2023年4月27日木曜日

『Bike in the sky』#333 パ~っと景気よォ~!

マジで乗り換えた!

2週前に当ブログで記事にしたTan〇さんのトライアンフの3気筒、トライデント

その内容は買って間もないトライデントを「すぐに売る」だった

しかし、さすがに「すぐに売る」は、ないだろうと半信半疑のウケ狙いで記事にしたが現実には売ってしまてた

その乗り換えたバイクとは

SUZUKIのGSX-8Sだ

自身は「え~、ほんまに乗り換えたんや」とオーナーのTan〇さんに早速インタビュー

すると前車のトライデントに不具合が見つかったとのこと

そこでディーラーに持っていくと、その不具合の対応には時間的な問題があったと聞いた

ならばという事で直ぐに乗れる代替のバイクが8Sであったことから、そうなったらしい

なんともTan〇さんらしい

そして、この8Sを見た当初「SUZUKIはなんとも派手な色目を着けたもんだ」と思った

だが、あとからよくよく思い返してみると昭和のクルマやバイクの発表時は各社、時代と背景を読んで常にセンセーショナルな打ち出しを狙っていた

色目だけで考察すれば、例えばクルマでは1970年頃発売のトヨタ初代セリカに使われたブルーグリーン系のメタリックは当時では超斬新だった

その後の各4輪メーカーもセリカに倣い自社色の打ち出しには神経を尖らせていた

またバイクでも同じく1968年頃だがホンダのCB250/350のエクスポートはタンクカラーをツートンにし「先進性の世界」を意識した色使いを施していた

多分にこの時代は70年の万博を意識した日本が世界を観ていた故であるのは想像に難くない

で、話を戻すがビックリするのは、この後さらに続く

それはこの日の月ヶ瀬で、この8Sが早速、商談が成立し次の買手がいたことだった
当日の月ヶ瀬は既に毎度の信者ライダーが15,6名ほどきていたが、その中の一人のライダーが申し出たようだ

そこで8Sを囲みながら購入希望の当該ライダーに真意を尋ねる

「え~、なんでまたこの8Sが気にいったん?」と聞くと・・・

「いや、この色が気に入りましてん」だった

という事は、このライダーにとっては、このスカイブルーな色目は新鮮に映ったということだ

だが、その選択は過渡的に観れば誤りではない

少し「上から目線的」に申せば今の時代の日本人は自分で何も決められない人が多い

それは知らず知らずのうちに「今、何が流行っているか」から判断し物事を決定しているように見える

裏を返せば自分で決められないから「大きな波から外れたくない」という心理が作用している

ここにはネット環境からくる無数の情報が支配しているとされる

故にモノ創りの企業側も、その情報を最大公約数的?に気に入られ易いモノの方向を選択することになる

すると各企業も同様に同じ方向を選択する現象が起き結果、世の中にはファッションや家電、クルマ、バイクといったモノなどなど、すべて同質化し個性というものは消え去ってしまているのが現状だ

よって、SUZUKIの開発陣が8Sにこの色を採択したことは時代のアンチテーゼと言え称賛に値する

と、偉そうな事を常々ホザいて反感を買うかもしれないが、そこには「没個性」の日本にはなってほしくない思いがある

よって8Sの色目を気に入ったライダーは男前と言えよう

だが、そのままマジで売買が成立したら8Sは走行距離、僅か100kmほどで手放したことになる

「なんと月ヶ瀬市場は景気のいいところなのか」

その証拠に景気のいい乗り物・・・クルマだが、またまた名車がやってきた
英国が誇るスポーツカーメーカーのジネッタ

そのG4?だろうか

このジネッタというクルマを巷で見かけたのは最近では2件目だ

直近では昨年9月に針テラスでシルバーのジネッタを見ていた

その時のオーナーさんは、このジネッタを2台お持ちで、他にはポルシェの911と930、ベンツのCLSクーペと「とんでもない人は身近にいるもんだ」と思っていたところで、またもや今回のジネッタだ

実は今回の黒のジネッタのオーナーさんも、とんでもない方だった

その話はのちほど・・・として

このジネッタの歴史は1960年頃から始まるがスポーツカーやレーシングカーのみを少量で製造していた企業だ

それゆえ経営危機に晒せれることも、しばしばあったようだが幾度かの被買収を経ながら現在までの長きに渡り生き永らえている
本体の色は黒だがオリジナルではないようだ

1960年代と言えばロングノーズ、ショートデッキが最高のデザインとされた時代
その時代を絵に描いたようなシルエットだ

コクピットは
スポーツカーのインパネとは「こうあるべき」と言いたげなデザインとレイアウトだ

ドライビングシートは
セミレーシングタイプのバケットシート

パッセンジャーシート側は乗りにくいなどの不満は、お構いなしにサブロールバーが「我が儘」を言っている

車体周りのディティールは
フロントエンジンフードのフックのデザインがたまらない

バックミラー
オリジナルかは不明だが英車には定番のミラー

ガスタンクキャップ
アルミのダイキャストキャップ

そしてホイル
ジネッタ純正?なのか8本スポークのホイル

この系統は当時からモーリス・ミニなどにも使われていた

日本では、このホイルを参考にしたかは不明だが1970年後半ではワタナベやマグロードなどからも販売され、その後はワタナベが一躍人気ホイルメーカーになっていった

余談だが、このジネッタのタイヤの扁平率は60%なのだが、9月に針テラスで見たジネッタは70%だった

走りからすれば60%以下の方が安定すると思われるが時代のカッコ良さを追えば70%は捨てがたい

あくまで私見だが・・・

次は胆のエンジンだ
DOHCの1800ccとお伺いしたが、この時代のジネッタではDOHCは搭載してなかったように思った

そこで聞いたところでは、このジネッタは「エンジンは乗せ換えているかも」とのことだった

当時のジネッタはコスワースなど、何社かのエンジンビルダーから供給を受けていた事実から納得できる

またフロントのサスペンションも・・・
ソソるではないか

1960年代後半頃?のF1カーを彷彿とさせるダブルウィッシュボーンタイプだ

「たまりませんねぇ~」と・・・

そんなこんなの話をしていると、このオーナーさんが自身に

「何を乗って来られたのですか?」と質問を受けた

「いやぁ~、恥ずかしいですがベックですねん」

すると
自身のベックの横に、わざわざはジネッタを移動させて並んでいただいた

すると続いて
月ケ瀬信者のFuj〇さんも移動して並びにこられた

そこでまた今時の旧車事情に花が咲き、盛り上がったのだが自身が最もウけたのはジネッタのオーナーさんの一言

「実は・・・家内は・・・このクルマの存在を知らんのですわ・・・」だった

「え~、そしたら秘密基地とか、どっかに隠してますのん?」

「そうですねん!」だった

なんだか今時の「かかあ天下事情」を垣間見た瞬間で、なぜ奥方を気にしなくてはならないのかと・・・

このオーナーさん、年齢は自身と一緒か少し若いか?ぐらいなので家人に気を使う世代でもないと思うのだが・・・

聞くと他にも上画像に写る同型の930ポルシェやさらに旧車を2,3台お持ちだとかで奥様に既に睨まれている様子だった

そう言えば自身も違う理由だが奥方から「バイク禁止令」を出されて自由が奪われているではないか

だが、このあと針テラスに向かうと・・・
最年長は80歳を越えた方だが、全員70歳以上のライダーだ

その中の真ん中に写るツナギを纏う爺さんと右端に写る、失礼だが文脈上のツナギの婆さんはご夫婦で、たしか豊中?方面だったか、SUZUKIのビッグバイク隼にタンデムで高速と名阪を乗り継ぎ、けっこうな頻度で針テラスに来られている

自身とも、この針で知り合い年齢も同じということで、ちょこちょこお話しさせていただいていた

その時の内容では高速でもけっこう速度を上げ、名阪の天理から針に向かうカーブでも車体をベタっと寝かせて走るとか・・・

そんな武勇伝?を仰るので奥様に「怖くないですか?」と、お尋ねすると

「うふふふッ」と笑っておられただけ・・・だった

そこで自身は、この日ベックだったことで「どうした?」と聞かれた

で、バイク転倒の骨折で家族からバイク禁止令が出ていると話した

すると笑いながら「そら、しゃ~ないなぁ~」で終わった

やはり「バイクは諦めろ」ということなのか

それは未だ戦いの最中であるが平日の空き時間は気持ちが萎えないよう、できるだけバイクの整備は欠かさないようにしている

その中で以前から記している原チャのセルペット

そのセルペットのコックの続編だ
画像、真ん中の空間横にコックが着くのだが・・・

そのコック
カタチは、約60年前ということもあって、なかなか捨て難いのだがレバーがハマるシリンダー内部のコルク材?が経年劣化でガソリン漏れが起き出していた

一応、そのコルク材に代わる耐油のゴム材で2度ほどチャレンジしたがゴム材の接着不良や共回り等で現状不可である

よって、一先ず応急で汎用コックをホームセンターで調達

そして早速、着けてみた
完璧にコックの機能を果たしている

問題は次の課題だ

それはVespa Carによる月ヶ瀬大陸への上陸作戦

これが、なかなか手強いのだ
今はチューン用のキャブから一旦、元に戻して対策を検討中だ

旧車はバイク、クルマに限らずちゃんとマトモに走りさえすれば、これほど魅力的な乗り物はないと思える

だが、ひとたびエンジントラブルなどで走れなくなると、これほど憂鬱なことはない

不謹慎だが現役時、トラブルが起きれば仕事も手がつかず脳内は酸性化して身体にも悪かった

それが今のVespa Carだ

さてバイクにも乗れない

Vespa Carにも手を焼いている

こんな時は、パ~っと景気よく・・・かな!?

71 and Still on the Run! with Motorcycle.

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年4月20日木曜日

『Bike in the sky』#332 バイカーの最大の敵は・・・なのだが

今週の日曜日

またもや?まさか?の転倒事故に見舞われた

柳生方面から月ケ瀬近くの茶畑を経て、月ケ瀬お茶屋が近くなる最後のクネクネした下りの、短い峠道

そのクネクネ最後の左に曲がる急勾配のヘアピンカーブから緩い右カーブをクリアすれば、あとはお茶屋のはずだった

しかし、その急勾配の左に180度近くクルっと曲がるヘアピンカーブ出口でフロントタイヤが滑ってしまった

車体は滑った勢いで曲がり切れず転倒し右側の山裾に前輪、後輪と突っ込んで止まった

幸い、左足首をねん挫した程度で済んだが身体は震えていた

車体はヘッドライトの左側とウィンカーが大破し、同じく左側のチェンジペダルが歪みクランクケースも大きく傷ついてしまった

ところが転倒直後、一人で車体を起こすにはバイクの上部が下向きになっている為、とてもじゃないが一人ではまったく歯が立たない

そうこうしているところに現場を通りかかった3人ほどの方たちに助けて頂きバイクを起こすことができた

起こせたものの、さて、ここからどうして帰れば良いのか、途方に暮れることになる

そして、ここでフロントタイヤが滑ったことからフロントのタイヤの溝の残り具合やタイヤ表面の具合をチェックしたが問題ないレベルだった

では、なぜ滑ってしまったのか
手前の赤いバイクはレスキューで通りかかったライダー

画像奥に写る黒いバンも通りがかりの方でレスキューを手伝っていただいた

そして上画像に写る3,4人が集まっている傍のバイクが今回の当該転倒バイクだ

ここで誤解なきよう言っておくが転倒者は私ではない

自身も通りがった一人に過ぎないが、大きく違うのは転倒バイクとは逆方向すなわち、お茶屋からの帰りに上述のカーブ手前に近づいた

その刹那、キツいカーブを曲がりながら降りてきたバイクのフロントが滑る瞬間を自身の数メートル前で目撃した

自身はクルマだったが久々に急ブレーキの指示というものを発出し危機一髪で止るに至った

だが、2,3メートル目の前でバイクが転倒し滑り出してからライダーも一緒に滑りながら山側に突っ込んで行くシーンは思わず目を伏せてしまった

それはバイクがハーレーの1200以上だろうか、殿様タイプの超重量級バイクでライダーの半身が下敷きになって滑っていたからだ

即座に道路わきにクルマを止めハザードを点けてレスキューに向かった

ライダーは左足がバイクに挟まれていたが何とか抜け出した

そして「大丈夫ですか?」と声をかけたら・・・

なんと「は・・・い・・・」と、か弱い女性の声がさらに、か細く痛そうだった

「え~、おなご?」と思ったが、そんなことを思っている場合ではない

とにかくケガの有無と、その様子を心配したが左足首のねん挫?ぐらいで骨折は無いように思えた

そして、その女子は道路脇で仰向けになって痛そうにしていたが身体は震えていた

そこで自身は「一人で来たんですか?」と尋ねると

女子は「先にいった主人が戻ってくると思います」だった

その言葉通りご主人がお茶屋方向から戻って来られ、一緒にハーレーを起こすがビクともしない

その後は前述の通りだ

ご主人のバイクは上画像の一番手前に写る黒いマッチョなハーレーだった

ただ奥さんにはちょっと冷たく、ケガ等の心配をされている気配もまったくなかった

まぁ夫婦の事には他人が入れる由もないが、さすがに目の前での転倒は堪忍して欲しいと思ったしだいだ

どちらにしても大きなケガではなっかたことが救いだ

この事故に遭遇する前の早朝はいつも通りで月ケ瀬お茶屋は至ってノンビリしたムードだった

まさか、この後に転倒シーンに出くわすとは・・・

これって天の思し召しか「絶体バイクに乗らせない」という声が囁かれているようだ

だが、今回の事故前の自身はいかにしてバイクに乗ろうかとひたすら熟考している時だった
そんな事ゆえ帰りまでは気楽なもんだった

乗り出したクルマは「クルマでも楽しくないと」と思い、当日は・・・

T-PADDOCK630が誇る「Small COBRA」ことSUZUKIのチョロQ、いやツインできた
レース用レカロのフルバケットシートにSABELTのフルハーネス・シートベルト

そして革巻きメッシュの中径ナルディ・ステアリングでプチレーサー気分は味わえる

外装は足回りにワタナベのバイオーダーでしか受け付けないサイズで70年代定番の8本スポークホイル

塗装は前後フェンダーを本体と同色に塗り替え、その上からコブララインを大胆に入れた

こんなプチカスタムを施して、早や18年ほどになるが未だに飽きずに楽しく乗れている

今までこのツインでは月ヶ瀬には、ほとんど出向かなかったがバイクに乗れない事情で最近は出番が多くなってきた

その当日の月ヶ瀬は
前日の雨の影響か、ライダーは少なかった

その月ヶ瀬に乗ってくる乗り物でT-PADDOCK630では、非常に大きなプロジェクト?と言えるのか、どちらにしても課題が待っている

それが先週にも取り上げたVespa Carによる月ヶ瀬詣でなのだ

その胆を握っているのが新たなキャブレターなのだが、ノーマルのインテークマニホールドではサイズが合わない

そこで東大阪の切削工場にジョイントパーツを依頼しておいたが数日前、忙しい中で仕上げてくれた

早速、ジョイントパーツを着けてエンジンに取り付けてみた
簡単にポン付けできるかと思いきや、それがなかなかの手こずりよう

2次空気を吸わないよう対策をしたり、スロットルワイヤーが長すぎてもアジャスターがないのでキャブ側で一先ず加工品を細工したり

と意外と手間取っている

いまのところエンジンはかかっていないがプラグの火花は飛んでいるので、やはりキャブの問題

いろいろ確認するも手動キックを何回も何回も引っ張ってみたがプラグは全く濡れていない

ここはキャブの油面を要調整だ

これで、また月ヶ瀬大陸への上陸作戦はしばらく掛かりそうだ

そんな事情の最中で・・・

前出のツインは660ccのノーマルエンジンだが燃費も良く、見てクレも気に入って、さらにレカロシートのお陰で長距離も疲れが少なく・・・

難を言えば最高速が125km/hで頭打ちすることなのだ

しかし、このツインは見てクレが可愛い分、ホイルベースが極度に短い

よって100km/hを越えると気分はレーサーの如く超緊張感をもってハンドルを握らないと、どこかに飛んで行ってしまいそうな恐怖も味わえる

そんなことも知らず、家人からリクエストがきた

「日帰りで天の橋立に連れてって!」だった

早速、昨日行ってきた
展望台から眺めたところだが、この天橋立には自身は高校生の頃、バイクで来た記憶がぼんやり思い出されたが50年以上前のことで誰と来たかも全く思い出させないでいた

橋立を散策するが

徒歩で片道一時間ほどかかる

なぜ、こんなところに大砲が・・・

案内板には「海軍思想普及のため海軍大臣が下付された」とあった

イギリスのアームストロング社製らしい

帰りは
こういう場所では絵になるお茶屋さん

そこで自身が頂いたのは
やっぱり善哉が似合うと勝手に思っている

と、束の間の小旅行で家人も喜んでくれ何よりだった

だが今回の小旅行中、突然自身の携帯がなった

出てみると・・・

自身が自社を引退して直ぐの頃、商社から「東京のレディース会社の再建を手伝って欲しい」と言われ2年ほど東京にいた時期があった

その時の会社の企画担当スタッフが転職し、メンズカジュアルのメーカーに執行役員として赴任していた

その人物からの電話だった

あまりにも唐突だったのでビックリしてしまったが後日、メールにて自身に問い合わせてきた内容が記されていた

要は自身と近日中に会って転職した会社の「問題点の抽出と対策を教示して欲しい」だった

もう現役を離れて10年になる

一体、自身に何ができるのかと戸惑いながらも声を掛けてもらえるとは冥利に尽きる

「さ~て・・・」と思っているところに

今度はT-PADDOCK630の現行の依頼がきた

内容は
エンデューロをされている方の要請でステップを純正位置からバックに3cm移動させて欲しいとの依頼だった

早速、T-PADDOCK630三重支局に連絡

そして上がってきたのが
左右揃って出来上がったようだ
また、こんな仕事も三重支局には依頼が来ていた
NSR250Rのエキパイからマフラー側への継手が割れている

それの補修
綺麗に修正されている

どちらかと言うと今さら企業再生の仕事より、こんな仕事の方が楽しそうなのだが・・・

そんな事をボ~っと考えている時、自身の骨折箇所も上のエキパイのようにキレイになっているのか

そこで先週、検診にいってきた
なんと3D画像のようなレントゲン?だ

骨折箇所が少しズレているように見えるが医師いわく、綺麗だそうだ

また、そのズレは放っておいても大丈夫らしい

それより脊柱に各肋骨が集まっている根元が茶色なっている

これも気になって尋ねてみた

「これって何十年もの間、タバコを吸っていたのでヤニがこびり付いてるんですか?」

すると医師は

「ハハハッ!」と笑っただけで・・・

「次の検診はいつにしましょう?」で話は終わってしまった

まぁ笑っているぐらいだから問題ないだろう

だがヤニのような正体がメッチャ気になるが・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年4月13日木曜日

『Bike in the sky』#331 ソルトレイクならぬツキガセレイクを目指せ

月ケ瀬の先週、日曜日

久しぶりに新たなバイクに触れてきた

それは自身にとって懐かしくもあり時代の変わり目をも感じたバイクだった

そのバイクとは
英国の名車、トライアンフ

そのトライアンフの3気筒、トライデントだ

トライアンフが有するバイクメーカーとしての数々の名だたる歴史は省略するが最も有名な話だけを言えば・・・

1956年、アメリカのボンネビル・ソルトレイクにて行われた最高速チャレンジだ

その時、世界最速記録の343km/hをマークしている

そこで記念に命名され発売されたバイクがトライアンフ・ボンネビルT120だ

そこからボンネビルT120は60年代後半までライバル不在で世界の重量級バイクのターゲットとなった経緯がある

しかし67年頃になると「ホンダが多気筒のビッグバイクを開発している」との情報を嗅ぎ付け慌ててトライアンフ社も対策車を発表する

それがトライデントだった
(T-PADDOCK630の蔵書資料ゆえ、少々見ずらい)

当時は同じイギリスのノートンやイタリア・モトグッチ、そしてドイツのBMWなども750ccや700ccを開発していたが全車2気筒だった

しかしトライデントは750cc、3気筒の多気筒化としホンダに先駆け発売したが、後の68年に華々しくデビューしたCB750の後塵を浴びることになる

余談だがトライアンフの車名にある120や110、100は最高速のマイルを表しているとされている

たとえばトライアンフのボンネビルT120は190km/h以上出る

同じくT110(タイガー・ワン・テン)は
(自身の会社の雑誌コマーシャルで小川モータースさんのT110をお借りして撮影に使った)

そのワンテンはシングルキャブだが「170km/hが出る」との触れ込みから浅間火山レースなどでも使われ、日本では50年代の輸入車ナンバーワンであった

そんな時代からバイク業界は長らく日本車が世界を席巻する時代が続くことになる

だが、ここ数年は日本車に限らず、またバイクだけにも限らず「味わいのある乗り物」に市場は突き動かされている

それが言わずと知れた「旧車ブーム」へと市場は引っ張られることになる

そんな流れから「では現行の乗り物は、どう展開したら良いのか」

各社は、その必然から名車と言われた乗り物の「威を借りたモデル」に頼ってしまう時代になっている

で、話を冒頭の現代のトライデントに戻す
間違いなくガスタンクには「TRIUPH TRIDENT」とプリントされている

このトライデントのオーナーはTan〇さんだがオーナーからのお叱りを覚悟で言えば「・・・・・」なのだ

それはフォルムが日本車の「・・・」と一緒で「TRIUPH TRIDENT」のメーカー名、車種を換えれば「・・・」に見えてしまうことだ

またエンジン音も聞かせて貰ったが、これも目を瞑れば車種は特定できない今時の静かなエンジンだった

そんなぶっちゃけ話をオーナーのTan〇さんにすると

「うん、そうそう!だからすぐ乗る換えると思うわ!」だった

ただ、今のトライデントは3気筒だが排気量を660ccにしたところは「なかなかヤルではないか!?」と思った次第だ

たぶん峠ではバカッ速ではないだろが、相当軽快に気持ち良く走れそうな気配は感じる

そして自身は、これしかない乗り物のBeckで月ヶ瀬に来たが・・・
当日はBeckの奥隣に写る同じくバイクに乗れないポルシェ・ケイマンのNag〇さん

さらに、その隣のこちらも自身やNag〇さんと同じく
今はバイクに乗れないNak〇さん

3人合わせて「バイクに乗れない3〇〇トリオ」の一コマだ

だが今回はNak〇さんのロードスターのエンジンルームを見せてもらった

エンジンルームを開けるには室内にある?ノーマルのレバーだけを引いても開けられない
ロードスターのフードは前方開閉ゆえレース中にフードが空力で開かないよう、フード前方左右2か所に後付けでフックが取付けられていた

上画像のように手動で開錠して開けるのだが、その方法がなかなかでマニアには溜まらないだろうと感じた

で、ロードスターの心臓部だが
エンジンそのものはノーマルと聞いたが、ここでも随所に色気のあるパーツに代わっていたりスタビライザーなどのパーツもソソられるモノだったり

こんなところも
上の画像下に写る赤いフックとそれを示す矢印のアテンションステッカー

まぁ、こういうチョイスをさせるとNak〇さんはピカイチな人物だと常々感じ入る

また、この日曜には珍しい珍客もきていた
まだ生まれて6,7カ月と聞いたが犬種はボクサーで、すごく人懐っこい子だった

そして
ラブラドールと言われたと思うが、少々肥満気味の4歳の女の子だった

動物はほんとうに癒される

自身宅でも家人が大変な犬好きで、それもパグというブサカワ犬の筆頭格を長年飼っていた

そのパグはオスメス夫婦でいたが子ども5匹を産んで最も多い時、7匹も我が家で同居していた

たしかに犬は癒されるのだが自身のこれから先を考えると本来、癒されていたバイクに乗れないのだ

そんな事を嘆いても自業自得ゆえどうにもならない

そこで平日の癒しの時間つぶしは
予てよりの課題だったVespa Carのキャブレター交換だ

現在のキャブはノーマルベスパのモノなのだが以前、手に入れたキャブがチューンアップ用の中華製キャブだ
上画像の左がノーマル、右の黒いキャブがチューン用?らしい

それが何故に今になったのか
上の画像奥に写るエンジン内に燃料を吸い込む吸気口

その吸気口にキャブレターからのGASが通るインテークマニホールドがある

ところがノーマルのマニホールドでは20mmほど短いためチューン用キャブが使えず、しばらく放置していた

で、今は時間はたっぷりあるものの2輪には乗れない

だがT-PADDOCK630には2輪以外に3輪車もあったということだ

それがVespa Carで、ちょうど良いオモチャが目の前に現れた次第だ

目下の目標はこのVespa Carで月ヶ瀬まで行くことにある

だが今までのキャブレターでは非力ゆえ地元の阪奈道路は越えられない

だったらこのチューン用キャブで阪奈道路さえクリアできれば休憩、休憩、また休憩で月ヶ瀬には行けるだろう

なんか凄い大冒険の計画みたいでワクワクするではないか

で、その長めのインテークマニホールド

そのインマニさえあれば仮説だが月ヶ瀬には行けるはずである

で、そのインマニ・・・う~ん・・・ハッと思いついた

「オッ!造れるぜ!」って自身が造るわけではない

実は先週の土曜、昔のプロジェクトでの遺産の修復でT-PADDOCK630で検討会開いていた
その遺産とは現在T-PADDOCK630にあってサンプル製作だけで総額300万も費やしたお宝チェアのことだ

お宝なのだが座り心地が良いも悪いも全く感じられない

そこで上の画像のように「ショック」を入れ替えようと、とある人に来てもらった

その、とある人は凄いと言えるのか、凄そうな「ショック」を探してくれた
なんか期待が持てそう?な「ショック」が入っていたケースだ

しかし、その期待も一瞬で飛んでしまった

それは・・・
ワサカ製?ショック・・・ソーバー?

え~~~!・・・ソーバ~~~?

って、いったい、どこ製やねん?

と、このショックを持ってきた切削専門工場の社長の顔を見た

ニコっと笑っていた

そんな笑顔を思い出し、一昨日の早朝7時からコーヒーを飲みながらインマニ製作の依頼をしてきた

仕事は簡単という事で1週間ほどで、できる予定?

さて、Vespa Carによる月ケ瀬大陸への上陸の夢は叶うのだろうか!?

月ケ瀬までの道中で「ブソーバー」にはなりたくない

うん?ブソーバーの意味が分からんのだが・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi