2023年2月23日木曜日

『Bike in the sky』#325 教養と教育の話

昨日、自身と同様に「現役を退職後、好きな事をして暮らすのが夢 」と仰る方の記事が、とある紙面に載っていた

その方は山登りが趣味のようで日本の「百名山の踏破が夢」と・・・

だが記事を読み進めていくと

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「気が向いた時に登山をする」それが理想的な退職後の生き方だと思っていた

ところが気楽な日常に耐えられなくなった

退職して気づいたが仕事をしていないと人生がつまらない

現役時代は毎日、気楽な人生に憧れた

しかし生き甲斐がなければ何のために生きるのかわからない

古希を前に一大決心をしてハローワークを通じ再就職をした

おかげで生活に「教養(今日の用時)と教育(今日行く所)」があることが長生きの秘訣だと感じた

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と、綴られていた

これを読んで自身は非常に納得している、と同時に笑みも零れている

それは先ず上述の方の好きな事が「山登り」

で、自身の好きな事は「バイクいじり」

そして同方は生活に「教養(今日の用時)と教育(今日行く所)」があること

だが自身は勤めなくても、この「教養(今日の用時)と教育(今日行く所)」は自身でつくれると思っている

先ず教養だがバイクいじりは教養でなくても安全と安心を担保するために知識と技術は必要で「今日の用時」は、いつもオーバーフロー気味だ

そして教育の「今日行くところ」は人とのコミュニケーションを表していると思うが自身の行くところは毎週の月ヶ瀬詣と体力保持の林道ツーリングだ

特に月ヶ瀬のミーティングは話題が豊富で脳トレにはもってこいだ

先週土曜の月ヶ瀬でも

真ん中の自身のW1を囲んで、ダメ出しと質問の対応で毎々、自身の脳を鍛えて頂いている

同時にバイクの知識でも今回はエンジンオイルの件で情報と選択を享受でき、別件では整備のことでも知識を得られた

と言うように現役時でなくともリタイア後でも本人次第で教養と教育は保持できる

そんな中で自身に教養?と教育?を求められて先日、T-PADDOCK630にお客様が来られた
少し離れた、ご近所にお住いのKit〇さんだ

愛車は自身と同系の旧車で、1971年のKawasaki 750SS マッハⅣ

他にも多数の小排気量の旧車をお持ちで、今回は超レアなHONDA CB72の超初期型の相談だ

1959年発売の初期型CB72の最も特徴的なディティールにヘッドライトケースに一体化されたメーター保持のブラケットがある

そのブラケットは左右フロントフォークトップにアルミ製の台座としてマウントされてるところがマニアには溜まらないディティールとして知られる

たしかウィンカーも無く、かつ必要としない時代の化石車だ

その72についてご相談だが・・・

手に入れられて暫くは乗っておられたようだが10年前に車庫に放置してから現在まで不動車にしていたということだった

結論として、その72を「走れるようにしたい」とのことだが、その停止させた当時の様子を窺った段階では

「それやったら間違いなくエンジンはかかると思いますよ」と返答

よって「先ずピストンが動くかどうか、一気にキックを踏み込んで確認するのではなくプラグを外してすこしづつ徐々に行ってください」

「次は外したプラグに火が飛ぶか、バッテリに繋いでゆっくりキックを踏んでください」

「それで火が飛べば間違いなくエンジンはかかります」

「ただキャブレター内に昔のガソリンが腐って固まってたらエンジンはかかりません」

「その時はキャブをオーバーホールすればセッティングが狂ってても一先ずかかります」

てな話をさせていただいて「まずご自身でやれるとこまでやってみてください」で話は終わった

さて、CB72は復活するのか

こちらまでもワクワクするではないか

またワクワクするではないが気分のいい話では先日、自身が経営していた子供服メーカーFITH(フィス)のファミリーセールがあった

その招待状をご近所のおっちゃんことIsh〇さんの息子さん夫婦にお渡ししたら喜んで行っていただいた

そして大量にお孫さん用にお買い上げ頂いたようで・・・
(今は危ない時代なのでお顔は伏せさせていただいている)
Ish〇さんのご長男さんが抱っこしておられるのがお孫さんで、そのお孫さんが着用しているニットキャップはじめピーコート、インナーのスウェット、ボトムのデニムパンツ等フルアイテムを写真に収めて送っていただいた

写真を見て思わずIsh〇さんに

「このお孫さんのコーディネート、どなたがしたん?」と聞くと

「息子の嫁さんやねん」だった

それを聞いて思わず「めっちゃセンス、エエお嫁さんやねぇ」と驚いた

思わず「地味ながらプロっぽいコーディネートやねぇ」と・・・

そして、もう一枚
水族館かな?でのワンショット

こちらはフリースカーデを羽織ったコーディネート

フリースの色目とグラデーションでのインナー

お嫁さん、なかなかヤルではないか

と、バイクとは縁遠い話題だが、やはりカジュアルと捉えればファッションとバイクは無縁ではない

だが自身は元服屋でありながら貧乏くさい「グランジー」と言う一時流行ったファッションも嫌いではない

そのグランジ―で
T-PADDOCK630にあるバイクトランポ用の軽バンNV100がある

このNVは自身の娘が普段の足として乗っているのだが一昨日、当方で必要になり乗り出した序でにメンテをしていたらリアウィンドウのワイパーのブレードが無くなっていた

見た感じでは走行中に脱落したようには見えない

たぶん娘が、どこかで駐車中か娘の自宅マンションの駐車場かで盗難にあったと思われる

ホームセンターでワイパーブレードは売っていたのは認識していたので探しに行ったがあったのはフロント用ばかりだった

ではネットかディーラーでと思ったが娘に聞いてもリアワイパーは使ったことがないとのことだった

じゃあ、ワイパーごと外して・・・
リアワイパーのアームごと取り外しグランジ―仕様でモーター軸を目隠し

材料はガレージ内のガラクタとオイル缶のキャップ、それもブランド名入りのキャップではなく日本語の注意書き入りキャップだ

これで盗まれることはないだろう

しかし、こんな遊びのメンテをしている時でも自身の脳ミソは楽しくてワクワクしているのだ

グランジ―仕様でワクワクできるとは、コストも掛からず「経済の合理性」にかなっているではないか

いや毎度のただの貧乏くさいジジィだ

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年2月16日木曜日

『Bike in the sky』#324 ベンチマークとベンチ

数年前から自身は月ヶ瀬ライダーの中では「ベンチマーク」になっているらしい

そもそも「ベンチマーク」とは「指標」や「基準」を指すが月ヶ瀬ライダーは何に対する基準を自身に求めているのか

それは言わずもがな・・・「バイクに何歳まで乗れるのか」だ

先週の日曜日は気温も高くバイク日和

であれば自身は確実に月ヶ瀬詣でに参じるのが常である

ところが月ヶ瀬には向かわなかった
当日の朝8時に集まって大正池周りの林道を走っていた

上の画像はご一緒したOka〇さんに撮って頂いたものだが、そのOka〇さんに月ヶ瀬のバイク師匠Asa〇さんから

「爺さん、来ないんでチョコッと心配してました」と気にかけて頂いてたようだ

師匠に気に掛けて頂くとはありがたいことだ

だが自身は「自身のベンチマーク」としてオフロードを走っている

オフロードは速度域は高くはないので無茶をしなければ比較的安全だ

だが体力が衰えてくると数十分で足腰や腕に力が入らなくなってくるのが分かる

逆に力み過ぎてる証なのだが・・・

当日のオフロードは月一回催行される「まったり林道部」の走行会

今回のメンバーは主事のShim〇さんと上の画像を撮って頂いたOka〇さん

そして最近加入されたKat〇さんとKennyさん、そして自身の5名で走ってきた

ところが前日の雨の影響で山道はけっこうマッド状態

全員、何がしかでハンドルを取られ転倒やスタックする始末

それはそれで「エエ齢のおっさんが小学生のよう」に、はしゃげるのが心地良い

上の画像だが自身の前を走るOka〇氏が登りの段差のあるマッドで後輪がスタック

よって自身が後ろから押し手に回ったのだが後輪がフライホイル状態

その結果が上の画像なのだが口の中まで泥が跳ねた泥遊びを堪能できた
何だかんだで全員、今回の課題である「鉄塔征服」に漕ぎつけた

ただ「鉄塔征服」と言っても辿り着くコースは、まだ上級ではなく今回は初級と聞く

自身の心根は「もうこのコースでええよ」なのだが・・・

しかし
一っ走りして、いつもの休憩地でShim主事とKat〇さんに御用意頂いた「おしること珈琲」は格別な味だった

そして走り終え下山した先の、これもいつもの中華屋に向かったのだが今回、自身はそこの中華屋のラーメンと餃子が初めて「うまい」と思った

いつもは量が多すぎて飽食気味?になるのだが、その日は不思議だった

高齢者になると、いろいろと身体的に不具合が起きるのでベンチマークの設定に自身が憂慮している

だが身体的不具合は公道では命とりになる
いよいよ自覚させられる書簡が送られてきた

運転免許に関わる「高齢者講習」を受けなければ免許の継続は不可となる

よって昨日、受講してきた
ものの2時間弱で受講の全てを終えられるが講義と視力的な課題は特に何もない

問題は実地の走行確認だ

今回は自身も含め6名の受講者がいた

3名づつ2台の教習車に別れて走行状態を確認される
実走では自身は最後だったが先の二人の運転の様子を後席で見ていたが特に一番目の方は間違いなく怪しい

急発進や急停止で「急」が付くか付かない程度の落ち着きの無さが明らかでスムーズさを欠いていると感じた

で、割とあちこちと同じようなミスのところをチェックされているようで何周も走らされていた

二人目の方は、まあ普通なのだが・・・教官の30km/h指示に対して軽くオーバーをしてしまうところもあり

「う~ん、大丈夫?おとうさん!」と感じると

最初の人ほどでもないが、数か所同じところを走らされていた

で、自身の番が回ってきた

数年前に50m/hオーバーで免停を喰らい試験所で走行確認をされた

その時は横の教官から「ほぼ完璧ですが、過信には注意してください」と言われた

今回も完璧を目指し、発進、安定走行、停止、安全確認、バック等々完璧と思ったが・・・

教官から「ハンドルは常に両手で持ってください!」

ちょっと調子に乗り過ぎていたようで教官は瞬間の片手運転を見逃していなかった

だが自身の査定はコースを一周しただけで終わった
昨今の高齢者のブレーキとアクセルの踏み間違いや高速道路の逆走

こうした行動は自身も他人事でない年齢になってきた

だが今回の高齢者講習での実走確認で一番目の方の運転は「この人は間違いなく怪しい」と思ったわけだが

「運転免許取得者等教育(高齢者講習同等)終了証明書」は渡されている

要するに怪しいと思った「危険」とされる人も「ベンチマーク」はクリアしたことになるのでは思ってしまった

よって月ケ瀬メンバーから自身を「ベンチマーク」とされているがバイクで一般道で、もし事故でも起こしたならば、それはベンチマークの年齢をオーバーランしていたことになる

よって自身が思うベンチマークとは人それぞれ違うところにあると思う

またバイクにただ乗れるだけではなく咄嗟の危険回避ができなければ乗ってはいけないとも思う

そこでベンチマークの語源のベンチだがベンチだけの意味は「水平な台」と言うような意味を持つ

だとすればバイク乗りのベンチマークは「水平に真っすぐ走れなくなっと時」と強引に解釈すれば分かり易い

さて、自身はいつまで真っすぐバイクに乗っていられるのか

とか言ってるうちに、もうすぐ春が訪れる

春の日差しの公園のベンチに腰掛けて・・・確かにこのベンチも水平でないと座りにくい

う~ん、こんな臭い話しではバイクは下りたほうが良さそうだ

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年2月9日木曜日

『Bike in the sky』#323 めんどくさい話し、Part・・・?うん?

先週の日曜

少し早いが「バイクシーズンの到来」を思わせる気候だった

そうなると正直なもので月ヶ瀬には早朝から常連の月ヶ瀬信者が乗り出してくる

まるで、ひと月ほど早い「啓蟄」を想起させてくれる

「月ケ瀬信者は虫か!?」

と言うより・・・
日向ぼっこを楽しむ老人の集いのように常に陽だまりに屯(たむろ)するのが今時の月ヶ瀬信者だ

とか言う自身も、その一人だが・・・

当日は
T-PADDOCK630に残る唯一の重量級バイク、Kawasaki W1Sでやってきた

久しぶりに東大阪から奈良市内、そこから柳生までをW1の重たさを感じることなく軽快に気持ち良く走れた

柳生から先は気温もグッと下がっているのを感じる、と同時に路面の一部も凍結しているようにも見えることから慎重に走る

そして月ヶ瀬に到着すると、毎度の信者さん達との楽しい会話が聴ける

たぶん、月ヶ瀬詣でに執心するのも、その会話があってこそなのだろう

また別の角度ではバイクに関する知識?もしくはネタ?と言えるようなことも充填できる

その日のお勉強ネタでは
自身のW1と並んだYAMAHA SRX600のMr.ライアンとバイク談議を楽しむことができた

このSRXは今から30年前ぐらいだろうか、自身が仕事で現役の時、中部方面の得意先だった店舗のご主人が地元では無類のバイク好きで、このSRXを乗られていた

そして地元では、ちょっと知られた「峠最速のSRX乗り」としても有名だった

その訪問の折、仕事の話しをそっちのけでバイク談議で花が咲いた訳だが、聞いている内に

「この人、半端ない峠族なのか・・・」と思ったことがあった

その中で一番びっくりしたのは

「峠でバトルして勝てるのは如何にコーナーから抜ける時に速度を上げられるかがポイント」と仰ってた

さらに話には続きがあって

「峠のコーナーから抜け出る時、ちょっと焦ってコーナーを抜け出すタイミングが早い時にアクセルをグワッと開けると車体が、まだ寝ている状態でフロントが浮きよる」

「これが堪らないほど気持ちエエのよ!」と仰っていた

よくレース界では今でも見たりするが、一般の素人ライダーが、そうそう簡単にできることではない

自身は当時、SRXは知っていたがSRXのポテンシャルまでは知らなかった

だが、現地でSRXを目の前にして武勇伝を聞かされると、やはり興味は沸いた

それから年齢と共に月日が流れるが自身は更に古いバイクに傾注していきSRXの存在は影を潜めていた

それが数年前に、この月ヶ瀬でMr.ライアンと出会ったのが、このSRXが縁だった

SRXは知らなかった訳でもないが今から、よくよく考えてみると自身のW1と真水の排気量では、さほど差がないとMr.ライアンとの会話で改めて認識した

W1の排気量は真水で624㏄だがSRXは608㏄と、わずか16㏄で大差ない

だが車重となるとW1が220kgに対してSRXは約170kgと50kgほど軽く羨ましい

パワーウェイト比ではW1が4.15kg/psでSRXは4.05kg/psと拮抗している

ただMr.ライアンのSRXはボアアップを始め、いろいろと手を加えられているようで走行性能は数値以上、明らかにW1の上をいくのだろう

想像するだけで機敏に走れることが窺える

そんなことから自身は今でもSRXは欲しい対象にはある

しかし逆にMr.ライアンは
W1に「ちょっと跨っていいですか」と・・・

で、いろいろ質問も頂いたのだが印象的なのは

「クラッチレバー、重っ!」だった

それ以上の感想は聞かなかったが、W1を欲しいとは思えなかっただろう

欲しい乗り物談議では前日の土曜日、またもや・・・
Miy〇さんの長江(ちょうこう)が来ていた

当日は晴れてはいたが、明くる日の日曜と違いグッと冷えた朝で長江のスペアタイヤには
出かけは雪が積もっていたらしく、月ヶ瀬に着いた時には「なごり雪?」になっていた

そして長江について月ヶ瀬教の教祖様とオーナーのMiy〇さんとで各部位について話し出すと
Miy〇さんから「長江は定期的にエンジンオイルを補充してあげんとあきませんねん」と仰る

そこで何気にエンジン内のオイルをゲージで確認されると、なんとゲージのE(エンプティ)ギリギリ

同席の3人とも「え~、あかんやん!」と笑いがでる

するとMiy〇さんは上の画像のようにサイドカーのトランクからオイルの簡易?給油キットを取り出し、まぁ楽しそうにオイルをエンジンに注いでいる

しかし、Miy〇さんいわく「長江の取説には『100km毎にオイルを補充せよ』って書いてましたわ」と笑顔満面だ

たしかに100kmだと言われたと思うが、どちらにしても短い距離で常に点検とは、さすが かの時代の中国製だ

だが話の最中で教祖様は自身に

「タツミさん、手間掛かるバイク好きですやん!」

「長江、いっときましょ!」

それも何度も自身の背中を押してくる

そこには

「はっは~ん!実は教祖が欲しいんちゃうの?」と勘繰りで問い詰めると

「いやいや、ちゃいます!ちゃいます!」と、おもいっきり嬉しそうだった

これで確信した

教祖様は間違いなく長江をお買い上げなさるだろう

そして話を日曜の午後に戻すと・・・

ここでも笑顔満面でT-PADDOCK630ガレージに来た「近所のおっちゃん」がいた
最近購入された近所のおっちゃんのおばちゃん?いや失礼した奥様専用の新車

そのクルマを借りて「T-PADDOCK630のステッカー貼ったでぇ~!」と、お越しだった

違う箇所にも
バックドアのガラス面にも・・・

この画像で近所のおっちゃんの正体はバレたと思うが、実はある買い物をした荷物引取りでの帰りに立ち寄って頂いた

その荷物は
何やら、とあるバイクのシリンダーだ

ピストンまで・・・サービスではないが・・・付いていた

それも米国の会社にメールで、フルイングリッシュで、筆談しながらオーダーをして・・・

なかなかヤるではないか

しかし近所のおっちゃんはスコブル嬉しそうに「あ~や、こ~や・・・」と

ここにも、めんどくさい事を楽しむ人間がいた

まさに昭和の乗り物と戯れている感がこちらにまで伝わってくる

だが自身は同じめんどくさいでも、全然楽しくないことをしなければならない

それは3月15日が期限の〇〇申告だ

まぁ半日で終わらせよう

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年2月2日木曜日

『Bike in the sky』#322 歳を重ねると面倒くさくなるねぇ

2023年も早くも昨日からカレンダーが2月に変わった

しかし先々週の週末からは二週間近くもバイクには乗っていない

歳のせいでバイクの乗り方も忘れそうだが寒波の中でバイクを走らそうとは思わない

とは言え全くバイクに乗っていないかと言うと、そうでもない

それは昨年からのSUZUKIのセルペットM30の調子が悪いお陰で試走の繰り返しを行っている

よって、この「Bike in the sky」のブログネタも、ここ数週間はセルペットネタで面白味に欠ける

それを承知で今回もセルペットネタだが、今回でファイナルとする

ファイナルと言うことは「治ったのか?」と問われそうだが・・・

先々週からセルペットの調子が悪い原因をキャブ内の油面に絞ってセッティングを進めてきた

前回ではフロート調整で油面の高さを決めるフロートと一体化した調整用ピンをコンマ何mmで拡げると記述していた

そのピン調整の作業だけでエンジンを車体から「下ろしては組んで」を数回、繰返してきた
それが昨日「下ろしては組んで」「組んでは、またテスト走行」をして・・・

その結果が昨日の2回目テスト走行で、100%満足とは言えないが、ほぼほぼ良しという走りを得た(通算にすると他の作業も含めエンジン下しを10回は繰り返した)

1速からアクセルを開け回転が上がったところで2速に入れ、同じく回転が上がり排気音が「ギュ~ン」と高くなった辺りでトップの3速入れると「ギュ~~~ン・・・」と更に排気音が甲高くなり車速はグングン伸びていく

少々、調子に乗り過ぎたが速度計は一気に60km/h

そこから更にアクセルを開けてセルペットのカタログ値、65km/hの最高速に到達した時点でアクセルを戻した

雰囲気では、まだ伸びそうだったが、ここでエンジンを壊しては本末転倒

てな結果で、一先ずセッティングはオッケーとした次第だ

ただ1速、2速でのアクセルを今時のバイクのように一気に開けると若干、被り気味なのか燃料が追いついていないのか、という症状になり、ゆっくり開けていくと解消される

ということで90~95%は仕上がったとしておく
と言うのも、キャブ調整のキャブは上の画像のようにフレームの中にあり、ちょっとセッティングだけであってもエンジンを下ろさなくてはならない

これほど整備性の悪いバイクは初めてだ

たぶんSUZUKIは整備性よりデザインの見た目を優先したと思われる

キャブをフレーム内に隠すことによって見た目の外観は非常にスッキリしておりヨーロッパのモペットを彷彿とさせるスッキリ感は今の時代でも通用するスタイルだ

まぁこのまま調子を崩さず普段の足として元気に走ってくれれば良いのだが・・・

そんな普段の足では、もう1台
イタリアのVespa Car P50がT-PADDOCK630にある

このP50は、ずっと快調に走っていたのだが昨年末よりセルペットの病気が感染したのか、しばらく走ると吹けなくなる症状が出始めていた

いろいろ調べてみたが原因は、なかなか特定できなかった

ただセルペットの件もあったので同様に探っていくと燃料がキャブにキチっと流れていないか、もしくはキャブが二次空気を吸っているか、に絞れた

で、一先ずキャブの取付をやり直す
インシュレーターに若干の緩みがあったのでシール剤を塗布し当該箇所を締め直し

結果、すんなりエンジンはかかるが症状は、あまり改善されたとは言えない

そして疑いを次に向けると
ガソリンタンク(5Lの携行缶を改造)の燃料の量を確認する

すると
キャップにゲージを取り付けた自作物だが5目盛(5L)一番下の1目盛辺りまでしか燃料は入っていなかった

と言うことは残り1Lちょいぐらいではキャブまで燃料が流れにくいのか

今まで燃料がここまで少なくなって走ったことはなかった

よって、燃料を3Lほど足しセルペットに続いて、このP50もテスト走行となる

一応、以前のように元気を回復したが・・・

ただ何かスッキリ感がない

今年の冬場は例年にない冷え込みのせいか、今一つ走りにパンチを感じないのだ

たぶん外気が薄くなっているせいであろうと、ガレージ内で対策品がないか物色中・・・

「オッ、忘れてた・・・」なるものを見つけた
中華製のオーバーサイズのレーシングキャブだ

サイズは
24mmと既存より4mmほど大径

ジッと見ていると「なんか取り付けられそう・・・」と、思えてくるのも不思議な感覚だ

もう少し暖かくなればチャレンジしてみよう

ただ以前はインテーク・マニーホールドが合わなかったことを思い出したが・・・

そして次のガレージライフの一コマは
最近、大活躍のBeckのオイル交換だ

交換時期は走行3,000kmだが今時のクルマでは10,000kmぐらいが普通と聞く

であってもBeckは今や旧車の扱い

またT-PADDOCK630の乗り物は単なる移動手段としての道具ではなく生き物として扱っている

よって、しっかり愛情をもって付き合っているつもりだ

そしてBeckのオイル交換は普通のクルマのようにはいかない

車高が、いや地上高、いわゆる床下と地面のクリアランスが極度に狭いのだ

同時にセンターマフラーがゆえにジャッキが後方中央から使えないのでドレンプラグが容易に外せない

よって
ジャッキを横方向のフレームにセットしタイヤを外さないとドレンプラグには潜っても手が届かない

それでも上の画像のように、狭い所に寝板を使って潜り込みドレンを外しオイルを抜いた

またオイルが抜け切れる間に別の作業をする

それは35年の長期にわたりBeckを長年乗ってきたが最近、左のタペットカバーから若干のオイルの滲み漏れが発生していた
この際、オイル漏れは止めておくのが当然の作業だ

画像のカバーは簡単に外れ、まるでバイクの整備をしているようにも思えるほどBeckの整備性は良い

カバーを外した画像は撮り忘れたが開けると4つのバルブが顔を出す

一瞬、「タペット調整できるやん!」と思ってバルブ上部のロッカーアーム端をつまんでコツコツ音を探ろうとした

ところがエンジンは停車時、自然にOFFにしているのでバルブの開閉はバラバラに止まっている

よって全てのバルブのタペットクリアランスが同時に計れるわけではない

結局、4つのうちクリアランスがフリー状態なのは一つだけだったので・・・

今は、「さほどタペット音が気になることもないので次回にしよう」と蓋をした

なんか医者モンのドラマでよく目にする怪しい医者が患部を黙認し開腹した腹部を閉じてしまうシーンのような面持ちだった

なんか段々と横着になっている自身が見えてくる

先述の「単なる移動手段としての道具ではなく生き物として扱っている」と、殊勝な様子で書いてはいるが・・・

「どの口が言うとんねん!」と、聞こえてきそうだ

T-PADDOCK630 T/Tatsumi