2022年10月27日木曜日

『Bike in the sky』#308 なかなか見つからない

めっきり朝晩が冷え込んできた

バイクに乗るには暑からず寒からずで丁度いいのだが・・・

そんな気持ちの良い時期になると今年前半にT-PADDOCK630から嫁いでいったバイク達と初秋を気持ち良く走った事を思い出してしまう

その中でもCB750、XS1、MHeなどの、それほどアクセルを開けなくても乗っていて楽しいバイクは今でも乗ってみたいと未練がましい

ただ、MHeはDucatiならではのドコドコ感は気持ち良かったのだが、前傾姿勢がきつく足付きも悪く手元にあってもやっぱり手離すだろうと思ってしまう

だが、今はバイクの状態維持でストレスもなく、ポジションも楽、かつ乗って楽しいバイクを探している

そんなところに先日、T-PADDOCK630にドコドコ音を響かせて久しぶりのお客様がきた
Ducatiのデライト仕様だ

ベース車はスクランブラーだったと思うがフセキン製ガスタンクが30個製作ということで30台の限定車なのだ

こんなドゥカだったら乗り易くて楽しくて、探している1台なのではと・・・

そのお客様は
T-PADDOCK630からさほど遠くないところにお住いのUen〇さんだ

このUen〇さんは一見、大人しそうに見えるがバイクに乗らせれば、それはそれは猛者ぶりを遺憾なく発揮される方だ

また猛者ぶりと言えば先週の月ヶ瀬では自身のXS1を以前YouTubeにアップして頂いたYam〇さんが試乗会?を開いていた
このYam〇さんの猛者ぶりは実は半端ない方で、誰かから聞いたが国際A級のライセンスをお持ちとか・・・

そして
試乗の順番を待つ?月ヶ瀬早朝組

試乗会の一番手は
先ず筆頭が月ヶ瀬教の教祖様

人様のバイクに跨るには少々気が退けているのか、やや遠慮がち

その教祖様のバイクに跨っているのが
旧車大好きコレクターのHin〇さん

体格と車格が真逆になって「ムリ、ムリ、ムリ」を連呼

さらに、そのHin〇さんのバイクに跨っているのは
Buell乗りのIshi〇さん

いつも嬉しそうで・・・たぶん仕事もストレス無く順調なのだろう

そのIshi〇さんが跨っているバイクは
ヤマハのポッケ

なのだが1980年~81年当時のオリジナルからするとタンク、シートが、やたらデカいように見える

ここまで古いレジャーバイクとなると、デカかろうがさほど気に留めることもないだろう

それよりもHin〇さんが毎回駆ってくる他のバイクも含め、その品質?程度?ヤレ感?には何とも言えない味?に驚かされる
フロントフォークの左側はフォークオイルが漏れだしているのかテープを巻き応急処置?

電気の配線も剝き出しで断線寸前

ただフレームの
画像のセミダブルクレドール風のダウンチューブに向かう先が二股に分かれエンジンハンガーにしてエキパイとの緩衝を避けているのはアイデアだ

だが、このポッケで遠方からよく月ヶ瀬まで来れたもんだ

とか言いながら自身も先週にはチョロQで遠方まで往復1300kmを走ってきた
広島の原爆ドームだが、広島に限らず自身の現役時代は日本全国を出張で飛び回っていた

しかし仕事ゆえ各地の観光名所等には一切訪れたことがない

今は時間に余裕もできたことから動けるうち出かけてみようと繰り出した

他にも回ってきたところは
先の大戦時中、勤労奉仕に動員され命を落とした学徒の慰霊碑

そこには
レリーフにして当時、広島の原爆で六千人もの学徒が死に至ったことが記されていた

今の平和な日本で忘れてはいけないことだ

また
よくテレビで見かける平和記念公園

そこから
山口県の山陰側にある「元乃隅稲成神社」にも足を延ばしてきた

海が少し荒れていたが景観は抜群

そして
コマーシャルなどで目にしていた下関の「角島大橋」を生で見て、そして走ってきた

まっこと綺麗な海と青空のコンビネーションは真に生きてて良かったと実感させてくれた

駆け足で行ってきた往復約1300kmの旅だったがチョロQは軽快に走ってくれ燃費も約20km/Lと、なかなかの数値を出してくれた

たまにはこんな旅も良いもんだ

いやいや、それより長距離もこなし乗ってて楽しく故障しないバイクで旅に出たいもんだ

それがなかなか見つからんのよねぇ~

T-PADDOCK630T/Tatsumi

2022年10月20日木曜日

『Bike in the sky』#307 わたしバカよね・・・

最近は新聞ネタを用いることが多い

先日も・・・

「バルタン星人に息子がいたことを知っているか」に読み入ってしまった

自身はウルトラマン世代ではなく月光仮面世代だ

だが何気に読み進めていくと興味深い

バルタン星人はウルトラマンの宿敵なのだが、そのバルタン星人ジュニアが父親の雪辱を果たそうとするが返り討ちにあってしまう

宇宙忍者とされる父親は怪獣界?で圧倒的な存在感を誇る人気者?らしい

核爆発で故郷を失い難民として地球に辿り着いたとの背景設定も興味深い

息子の知名度が低いのも偉大なる父親の名前の重さゆえか・・・と! 

そして比喩とした記事は、さらに続き

「岸田首相が31歳の長男、翔太郎氏を首相秘書官にして・・・」

「もはや政治の首相業は家業と錯覚し、岸田首相はどこを見て仕事をしているのか」と問うていた

そのジュニアで、自身にもジュニアは3人いるが家業でない自身の会社は誰も継ぐことはなかった

理由は「お父さんの、あんな、しんどい仕事は絶対、無理、無理、無~リィ~!」だった

ただ一番下の次男は仕事ではなくバイク趣味でDNAゆえか、引き継いでいるように思える

今ではオフロードレース参戦の各方面の選手から転倒で破損したブレーキ周りのパーツや各部の高額パーツなどの溶接による依頼が増え補修を請け負っている

その背景には次男はアルミ材も難なく熟せる溶接技術を身につけ、さらに自宅ガレージに本格的な溶接機も導入し事業化を始めた

それがT-PADDOCK630三重支局長だが、少し親バカ振りで三重支局長の腕前を披瀝すれば以前、H 〇 Cの方から

「このフレーム、誰が造った?!」と

三重支局長が遊びで造っていたフレームに目を留めてもらい誉めて頂いたようだ

前置きはさておき、そんな履歴を知って頂き先週のブログに記した伊賀在住2〇さんのXSのフロントドラムブレーキの補修作業がT-PADDOCK630三重支局から上がってきた

画像の下部にあるブレーキワイヤーのアウターをホールドするスリット部の片方が折れての修復だ

通常、うろこ状のビートは目立つことから極力ビードを目立たないよう、かつ強度を落とさず仕上がったようだ

納品も済み、ご依頼の2〇さんからは喜びの声も頂戴した

こうしてジュニアがお客さんに喜ばれると自身も嬉しくなるが岸田首相の親バカとは一緒にはして欲しくない思いはある

三重支局長は自力で腕を磨いてきたのだから・・・

ただ、自身の孫にあたる三重支局長の長男は今、オフロードレースにハマりまくりで各地の大会に参戦し、毎回のように表彰台に登っている

しかし子供のオフロードレースとはいえ毎回の参戦にはそれなりの費用もかかり家族総出で遠征にも行っているとか・・・

ここには親バカの空気は蔓延しているように感じる・・・かもだ!

親バカではないが他方にもバカが付く大会が先日の日曜日、各所で模様されていた

それは旧車バカに絡むイベントだ

自身も、そのイベントの一つに行ってきた

京都の日吉ダム近くで行われた「古き二輪を愛でる会」だ
関西圏の旧車バカとでも表されようか、遠い所では名古屋からも来場していた

今回は快晴に恵まれたことから200台から、それ以上のバイクは来ていただろう

この「古き二輪を愛でる会」は正確ではないが約30年以上前の昔は京都の某教習所での開催もあり、そこから参加車両も増え京都競馬場近くの広場に開催場所が変わった

そこから更に参加車両は増え続け現在の日吉ダムに移ったようだが、それでも多い時は500台以上の参加もあったとか・・・

しかし昨今は「古き二輪を愛でる会」の開催関係者が高齢でお亡くなりになることから今後の開催維持を危ぶむ声もある

とは言え、今回も名車、迷車、珍車、ゲテモノなどなど多数集まっていた

今回のテーマは「古き鉄スクーター」ということでT-PADDOCK630ご近所のIshi〇さんもお誘いして行ってきた

3輪のスクーターも参加している
赤のベスパカーはT-PADDOCK630が所有する三輪と同型だが、なんと綺麗な状態なのか

会場には
手前からCB450のHay〇さんと奥隣の先週のブログにも挙げたDucati MarkⅢのNak〇君、背を向けているW1他、旧車を多数所有されるFuk〇さん達も来ていた

他にもバイクに乗らないライダーのNag〇さんも来ているではないか

その他にも懐かしい方とお会いでき、そういった再会も旧車ならでは繋がりがあってこそだ

で、今回のイベントの主役、鉄スクーターから見て行こう
真に錆びた鉄スクーターだ

続けてスクーターを紹介するがメーカー名、車種はわからないので画像だけだ




自身はスクーターにはさほど興味を持たないので画像の紹介も明らかに手を抜いている

だが、こういった鉄モノはちょっと吸い込まれる
ラビットかなにかのスクーターだが、よく見るとエンジンが・・・エンジンが・・・

HONDAのカブ系の50ccかそれ以上の88ccぐらいなのか・・・

このエンジンだったらオーバーヒートもなく安心して乗れるだろう

おまけにシフトがステッキシフトに改造されているのもソソルではないか

また
このサイドカー付のスクーターも有りだ

「なるほど・・・」と思えたのが
シートの前で下に垂れ下がった、さらに小っちゃなシートがある

このシートを上げると
幼児が座れ、下のバーに足も掛ければ親子でタンデムができるという代物だ

同行したIshi〇さんは、お孫様に所有されているベスパに自作で付けようと思われたようだが

ただ日本ではこの行為は認められているのか?!

ここからはスクーターではないが

「うん?」と思う構造を持つバイクだ
Kawasakiだったと思うがリアスプロケットが2枚ある

自転車のロードバイクにある変速用のスプロケットと同じ発想だと思うが変速をさせるにも、そもそもチェーンの長さは足りないぜよ

そっか!長いチェーンを携行して乗るんや!

うん?リアが大きい方のスプロケットに変えれたとして・・・

じゃぁフロントのスプロケットとのセンター出しはどうやって?

謎のバイクだ!

さらにまたまた
1952年の初代カブFだ

当時の燃費は122km/Lと驚異的だ
しかし、その脅威よりも、この初代カブを現存されていることの方が驚異的だ

他にも自信が欲しいと思えるバイクがあった
ランペットのトレイルマスターCA1Bか?

だとすれば1963年50㏄の対米輸出用のハンティングモデルになる

また
旧車とは言えないが、お遊びバイクとして「あってもいいかな」と思える

この赤いバイク、売っているバイクなのか、はてさてカスタムに改造されたのか

だとしたら、凄いセンスの持ち主だ

ひょっとしてスネーク・・ナンチャラってバイクなのか

「あってもいいかな」ではなく「あって欲しい」と思えるバイクではないが4輪も来ていた
イタリアのシムカ・ラリー3だ

この日は暑かったせいか、ちょっと息抜きに日陰を探していたら真っ赤な箱型の4ドアセダンが目に入った

最初は遠目からフランスのゴルディーニに見えたのだが、近づいていくと「なんか微妙に違うぞ」と気付く
シムカの実物は、なかなか巷では目にすることはない

1300ccだが今となっては自身には、ほど良い車格だ

そして4輪で四駆と言えば・・・
イギリスの名車、ディフェンダーだ!

まだ旧車ではないが旧車の臭いは満載だ

と、またもや独善の旧車バカ病の発作が起きたようで楽しい一日を過ごせた

だが、今回は旧車ブームの影響か
4枚ドアの、それもグリルからして初代中の初代PGC10

言わずと知れたGTRだ

しかし、このGTRや他にも2代目セリカも来ていたが自身はさほどトキメキを覚えなかった

なんか妙な面持ちだったが、その心情は己の心根に宿り出している

ひとつには、旧車のバカが付くほど値段が高騰していることにあると思っている

おまけに投資家が手を出して値を吊り上げていると聞くと余計である

だが先週の土曜だったか月ヶ瀬で雑談している中で旧車の話題が出た

すると自身も気がついていたが信者仲間の一人からも

「旧車の値段高騰は止まりましたね」

自身は「下がりだしているよ」と、一部の車種で目にした話をしていた

そうなのだ!

値段にバカが付くと、もはやその対象車まで憧れや品格が消えていくようで上画像のGTRも可哀そうに見えてくる

こんな気持ちを抱くことも

「私ってバカなのね」

うん?安もんの演歌歌手になってきたぞ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2022年10月13日木曜日

『Bike in the sky』#306 孤独な身震い!

自身は今日まで「孤独感」というものを感じたことがない

いきなり「孤独感」と切り出したが、とある記事で「孤独が会社を蝕む」というタイトルが目に入った

コロナ禍の行動制限で日常生活が大きく変化したことが遠因なのだが・・・

詳細は省くが在宅勤務で直接、人と会う機会が減り対面のコミュニケーションが取れなくなった

そんな結果「孤独」や「孤立」が生まれ、昨今ブームとなったリモートワークの弊害が企業をも弱体化へと蝕み始めているとある

で、「あなたの孤独度」なる簡易的な測定チャートまであった

                    全くない ほとんどない 時々ある 常にある 

・自分には人との付き合いがないと感じる   1     2      3    4

・自分は取り残されていると感じる      1     2      3    4

・自分は他の人から孤立していると感じる   1     2      3    4

上記3項目のスコア計が何点になるかで孤独度が計れる・・・らしい

その自己診断シート

10~12点   孤独感の「吐き出し口」確保を(セーフティネットが必要な重度者)

7~9点   「リアルな仲間」を開拓しよう(共通の趣味で親交を深められる中度者)

4~6点   地元でつながり人間関係に厚み(ボランティア活動で厚みを出せる軽度者)

各診断の詳細を知りたければT-PADDOCK630に問い合わせを頂ければよい

自身は3項目すべてオール2の計6点だった

自身の診断シートでは「地元でのつながりをもて」とあるが、仕事を引退してから既に近所の爺さんや婆さんと顔なじみになっている

最近では自治会の評議員に指名され回覧板の担当にもなっている

だがコロナ禍真っ只中では月ヶ瀬信者のライダーもリモートワークの人間がけっこう居たようにも見受けられた

よって今回、このようなチャートを掲載したが記事にしながら・・・

「うん?月ヶ瀬信者にそんなヤバそうな奴等はおったか!?」

「う~ん、見当たらんなぁ・・・」なのだ!

見当たらんどころか「ノー天気な連中」は早朝には自身も含め相当数いる

先週の土曜日だった

当日はNSUで月ヶ瀬に参上した

着くなり柳生焼の「茶碗屋」?だった?と思うが、そこの若い大将が寄ってきてNSUに跨った

自身は大将に

「エンジン一発で掛けれたら100万やるよ!」と豪語した

そしたら
エンジンが掛かって満面の笑みを浮かべる大将の姿があった

だが残念なことに掛かったのはキックを踏んだ3回目であった

それでも大将は

「掛けられましたで!100万もらえますよね?」ときた

自身は笑いながら「いや!一発で掛けたらやで!」と、うそぶく

であるが3発で掛けたのにはエンジンが温もっているとは言え立派なもんだ

100万の1/3で30万ほどは差し上げた方がいいのか・・・

と、月ヶ瀬の早朝は長閑でストレスの発散には、もってこいなのだ

そして気候も涼しかったことから、その足で針テラスに寄ってみた
そこには最近、ちょくちょくお会いしているNak〇君がいた

いつのまにかマジのドゥカ乗りになってきた

さらに以前のハッタリタコメーターもいつの間にかマジのタコメーターに替わっていた

そのDucatiは・・・
(Nak〇君のFB画像から
これが彼のDucatiだがオリジナルのドゥカの良さを残しながら自分流に染め上げ出している

特に世間の旧車はオリジナル派が大勢を占めるが彼の様にオリジナルに拘らず楽しくカスタムしていくのは見ていて将来は明るいと感じる

他のディティールでも・・・
バッテリーケースも綺麗なアルミ材かステン材かだったと思うが素人とは思えない完成度だ

そして「旧車の仕上げには・・・」ということで
(Nak〇君の自撮りカメラから)自身のNSUを題材に

ベース車のヤレ具合を診て

「ベース車のどこを軸として仕上げていくかでバランスがカッコよくなるか」

を、分かった様な能書きでアドバイスをさせてもらった

まぁ言うのは簡単だが、軸が決まったとしても見合うパーツが無い場合や無ければ製作するにしてもどこで造るかなど、情報と費用は必要になる

と同時に根気と忍耐も必要で古ければ古いほど、その必要度は比例し最大化していく

そんな旧車で、友人から「ちょっと聞きたいことがある」と電話をもらった

明くる日の日曜だ
当日は雨模様ということからチョロQことツインを駆り月ヶ瀬経由で友人宅に向かった

友人宅には10時着の予定ゆえ時間調整で月ヶ瀬に寄ったが自身の全ての乗り物には信者達は毎度の何がしかのチャチャを入れてくる

今では月ヶ瀬で、そのチャチャを入れて貰えないと冒頭に記した「孤独度測定チャート」の
「自分は取り残されていると感じる」ことになるのだろう

だが大丈夫だ

何が大丈夫か、よくわからないが友人宅に向かうことにした

月ヶ瀬から30分ほど伊賀の村の中の住宅地?田んぼの中の住宅地?

う~ん、どちらにしても似たような環境だが非常に長閑で落ち着ける場所だ

当日は訪問するのが2回目だが、そのガレージ内は・・・
バイクカフェのような空間でコーヒーを飲みながら、画像右に映るオーナーの2〇さんとバイク談議

そのカフェスペースの横には
大型バイクが余裕で3台、鎮座しており作業スペースも充分確保されていた

そして本題の相談車は
1971年発売のYAHAHA XS1B

XS(ペケエス)二代目で初期型にあったフォークブーツを排除したセリアニータイプにマイナ―チェンジをかけたモデル

他にも粗削りな初期型にあったエンジンの超振動や始動性などにも圧縮比を変え見直しをかけるが3台目のXSにセルが備わるまで巷ではマニア向けのバイクとされた

そんなXS二代目だが・・・

エンジンの始動性は抜群でアクセルグリップを軽く捻ってもエンジンは軽く反応してくれる

そこで、こんなに調子が良いXSに自身から「いったい何が聞きたいのか」と戸惑う

聞けば「エンジンからキン~キン~キン~って微かに聞こえるやろ?」だった

しっかり耳を澄ませば「う~ん、たしかに・・・」なのだが・・・

で、貫通ドライバーを借りドライバーの先を異音発生と思しきエンジン頭部にあて、ドライバーのハンマーで叩ける頭側を耳にあて異音を探る

グルっとエンジン頭部を一通り探ってみたが、どうやらエンジン頭部左後方、右側キャブレター頭部辺りで、何かが干渉しているような所までは突き止めたように思えた

だが、その箇所も他所の振動で共鳴しているかもしれない

率直に言って「これは分からんわ!」で終わった

その「キン~キン~キン~」はエンジンの回転を上げても回転に合わせて「キンキンキン」と細かくなるわけでもなく、音が大きくなるわけでもない

で念の為、オイルフィルターに金属片や金属粉の有無を調べるとなった
右クランクケース前方にあるカバーを開けると若干のオイルが零れ、円筒の小さなフィルターが現れる

チェックしても極、微細な金属粉?かどうかのカスが出たぐらいで問題なさそうだった

結局、「しばらく乗ってみて様子をみる」か、

または「タンクを外してエンジンヘッド周りに緩衝するハーネスやホースからの圧力を逃して緩衝音が消えるかどうか」を調べてみることを勧めておいた

そして、また別の問題でT-PADDOCK630として仕事を頂戴した
XSのフロントブレーキ・パネルにあるブレーキワイヤーのアジャスト・ホルダー?のスリットを挟んだ一方が破損している

一先ず2〇さんがハンダ付けで応急修理をされているが、これで乗るのは非常に危険である

よって「溶接できるか?」とT-PADDOCK三重支局のご指名までいただいた

異音のエエ加減なアドバイスと雑談&仕事の依頼やらで2時間少々を楽しく過ごさせていただいた

帰り際では
チョロQをバックに2〇さんと奥様のタマちゃんを記念撮影させていただいた

ありがとうございました

ということで結局、一日を通して「孤独感」というのを全く感じなかった一日だった

でも明くる日の月曜は朝からジャジャ振りの雨模様でガレージに籠りっきりだった

そこで先週来から綴っているシェルパのキャブの身震いする原因究明の続報だ
SNSで読んで「うん?」ときた自身の解釈は結論的に始動時、燃料コックをPRIの位置にし強制的にガスをキャブに送ってやると始動すると解釈できた

ただキャブのその他の詰まりが無いことが前提になる

よってキャブをオーバーホールし、上画像真ん中の内側にあるゴム状の小さなダイアフラムカバーも念の為補修した

そして、SNSにあったキャブのドレンから緩めてガスがしっかり流れていくのを確認する
画像のフロート室の底にあるヘックス頭のドレンを少し緩めるとスムーズにガスは流れ出てきた

これで意訳した解釈が正しければ冷え切ったエンジンでも一発でかかかるはずだ

キチっと組み直しエンジンをかけてみた

すでにエンジン停止状態は一週間の時を経ている

キーをオンにする

ガスコックはPRIの位置にある

そしてチョークを引き・・・

セルボタンを押す

グル、グル・・ドド~ン

大正解だった

そして、キーをオフにし再度、オンにしてボタンを押す

グッ、ドド~ン

完璧!

身震いするほど気持ち~いィ~瞬間だ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi