まだ春が来たというには早すぎました。
そんな先週の巷のバイクやクルマはここ数年の間でグッと増えた「旧車」と言われるゾーンと何となく一つのトレンドを感じるネオ・クラシック系のようなバイクが増えたなと感じます。
まず旧車ゾーンで先週の日曜日
1967年発売開始。HONDA初の量産車N360。その後期型。1966年の開発当初は空冷V4やフラット4、あるいは水冷直列の3気筒や4気筒のエンジンも検討されたそうですが
2輪でお手の物だった空冷並列2気筒に落ち着いた経緯があります。
実際には当時の今までの流用パーツは一切使用されず完全な新設計だったのですが開発のベースは前年に発売されたCB450のパワーユニットだと言われております。
そのCB450とは
このK1の前のクジラタンクのニックネームをもつK0が
アメリカ市場に「打倒トライアンフ」で投入されたミッションも4速のK0がN360の開発に寄与しました。
どちらにしてもN360は「和製ミニクーパー」と言われ価格も約31万円ほどで発売当初はディーラーに爆発的な予約が入ったものでした。
そしてN360と同時期発売の珍しいバイクがやってきました。
SUZUKI T20 250ccの25馬力、市販車世界初の6速ミッションを搭載したマシン。スズキとしては初の本格的スーパースポーツ車でしたがオーソドックスなスタイルから「スズキは手堅い手法を選択した」と言われておりました。
しかし、性能的には当時のライバル車を凌ぐものでした。
T20のメーター周り。また当日の針テラスでは、このT20よりは年代は少し後になります1971年で・・・
日本国内の旧車では圧倒的?な人気を誇るKAWASAKI WシリーズのW1SAこのシリーズからリアブレーキペダルは左から右になりCB750の「ナナハン時代」で低迷していた販売もW1SAで息を吹き返すヒット作となりました。
未だに若年層にもW1のキャブトンサウンドは人気があり年齢層の幅が最も広いバイクと言われております。
そして1978年の12月。
東京の赤坂プリンスホテルでお披露目されたHONDA CBX!DOHC並列6気筒
排気量1047cc
最高速225km/h
最高出力103PS
0~400加速11.65秒のマシンは当時世界最速のデーターでした。
フレームは1964年に発売されたダブルバックボーンフレームのRC166と同様のもので、発表された時は大いに市場を盛り上げましたが・・・
1980年代に入ると、もはや旧車とは言い難い年代!
ですが発売当時「生まれた時から古かった」と言われた
1983年のHONDA GB250 ClubmanGBシリーズ初代のバイク。
レトロ感が新鮮に捉えられ今でも人気のバイクでこの後のシリーズではGB400、GB500へと続きます。
当日もまだ20歳代後半だろうと思われるライダーさんが楽しそうに他のライダーさんから質問に受け答えされてました。
この日曜の針テラスで他の旧車は・・・
針テラスではこの手のハーレーはよくお見かけします。私的には現状保有しますバイクに乗れなくなったら選択肢の一つに上がるのが、こういったハーレーかBMWのR69S、と真逆同士のバイクが頭の中に出てきます。
しかし歳を重ねますと“味わい”は絶対外せませんが「乗って磨くだけの気楽なバイク」が欲しいのも正直なところです。
そんな気持ちからか今、巷でよく目にするネオクラシック系のバイクも終活用のバイクとして目に留まります。
月ケ瀬信者のKoba〇さんが数か月前に新車で購入されましたBMW。これはネオ系ではないと思いますが選択肢には入ります。
また往年の名車
トライアンフの復刻版?THRUXTON!セミカウルにセパハンとムードはそれなりです。
同じような類では23日の天皇誕生日の針テラス
Ducatiの同じくセミカウルとセパハン。ただ、このドゥカのタンクはたぶんDelightオプションのアルミタンクではと思います。
であれば私のW1のアルミタンクを製作してもらった「東大阪の工場さん製」だと思いますが敲き(たたき)板金でこの綺麗な丸みを出すとは芸術的な職人さんの領域です。
そして同日の針テラス
MOTO GUZZIのV7ⅢSTONE 750㏄です。何となくアーミーグリーンでスパルタンな匂いを醸したネオ系だと思いますが、なんと乗っておられた方は
30歳前頃の女性で大型二輪免許を4カ月前に取得したばかり。
そして同時にこのGUZZIを購入!
私は思わず「おっとこ前やなぁ~」と思いっきりお褒めしておきました。
当日は尾張小牧から彼氏さんとツーリングで彼氏さんのバイクは
YAMAHA1200のアドベンチャーバイク!彼氏さんはこの大型バイクで林道を走られるとかで泥だらけでした。
でも彼女を連れて仲良くツーリングされるバイカーは近年、よく見かけますが私たちの青春期には考えられないことです。
女子はせいぜい後ろに乗せるぐらいが関の山で、それも滅多に見かけることはありませんでした。
今はクルマを所有する若い世代が少なく、ましてやバイクとなるともっと少数になります。
そんな中で彼女とバイクでデートは微笑ましく感じます。
私も見習って自宅に戻って我が家の奥さんを誘ってみます。
「おかあさん、次の日曜バイクでツーリング行けへん?」
「え~、何考えてんの?乗るわけないやん!熱、あんのとちゃう!?」
トホホ!
ではまた!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi