2022年12月8日木曜日

『Bike in the sky』#314 うん?時代錯誤か!?

先日、新聞記事で1956年「日本で初めて開発された国産第一号のコンピューター」が載っていた

新聞写真なので画像が悪くて見にくい
現在の富士フィルムが開発したようだがコンピューター専門の開発チームではなくレンズ設計者が7年かけて自作したとある

それも凄い事だと思うが写真の説明書きを見て「真空管でコンピューターを造る」

その発想に驚かされる

さらに真空管を1700本も使って動かしたと記されている

自身は未だにコンピューターの世界は分からない

だが、このレンズ設計者は「計算の効率化」を探して「真空管を使おう」と真空管が1700本以上になるまで根気よく研究をしたことになる

ここで浅学菲才な自身は、ふと疑問も沸く

それはレンズ設計であれば学問としては「物理学?」になると思われるがコンピューターは「電子工学」で畑違いであったのではと・・・

まぁ、そんなことは凡人にはどうでもよい事なのだが、感心したのはその執念とそして、コンピューターが今の時代で不可欠なツールになっていることだ

企業でも一般家庭でも、さらにクルマやバイクといった乗り物にもコンピューター・・・

今では無人でクルマが走る時代が来ている

それを1956年の今から66年前に国産として開発していた

まさに「ブラボー!ブラボー!」だ!

とは言え、自身は乗り物には極力コンピューターに限らず電子機器系は搭載したくない

ましてや自身のバイクは今でもナビなる「目的地自動案内機器」のフォルダーは付けたくない

そこには今の時代言葉で使われる「旧車」という概念にある

少し屁理屈を述べれば自身は「旧車」ではなく「当時の乗り物」の方がしっくりくる

よって「旧車」は人それぞれに「当時」が違うはずだからだ

自身の乗り物の「当時」は1970年を軸としている

その1970年辺りの世界観が「思い出」として概念化しているからなのだろう

その概念化した「思い出」の中の「絶対的な時代感」がスポイルされる自身なりの「美意識の欠如」に他ならない

記述がめんどくさい内容になってきているが・・・

ただETCなる「高速道路料金所自動通行手形」のようなモノはセンサーが小さく美意識は担保できる

あくまで私見としての話しだが今時のバイクには、これでもかというぐらいいろんな電子機器が搭載されている

便利ではあるのだろうか自身はアナログ的なバイクの方が「らしさ」を感じる

先述の富士フィルムのコンピューター開発が1956年とあった

その時代のバイクはT-PADDOCK630にもある
1955年のNSU Sports MAXだ

このNSU社は時々、記述しているが当時では世界で最も売れていたバイクメーカーなのだ

こんな古いバイクに「何故、乗りたいと思ったのか」とよく聞かれることがある

それはまず、あのHONDAの創業者、本田宗一郎さんが欧州視察でNSUを参考にしたと聞いている

同時に当時の日本の製造現場ではネジ頭がー(マイナス)だったが欧州ではネジ頭が+(プラス)なのを見て早速HONDAでも取り入れたという逸話も処々の文献で目にした

あの本田宗一郎さんが興味をもったというだけで自身も惹かれたのは確かだが、上の画像の通り、このNSUに「今時の電子機器は要らんでしょ」となるわけだ

その本田宗一郎さんの造った名車にCBシリーズがある

そのCBでは1960年代、巷でバイク業界に君臨させた大ヒット作のCB72がある

そのCB72の海外モデルにCB77があった
先週、土曜日に月ヶ瀬に乗っていったCB77だ

自身が高校生の時に憧れ、バイトして手に入れたバイクだったが・・・

そこから時が経ち、今から37,8年前にこのCBをYパーツ(当時のレーシングパーツ)を纏ってフルレストアをかけた

それ以来、1度も手を入れることなく快調に走っている

さすがは本田宗一郎さんの力作だ

上の画像は月ヶ瀬信者のShim〇さんだが「跨らせてもらっていいですか?」と跨ってもらった

以前よりT-PADDOCK630のバイクでは「このCBは欲しいですねぇ」と言って頂いている

当方としては「え~よ!売りますよ!」なのだが・・・

そんなShim〇さんと明くる日の日曜日は「まったり実働林道部」で山に出かけた

あいにく天候に振り回され結局、催行人員はAb〇さんを入れて3人で行ってきた
雨上がりの影響もあって林道路面は落ち葉で状態が可視化できない

それなりの恐怖もあったが楽しく走れた

途中では大木が倒れて
道を塞いでいた

倒れている方向の先は・・・
下に川が流れている断崖に見える

こんな所でも以前に紹介した「箕面ハンターカブ林道クラブ」では、横たわっている大木や岩もなんのその

平気で潜ったりジャンプして超えたりと超、怖い目にあって走って来た記憶がある

それ以来、箕面クラブには参加していない(今でも誘いはあるが・・・)

当日の自身は
T-PADDOCK630のオフロード専用車 Kawasakiのシェルパだ

今、T-PADDOCK630では乗っていて一番楽しいバイクかもしれない

なんのストレスもなくオン、オフ関係なくマルチユースで楽しいのだ

ただ、しばらく間を空けた時のエンジンの始動性は問題がある

以前より、このシェルパに関してその始動性はエンジン側のセル回転の重たさに起因しバッテリーに負荷がかかり過ぎる点を挙げた

通常バッテリーで間を空けると12.3Vまで低下した場合、シェルパのセルは回らない

そこでリチウムバッテリーであればパワーの点で良しとしたが12.8Vを切ると同じくシェルパのセルは回せない

そもそもどちらのバッテリーでもOFF状態の停車中にインジケーター類には微弱の電気が流れている

よって問題のリチウムバッテリーを車体から外し毎夕型、電圧チェックをしてみた

すると一週間だったが毎日、まったくブレず13.5Vをキープしていた

そして今回の林道ツーリング日の朝、10日ぶりにエンジンをかけてみたがセルの回転は、ほんの数回で元気よくエンジンはかかった

まぁこれでリチウムバッテリーに関しては解決としておく

因みに今回の林道ツーリングでの燃費も計測してみた

29.8km/L

ほぼリッター30と非常に優秀な数値を得た(シェルパのメーカー公称値は知らんけど・・)

話しは戻して・・・

T-PADDOCK630のバイクの古い順で次に来るのが
1963年のSUZUKI セルペットM30だ

1950年代ではHONDAがベンリイやカブの構造に先のNSUのフレームやフロントサスペンションを参考にした機能を使った

そのHONDAをさらに参考にしたSUZUKIがベンリイやカブの機能をセルペットに使っている

と言うように、このセルペットも、やはり電子機器より黄色の木箱の方が似合っている

だが、このセルペット、実は先週から未だ手こずっている

先週には2ストによくある排気系の糞詰まりで走らなくなる改修法はマフラー内のカーボンをバーナーで炙って除去する方法があるとした

それを、このセルペットに行ったのだが走りの結果から排気系ではない

ならば吸気系を疑い再度、キャブレターのオーバーホール

だが、このセルペットのキャブはエンジンをフレームから下ろさないと外せない
とにかく、このセルペットは何をするにしても手間がかかる

おまけに製造から約60年と古く各パーツも怪しい

先日も同じ作業をしたが、もう一度念入りに行う
胆のジェット類の掃除は前回に行っているが今回は特に念入りに再度行った

微妙に腐ったガソリンのカス?のような不純物がジェット内径部に石化したように付着している

これ等を取れる範囲で除去していった

そして組んでみた

エンジンをかけた

2,3回のキックですんなりかかり、アクセルで煽るとスムーズに吹け上がる

「よっしゃ!治ったぜ!」

と、喜んで近所に試走に出かける

走ってみて、ものの数十メートル・・・

「う~ん、ん、ん、・・・」なのだ!

まったく治っていなかった

「うん!ひょっとして・・・」

バイクも人様と同じでまったく気づいてないところに病魔があるのか!?

であれば今時のコンピューターで解析してもらうべきでは!?

「アナログ的なバイクが好きだ」とか「絶対的な時代感」とか言うてる場合ではない!

くそジジィが!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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