2024年2月29日木曜日

『Bike in the sky』#376 俺ってセコイのか?

本日で2月も終わりを迎える

今年は閏年ということでもあり、2月は1日多い

なんだか1日を得した気分になる

だが得したと思っていた2月、自身はあまり生産性の高い日を過ごしたとは言えない

相変わらず、せこい日々を過ごしている
T-PADDOCK630ガレージのオフィスの冬場は上画像のストーブが大いに活躍してくれる

このストーブは結婚して間もない頃、今から48年前になるだろうか

自身がビジネスを習得するため「丁稚見習い」で収入も月8万ぐらいの時に購入した

そんな思い出のストーブであることから捨てられず、未だに暖を求める冬場に活躍してくれている

だが広いガレージでは、このストーブはパワー不足で特にデスクワークでは指先が冷たい
よって更に、せこく、作業用の軍手の指先をカットして・・・

でも自身は重宝?している

やはり化石になりつつある昭和の人間だ

その昭和で記事を本題のバイクの話に戻そう

今回は今年二回目のW1Sの話だ

T-PADDOCK630の中でWは最も長い所有歴を持つ

最初のWはシングルキャブ仕様でSがネーミングに付かない、ただのW1
自身が高校2年頃だったと思うが当時、母親が通う近所のお医者さんから譲ってもらったW1

このW1で友人と2台で大阪からオール陸路を山陽、九州一周、そして山陰から大阪へと西日本を一週間をかけてツーリングした

そして社会に出て独立後は、しばらくのブランク中にBSAのロケットゴールドスターにも乗った
自社の商談室にて(ビジネスの場には不謹慎だが当時、自宅に保管場所がなく止む無くだ)

そして事業が軌道に乗り始めてからノーマルのW1Sとトレード
1986年頃だろうか、今度はツインキャブ仕様だ

う~ん、土建屋のオヤジっぽい風体でアパレルの人間には絶対見えないのがなんとも・・・

このW1Sに乗り始めてから暫くして、とある方が・・・

同じWだが機種はW1のSAをカスタムして乗っておられた
この写真をバイク屋のおやじさんに見せてもらった

「え~、メッチャかっこええですやん!」

そこから、このカスタムパーツを譲ってもらって自身のW1Sに装着した
ムードが変わるとツーリングバイクと言われるWでもサーキットは走ってみたくなる

たまたま、元TIサーキットで走行会があるということで参加した

周りは現行車ばかりだったが、やはりサーキットは格別で楽しかった

そこから、もっと英車風にしたくなり・・・
フロントにビキニカウルも装着

だが、ここから問題が発生

それは譲ってもらったロングタンクがファイバー製ということで、しばらく乗っていると振動でタンクに微妙なクラックが発生

同じく微妙にガソリン漏れの現象が生じた

それでもFRPの補修剤等で長らく騙しだまし、このロングタンクを使っていた

とは言え、その頻度が高くなってくると気分も冴えない

よって現状のアルミ材によるタンクをワンオフで造ってもらうことにした
話が長くなったが、ここまでがT-PADDOCK630の掻い摘んだW1ストーリーだ

今回の本題はここからで、現在まで使っていたWのシートは別に使うところが出てきた

よって、Wを以前のスタイルに戻す必要に迫られた
シートを外すとリアがスッキリして、なんとも軽快感がある出で立ちだ

バックから観ても
フェンダーが無い分、軽量化には貢献している

だが次のシートは、以前のシートになる
ただ、シート裏を補修しなくてはならなかった事を忘れていた

一先ず応急処置をする
実際、使ってみないと何ともだが・・・

そして今まで使っていたテールランプはフェンダーレス用

今回のテールランプはフェンダーに載せるタイプ
懐かしいWM製のテールランプだが・・・

そのテールランプをのせるリアフェンダー
この純正のW1Sのフェンダーは、やたら重たいのが少々ネックだ


そして
取付けてみたが、明らかに重たそう

それでなくても70歳を超えて日に日に体力が落ち、Wのスタンド立てるのにも一苦労

であるのに逆行するとは・・・

このリアフェンダーの取付には、さらに重たそうなステーまでが必要になる
ここまで来ると自身は、マジで軽量化時代とは逆行している感が満杯になる

やはり冒頭の「せこい・・・」の気運がMAXに達している

まぁ、一先ず取り付けて乗ってみよう

だが「せこい」は時代的には「エコノミー」で時代にフィットしているではないのか

調べてみた

「Small」と出た

別には「Stingy(みみっちい、ケチ)」や「Petty(せこい、軽薄)」などで、なんとも落ち込む意味ではないか

ならば間違った解釈のままの「エコノミー」としておこう

たぶん「だれも気がつかんてっ!」

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2024年2月22日木曜日

『Bike in the sky』#375 チューンド・バイ・・・

先週は月ヶ瀬での「笑ネタ」を久々に記事にした

だが、またもや笑ネタ満載の御仁が久方振りに月ケ瀬にやってきた

その御仁は
上画像、ベンチ奥に腰掛けられているTan〇さんだ

マジで久しぶりにお会いできた

当日の月ヶ瀬への道中は曇りながらも気温は10℃越えで快適にバイクには乗れた

そんな事情からCB77で出陣したが月ケ瀬界隈まで来ると雨がシトシトで路面は完全ウェットだった

それでも先着ライダーは5,6人ほどいた

だが上述のTan〇さんが一人参加するだけで10人分に匹敵する話題を提供してくれる

当日の話題はTan〇さんのお家芸?

バイクの「とっかえひっかえ話し」だった

その内容はやはり以前と同じで、とあるバイク屋に行き、即決現金でバイクを買う

そして一週間ほど乗り・・・

「オモロないわ!」と文句を言って乗り換えをする

おまけにバイク屋に言いたい放題の罵詈雑言?までを放っているとか

で、また違うバイクに乗り換える

普通ではあり得ない購買パターンだが、逆に考えればバイク屋にとってはこの上ない上顧客なのだろう

一度、Tan〇さんの買い付けシーンを見てみたいものだ

そんなところに、これまた「笑ネタ」を持つIku〇先生が先週に続いてやってきた
到着が遅れたIku〇先生が笑い話に参戦すると・・・メンバーから

「月ヶ瀬当日の天候の連絡係が、こんな遅う来て何考えてねん!」

と、皆から責め立てられる始末

この辺の絡み合いが関西っぽくて自身には楽しく吉本新喜劇を観ているより面白い

そして先ほどのバイクの「とっかえひっかえ話」は違う方向へとドンドン、エスカレートをしていった

その月ヶ瀬は笑い話を聞いている最中もシトシト雨が降ったり止んだりだった

しばらく様子を窺って自身は帰路につくが帰りのコースは往路と違い、昨年同2月のCB転倒コースをチョイス

そこには往路は「雨で路面がもっと濡れているはず」と断定した

よって復路の気象は月ヶ瀬界隈の過去のデータ?から「逆に南部は晴れているかも」となる

結果、選択はビンゴだった

またCBは以前のレーサータイプから現状は
スタンダードなCBに戻している(昨年夏の画像)

それ故、乗車姿勢が比較的に安定し乗り易いこともコース選びに大きく影響したと思われる

話は逸れるが、このCBのキャブはレース用の「GPキャブ」を装着していると常々言っている

そんなGPキャブのセッティングで随分悩まされていることも記事にしてきた

そのキャブでパーツがオークション等で探せるのか暇に任せて探してみた

出てきたのは、なんと・・・
(オークション画像を借用)
あのヨシムラが手を入れチューンされたとしたCBのGPマシンだった

そしてカウルを外し、エンジン部にフォーカスした画像を見て
「お~!俺のCBと同じGPキャブやないか!?」  (オークション画像を借用)

と、自身のCBのキャブが「パッチもんやなかった」ことに再認識をした
自身はこのキャブを34,5年前に新品で購入したが、当時は価格もあって少々、躊躇した

と言うのも非売品ゆえ、またレースをしていたわけでもなくGPキャブと言われても現物を見たこともなかった

だが、このキャブを手に入れた方を信じて購入した経緯があった

ただ、このキャブを装着して乗ってみて、明らかにそのパワーの凄さには驚かされた

ツーリング時で周りがW1などの大型車と信号待ちのシグナルレースではスタートダッシュで互角、いやそれ以上の速さを体感できたことはその証左と言える

そんなシーンは今となっては懐かしい一幕だ

で、このヨシムラ製CR72はオークションでは100万スタートの超安値?で出品されていた

出品者はお父様の遺品?だったのか、バイクにあまり興味もなく整理として出品されたようだ

だが当初は、なかなか入札者が現れずだったが締切後、約160万ほどで数人の競り合いで落札されていた

もっと競り合いになり「高額で落札されたのでは」と少し結末が楽しみだったが・・・

と・・・気楽な日常を自身は満喫しているが、今の「家付きガレージ」に越してきて、間もなく20年に差し掛かろうとしている

自宅もだが特にガレージは随所に乗り物好きには絶対欲しいであろう設備等とスペースを備えている

多分に「猫に小判」的な部分もあるが自身は超満足な遊び場だ

それ故、一般的なところはけっこう手が行き届いていないことも多い

そこで以前より気になっていたモノの造り直しを始めた

先日は玄関のオブジェから始めた
この画像は自身の長男が経営する美容室の玄関だが・・・

なぜにウィンドに「T-PADDOCK630」の屋号が入っているのか

また、何ゆえゴリラがお出迎えになっている?

「美容室にゴリラ」とは意味不明だが・・・

まぁ、このウィンドがキッカケで我が家も玄関を手直ししようとなった訳だ

と、言ってゴリラなどのオブジェは無いし・・・

そこで思いついたのが「傘立て」だった

早速造ってみた
ガレージ内の在り物金属を使い、溶接しまくりで造ったが材料代はゼロ円だ

4本の支柱は錆びた鉄筋材を使い9本の笠が喧嘩しない様に、同じく錆びた番線?をマス目にして出し入れし易いようにしてみた

それをガレージ横の螺旋階段が玄関になる所に置いてみた
四隅の鉄筋材の上端は、剝き出しで危険なため先端部に太めの針金を巻き付けるように溶接で固定した

そしてアンティークっぽく見せる為、わざと波打たせたガードにした

既製品とは違った手作り感とヤレ感満載の傘立てができたが・・・

そして家人からは「ふふふっ」だけの評価だった

「う~ん、ちょっとやっつけ過ぎたか・・・」

ヨシムラチューンには程遠いぜ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2024年2月15日木曜日

『Bike in the sky』#374 年甲斐もなく嬉しいのだ!

ここしばらくはVespa Car P50のブレーキオイル漏れで悩まされていたが現在は何事も無かったかのようで機嫌よく走っている

そんな気分が良い時は何に乗っても、どこへ行っても楽しく感じれるものだ

早速、月ヶ瀬に久しぶり?でもないか・・・行ってきた

先日の3連休、最終日の9時半頃に月ヶ瀬に到着

但し、気温が10℃以下と言うことでお決まりのBeckでだ

上の画像のBeck右隣に青いBuellのIsh〇さんが写っているが、当日は自身より遅い到着だった

普段であれば自身より1時間は絶対早く来られていたが「月ヶ瀬方面の路面が滑るかも」ということで遅らせたとか

賢明な判断だ

続いてそこに画像の左端、コロンコロンに着込んだ師範ことIso〇さんもお越しになった
当日は10名ほどのメンバーだったが役者が揃うと話題は、やはり関西っぽくって笑わずにはおれない

最近での当ブログのおもろネタは昨年12月#366の「ズオー、ズオー」事件以来2カ月ぶりだ

その時の主役は上同画像の右端に写る「柳生焼の匠」Iku〇先生だった

今回の笑ネタは1970年前後の昭和の漫才王、横山ヤスシ・西川キヨシ

通称「ヤスキヨ」の持ちネタを使うシーンでの一コマだ

そのシーンが上の画像だが師範のポーズがヤスシの「怒るで、しかし!」の有名ギャグを発しながらの場面だ

その「怒るで、しかし!」がこの場で出た経緯は師範が防寒ウェアを購入にいった店での些細なトラブルだった訳だが内容がオモロ過ぎて・・・

今回の内容は時間の都合で省略とする

そんな芸人もどきは、も一人
Beckの横で自身のリクエストにポーズを取ってくれるのはT-PADDOCKご近所のIsh〇さんだ

このIsh〇さんも話題の守備範囲は相当広い

いつもT-PADDOCK630によく遊びに来てくれるが、話題の豊富さと面白さには舌を巻く

自身は、こういった人を笑わせる才能は「地頭が良い」のだろうと常々思っている

今年は昨年の2月と違い「笑える」や「嬉しい」など、自身にとって明るい話題が多い

その嬉しい話題として上述と同じ3連休の初日にはバイクシーズンの春を前に
1955年のドイツ車、NSUのガソリンタンクを修復作業から三重支局長が届けてくれた

修復箇所はタンクのフロント前部を車体に装着するステーを厚めのモノに換えての溶接作業

だが心配なのはNSUのエンジンをかけての振動が半端ないことにある

そこには溶接されるタンク本体のアルミの肉厚が軽量化もあって薄いのだ

その懸念はステーは折れなくなっても逆にその歪みがタンクに影響すればステーの根元にクラックが生じてガソリン漏れが発生することも考えられる
よって届いた修復後のタンクステーが取付相手のボルトが発する振動を吸収できるようボルトに防振ゴムを介した

ゴムを着けた事でステーの股部分が、すんなりハマるよう股の幅をグライダーで削る作業

結果として
上画像が厚めの材料で作られたステーだ

その相手のフレームにあるボルトには緩衝ゴム材を取付け、やや固めにステーがハマる様にした

次は燃料コックのセット
上画像の燃料コックを取付けるタンク下にある長方形の台座面の修正

この面を紙ヤスリで再度、フラットになる様に仕上げる
耐油の液体ガスケットを塗布しコックを装着して丸一日乾燥させる

その後、ガソリン漏れのチェックをするも漏れはなし

こういった単純な作業だが、すんなりいくと気分も晴れやかだ

その気分が乗ったところで以前より気になっていたNSUのハンドルだ
このNSUはレーサー仕様ゆえ、本来ハンドル位置は当然低い

だが上の画像のハンドルは一般的なアップハンドルにしていた

NSUの生まれ年にあたる1955年以前には、その後にスタンダードになるセパレートハンドル、いわゆる「セパハン」とは違う

確かにNSUもセパハンなのだがフロントのサスペンションが、その後に標準化する円筒系のフォーク状ではない

上画像の様に造形された「ボトムリンク式サスペンション」なのだ

ゆえに現在のレーサーのような一般的な仕様のフォークにハンドル左右を差し込むタイプではない

NSUのセパハンの仕様は
一般的なアップハンドルだが、このアップハンドルをセパレートにして左右の横から差し込む仕様にした

だがマジでセパレートにしないと差し込めない
画像の通り、ど真ん中を切断して左右外側から差し込んでいくのだ

当時のNSUレーサーを確認してみよう
ハンドル周りだが少々分かり難い

アップして
アップしてもよくわからない

このNSU

フルレストア車?の模型だが、金沢?だったか模型のコレクター?から購入したもので〇万円もの高額?で買わされた?記憶がある

脱線したが言いたいのは本来のNSUは一文字ハンドルを真っ二つにして装着されていた

その一文字仕様で長らく乗り続けていたが加齢とともに乗車時間が経つと首周りが痛くなり頭痛にまでなる有様

そんなことから2年ほど前だろうか、アップハンドルを切断し装着

結果、ハンドル位置はグリップ位置で一文字仕様より僅か30mmだが上がった

だが、月ヶ瀬メンバーの今や関西にはいないHir〇さんから

「タツミさん、NSUのハンドル、絶対あきませんって!」

自身は「いやぁ~首が痛ぉ~て堪らんねん」と返すと

「あきまへん!NSUですよ!我慢してでも・・・あのハンドルはあきまへん!」だった

たしかにNSUの価値を貶めた仕様には言い訳はできない

そんなこともあって気分のいい時、ハンドルを元の一文字仕様に戻すことにした
だが、最近まで装着していたアップハンドルのセパハンをフレーム首から抜くだけなのだが何とも大変な労苦を強いられた

抜く時にこれほどの労力を要するとは・・・

であれば差し込む時はもっと労力が必要となるはずだ

で、差し込む時だが結局、力任せでは「うんともすんとも」の状態

よってバイスグリップの歯にゴムを当て、差し込み口に給油しながらゆるゆる回し差し込むことができた
片側を差し込んだだけで思わず「ふ~!」とため息が漏れた

そしてもう一方も差し込み、ブレーキ、クラッチレバーその他のスイッチ類も装着して完了
NSUの画像のこのアングルは実にいい

自画自賛だが・・・

右サイドの画像も
今年は春の訪れが早そうだ

NSUの出番は半年ぶりだが、今からワクワクするのは年甲斐もなく待ち遠しい

だが2月末を無事にクリアしないと妻からは叱責を喰らうことになる

そんな昨日・・・
妻から赤い包み紙に入った何かをもらった

思わず「なに?」と聞くと

「たしか今まであげたことないと思うわ!」と言う

自身は「えっ?何を?」とさらに聞き返すと

「バレンタインのチョコ!」とおっしゃるではないか!?

「え~~!」と、なにか異変が起きているようなビックリな様だった

こんな一幕も、この頃の嬉しい幸せ感の一つなのだ

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2024年2月8日木曜日

『Bike in the sky』#373 ストレス解消にストレスを創っている?

2月も二週目に入ったが例年通り、寒さの衰える気配はない

おまけに2月に入っても1月7日にW1を月ヶ瀬に乗り出して以来、バイクには乗れていない

だが週末の天気のいい日にはBeckで阪奈道路を奈良公園までの往復50kmほど走り、ストレスを発散させている
って言ってもストレスは特にないのだが・・・

ストレスがあるとすれば先週にも述懐したVespa CarのP50だ

先週の記事ではP50の左の後輪からブレーキオイルが漏れているとした
その漏れ箇所はホイルシリンダーからだったが対策として協議の結果、P50の本国イタリアに新品シリンダーを発注する事となった

ところが、その後のP50からはブレーキオイルは漏れていないので先週の記事は終わった

そう思ってしばらく安心して乗っていた

だが、これらの作業を一人で行っていたせいか走行中にブレーキペダルを踏んだ時、ペダルが床に着きそうになる

空かさず踏み直すとブレーキが効き出す辺りが、ほど良い位置で踏み込める状態になる

その原因はペダル側のマスターシリンダーからタイヤ側のホイルシリンダー間にエアーが抜け切れず、まだ残っている現象だ

よってエアー抜きをしなければならないが通常、この作業はペダルをグッと踏み込む側の人間とホイルシリンダーにある、エアー抜き用ノズル側の人間の二人がいないと完璧なエアー抜きはできない
上画像のブレーキオイルタンク下にあるのがマスターシリンダーとブレーキペダル

そこで画像のペダルの踏んだ感触が硬くなるまで何度も何度も踏み込む、いわゆる「しゃくる」作業者が必要なのだ

そんな事情で、ご近所のIsh〇さんにヘルプをお願いした

作業はIsh〇さんに運転席のペダルを数回踏み込む、しゃくる側の担当

自身はP50下に潜り込んでドラム内側にあるノズル担当
画像のドラム内側にあるオイルライン上部にゴム栓をしているのがエアーを抜くノズル

このノズルの栓を外しエアー抜き用バキュームのホースをノズルにセットする
画像下に映る容器がバキューム機器だ

ここから作業者同士の呼吸が合わないとキチっとエアー抜きはできない

まず自身が声を掛ける

「はい!シャクって、シャクって・・・」

「はい!踏み込んでぇ~・・・」

この段階でIsh〇さんはブレーキペダルをグッと踏みっぱなしの状態

そこでドラム内側の自身は六角状のノズルを8mmのスパナで緩めると同時にバキュームのレバーを握る

すると「シューーー」と音を立てながらバキューム内にホースを通ってブレーキオイルと噛んでいた空気が吸い込まれてくる

この間3,4秒ぐらいだろうか

そこでノズルを閉じ、再度・・・

「はい!シャクって、シャクって・・・」

「はい!踏み込んでぇ~・・・」と、これを数回繰り返す

ここで自身は運的席側のIsh〇さんに

「どう?ペダル位置、上がった?」

と、踏み込んだ状態時のペダル位置を確認した

「お~、エエ感じになったでぇ!」

そんな同様の作業を右側ホイルのドラム側も念の為、エアー抜きをして終了した

エアー抜き作業は終了したが一人ではなかなか、こうはいかない

ただ今の時代では一人で作業ができる便利ツールがあるのかは自身は情報を持っていない

そして、この後は片づけをしてIsh〇さんと午後のティータイム

この毎度のティータイムは広範囲なビジネスor趣味談議だが、なかなか楽しい

そんな事から明けた二日後、P50の足元を何気に観ていると・・・

「えっ?漏れてる?」

キチっとエアー抜きをしたはずの問題の左側からオイルが垂れてタイヤまでベトベトだった
「うっそっやろ~!?」と声を出さずにはいられない

再度、ドラム内を開けて漏れ箇所を確認する
やはりホイルシリンダー後方からジトっと漏れている

となると前回の同時期、ホイルシリンダーのシールゴムを替えたが、そのシールゴムそのものが不良品か

もしくはシールゴムのセットの仕方が拙かったのか

ここは横着せずシリンダーを完全にバラして内部のパーツ類もチェックする

すると、シリンダー内の前後に二つあるピストンに不純物が薄っすら固着していた

それが原因でオイル漏れを起こしたかは不明だがピストンを傷つけないよう清掃除去

さらにシールゴムと密閉ゴムも清掃及び形も整えピストンと共に組み直した

最後は前述通り二人一組で再度エアー抜き作業をするのだが、ここは一人でやるしかない

結果、一先ず治ったようだが、しばらく走ってみないと何とも言えない

そしてT-PADDOCK630ガレージから交通量の多い外環状線も含め5kmほどを試験走行

幸い?外環状が、やや渋滞気味であったことからリアブレーキを多用

ガレージに戻ってチェックするも漏れはなし

数日の様子見をする

本日、今朝まででは左右共にブレーキオイルの漏れは確認できない

このまま治ってくれていると嬉しいが・・・
また最近は内容が「Bike in the sky」から「Car in the sky」になってきている気がする

そんな事を思うのもストレスを感じるのか

まぁ3月に入るまではこんな調子で行こう

T-PADDOCK630 T/Tatsumi