはり月ヶ瀬は全盛期の賑わいには、まだまだ遠い

唯一この時期で変わらないのが
満開の桜だ

月ヶ瀬湖の方も
素直に美しいと感じる

もう一方の
橋側は絵になる風景だ

そんな気持ちの良い天候だったことから帰りは針テラスにも寄った
月ケ瀬と打って変わって大いにバイカーが集まっていた

そして相変わらず
NSUを「なんじゃこりゃ!」

と、聞こえてきそうな目線で遠巻きに見られるのも、何とも・・・うれしい!

そして帰路につくが、NSUの調子も良くガレージに戻って本日の最高速を確認した
ちょっと調子に乗ったかな・・・

瞬間だと思うが101.1km/hを出していた

そして上述の原二Vespaに倣って平均速度も確認してしてみた

52.7km/hだった

本人的には至ってジェントルに走っていたつもりだったが・・・

このNSU、70年前に生産されたバイクだが、時速100km/hを越える速度では現行車とは比較にならないドキドキ感がある

随所の点検は常に「絶対」を求められ、また手を抜けない「安全性」の整備も求められる

キチっと点検はしているつもりでも70年も前のバイクだ

ハンパない振動からくるネジの緩みやエンジンの調子やら、いつ吹っ飛んでいくやらのドキドキは絶えない

ゆえに「100km/hそこそこで何を言う」と聞こえてきそうだが、乗ってる方は振動満載と共に200km/h以上で走っている錯覚に陥る

てな感じで当日は無事に戻って来れた

さぁ、これからさらにバイク本番の季節になる

今季もライダー諸氏が仕事の励みになるよう、バイクを安全と共に乗れることを願う

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2024年4月4日木曜日

『Bike in the sky』#381 整備と体感にぶるジジィ

前回のブログでは「美人ピアノ教師の事件簿に巻き込まれたジジィの行方・・・」で終わった

巷では、この先の行方に注目が集まっているようだが言いたかったのは女性から物事の依頼をされるとオッサンは、なかなか断れないことにある

案の定、原付Vinoのウィンカーの交換は一般のバイクと違い、シートと一体のモノ入れを外し、さらにサイドカバーも外してウィンカーから車体内側後部の奥まった所にあるカプラーまでの配線一式を交換しなければならい

そんなめんどくさい取り回しになっていることも知らず安受けをしてしまった事を悔いていた

さらにカバー内のエンジン部や配線類はクモの巣も張っていたり、とにかくホコリまみれで超が付く汚なさだったのだ

でも受けた以上、仕事はキチっと熟さなければならない

ウィンカーの交換ぐらいでは「30分もあれば余裕で」と思っていたが、開けていろんなところを目にすると気になる所は手を入れてしまう

でもって他の不具合も見つけてしまうとほっとけない

おかげで2時間ほど費やしてしまった

そしてフロントブレーキのレバーを握ればアクセルグリップに当たる寸前まで引っ張れる

結局、フロントブレーキシューも交換と相成った
早速、新品のシューをネットで手配し無事、交換作業も終了

これで一先ず「美人ピアノ教師の事件簿」は終わったが大変喜んで頂いたのが救いだった

すべて終わって、ふと思ったのが・・・

これが同じ近所の方でも「オッサンやったら、ここまでやったかなぁ~」だった

だが、そんな妄想にふっけている場合ではない

気を取り直してVespa Carのタイヤ交換作業を片付けなければならい

この話の続きも止まったままだった
新品のタイヤが左右2本届いた

ちょっとレーシーな雰囲気を求め、深く考えず発注した

だが、ここで発注ミスに気付いた

今までのタイヤは「4.50-12」のサイズ
届いたタイヤのサイズは「110/70-12」のチューブレス用

見た瞬間、「あ~、やっちまったかぁ~!?」だった

そう!同じ12インチでも今までのチューブは明らかに太すぎて使えない

そもそも届いたタイヤをよく見ると「TUBELESS」の表記もあるではないか

たぶん寝ていたのか、もっとキチっと確認して発注すべきと反省だ

だが幸い?なのか?

前回にアップした通り4.50-12のチューブはバルブ周りが破れだしていた
よって「110/70-12」に合うチューブを探せば良いだけと思った

ところがだ!

ネットで探しまくったが、それに合うチューブがなかなか見つからないのだ

見つかったと思ってもバルブ形状がL型ではない垂直型のバルブなのだ

仕方なく買ったモノタロウにタイヤの返品交換を依頼したが・・・

「一度、梱包や封印を解かれると返品はお受けできません」と剣もホロロ

「え~、アマゾンやったら交換してくれるのに、二度とモノタロウでは買わんわ!」と

心で叫んだだけで口には出せない気弱な己がそこにいた

そんな時に話題の?美人ピアノ教師がお見えになって気分転換ができたわけだ

それが功を奏したのか「110/70-12」に合うチューブを発想を変えて見つけられた

分かっている方には「朝めし前」な事だろうが自身には天才かと思える発見だった

探す方法として、まず12インチのL型バルブのチューブに絞る

そしてサイズが110であればOKなのだが・・・

見つかったのは4.00-12

一見、合いそうに思うが・・・

問題は当方のVespa Carの後輪のホイルは一体型ではなく、左右を8本の6mmボルトで組み合わせる合体タイプなのだ
よって「110/70-12」の70という扁平率に合うチューブでないと4インチや4.5インチのチューブではダブついて合わせホイルの間に挟まり噛んでしまう

そこで冷静に考えればサイズの捉え方だけのこと

要するにサイズ表記をしっかり解釈すれば解決する話だ

あまたあるチューブの中の、さらにL型12インチの中に「80/100-12」を唯一見つけることができた

「110/70-12」の扁平率70に拘り過ぎたのが発見を遅らせた

だが「80/100-12」であれば幅80に対して扁平率が100であればチューブ幅も80になる

「110/70-12」のタイヤ幅は77なので80のチューブは、ほぼ使えるのではと直感した

確信して発注し、届いて早速装着
ドンピシャのビンゴだった!

右も交換して
バックスタイルが少々華奢に見えるが・・・

それより以前から気になっていた荷台車幅からのタイヤのはみ出し
以前のタイヤより、はみ出しが少なく、ほぼ面一になった

そこには違法車となって罰金を科せられる警察の目も大人的?に配慮しなければならない

前輪は先に換えていたが
後輪のミニモト用と雰囲気も合って、やっと3輪とも新品タイヤに落ち着いた

だが
う~ん・・・

なんか雰囲気が・・・
ちょっと華奢になったかな・・・まぁこれで暫し乗ってみよう

これでいつかは片道50Kmの月ヶ瀬詣でに行きたいのだが・・・

それこそ大冒険だ

その月ヶ瀬の先日の日曜には
今年初めて月ケ瀬に乗り出したNSU Sports MAX

気温も10℃を余裕で越え、非常に気持ち良く走れた

先着ではYAMAHAのSDRでAsa〇さんが
帰り際でのシーンだが自身はAsa〇さんに

「このSDR、売って!」と言っていた

最近はオークションでも自身は小排気量のバイクに目が行く

その中でも、このSDRはAsa〇さんが手を入れた、なかなかのムードを持っている

そのAsa〇さんに乗り出したNSUのダメ出しも頂いた
月ケ瀬に到着して、しばらくすると・・・

「爺さん、キャブのネット、燃えて穴あいてるで!」と忠告を受ける

見るとキャブのゴミ除けネットが焦げたようで大きな穴が開いていた

このNSU、冬場はバックファイヤーが厳しく今回の気温でも道中パンパン吠えていた

たぶん、その影響と思うが・・・

また、こんな御仁も
毎度のIsh〇さんのBuell左に写るYam〇さんも久々の月ヶ瀬詣で

やはり、こういう月ケ瀬レジェンドが揃うと本格的な春の訪れを感じさせてくれる

そこに最近、月ヶ瀬によく訪れられる
伊賀からのお越しで2〇さんだ

その隣が自身、さらに隣に写るのが空手の糸東流師範「怒るで!しかし~~!」のIso〇さん

2〇さんの当日はCB750のK2だったかブラウンメタのCBでお越しだった

そろそろ自身のW1のオーバーホールもあって内燃機屋の情報をもらっていた

だが、オーバーホールではないが自身にはCBでもCB77の対策で困り事がある
前日土曜日には上のCBで月ヶ瀬に行ってきたがGPキャブのアイドリングが今一つ安定しない

アクセルを開ければ、なんの問題もなく気持ち良くエンジンは回ってくれる

だが信号待ち等で止った時はアイドリングでエンジンの回転が下がり過ぎ、止りそうになる時がある

そんな時は下がらない様に微妙にアクセルグリップを捻って回転をキープしようとするが信号待ちで回転が上がると爆音で周りを不快にさせている

そんなこともあり今のCBのオリジナルのスタイルからマフラーをノーマルに戻すことにした

以前はノーマル用エキパイのフランジが無くマフラー交換はできなかったがフランジをオークションで購入できたので交換作業にかかった
タンクもオリジナルに変えたのでノーマルのマフラーもクラシカルで今の時代では新鮮だ

あとは実走で走ってみないとフィーリングの是非は分からない

CBの場合、以前のYパーツと言われるレース用のメガホンマフラーは明らかにノーマルとは一線を画すと言われている

はたしてノーマルマフラーで性能の違いを自身は感じ取れることができるのか

う~ん・・・自身は暑いや寒いの体感を得ることも鈍くなっている

そんな状態でCBのマフラーの性能がぁ~?

たぶん分からんだろう!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2024年3月28日木曜日

『Bike in the sky』#380 整備と美人ピアノ教師

先日と言っても10日以上前の月ヶ瀬の様子だ

先ず16日、土曜日

四国からやってきたHira〇さんが、上画像の左に写るMiy〇さんのサイドカーに跨っている

そのHira〇さん、以前はこの月ヶ瀬では常連さんだったが仕事の関係で今は四国にいる

そんな中で月ヶ瀬が恋しくなるとフラっとやってくる

今回はそんな様子からだが・・・

Hira〇さんは「このサイドカーに乗れるもんなら乗ってみろ」と挑発されて試乗していた

結果は「真っすぐ走らせるだけやのにメチャ、テクニックがいって恐怖満点」と言っていた

「じゃあ、手本を見せましょ!」とオーナーのMiy〇さんが言って

Hira〇さんはカー側に、ふんぞり返って便乗していた

Hira〇さんの感想は「どっちに乗っても怖いわ~」だった

こんな試乗は、なかなかできないが月ケ瀬ならではのシーンで周りのメンバーはヤンヤ、ヤンヤの喝采を送っていた

やっぱり月ヶ瀬は平和だ!

そして同日には
自身の友人で伊賀の2〇さんがブルーのW1Sにて先に月ヶ瀬に来ていた

その横に写るオレンジのWは、たまたま止められたが持ち主は不明だ

そして2〇さんとは、会えばどうしても旧車繋がりで故障や不調時の相談話が多い

この日は自身はRT1だったが自身のWが右からの排気が白い煙を吐いていることから相談をしていた

その相談話しを自身の「Wが聞き耳を立てて聞いていた」のか・・・

明くる日、月ヶ瀬からの帰りの道中でWがエンジントラブルで停止してしまった

その明くる日は
3月もお彼岸だというのに、まだまだ寒い冬場のようだった

自身はバイク乗車許可条件の気温10℃ギリギリ(実際は不明)だったがW1で月ヶ瀬に来た
3月のお彼岸最中の日曜でこれほどバイクが少ないのは過去には、あまり無かった様に思う

そして毎度のバカ話もほどほどに帰路につくが・・・

帰路はここ数年、月ヶ瀬から水間(みま)方面に向かう峠を経て、さらにけっこう長い水間トンネルを経由し奈良教育大廻りで帰っている

その帰り路の水間トンネルの1/3ぐらいに入ったところでWのエンジンが突然、ブスブスいい出しエンジンが止まりそうな雰囲気

おまけにトンネル内というのにライトまでも消えたり点いたり・・・

「え~!嘘っやろ~・・・」

と、トンネル内で止った時の最悪の恐怖を想像した

だが、エンジンはまた正常に回り出し、なんとかトンネルからは抜け出せた

ところがトンネルを抜けてしばらくすると・・・

またもや「バス、バス・・・ブブブ・・・バス、バス」

今度はエンジンは完全に落ちてしまい、道端に寄せて停車

ここは足掻いても仕方ない
冷静になり・・・突然止まるまでの状態を思い出し、そこから原因を突き止める

トンネル内で止りそうになって、またエンジンが普通にかかって・・・

この症状から明らかに電気系統のどこかが接触不良か、電源の+側が車体に干渉したような感じ

そして、またエンジンがかかって普通に走れ・・・

その後、お陀仏!

こういう場合の疑い方はWならでは?の振動からくるトラブルが多いのだ

そして停止してから真っ先に確認したのがFUSEだった
画像の黄色いバッテリーからコイル側の間にある20AのFUSEが切れていた

一瞬で症状から原因を見つけた時は「ニタッ」としている自身がいるのだ

だが、問題はFUSEを替えれば済む話ではない

FUSEの切れた原因を探さなければならない

だが、これも容易に見つけることができた

主因はFUSEのエンジン側へ向かう配線途中にあるギボシのオス側が抜けてフレームと接触していた

ただ、もしこの事態がトンネル内であれば、事はそう簡単には解決しなかった

それはFUSEの先の配線がトンネル内では暗くて全く見えなかっただろう

今回のトラブルは一先ず、20分ほどの停車でエンジンは復活しガレージに戻ることができた

戻ってから
配線をやり直し

続いて
FUSEを更に手短に替えらっれる箇所に移した

まぁ「W1あるある」な一幕だった

だが上述したように今回はトンネル内でWが止まらなかったこと!

そしてトンネルを抜けるまでWは耐えてくれたこと!

まるで自身のWが生き物の様にジジィに気をつかってくれたことは語り草になる

そして上述のサイドカー試乗会に行った時のRT1も帰りの道中では、僅かながら愚図り気味だった

そのRT1、帰りの阪奈道路の長い下り直線で80~90km/hの巡行状態に・・・

暫らくすると「ギャン、ギャン、ギャ~ン~、ギャ~~ン~~」と力が抜けるような排気音
明らかに昔の2スト独特のオーバーヒートなりかけ現象である「デトネーション」のような・・・

ここは慌てて急にアクセルをOFF状態に戻すのではなく・・・

アクセルグリップを少し緩めて、またグリップを少し開けて潤滑油が回るようなイメージのグリップ操作をしながら速度を80km/h以下に落していく

するとRT1はまた機嫌よく巡行してくれる

だが、これではいつかオーバーヒートでエンジンが焼き付きを起こす

これは以前から気になっていた事だったが、あまり乗り出す出番がないことから先送りしていた

今回、何年ぶりだろうか

その主因の燃えカスである、マフラー内のカーボンを除去する作業を掛けた
先ずマフラーエンドにあるデュフューザーパイプを外そうと試みたが固着して外れない

よって車体よりマフラーを外し、バーナーで少し炙ってデュフューザーパイプを抜いた

そしてマフラー後部を覗いてみた

なんと・・・
カーボンが粉雪のように溜まりまくり

これではデトネーションを誘発する?

自身の2ストの知識は所詮、素人レバルだが、こんなカーボンがエキパイの入り口側だったら明らかにデトネーションという異常燃焼で焼き付きなどを起こしていたのではとゾッとする

早速、炙ったりしながらカーボンを落とした
お茶碗の半分ほどのカーボンが溜まっていた

こんなになるまで放っておくこと事態が、そもそも問題である

昨年のCB77転倒も整備を忘れていたことが原因だったが、今回のRT1も焼付いていたら!?

そう考える、RT1の整備は遅すぎると言わざるをえない

早速、マフラー内部も少量のガソリンを使って焼き掃除

そして洗浄機を使い、マフラー内部も洗浄

洗い油をキッチリと抜き

デュフューザーパイプも洗浄し乾燥させて・・・
その間に

エンジンのシリンダーヘッドを開けヘッド内側のカーボンやピストン頭面のカーボンも綺麗に落す

そんな作業でバタバタしている最中

そこに突然、近所のピアノ教室の先生がやってきた

「お仕事中、すんません!」

「私の原チャのウィンカーが落ちて・・・」

「しばらく乗ってたんですけど、お巡りさんに止められた怖いなぁと思いまして・・・」
YAMAHA Vinoという原チャのウィンカーの交換でお越しだ

T-PADDOCK630では原チャの修理依頼はマジで電話や持込みだったりと、問い合わせが多い

特にパンクとオイル交換がベスト1,2だ

オイル交換ぐらいであれば、やってあげるがパンクは、よほどの方で無い限り受けないようにしている

そこには手間も掛かるし、最近の原チャのタイヤはチューブレスも多くT-PADDOCK630ではチューブレス用のキットも持ち合せていない

慣れていないとチューブレスのパンクは、治ったと思ってしばらくしてからまた漏れたという話は、たまに耳にする

そんな事もありパンクは受けていない

と言うより本来は整備ライセンスが無いので整備や修理は受けてはいけない事なのだ

よって、来られた方には必ず

「ここは整備屋ではなく趣味のバイク屋です」

「なので修理や整備をしたら法に触れますので修理はやってません」

それを理解してでも「やって欲しい」と言われる方には

「じゃあ、何かあっても一切苦情を言いませんという書類にサイン貰います」としている

話は逸れたが、今回のピアノ教室の先生は以前にも当該Vinoの相談を受けた

前回はしばらく雨ジャラしなどで半不動状態だったのを乗れるようにして欲しいとの依頼だった

そこからの縁もあり、ご近所の顔見知りでもあることからたまに整備をしてあげている

それもあるが近くのプロのバイク屋にもっていくと・・・

「え~、こんな古い原チャ、部品出るかなぁ~?」とか

「奥さん、もう買い換えはった方が安つきますよ~」とか言われるらしい

たしかに、このVinoは55000Kmほどを走っており業者の言うのには一理ある

だが自身も、このVinoのエンジンの掛かり具合や走りを確認したが問題は無い

気になるとしたらカバーもかけず雨ジャラしで電気系の故障が気になる

と、まぁ近所の「あるある話」なのだが・・・

結局、またウィンカーの交換作業の依頼を受けたのだが・・・

「う~ん、受けるんやなかった~・・・」だった!

美人ピアノ教師の事件簿に巻き込まれたジジィの行方は・・・

サスペンスだ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi