2021年5月27日木曜日

『Bike in the sky』#235 月ヶ瀬試乗会?

今年はコロナ感染もあるのですがバイカーにとりまして土日の週末に、やたら雨が多くバイクに乗れない休日が未だ続いているようにも感じとれます。

さらに梅雨入りが5月中旬と観測史上、最も早い時期になり、本日のブログ記述中も外は雨足が強い状態です。

しかし、先週の日曜では久しぶりの快晴でバイクメッカの月ヶ瀬も大賑わい!

この日は私はひと月半ぶりでYAMAHAの初期型XS-1で出動しました。
このXS(ペケエス)は私の中では国産で最も「バイクらしいバイクの一機種では?」と言えるほどです。

しかし乗り手を選びます。

と、そんな話をしていたら上の画像、月ヶ瀬レジェンドの2トップ?・・・が

なぜかタンデムで・・・

前からYa〇さん、Na〇さんが「試乗で乗せてや!?」とリクエスト!

ですが当然、始動方法はキックのみですが冷え切った状態では燃料の濃さ、点火タイミングなどがベストでないとすんなりとはエンジンはかかりません。

また全てのセッティングがキチっと出ていないと信号待ちのアイドリング時でも「パスンッ!」とエンジンが突然ストップします。

そうなると慌ててキックを踏んでもエンジンは目を覚ましません!

そんな事情を説明して、試乗に臨まれたのが・・・
一発でエンジンをかけられた(温もっていたのでエンジンはすんなりかかりました)Ya〇さん!

以前にはCB750K0にも試乗頂きましたが、その時の感想は「普通やなぁ・・・」と!

で、今回のXSは私なりの感想ではベストセッティングが出るまでは確かに手こずるのですがセッティングがキチっと出ていれば旧車に馴染が無いライダーには、やはり普通のバイクなのかもしれません。

そして、この日のYa〇さんはこちらのバイクにも試乗!
冒頭の画像、XS後席に跨っておられるNa〇さんの超高級バイク、BMW HP2

Ya〇さんは平然と、このヨン〇〇万バイクを試乗されますが私にはとてもとてもそんな勇気は持てません。

気持ちはちょっと乗りたかった?・・・かな!

さてXSやHP2のインプレッションは?

この週末、Ya〇さんが“YouTube”で今回の2台の実況録画映像を配信されるそうです。

是非、お楽しみに。

また、この当日の月ヶ瀬ライダーは天候の所為か、心なしか朝から皆さん気分上々であったように感じました。
今や4輪のロードスター乗り、今日はBuellでお越しのHi〇さんとその後輩のタイヤ交換で私がお世話になってます〇gataさん。

そして
元祖Buell乗りとご紹介した方が良いのでしょうか!?Isi〇さん。

さらに
FZばかさんこと本職のバイクメカ顔負けのAsa〇さん

などなど一癖も二癖もある月ヶ瀬ライダーが多数集結!

そこに今回も・・・今では常連さんのような・・・
今回は1980年発売の12型 SUZUKIハスラー250でお越しのHin〇さん

この車両も大和郡山の旧車専門店?からお買い上げのようで、Hin〇さんは今ではこの類のヤレヤレバイクが20台近くと満載状態では?

そのヤレヤレバイクでは当のT-PADDOCK630でも着々と分解組立中です。

先週まではDOHCエンジンのヘッドカバー開けて・・・
チェックはするも・・・「これは私ごときが手を出すには?」ではなく今回の目的はとにかく各部の腐食を除去することです。

よって腐食の最も酷いヘッドカバーにブラストを掛けました。

そしてエンジンを載せ、キャブレターオーバーホール後、取付。
リンクサスとスイングアームをフレームに組着け!
しかし、このリンク・モノサスのメカニズムは旧車ではなかなか見ることなく良くできた仕組みです。

そしてリヤフェンダーを取り付けて
昨日までは
電装関係の取付
ハーネス等や各電装そのものの取付より、その電装用のステー類の付け方の“向き”が「え~、どっち向きに着けるん?」など、まるでナゾナゾです。
各線の繋ぎは旧車のギボシ接続とは違って色別カプラですので、まずミスることはありません。
ただヘッドライト周りはコンパクト化されておりますので旧車とは違う非常に窮屈な印象を持ちます。

あともう少しで組み上がりそうです!

今週はコロナ禍であっても、ちょっとだけ充実した一週間を過ごせました。

あとはワクチンを打てれば個人的には少し懸念も晴れるのですが・・・

ではまた!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2021年5月20日木曜日

『Bike in the sky』#234 旧車はイジられてなんぼ!

コロナワクチンが全国で少しづつですが接種が始まりました。

あと少しで我々、年寄りも接種が受けられるようになるのですが、今のところ私の2回目までの接種完了は6月の中旬以降のようです。

それまではとにかく感染しないよう気をつけるしかありません。

私は幸い?ガレージに籠ってやることが満載ですので感染リスクは少ないと思います。

ところがバイクたちが・・・

特に古い世代のDucati Mach1以前のバイクたちに感染なのか、旧車のあるあるでエンジンからオイル漏れが・・・

それは先週、再度乗り出しましたMach1のリア周り走行テスト時に発覚しました。

そのリア周りテストとはスプロケ・ボルト及びそれに関わるハブ周りの相性?のようなことです。

前回までの記事では1/4インチボルトでは強度的に不安を感じることからネジ専門業社に径7mm頭11mmの特殊サイズを発注したことまでは書きました。

上の画像はその新たに発注したボルトを装着したところです。

ところが送られてきました今回のボルトは、径は7mmで合っているのですが頭が12mm!

よって業者に問い合わせると「今は11mmは生産中止で12mmのみ」とのこと。

で、サイトの記載ミスを認めた上で「頭11mmは対応できないので返金、12mmのネジは処分して欲しい」となりました。

仕方ないので、この12mm頭を加工して使うしかない。

ところが同時に購入したナットはサイズが、なぜか11mm!

ということは発想を変えてナットをハブ内側に付け替える方法で作業再開です。
ナットはすんなりハマったのですがボルトの先端が数ミリ、はみ出る。

はみ出た先端はカットすればいいのですがボルト頭が表側にくると、そこにワイヤーリングの穴を開けなければなりません。

そこで
専用治具を使ってボルトを固定

2mmの細いドリル刃を使い刃先がボルトの頭をかじり出すまで徐々にボール盤先端を下げます。
慌てて先端を下げるとボルト頭の側面を刃先が滑って、細いドリル刃は簡単に折れてしまします。

こうして
6本のボルトにワイヤーリングの穴が開きました。

次に意外とムズいワッシャの穴あけ!
7mmのワッシャは手元にありませんので内径6mmのワッシャを7mmに開ける作業。

この作業の何が難しいのか!?

問題はワッシャの薄さにあります。

バイスにワッシャを縦横に垂直水平でセットしなければなりません。

そして7mmのドリルの刃先にワッシャが飛ばされないようバイスを締めこみますが締めこみ過ぎると薄いワッシャは変形します。

よって、ここからワッシャをラジペンで軽くホールドしながらドリルの刃を降下速度もゆっくり、ゆっくりと下げていきます。

下げながら刃先がワッシャに引っかかる感じで飛ばされそうな時は下げる力を抜きます。

とまぁ、けっこう息を凝らした作業で、たった6枚ですが終わった時は「ふ~っ!」と一息ついております。

そうこうして次は
スプロッケト裏側のダンパーゴムの修正。

このゴムは純正ではないようですのでピッチが均等になるよう修正しハブ本体に薄くボンドを塗付して接着します。

そしてハブにスプロケを付けワイヤーリングもしてスイングアームに組付けた状態が冒頭の画像です。

基本的なチェックも終え、先週の土曜はテスト走行に向かいました。

特に今回の修理箇所では私的には問題はなかったのですが、月ヶ瀬に着くなり新たにまた例の如く問題提起?の洗礼を受けます。

毎度のことですので私も慣れてきたのか、私にカマってくれないとなぜか寂しく感じる月ヶ瀬詣でです。

その癖になってカマって頂いたところは・・・

スイングアームのピボット部分の左右のガタが大きいと指摘されました。
この部分のガタは私も頭にはあったのですが、私の拙い知識では先ず、このスイングアームをどうやってフレームから外すのか?

ここが解決しないと前には進めません。

と言いますのもMach1は約60年近く前のバイクで、個体数も非常に少ない希少車でパーツも極小!

よって過去にはピボット内のシャフトと思われるところを叩いて抜こうと試みたのですがカ~ン、カ~ンと甲高い音を立てるだけでウンともスンともいわない状態。

ここでもっと力強く叩けば抜けたのか、もしくは、なんて事ない方法で抜けたのかもしれませんが裏付けが取れていない段階では無理は禁物です。

一先ず普通には支障なく乗れますので、それよりもフロント周りや他にも改善させるところがまだまだあります。

その矢先で今回、冒頭の「オイル漏れ感染疑惑」になったのですが特定はできていません。

ただ漏れている箇所の右カバーを開けると嫌な所からオイルが・・・
一応、漏れの原因であろう箇所のクランクケースから出ているFスプロケのスプラインシャフト、そしてクラッチレリーズからのプッシュロッド、さらにミッションシフターとの合口カムシャフトの3か所を液体ガスケットで埋めてみました。

70年以降のバイクであれば、こういった箇所はシールゴムがあってそれを交換することで対処できます。

しかし、このMach1にはそのようなシール状のものはありません。

一先ずガスケットが乾くのを待ってエンジンを15分ほどかけっぱなしにしてみました。

その状態ではオイルは一切の滲みもありませんでした。

一応止まったことにして次の溜まっている作業のKAWASAKIシェルパ、KLに移りました。
エンジンをフレームに載せているところ

油でドロドロになっていたエンジン周りやショック周りも、少しはスッキリしました。

しかしKLの作業は長い間、中断しておりましたので作業再開を始めましたがどこから手を付ければよいのか・・・

と、そんな状態のところで先週の続きの・・・黒い方のお話し!
奈良在住、士業のMa〇さんが突然、お越しでした。

大阪から奈良に戻る途中で少し時間があったので立ち寄って頂いたようです。

今回は久々にお越しでしたので月ヶ瀬には乗っていけない、ここでしか見れない乗り物をお披露目させて頂きました。

昭和のミゼットによく間違えられる三輪車のVespaCar P50 Ape!
せっかく来て頂きましたのでエンジンをかけて昭和の雰囲気を味わってもらいました。

手動キックは2回でかかり、快調ぶりと2ST独特の排気音はご堪能?いただけた?かな?

それをご覧いただいたMa〇さんは「月ヶ瀬に乗ってきてくださいよ!」とリクエストを頂いたのですが・・・

私は「いや~、非力やから阪奈、登らんかも・・・」と。

まぁ、それもあったのですが、もしこいつで月ヶ瀬に行けば「また何を言われるやら・・・」それが先に頭を過ぎります!

「いやいや、それはないない!」

では!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2021年5月13日木曜日

『Bike in the sky』#233 なんかセコくない?

つい先日、ビジネス誌にて共感できる記事が掲載されていました。

飲食店を表す英語の「Restaurant=レストラン」は「元気を回復させる」という意味のフランス語「Restaurer=レストレ」が起源、と載せられていました。

その掲載の背景としてコロナ禍における外食産業が氷河期を生きる為に環境の変化をただ嘆くのではなく業態やサービスを進化させて次の時代を生き抜こうとする逞しさを紹介していました。

そして、いつかお客さんが戻って「外食の楽しさ、喜びといったものを皆さんが改めて発見されているのでは・・・」と、ある外食チェーンの社長の言葉も合わせて紹介していました。

そこで私が何に共感できたのか、なのですが・・・

それは、フランス語の「Restaurer」は人々が「食事で元気になる」とありますが、少し調べてみますと、もう一つの意味に「修復させる」という意味もありました。

となると私の趣味である「レストア」は仏語の「レストレ」と同じなのではと思い、さらに調べると、どうやら同じ意味ということでした。

そこには大事にしていたバイク、また青春時代に乗った思い出のバイクやクルマを復活させて乗りたいなどなど・・・

そうして手に入れたバイクやクルマが蘇り、さらに乗った瞬間、確かに気分も晴れやかになり爽快な気持ちにさせてくれます。

やっぱりレストアは人の気持ちを元気に回復させてくれるものだったのです。

ここまでは「Bike in the sky」というタイトルも意訳すると「バイクの楽しさで元気になれる」に通じるのですが・・・

ここで本日の本題です。

ところが最近は楽しさどころではなく少々ストレスにも感じる出来事が続発!

まず!

先週の土曜の月ヶ瀬にDucati Mach1で到着するなり、いきなりとんでもない整備不良を発見!

それは到着してスタンドを立てようとするも何か違和感を感じました。

その違和感とはニュートラルを出してエンジンを止めたつもりがミッションがローかどこかのギアに入った感覚です。

そこでリアタイヤを空転させると・・・

「ガツン!」と何か引っかかった音!

もう一度リアタイヤを回すと、まともや「ガツン!」

すると先着のSi〇さんの「スプロケのボルト、抜けかけてますやん!」の声が後ろから。

見るとスプロケの抜けかけたボルトがスイングアームにまともに「ガツン」と当たっていました。

思わずゾッとしたのですが、そもそもここまでボルトが抜けずどうやって凌いできたのか・・・

ほんまに背筋が寒くなる感覚とはこのことです。

一先ずボルトを締めるのですがボルトの頭のサイズが11mmとやや特殊なサイズ。

携帯工具にはこのサイズのスパナ類は搭載していない。

「さて~」と在りモノ工具で増し締めしようと思ったところで同じく先着の今度はMi〇さんが「11mmありますよ」とスパナを貸して頂き増し締めはできました。

その作業後が上の画像ですが、リアスプロケットのボルトのもう一本は抜け落ちております。

そのもう一本は走行中にどこかで抜け落ち、紛失したようです。

しかし、先日にリア周りはベアリングの打ち替えとオーバーホールでキチっと組んだはずだったのですが・・・

いったい何が不備だったのか、やはり油断でしょうか!?

で早速、新たなボルト手配ですが今回抜け落ちたボルトは径が7mmで頭は11mmのやや特殊なサイズ!

似たようなサイズはインチボルトであればホームセンターに行けばあるのではと5分ぐらいの所のコーナンプロに早速出向きました。

インチボルトはあったのですが7mmに近いサイズはなく結局、1/4インチで一先ず妥協しました。

そしてAs〇さんの「次はワイヤーリングしといたら!」のアドバイスも聞いて・・・
一応、ワイヤーリングもかけ修復完了でボルト&ナット、各6個づつで合計75円!

しかしコストの安さは良いとして気になるのが7mmジャストのボルトではなく1/4インチ=6.35mmのやや細い事が気になります。

よってジャストフィットにする為、ネジ専門サイトにて径7mm、頭11mmのボルト・ナットを発注しました。

コストは3350円也!

75円と比べると「高ッ!」って感じですが・・・

そして明くる日の日曜!

私と同じようにバイクの振動でボルトや他にもいろんなモノ?を落とされるお方がもうひとり・・・
Ik〇さんのリジッド・ハーレーの点検?をするIs〇さん?

早速見つけたのか!?
「あ~、緩んでますやん!ガタガタいうてますやん!」と・・・
そこは
ヘッドライトをフレームに付けているボルトなのか、ヘッドライトリムなのか・・・緩んでいました。

そして・・・

またもや「ここボルト、飛んでますやん!」
と、エキパイをシリンダーに1本のボルトで留めている、その1本のボルトが脱落してありません。

Ik〇さんは「あ~ぁ!」と、やや他人事っぽいご様子。

しかし、この月ヶ瀬はほんまに親切なのか、アラ探しで楽しんでいるのか、私も時々分からなくなる時があります。

どちらにしても不備を見つけてくれることで事故を防げますので、そういう意味では感謝はせんとあきません。

ですが・・・

そして、同日は私はNSUで行ったのですが・・・

このNSUはエンジンの調子も良く特に問題もなかったのですが、前日にバッテリーも充電をして明くる日の準備は万端。

そして明くる日、エンジンをかけようとするも昨日は充電完了後、エンジンの始動確認はして問題なかったのですがかからない!

で、バッテリーの電圧を測るも、いきなり7,8Vの低い数値!

なんとかかかれば、あとはダイナモの発電で走ることはできても、このバッテリーの電圧では低すぎます。

よって急遽、W1で使用中のバッテリーを外してNSUに付けましたがバッテリーの高さがやや高く、バッテリーを留めるベルトがフックにかからない。

というドタバタがあったりで二つ目のストレスを感じる出来事です。

バッテリーに関しては特にバイクに限ってですが現在10台のバイクは全て登録もしてバッテリーも全車に装備し、いつでもて走れるようにしております。

しかし、バッテリーを交換した当初は良いのですが、しばらく経過してきますと乗りたい時にバッテリーがあがっているというバイクが徐々に出だします。

そこで対策として他のバイカーに伺うとトリクル充電で微弱電流を常時流し続けバッテリーの劣化を防いでいるそうです。

しかし10台となるとさすがに全車をそこまでするのかと考えさせられます。

結局、手間ですが最も経済的でバッテリーにも良い方法はDucati MHeを除いて一つのバッテリーを乗る時に合わせて各車間で使い回すことなのです。

と、満足気に綴ってきましたが「Bike in the sky」のネタもなんかセコい話になってきました。

と、思っている矢先・・・

T-PADDOCK630に真っ黒なバイクに真っ黒な出で立ちで・・・

「うん?誰?」

では!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2021年5月6日木曜日

『Bike in the sky』#232 今年のGWもやっぱりです!

GWが明けました!

今年のGWは雨が多くバイクに乗る機会が奪われましたがコロナ禍の影響で外出自粛には良かったのかもしれません。

そんなGWでしたが乗り物好きは束の間の日差しは見逃していないようです。

先ず4月最後の30日。

月ヶ瀬の駐車場では一台も止まっていないところを見計ってDucati MHeの「〇〇〇映え」狙いの画像!
(この画像はDucatiが車止めの鉄管に当たってその車止めを前に歪めた図という設定です)

5月1日の土曜日の月ヶ瀬。

朝の8時過ぎでしたが私のW1のみで、この日も寂しい思いを味わうことに・・・

そして2日の日曜は一日中、雨模様で自宅待機!

明けて3日、憲法記念日のまたまた8時過ぎ。

この日は一日とは打って変わって、いつもの盛況な月ヶ瀬!

現在、T-PADDOCK630で最もお客さんが来るCL77、自称「なんちゃってカルフォルニア仕様」で参ったのですが、先着の四輪にヴィンテージな乗り物が・・・
当日はどこかでMGミーティングでもあるのか、3台のMGが集結されていました!

英国の1936年以降のたぶん1950年前後と思われるMG T-Type?のようなオープン2シーター!
そしてインパネ回りは・・・
なんとも言えない“色気”が、むんむんです。

メーターにはJAGUARのロゴが入るモノですが白地ベースで英国車独特のムードが満載!

排気量は確か1200ccとオーナーさんが言われたように記憶してましたが帰り際の加速感はミニのような伸びやかさで重低音な響きが堪らなくカッコ良く感じました。

そして他のお仲間は・・・
日本でも人気のある1969年と思われるMGミジェット MkⅢ?
同様にインパネは・・・
旧車オープンには助手席用の“トノカバー”いわゆる“パッセンジャー・カバー”を装備されている方がけっこういらっしゃいますが急な雨降りには重宝するでしょう。

英国現地ではオープンには必須のアイテムです。

そして
「ガソリンの給油はここから!」と誰でも分かる給油口のディティールが堪りません!

また
何となく純正っぽい砲弾型フェンダーミラーですが、もし純正であればこれも今の時代、高値で取引されるのでしょうね!?

次は
1966年頃?のMGB GT?かな?
たぶん屋根が付いてるのでグランド・ツーリスモ=GTでしょう!?

先の赤のMGミジェットのオーナーさんは入手して約20年で、こちらのGTのオーナーさんは入手してからまだ5年だそうですが、20年前と今とでは旧車の相場は何倍も違います。

しかし、意外とこのMGは高いと言ってもまだまだ手の届く範疇に収まっているように思います。

そして明くる日の4日は昨日のMGに触発されてBeckで月ヶ瀬に・・・
やはりGWの快晴は人の心理として外出自粛は抑えきれません。

それではダメなのですが・・・

一応、マスク必須と蜜を避けての距離を保ちつつの対応で来ました。
お茶屋さん前は盛況で、やはり話が盛り上がってきますとどうしても、やや密状態にはなります。

私はこの中では最も年長ゆえ、でき得る限り距離は意識はしておりますが・・・

そんな中で「老後の乗り易いバイクやったら・・・」で目に留まったのが・・・
モトグッチのV7ⅢRacer!

月ケ瀬レジェンド?N〇さんのお友達でロードスター繋がりだったでしょうか!?
その方のグッチです。

思わずいろいろと「乗り易いですか?」や「アイドリング時にアクセル開けると左右に横揺れします?」など
訳の分からない質問をさせてもらいました。

すると「えぇ、けっこう揺れますね!左コーナーでは右に立ち上がる感じが・・・」とか、なかなかソソる話を聞けました。

そこに月ヶ瀬の常連さんから「何を言うてんの?バイク減らさなあかんのとちゃうの?」と突っ込まれハッと我に帰る私がいたのです。

そうなんです!
とにかく75歳までにはT-PADDOCK630の蔵車は2台ぐらいには減らしたいのですが・・・

そして、ここからはいつもの針テラスに見回りにいきます。

その針ではとんでもないハーレーが・・・
1950年、1000ccのパンヘッド?
京都の有名なハーレーショップで手に入れられたそうです。

このパンのオーナーさんは年齢にして40歳前後でしょうか気持ち良く私の質問にも答えて頂きました。

ご自身でもハーレーの整備はされておられるようで、このパンを購入にあたって当該ショップで価格交渉するも当初はとてもじゃないが手がでないプライスだったそうです。

ところがエンジン腰上、下、ミッションを全バラオーバーホールして「あとは自分で熟すんやったら〇〇〇万円で売ったるよ!」で買われたとか!

このパンのディティールがなかなかです。
エンジンがかれば今にも部品が落ちてきそうですが・・・

また、この造作は「欲っしい~!」
予備プラグホルダー!

まるで当時モノのようなエイジングをかけた仕上げで、これもその京都のショップ作だそうです。

因みに私のかっての仕事仲間でアメリカ大好き人間にこの画像を見せましたら絶賛しておりました。

その言葉が・・・

「えぇヤレ感だしてますねぇ~」だそうです。

私もアメリカ大好きですが、このヤレ感はヤレ過ぎているようでもう少しテカリも欲しいところです。

しかし、このハーレーがもし私の老後に縁があったら乗りたいと思います。

で、このパンでは今から8年ぐらい前でしょうか仕事で2年ほど東京でレディースメーカーの再建のお手伝いさせてもらってました。

その影響で代官山や恵比寿、表参道などとリサーチも兼ねてウロウロしておりました。

その恵比寿だったと思いますが、とあるハーレーショップが目に入りました。

さっそく中に入ってみると今回、針テラスで見たようなハーレーが7,8台?ぐらいだったでしょうか、ほどよいヤレ感のハーレーが並べて展示されたいました。

店に入った当初は「いらっしゃいませ。」の言葉もなく無視されていましたがこちらからバイクの話しで持ちかけるとやっと話し出してくれました。

たぶん冷やかし客が多いので店員さんの態度がそうなったのでしょう。

で、その時のハーレーの価格を聞くと・・・

その恵比寿の店では全て1000万超え!でした。

私は「・・・・・・・・・・・」で帰りました。

ところがこの話を針テラスでお会いしましたパンのオーナーさんにすると
「当時のハーレーで、しかもナックルで当時のパーツがちゃんと揃って付いていたら2000万はしますよ!」とのこと。

私は「じゃあ、その2000万のハーレーがあったら欲しい?」とアホな質問をさせていただくと

「う~ん、欲しいっすけど2000万は無理ですわ!でも1000万やったらちょっと考えますねぇ~!」でした。

いや~、このGWは月ヶ瀬といいこの針テラスといい、ちょっと考えさせられました。

巷ではコロナ禍で経済がマヒしており、またその煽りで仕事をなくされた方も多数いらっしゃり日本の今後、いや世界の経済が危機的な状況の中にあります。

しかし反面、旧車の世界では価格は未だに冷めることなく高騰を続けております。

真にバブルの再来かと思いますが、今後の日本経済の方が心配です。

因みにこれからの日本経済の行方として叫ばれていますのが・・・

「スタグフレーション禍でのインフレ!」

すなわち「景気後退局面での物価上昇」です。

この風潮は1990年過ぎのバブル経済崩壊当時でも巷で囁かれたことですがバブル崩壊と同時に地価の価格が大暴落をして物価もデフレになりました。

それから日本経済は「消えた30年」と言われるほど冷え切ったままです。

しかし、今回はバブルではなく自然災害に近い状態です。

よって、「消えた30年」と言われてもお金は消えることなくある所にはある。

それは、いわゆる投資家と言われる人たちです。

その投資案件は特にここ10年前頃からいろんなモノに投機目的のように動きだしました。

その人達が機を見て値上がりしそうな物や新たなビジネスに投資をし市場経済に仕掛けてきております。

旧車の世界でも一部にはこの投機家の人たちが一部では暗躍しているそうです。

私の知る中でも旧車の値上がりを見込んでしきりに旧車を買い込んでいる方を見受けます。

GWの話しから歪曲してますがモノの実態は冷静に見ておきたいものです。

でもT-PADDOCK630のバイクたちはけっしてそんな人たちには譲りたくはありません。

私に変わって大切に長く乗っていただける方に適正価格?でお譲りしたいものです。

ではまた!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi