2022年12月29日木曜日

『Bike in the sky』#317 今年も生き延びた

今年も本日を含め、あと三日で終わる

年々、一年の過ぎ行く時間が速くなっているように感じるが気のせいだろうか

また今年は2020年からのコロナ禍の影響が少し落ち着き始めた最中だったが2月に起きたロシアによるウクライナ侵攻で世界が、特に資源物の物価高に見舞われ世界経済に大きな影響を及ぼした年でもあった

その資源高では我々バイクマニア、範疇を拡げればクルマも含めたノリモノマニアとってはガソリン高は手痛いところだ

だが世間一般からすれば「遊びの道楽でガソリンが上がったぐらいで何、文句言うとんねん」と叱責をいただくだろう

たしかにその通りだと頷くしかない

ただ自身は若い頃から自画自賛だが環境適応能力は、けっこう高い方だと思っている

要は必要な何かの物価が上がれば「他方の倹約できる支出を抑えれば良いだけ」と割り切れるのだ

その倹約の中身は企業秘密?ゆえ、ここではカットするが今年の帳尻は合っているように思う

その倹約した一年を振り返り今年最後のブログとする

今年の一番の出来事は、やはりT-PADDOCK630蔵車の名だたるバイク達が嫁いでいったことだ

まず1月に

富山の方に20年ほどの付き合いだったDucati 900 MHeが・・・

その数週間前の2021/12月暮れにはMHeほどの付き合いではないが

Ducati 250 Mach1(正確にはモンツァらしい)も東京に行ってしまった

2月になると

25年ほど共にしたCB750 K0が埼玉の方のところへ

また3月になれば
21年を楽しませてくれたCL77が堺の方に

そして4月
K0と同じ25年を過ごしたXS1が沖縄に嫁いでいった

この一年は名車と言われるバイクが一気に5台も出て行ってしまうと、さすがに気落ちは隠しきれない

だが冒頭の今年の物価高を思えば、このバイク達が嫁いでいったことは我が家の暮らしは一気に楽?になった

うん?なんか表現がおかしいぞ!

非礼を承知で蔑視的表現をすれば江戸時代の小作人?水飲み百姓?のように生活が苦しくなって泣く泣く娘たちを売り飛ばす親なのか

いやいや、ちがうちがう!

エエとこの若旦那に貰うてもらった娘たち?

いや!それもおかしい!

なんで時代劇風なのだ!

それはどうでもいい

言いたいのは乗っていたバイク達にかかる諸費用合計がグンと下がったことにある

T-PADDOCK630の乗り物は全て登録車ゆえ、税金や自賠責、さらに任意保険と・・・

特に5月の税金には「うっ!」となっていた

まぁそれが蔵車が減ると単純な算数で桁数が変わったように感じるほど激減するのだ

今は、ほど良い台数で出費もそれなりに落ち着いている

そして今年一年の特記すべきもう一つの話題は月ヶ瀬メンバーによる「まったり林道部」だろう
毎月一回のペースで林道ツーリングを楽しませてもらった

メンバーは50代が中心で登録者が9名、自身は最年長にあたる

そんな自身に合わせてもらっているのか、走行ペースも部会の名の通り「まったり」と走ってくれるので、さほど恐怖は感じない

来年も楽しく林道ツーリングができれば生きている実感が増すだろう

さらに今年のT-PADDOCK630で話題とするなら
購入して35年になるBeck 550 Spyderだ

奈良公園で追突され半年の修理期間を経て4月にやっと上がってきたのだが、その修復費用に度肝を抜かされた

追突ダメージは非常に軽微であったがリアフードを新品に交換することになりアメリカから代替フードの取り寄せと本体同色にする塗装代等で目玉が飛び出る費用になった

結果的に相手側の保険会社と修理会社が、揉めに揉めて上がってきたが待たされた方は堪ったもんやない出来事だった

だが、T-PADDOCK630バイクがガクンと減った中、この一件でBeckは一気に自身にとっては心の拠り所となった

お陰でBeckに割くメンテの時間は多く充てられることになり非常に調子よく乗れている

以上が今年のT-PADDOCK630の大まかなドラマだったが来年も無事に元気で過ごせる年になれば、それだけで幸いだ

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2022年12月22日木曜日

『Bike in the sky』#316 修理ができれば安くつく

先週から一気に真冬になってきた

バイカーにとっては、けっして楽しい時期とは言えない

先週末には聞いた話だが月ケ瀬お茶屋近くの橋の上でバイクが凍結スリップで転倒したらしい

その橋では自身も数年前、CB750でスリップ転倒をやった苦い思い出がある

幸い、恐る恐る乗っていたので転倒しても自身の身体には何の被害もなかった

だが、いかに速度は出ていなかったとしてもCB750のダメージはそれなりにあった

そんな転倒によるダメージで修理依頼があったと先週ブログでは記事にした

月ヶ瀬ライダーのお一人だが、月ヶ瀬までの峠道で当日は路面も冷たく、またそれを警戒して走りも大人しくなっていたと思われ「タイヤも冷えて硬くなっていたのでは・・・」と推測できる

そんな環境と条件が揃うとバイクはスリップ転倒のリスクが一気に高まる
その結果が上の画像だ

フロントカウル内にあるメーター周りの台座だが車体側に止める台座左右の足?の途中が破断している

その箇所の溶接依頼だが、ここで問題が起きる

その問題とは台座の材質にあった

それは材質が単なるアルミ材ではなくマグネシウム、もしくはマグネシウム合金であることだった

その旨を三重支局に連絡と確認をすると・・・

幸いT-PADDOCK630三重支局ではオフロードライダーの修理依頼の幅が広くなってきたことからマグネシウム用の溶接棒も準備できているとのことだった
そして、まず片方を溶接

さらに、もう片方も溶接して完了なのだが・・・
ここから溶接の箇所にもよるが普通、溶接跡のウロコ状ビードは除去する仕上げを行うことが多い

だが破断箇所に応力が掛かることから今回は仕上げは、しないことになった

作業が終わった全体像だ
ただ、オーナーさんにはお伝えしたが破断した箇所が常に応力がかかる箇所なので高回転での走行は極力控え、また定期的にチェックもお願いしたいと・・・

この点は自身も知っているオーナーさんの走りがジェントルであることなので心配はないだろうと思っている

しかし溶接は奥が深いと思った

そこには、ただ溶接機を使って「くっつけるだけ」と思っていたが知識と技術、そしてセンスが伴わなければ満足な結果は得られない

他にもT-PADDOCK630本部から依頼したDucatiのマフラーがあった
元々、振動でクラックが入ったマフラーだったが・・・

先ずクラック部分を処理して
更に、ここから仕上げる

仕上りは
ここまでの修復も可能だ

装着しても
違和感なく納まった

小物では
ブレーキペダルだが

こうなる

またフロントブレーキレバー一体のマスターシリンダーやハンドルに取り付ける部分も溶接は可能だ

仕上りは
けっこう力が掛かるところだが画像の通りの仕上りだ

今、三重支局で溶接可能な大きさの目安としてはスイングアームまでとのことである

バイクパーツに限らずクルマでも破損したパーツは部品を取り寄せ交換するのが一般的だ

しかし、そのパーツの価格はビックリするほど高額だ

一般的には、そのような場合、ディーラーに依頼して終わる話だがバイクに乗るライダーは所有者自身で修復したいと考える事が多い

事故での修理は極力無いほうが良いのは当然だが、趣味の延長でどうしても元のパーツを修復・改良といった作業をしたい場合、三重支局ではリーズナブルな価格で請け負ってくれる

詳しくは news | T-PADDOCK630 Arranged Motorcycles Storeページ最下段の「Service Info」で紹介している

今年も、あと1週間ほで終わるが来年も元気でバイクに乗れるよう過ごしたいと願っている

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2022年12月15日木曜日

『Bike in the sky』#315 やっと次のクルマは決まった

現在のT-PADDOCK630が所有するバイク、クルマ達は代わるがわる世話を焼いて欲しいのか主に手を焼かせている

困ったもんだ

その筆頭格が先週のブログ末尾に記したセルペットだ
ここ数か月、合間を見てはセルペットの各所に手を入れている

セルペットは2ストゆえ、不調時に真っ先に疑うのがマフラーのカーボン詰まり

そのカーボン詰まりも2度のバーナー焼を施したが、あまりエンジンの回復には変化がない

症状としてはエンジンはすんなりかかる

そして少し暖気をし、アクセルを開け、エンジン回転を上げると「ヴィ~ン、ヴィ~ン」と気持ち良く吹け上がる

だが実際に路上を走らせると1速は問題なく発進できるが2速に入れると、しばらくは回転が上っていくが徐々に「ボワ~」とした感覚でエンジンは吹けない

要はパワーが出ていない

よって次に疑ったのがキャブレターの不具合

で、キャブレーターをバラシて念入りに清掃作業したのが先週までの話しだ

結果として、それでも回復をしないのはキャブレターが2次空気を吸っているからなのか

はてさて2次空気を吸っていてアイドリング時と言えども「ヴィ~ン、ヴィ~ン」と吹け上がるのか

と、原因が特定できていない

さらに疑っているのが、「ひょっとしてピストンリングの一部が折れてる?」と・・・

これもあり得ることだが症状と見合っているのか

まぁ、そのうち解決するだろう

次に手を焼かせたのが当ブログの#312で記事にしたクルマのBeckだ
この燃料計のセンサーが不良ということで修復が不可能となり新品をアメリカからポルシェ356用のVDO製を引っ張ることになった

その間、運転席のメーター跡をカバーするために・・・
我ながら、うまくカバーができた

そして先週、アメリカから新品が届いたのだが・・・
一応、取り付けてみた

ポルシェ356用だが356のレプリカ用なのか、インジケーターランプ類が今時の雰囲気なのだ

おまけにメーターボディの直径が5mm小さい

と言うことはベックのメーターパネル径との隙間は2.5mm開くことになる

で、元のメーターを探すが35年以前のメーターはあっても中古になり精度的に信用できない

結局、仕方なく届いたメーターを工夫して取り付けた

それが上の画像だが・・・「黙ってれば分からん」だろう

続いて手を焼かせれば、やっぱり筆頭格の・・・
先週の土曜、月ヶ瀬に今年最後になるだろうとNSUで出動した

このNSUは気温が10度を切るとキャブがアイシングを起こしてすんなり走ってくれない

よって天気予報を注視していたら当日が満足に走れるギリギリの今年最後となりそうだった

道中、「パスッパスッ」とキャブが悲鳴をあげていたが、なんとか走れた

そしてガレージに戻り各部点検をしながらホコリ類を落とすべく車体各部を磨いていくのだが・・・

「うん?」
NSUのガソリンタンク後方、アルミ製シートカウルとの合わせ部分付近に若干のガス滲み発見

「う~ん・・・」と思ったが相当古いアルミタンクで過去の修復歴跡もそれなりに残されていた

自身もビックリすることなく、人に例えれば老人がトイレの際、用足しの仕舞際にパンツにチョロチョロっと・・・冷たいお土産を頂くことがある

それと同じと思えば苦しゅうない

とは言え、少量と言えどもガソリンだ

ここは止めておかなくてはならない

耐油のエポキシ剤を怪しき所に塗付して終了だが、滲みが起きる原因解決も同時に重要だ

原因はNSUの振動がフレームを伝ってタンクステイの根っこに影響していると思われる

よって、その振動対策でガレージ内の在り物スポンジやゴム類でベスト対策を試し中だ

同じ修復作業だが先日、月ヶ瀬に向かう道中で月ヶ瀬信者のお一人がバイクで転倒されていた

幸いライダーは大したケガもなく良かったのだがバイクのダメージがけっこうあった

その中で代替パーツ以外は基本、治せるものは治したほうがコストは激減に下がる

その「治せるであろう」一部をT-PADDOCK630の「WELDING REPAIR SERVICE」にご依頼を賜った
ハンドルメーター周りのアルミ合金製台座だが画像の様に車体に取り付ける左右のビス穴箇所が衝撃で破断している

その2か所を画像の本体と破断したビスで止める相手破片を溶接する作業になる

今、T-PADDOCK630三重支局は支局内に三相200Vの電源を引きアルミ材他、特殊溶接を行える設備投資をした

そのお陰で現在はオフロードライダーからの受注増でバックオーダーを抱えている状態だ

だが三重支局長は本業もあるので、やや待って頂いている状態と聞く

また特殊材料のパーツではご近所のライダーも修復から上がってきたのを見せてもらった
先のバイクと同じ月ヶ瀬に向かう峠のカーブを反対方向から抜けたところにあった穴凹にフロントタイヤがガツンと突っ込んだらしい

某バイクのフロントリムは目視では分からないが歪みが発生したとのことで新品に交換とあいなった

最近はバイクに限らず軽量化ということでアルミやマグネシウム、その合金材がふんだんに使われている

軽量化は性能的には良いのだが衝撃ということに関しては、やはりダメージ回避は担保できない

とすると自己責任において不測の事態を回避すべき乗り方を提言する

しかし自己責任でこんな乗り物は許されるのかという乗り物を生で見てきた

ちょっと欲しいかなと思わされた
タイヤ交換でパッドク入りしていてタイヤがないがKTMのバギーのような乗り物、X-Bowらしい

2Lのターボ付きで230Hp、0~100km/hまでは僅か3.9秒で到達するらしい
コクピットも、ここまでくるとデジタル満載でも有りだと思う

コンセプトが良さ気ではないか
足回りにもカーボン素材が満載だ

だが先ほど「自己責任でこんな乗り物は許されるのか」と、問うたが・・・

それは上の画像をよく見るとフロントガラス、いわゆるスクリーンもなにもない

日本の交通法規ではフロントガラスがないと違反となってるはずだが・・・

しかし日本でこのクルマが普通に走っていてフロントガラスがなくてもお巡りさんは、まず止めることはしないだろう

そこには「ややこしいクルマや人間には関わりたくない」という心理が先行するはずだ

しかし日本人もお金持ちになったもんだ

今や日本国内を走るスーパーカーの持ち主やこのKTM所有者のような世代は30~40歳代が中心だそうだ

それも自営業者が多いらしい

言い方を換えれば1990年前後のバブル期経済の偏在化した形が今なのかもしれない

もっと言い換えれば真の格差社会が始まっているのかもしれない

だが自身は大丈夫だ!

自身の次のクルマはスーパーカーではないがVIPカーに乗るのは決めた

それは・・・

「REIKYUSYA」になるだろう

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2022年12月8日木曜日

『Bike in the sky』#314 うん?時代錯誤か!?

先日、新聞記事で1956年「日本で初めて開発された国産第一号のコンピューター」が載っていた

新聞写真なので画像が悪くて見にくい
現在の富士フィルムが開発したようだがコンピューター専門の開発チームではなくレンズ設計者が7年かけて自作したとある

それも凄い事だと思うが写真の説明書きを見て「真空管でコンピューターを造る」

その発想に驚かされる

さらに真空管を1700本も使って動かしたと記されている

自身は未だにコンピューターの世界は分からない

だが、このレンズ設計者は「計算の効率化」を探して「真空管を使おう」と真空管が1700本以上になるまで根気よく研究をしたことになる

ここで浅学菲才な自身は、ふと疑問も沸く

それはレンズ設計であれば学問としては「物理学?」になると思われるがコンピューターは「電子工学」で畑違いであったのではと・・・

まぁ、そんなことは凡人にはどうでもよい事なのだが、感心したのはその執念とそして、コンピューターが今の時代で不可欠なツールになっていることだ

企業でも一般家庭でも、さらにクルマやバイクといった乗り物にもコンピューター・・・

今では無人でクルマが走る時代が来ている

それを1956年の今から66年前に国産として開発していた

まさに「ブラボー!ブラボー!」だ!

とは言え、自身は乗り物には極力コンピューターに限らず電子機器系は搭載したくない

ましてや自身のバイクは今でもナビなる「目的地自動案内機器」のフォルダーは付けたくない

そこには今の時代言葉で使われる「旧車」という概念にある

少し屁理屈を述べれば自身は「旧車」ではなく「当時の乗り物」の方がしっくりくる

よって「旧車」は人それぞれに「当時」が違うはずだからだ

自身の乗り物の「当時」は1970年を軸としている

その1970年辺りの世界観が「思い出」として概念化しているからなのだろう

その概念化した「思い出」の中の「絶対的な時代感」がスポイルされる自身なりの「美意識の欠如」に他ならない

記述がめんどくさい内容になってきているが・・・

ただETCなる「高速道路料金所自動通行手形」のようなモノはセンサーが小さく美意識は担保できる

あくまで私見としての話しだが今時のバイクには、これでもかというぐらいいろんな電子機器が搭載されている

便利ではあるのだろうか自身はアナログ的なバイクの方が「らしさ」を感じる

先述の富士フィルムのコンピューター開発が1956年とあった

その時代のバイクはT-PADDOCK630にもある
1955年のNSU Sports MAXだ

このNSU社は時々、記述しているが当時では世界で最も売れていたバイクメーカーなのだ

こんな古いバイクに「何故、乗りたいと思ったのか」とよく聞かれることがある

それはまず、あのHONDAの創業者、本田宗一郎さんが欧州視察でNSUを参考にしたと聞いている

同時に当時の日本の製造現場ではネジ頭がー(マイナス)だったが欧州ではネジ頭が+(プラス)なのを見て早速HONDAでも取り入れたという逸話も処々の文献で目にした

あの本田宗一郎さんが興味をもったというだけで自身も惹かれたのは確かだが、上の画像の通り、このNSUに「今時の電子機器は要らんでしょ」となるわけだ

その本田宗一郎さんの造った名車にCBシリーズがある

そのCBでは1960年代、巷でバイク業界に君臨させた大ヒット作のCB72がある

そのCB72の海外モデルにCB77があった
先週、土曜日に月ヶ瀬に乗っていったCB77だ

自身が高校生の時に憧れ、バイトして手に入れたバイクだったが・・・

そこから時が経ち、今から37,8年前にこのCBをYパーツ(当時のレーシングパーツ)を纏ってフルレストアをかけた

それ以来、1度も手を入れることなく快調に走っている

さすがは本田宗一郎さんの力作だ

上の画像は月ヶ瀬信者のShim〇さんだが「跨らせてもらっていいですか?」と跨ってもらった

以前よりT-PADDOCK630のバイクでは「このCBは欲しいですねぇ」と言って頂いている

当方としては「え~よ!売りますよ!」なのだが・・・

そんなShim〇さんと明くる日の日曜日は「まったり実働林道部」で山に出かけた

あいにく天候に振り回され結局、催行人員はAb〇さんを入れて3人で行ってきた
雨上がりの影響もあって林道路面は落ち葉で状態が可視化できない

それなりの恐怖もあったが楽しく走れた

途中では大木が倒れて
道を塞いでいた

倒れている方向の先は・・・
下に川が流れている断崖に見える

こんな所でも以前に紹介した「箕面ハンターカブ林道クラブ」では、横たわっている大木や岩もなんのその

平気で潜ったりジャンプして超えたりと超、怖い目にあって走って来た記憶がある

それ以来、箕面クラブには参加していない(今でも誘いはあるが・・・)

当日の自身は
T-PADDOCK630のオフロード専用車 Kawasakiのシェルパだ

今、T-PADDOCK630では乗っていて一番楽しいバイクかもしれない

なんのストレスもなくオン、オフ関係なくマルチユースで楽しいのだ

ただ、しばらく間を空けた時のエンジンの始動性は問題がある

以前より、このシェルパに関してその始動性はエンジン側のセル回転の重たさに起因しバッテリーに負荷がかかり過ぎる点を挙げた

通常バッテリーで間を空けると12.3Vまで低下した場合、シェルパのセルは回らない

そこでリチウムバッテリーであればパワーの点で良しとしたが12.8Vを切ると同じくシェルパのセルは回せない

そもそもどちらのバッテリーでもOFF状態の停車中にインジケーター類には微弱の電気が流れている

よって問題のリチウムバッテリーを車体から外し毎夕型、電圧チェックをしてみた

すると一週間だったが毎日、まったくブレず13.5Vをキープしていた

そして今回の林道ツーリング日の朝、10日ぶりにエンジンをかけてみたがセルの回転は、ほんの数回で元気よくエンジンはかかった

まぁこれでリチウムバッテリーに関しては解決としておく

因みに今回の林道ツーリングでの燃費も計測してみた

29.8km/L

ほぼリッター30と非常に優秀な数値を得た(シェルパのメーカー公称値は知らんけど・・)

話しは戻して・・・

T-PADDOCK630のバイクの古い順で次に来るのが
1963年のSUZUKI セルペットM30だ

1950年代ではHONDAがベンリイやカブの構造に先のNSUのフレームやフロントサスペンションを参考にした機能を使った

そのHONDAをさらに参考にしたSUZUKIがベンリイやカブの機能をセルペットに使っている

と言うように、このセルペットも、やはり電子機器より黄色の木箱の方が似合っている

だが、このセルペット、実は先週から未だ手こずっている

先週には2ストによくある排気系の糞詰まりで走らなくなる改修法はマフラー内のカーボンをバーナーで炙って除去する方法があるとした

それを、このセルペットに行ったのだが走りの結果から排気系ではない

ならば吸気系を疑い再度、キャブレターのオーバーホール

だが、このセルペットのキャブはエンジンをフレームから下ろさないと外せない
とにかく、このセルペットは何をするにしても手間がかかる

おまけに製造から約60年と古く各パーツも怪しい

先日も同じ作業をしたが、もう一度念入りに行う
胆のジェット類の掃除は前回に行っているが今回は特に念入りに再度行った

微妙に腐ったガソリンのカス?のような不純物がジェット内径部に石化したように付着している

これ等を取れる範囲で除去していった

そして組んでみた

エンジンをかけた

2,3回のキックですんなりかかり、アクセルで煽るとスムーズに吹け上がる

「よっしゃ!治ったぜ!」

と、喜んで近所に試走に出かける

走ってみて、ものの数十メートル・・・

「う~ん、ん、ん、・・・」なのだ!

まったく治っていなかった

「うん!ひょっとして・・・」

バイクも人様と同じでまったく気づいてないところに病魔があるのか!?

であれば今時のコンピューターで解析してもらうべきでは!?

「アナログ的なバイクが好きだ」とか「絶対的な時代感」とか言うてる場合ではない!

くそジジィが!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2022年12月1日木曜日

『Bike in the sky』#313 T-PADDOCK630の主は老害だ!

ここ最近の土日、天候がバイク日和になってきたと思ったら一気に寒くなってきた 

昨年までは、このぐらいの天候であれば、いそいそと月ヶ瀬詣でに繰り出していたが昨今は些かの躊躇いを覚える

であるが先週の土日は月ヶ瀬らしい「Bike in the sky」に恵まれた

自身は今流行りの?ウクライナカラーを?纏ったRT1で出動

真冬並みの寒さではないが毎度の早朝メンバーとも出会えた
日頃の憂さを晴らすべく何やら雑談の様子だが全盛期からすると早朝信者の数は減少傾向にあるように思える

だが当日は「やっぱり月ヶ瀬はおもろい!」と言わしめる出来事があった

それは・・・

その内容は月ヶ瀬教の教祖様が既にFBに動画で挙げておられたので新鮮味には欠けるが、あまりにも愉快なネタなので自身も話題にしておく
その教祖様のHONDA ゴールドウィング(GW)が上の画像だが、この同型の白いGWが当日、月ヶ瀬お茶屋前を行ったり来たりしていた

何となしに皆で「あのGW、さっきから行ったり来たりしてるけど何をしたいんやろね・・・」と話している最中、やっとお茶屋前の駐車場に白のGWを止められた

すると、先の信者達の大半が教祖様を先頭に一斉にその白のGWに近寄っていく

月ヶ瀬に来るバイクはレーサーレプリカ的なバイクを中心にDucatiやBMW、KTMなど外来種バイクや往年の旧車などでバイカーメッカらしいバイクが集まってくる

そんな中でGWは滅多に来ないが、来たとしても今までの信者達は特段、目に入っている様子もなく、ましてや近寄るなんてことはなかった

それが教祖様が黒いGWを所有されてから毎回のように月ヶ瀬に乗って来られるようになると他の信者達は洗脳されたのか、その白いGWに群がっていったのだ

そういう自身もその一人だ

そして教祖様を中心に、その白いGWのオーナーさんに質問を始める

教祖様:「車体の横のコマは転倒防止ですか?」的な質問をされる

そのコマとは
マフラー上部に見える台車用の車輪?を指している

すると

白GWのオーナー:「立ちごけしそうになっても倒れ切らんとこで留まってくれますねん!」だった

実際にGWを傾けられてコマが支えている様子が・・・
それも、図体のデカいGWを目の前で無造作に「ガチャ」とけっこうな衝撃音が出る雑さ?で倒された

ちょっと無造作な扱いにビックリしたが僅かな隙間を残して、まるで原チャを倒しているような感覚だった

そして話題の面白ネタがここからだが・・・

教祖様が「ここで留まってんやたら起こせますやんかいさ」と・・・

すると白GWオーナー:「私、もう歳で力が出んのですわぁ」と・・・

教祖様:「ほんならどうしますのん?」

白GWオーナー:「秘密兵器ありますんねん」

でGWの後部座席背面にあるトランク?から出てきたのが・・・
50cm弱のガス管のような管材が3本と同質の連結用材が2個

それを慣れた手つきでジョイントされ
その先に簡易用のチェーンブロックをセット

そのチェーンブロックのフック先端に先ほどのコマを取り付けた転倒時用のリアバンパーに巻き付けた画像紫色のタイダウンベルトに掛けられた

そしてチェーンブロックのハンドルをクルクル回されるとガス管下側先端が地面にしっかり喰い付きバンパーに巻き付けた紫ベルトがピーンと張ってくる

さらにクルクルとハンドルを回されると傾いた白GWはムクムクっと横たわった体制から真っすぐ起き始めた
一同、笑いを交えて「ウォ~~・・・」と歓声を挙げた

あの重たいGWがいとも簡単に起き上がり、起き上がったところでサイドスタンドを出せば一人でレスキューができるというわけだ

しかし、ここでひねくれ者の自身は白GWオーナーさんに質問をした

「体力が落ちた言うて、これほどのアイデア装備を必要とされてますが失礼ながら、おいくつですの?」

すると「68ですねん!」だった

自身は「え~、まだヤングですやん!」と、また余計な一言を放っていた

だが、よくよく考えると年齢に関係なくGWの重量はハンパない

やはり、この装備はあっても必然と考えるべきであろう

だがアイデアマンなオーナーさんだが、今回の緊急セットの一部品をGWの別の収納スペースから出される時、「なんと・・・」という面を目にしてしまった
なにか電子機器的なモノと一緒に小銭をジャラジャラと無造作に貯めこまられていた

人様のことなので自身から何かを言えるべき立場ではないが、やはり「バイクが可哀そう」と何故か思えてしまった

いや!人様のバイクなのでほっとけばよいのだが・・・自身の性格がおかしいのかも!

で、黒GWの教祖様は早速、ホームセンターに出向かれ今回の緊急セットを買われていた

ところが、なぜか3本必要なガス管が2本しか購入されておらず未だ用は足せないらしい

さすが教祖様だ!

また、この土日に最近では月ヶ瀬教に入信されたように思えるほど遠方から、それも4,50年前の原付でお越しのHin〇さんが来ていた
HONDAのモンキーが火付け役になったレジャーバイクブームの1970年前後

スズキではバンバンを手始めにレジャーバイクに参入

その1977,8年頃に発売されたSUZUKIランディでやってきたのだ

相変わらずのナチュラルエイジング仕様(錆びたままの状態)だがカウル類は綺麗でアンバランスな状態

まぁこれも人様の好みゆえ、外野がとやかく言えることではない

明くる日も、とある旧車を扱うバイク屋さんから頂いたという同じくSUZUKIのMシリーズかKSシリーズかの軽量級スクランブラーで来ていた(写真は撮り忘れている)

そのスクランブラーも同様の程度だが何やらエンジンの調子が悪そう

Hin〇さん本人は2ストゆえのオートルブのポンプがおかしいのではとカバーを外されて再セッティングをされようとしていた

そこで、その調子の様子を伺うと症状からして自身は

「マフラーの糞詰まりやわ!」と即断した

そして対処法として「マフラー外して、デュフューザーパイプ抜いて、其々をバーナーでしっかり焼いてカーボンがドバっとでるまで焼切んねん」と経験上のアドバイスをした

とは言ったものの言いっぱなしで、その場から自身は帰路についた

「なんと薄情な人間か!」と嫌な自身の姿がそこにあった

自身のガレージに戻ってから同じSUZUKIのセルペット眺めていた時・・・

「Hin〇さん、無事に帰れたんかなぁ~」と気になって電話しようとしたが

「あっ、Hin〇さん、携帯も持たない人やった」で連絡ができていない

そんな人様を見放すようなことで自身には罰(バチ)があたったようだ

それはSUZUKIの神様がお怒りになったのか
T-PADDOCK630では新参者の1963年のSUZUKIのセルペットがいる

こいつも2ストゆえマフラーのカーボン焼やキャブ掃除で息を吹き返した

よって次はアテンションアップをしてやろうと・・・

まぁ商用車ということでビジネス版デフォルメに特化・・・になったのか!?
荷台にT-PADDOCK630に転がっているオブジェのメキシコ製ドリンクメーカー、スクアート社の木枠ボトルラックを搭載

またもや黄と青系のウクライナテイスト


これで東大阪では巷の人気者になりそうだ

で、昨日、近所の郵便局や銀行巡りに走ってきた

往復2,3kmほどの道のりだが往路は快調に走っていたが復路の途中で、またもやブスブスと吹けが悪くなった

「うん?キャブにGasがいってないのか?」と走りながらコックを予備タンにするも改善しない

なんとか騙しだましガレージに戻ってきたが・・・

「またもやマフラーのカーボン詰まりか!?」

前回、マフラーのカーボン除去をして100kmも走ってない

その時、なぜか「うん、Hin〇さんの怨念か!?」と、頭を過ぎる

そして、その糞詰まりでは先週ブログ最後の外来種のトラブルで終わった「こやつ」もだ
一応、Apeもマフラーを外してカーボン焼で処置した
ついでに錆び対策もして
今のところ回復はしたようだが・・・

そしてセルペットは
コイツも再度、マフラーを外してカーボン除去
同時にエキパイも外してカーボン除去作業

もし、これでもダメな場合
以前に2ストタクトに付けていた250NSRのマフラーを使うことも検討する必要があるかもなのだ

このタクト用に改造されたチャンバーセット、タクトでの使用時はスコブル快調に走ってくれた秘密兵器だ

とは言ってもタクトでの話だ

その前に人様のことをとやかく言うバチがあたっているようにも思えるが・・・

やはり年寄りの毒舌は老害の何物でもない

T-PADDOCK630 T/Tatsumi