2020年9月24日木曜日

『Bike in the sky』#200 記念すべき200回目は・・・そして今後は!?

 こんにちは。

「Bike in the sky」も今回で200回目を迎えることができました。

これまでいろんな方々に読んで頂きありがとうございました。

記念すべき200回目を区切りに今後の「Bike in the sky」は何を発信していきたいのか!?

それを意識しながら今後はできるだけ端的にお送りしたいと思います。

先ず先日の4連休での出来事!

何はともあれ21日の奈良は「唐古遺跡」の広場で行われました「カブ・ミーティング」の様子です。

月ヶ瀬チームからは中〇さんがエントリーされており、とある雑誌社から取材をされていらっしゃいました。

そのエントリーシート記載欄の所属チーム名には「T-PADDOCK630」と記入!

そして数あるカブ・カスタム車の中で記者はなぜ、中〇氏のカブに目を付けたのか!?

その記者目線は、なんか分かるような気がします!

当日の広場の様子。
バイク関連のパーツを販売するショップも参加!
そして、おるわ!おるわ!多数のカブの群れが・・・
本田宗一郎さんもあの世で喜んでいらっしゃるでしょう。

そして筆者が見たかったカスタム・カブたちを一挙に掲載!







いやぁ~、どれもこれも楽しそうです!
とにかく、参加者の方々のここまで仕上げる情熱に脱帽です!

そして、このカブ・ミーティングにお邪魔する前の針テラスでは・・・
しばらく体調不良でバイクをお休みされていたのですが、復活された京都の高〇さん!

筆者と同世代ですがお元気で何よりです。

その当日の針テラスでは筆者が好きなゾーンのクルマが・・・
1970年前後のアルファ・ロメオGT1600ジュリア?かな?
とにかくカッコいい!
ほしい~!

針テラスでは、たまにこういうクルマを拝見できるのも楽しみの一つです。

また、この針テラスでは意外な人と巡り合えることもあります。

土曜日には・・・
ほぼ20年振り?それ以上か?で、出合いました例の「凄腕バイク屋」の常連さんだった?平〇さん!

当日は約50年前の3気筒750cc、BSA・Rocket3にて。

現在は他にもあの名車ノートンコマンド750を持っているとかで今では中間管理職!
羽振りも良さそうでした。
お仲間もトライアンフボンネビルなど英車のヴィンテージバイクで!

ほんまに15分ぐらいの僅かな時間でしたが懐かしさもあって楽しい時間でした。

さらに時間を巻き戻してその土曜の朝はいつもの月ヶ瀬ミーティング。
常連さんにW1復活の報告で詣でました。

ここではW1のトラブルの原因について、「酷暑によるセミトラのダウン」と左右エンジンの点火時期は「中間点を探す」
その報告を改めてさせてもらいました。

その報告について「旧車には付いて行けん!」といった感じで皆さんの表情は

「ふ~ん・・・」でした!

その酷暑ですが、今夏の暑さもいよいよ終わろうとしてます。

ですが今夏はT-PADDOCK630のバイクたちにはいろいろありました。

その中でもT-PADDOCK630ガレージの廃品ストックがいろいろ重宝したことは見逃せません。

例えば先日には
酷暑でVespaCarの後輪ドラムブレーキからブレーキオイルのような液体がジワッと漏れている様子!

早速ドラムをバラシて・・・
マスターシリンダーを確認すると、どうやらシリンダー内のシールがアウトの様子!

しかし、そんなシールは今、手元には無いが・・・

しかし、バラしたシールをよく見ると、どこかで見たような形状!

そこでパーツボックスのストックを探すと・・・
ちょっと見辛いですが、VespaCarのドラム内のシールと全く同じ形状!

そこでマスターシリンダー内をパーツクリーナーで綺麗に洗浄し画像のシールゴム?をシリンダー内に装着します。

そしてドラムをハメ、ブレーキオイルを足し、ブレーキペダルをポンピングしてはエアー抜きを数回行い
ペダルを踏み込んだ状態でグッと固くなったところでペダルをしばらく固定させます。

数分が経ちました。

ドラムからは一滴もブレーキオイルは漏れておりません。

上の画像のゴムはそもそも、いったい何用のゴムなのか!?

どちらにしても対象物が無くなれば、それごと廃棄してしまうのが普通でしょう。

しかし、今回のようなことがあると廃棄しなかったことで大いに助かります!

やっぱり筆者は昭和の子でした!

では!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2020年9月17日木曜日

『Bike in the sky』#199 W1のトラブルは旧車の都市伝説に隠れていたって・・・

 こんにちは。

朝晩、だいぶ涼しくなってきました。

ですがT-PADDOCK630では、この涼しさを享受できないバイクが1台あります。

それは予てより当ブログにてドキュメント的に綴っております「Kawasaki W1S」のエンジンにあります。

3週間前の8月22日土曜日、針から柳生に抜ける山道で突然、W1のエンジンが止まってしまってから未だ復活は
できておりません。

その日から間を見てはエンジンの怪しいところを「ここかな?」「ひょっとしてここか?」と筆者が思いつく
ところはだいたい調べ、また手を加えて修復できるところは修復もして3週間が過ぎてしまいました。

エンジンは掛かる時もあれば掛からずプラグに火が飛んでいないことや、またプラグを変えてもエンジンが掛からない
などなど・・・

頭がコンガラがってきますが一先ずチェックしたところは・・・

セミトラ、イグニッションコイル、ハイテンションコード、プラグキャップ、コンタクトブレーカー台座、ポイント、
ブレーカーカムシャフト、コンデンサー(これはチェックしたとは言い難い)、ガバナー周り一式、
また、それら間のハーネス導通と、素人なりに思いつくところはほぼ調べました。

結果、どうやら「ブレーカー周りのガバナーの若干のガタ」ではと結論づけをしたのですが・・・

ここからは30年前から筆者の“おっしょさん(お師匠さん)”である“凄腕バイク屋”にレクチャーを受けることにしました。

この凄腕バイク屋のおやじさんの格言は「旧車はできる限り自分で修理の腕を磨く事!」と言い切り
定期的にはDMニュースとして「修理の基本講座」のような手書き冊子を各お客さんに送ってくれます。

その甲斐?あってか筆者もだいぶ知識?と腕?は上がったつもりですが・・・

という事情で何年振りかでW1を入院させることにしました。

しかし、この重たいW1を軽バンに一人で積み込むのは至難の業!
そこで、ご近所の「Buell乗り」さんに助っ人を頼みました。

「オッ、ええよ!」と快く引き受けて頂いたのは良かったのですが、また問題が発生!

それはバイクを荷台に乗せるラダーレールがなぜか1本しかない。

と言うことはその1本のレールはバイク用に使ったとしてバイクのハンドルを握ってそのバイクを押す人間は
荷台までをどうやってバランスを崩さずバイクと平行が保たれるのか・・・非常に危険です。

よってガレージ内の在り物で急遽、「バイク押し手用の足場」をつくりました。
左側の板ですがマジの足場材の活用です。

そんなこんなで、なんとか車載して入院をさせたのですが・・・

「たぶんガバナー周りも交換したりしたら1週間から10日は入院やろな!?」と勝手に思っていましたら・・・

次の日の日曜夜!

「修理完了しました!」
と店長の通称“コーちゃん”(凄腕バイク屋二代目)からメールが入ってきました!

「え~、ウソやろ!メチャ早や!」と思いつつも今週の火曜日に引取りに行ってきました。

凄腕バイク屋でW1のキックを踏むと1発でエンジンは始動!

そして、その近所界隈を軽く(MAX60kmちょい)流しても普通の走りに戻っておりました。

「一体何が悪かったのか!?」

そして、今回の修理/診断を下したコーちゃんとその原因についていろいろW1の癖やアキレス腱を
聞いてきました。

ここからは確定的な事は言えませんが「あるある都市伝説」的な話です。

先ずW1は丈夫であることから「タツミさんのようにW1でも飛ばす人によくあるのがブレーカー用のカムシャフトが
微妙に編摩耗することがないとは言えない。」

「同時に編摩耗からくるガバナー周りのガタも出だす。」

次にセミトラ等の機器類は今年のような猛暑では「パンクとまではいかなくてもダウンすることはある。」

また「セミトラ装着車ではコンデンサー経由が要らん電力を食うことがあって電圧が下がることがある。」

などなど・・・

また逆見解のよく聞く都市伝説の中でも今回は筆者も“鵜呑み”にした「このコイルはMFバッテリーは使わないでください」
(外品コイルとその取説に書かれていた注意書きから)

これも凄腕バイク屋では「う~ん・・・」と否定はしませんでしたが「MFバッテリーが悪いのではなく電圧がキチっと
12Vを保っていることが重要」と!

と、まぁこんな、「さすがは旧車ばかりを扱う専門店」らしく、たいへん勉強になりました。

よって今回のは修復の最大の胆は
上記のブレーカー・カムシャフトの極わずかな編摩耗に合わせて点火時期を再設定したことが最大のポイントでした。
上の画像の点検口に見える“合いマーク”は点検口の真ん中にありますが、もう一方のシリンダーの合いマークは
点検口から見えない左側に隠れてしまいます。

よって、その一方の合いマークを点検口の左端には見えるぐらいにブレーカー台座を微妙に動かして点火時期を
やや遅い目にセット。

そしてクランクシャフトを180度回して先のシリンダーの合いマークを今度は点検口の右端にくるよう点火時期を
やや早めにセット!

これを少しづつ繰り返しながら左右エンジンの中間点にセットして安定させたということでした。

そして先ほどの都市伝説の中の「セミトラの場合コンデンサー経由は要らん電力を食う」を聞いて外しました。
画像のブレーカーが収まる丸いケース真ん中の円筒形のモノがコンデンサーです。

これのターミナルだけ残してコンデンサーはシート下に移動させました。
赤いハイテンションコードの右側に写っているのが移動したコンデンサーで、またボヤけてますがハイテンションコードの
上に被っているように映っているのが秘密兵器です。

それは普段はセミトラで点火をカバーさせ、万が一酷暑でセミトラがダウンした時はセミトラを介さずオリジナルの
点火経由に戻すためのコンデンサー用の配線をいつでも接続させる待機ジョイントを作りました。

さて、そんな酷暑で使う時がくるのでしょうか!?

と、今回のトラブルはあまり聞いたことがない、でも非常に希なケースではと思います。

最終的に今の状態で「このままW1に乗っていいのか!?」と疑問もあるのですが「普通に乗る分には問題ない」
とのことで「しばらくこのまま様子を見ましょう。」となりました。

というのもブレーカー周りのカムシャフトも既に新品パーツはなく、ここ凄腕バイク屋の中古ストックしかありません。

よって「コトが起きてからでもいいのでは・・・」となった訳です。

総論として山中で突然、エンジンが止まってしまったのはセミトラのオーバーヒート!

なので、しばらくバイクを押して冷めたところでエンジンを掛けたら一発で掛かり無事にガレージに戻れている。

そのあとガレージで点火系やらを点検と称して触ったことで偶然にも微妙な点火時期がズレた。
となるのでしょう!?

まぁそうあって欲しいのですが・・・

ではまた。
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2020年9月10日木曜日

『Bike in the sky』#198 新サービスのご案内

 こんにちは。

9月も中旬に差し掛かり暑さもひと段落でやっと一息つける感じがしますが、皆さんは如何でしょうか!?

T-PADDOCK630では先々週からの続きで未だ、W1Sのトラブル解決に腐心しております。

そんな中でも「旧車のバイクサイト」らしく「旧車を楽しむための困りごと解決」にお役に立てればと色んな情報を
提供してきました。(つもりです。)

しかしW1Sのトラブルが解決できない状態では説得力を欠きます。

現状ではW1Sのトラブルは簡単に解決できる事であるのにそれが起因で複合的なトラブルになっているような気がします。

その話はのちほど・・・

で、その「困りごとの解決」の一助になるサービスを9月から始めました。
「Welding Repair Service」(←ここからサイトで詳しくご案内)

簡単に申せば「溶接によってバイクパーツを甦らせる」また「溶接によってさらにパーツの強度を上げる」などでしょうか!

以前、T-PADDOCK630内の「Ducati Mach1」のマフラーにクラックが入りました。
そのクラックが・・・
上の画像のWelding Repairによって一旦、修復されます。
そこからさらに・・・
Polishing(磨き加工)によって55年前のパーツも新品の様とは言いませんが蘇りました。
ただしマフラーなどの鉄製パーツは上記の画像のようにRepair後は綺麗な状態です。

しかしエンジンをかけて高熱の排気かけると溶接した箇所が変色します。

その為、この先は「再メッキ」をメッキ屋さんにお願いして頂くことになります。

また、「Welding Repair Service」は筆者自身が直接、作業をするわけではありません。

また、旧車に限らず現行車でも対応いたします。

あくまで読者の皆様の「お助け案内所」として万が一の転倒や事故等でパーツが破損した時、修復のお助けとして
ご案内をしております。

よってT-PADDOCK630が手数料を頂く等の行為はいたしません。

是非、お役に立てください。

そして、話しは冒頭のW1Sに戻ります。

W1Sは手に入れてから約30年間ほぼノントラブルでした。

あえて申せば数年前、走行中、突然エンジンが止まってレスキューを呼んだ記憶はありますが、その時も原因が特定できず
思い当たる原因としましては外品のイグニッションコイルの注意書きの「バッテリーはMF(メンテフリー)バッテリーは
使用しないでください」を無視したことではと思っております。

そこで、その時の修理はMFバッテリーからバッテリー液注入式タイプに変えました。

ところが、その後そのバッテリーをT-PADDOCK630内の他のバイクに使ったりしたりで、いつの間にか上記の注意を忘れ、
またMFバッテリーを装着してしまっていたことが「簡単に解決できるトラブル」を生んだのではと思っております。

この2週間、あ~でもない、こ~でもないと手を加えてきましたが最後の「ガバナー(自動進角装置)」もチェックしました。

結果、ガバナー全体は問題ないように思いますがガバナーウェイトにややガタがあると言えばガタはありますが
そのガタのレベルが許容範囲かどうかがわかりません。

またガバナーウェイトの戻り用のスプリングも新品に変えました。
コンタクトブレーカー周りと画像では撮り忘れましたがブレーカー盤裏のガバナー全体は綺麗になりました。

さらに念のためセミトラを一旦外し、イグニッションコイルもノーマルに戻してここでエンジンを掛けてみます。

ここではやはり強引に始動はできてもアイドリングが効かず直ぐにエンジンは停止します。
(ノーマルコイルではプラグの火花が弱い)

よって、外品のイグニッションコイルに変えます。
明らかに火花は勢いがあります。
結果、ややバラついてエンジンは掛かりましたがアイドリングは落ち着きません。

でも先ほどのようにエンジンが直ぐに止まるという状態ではありません。

ここはキャブのスロー調整を左右、半回戻します。
すると、やっと安定しそうな気配になってきました。

ということは2次的にセミトラが逝かれていたのかとなりますが・・・

ここで一旦エンジンを止め、再度落ち着いて問題を整理していきます。

思いつくまま作業を進めてきましたの計測器材や工具も散乱しております。

一先ず落ち着いて考えたいと思います。

さて、W1Sはこれで修復したのか!?

なぜか、まだもう少し詰めなければならないような気がしています。

以外と筆者の勘は当たるのですが・・・

ではまた!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2020年9月3日木曜日

『Bike in the sky』#197 どっちが先に治るのか!?

 こんにちは。

毎日暑いですが如何おすごしですか!?

T-PADDOCK630では毎日がいろいろと熱い事が起きます。

今週号は先週に起きましたT-PADDOCK630のバイクのお買い上げ記事です。

そのバイクとは・・・
この夏、オリジナル色に戻したMonkey Z50Zです。

筆者が高校生の頃の1970年、筆者もこのZ50Zの前身の赤色のZ50Aを持っておりました。

ちょっといきなり話しは逸れますがZ50Aとは前後リジッドサスのM型を踏襲したモデルです。

そのM型とは
以前、T-PADDOCK630に京都は伏見から遊びに来て頂きました時のSAKAIさん所有のM型(フランス仕様)の画像です。
写真の通り前後サスがリジッドでホイルも5インチの小径です。

そのM型がファッション的に話題を集めたことから少しの時を経て安全に街乗りできるA型が発売されました。

A型のマフラー位置はM型同様エンジン後方下に配してましたがフロントにはスプリングを内蔵させたサスに変更!
そしてホイルもM型5インチから8インチへと大きくなりました。

話しを戻して当時、筆者の友人等と始めた夜な夜なのMonkey Signal Raceがドンドン拡がっていき、その赤いMonkeyは
友人が「売ってくれ!」とその友人に渡っていきました。

そして、私の兄も勢いで当時Monkeyを購入しましたがA型はあっという間にマイナーチェンジでZ型に以降していました。

Z型はA型のマイナーチェンジですが大きなポイントはクルマのトランクに容易に載せられるよう本体から
フロント部分が分離できます。

そのお陰でA型の両手ブレーキからZ型のリアブレーキは足踏み式になり同時にマフラーはアップタイプになります。

そんなZ型でしたが兄はたまに乗るぐらいで実質的には筆者がほとんど独占状態でした。

その当時のMonkeyが上の画像の黄色いMonkey Z50Zなのです。

このMonkey Z50Zは筆者の高校時代、筆者から受け継いだ赤いZ50Aの吉〇君と今でも交流のある同じく青いZ50Aの稲〇君の
友人と3人で一泊二日の和歌山方面にツーリングをしたのを思い出されます。

その時に記念写真を撮ったのを思い出し、拙宅を探しましたら出てきました。
オリンパスペンで撮ったと思われる白黒画像です。

たしか早朝の和歌山城周辺の公園だったと思いますがウィリーをして喜ぶ筆者です!
アホみたいに若いです!

そして・・・
これは何処で撮ったか覚えていませんが総天然色で撮られております。

それよりもZ50Zに乗っているのが筆者ではなく私の父です。
なぜか嬉しそうに満面の笑顔です。(父は無免許のはずです。)

と、いろいろな思い出を有しながら50年の時が経ちました。

その50年の思い出が詰まったZ50Z!

先々週だったかな奈良の郡山在住の谷〇さんにお買い上げ頂きました。

先ず始めはお電話で

「P50を探してましたら行きついたのがT-PADDOCK630のサイトで・・・さらにサイトのバイクを見てましたら
MonkeyのZ50Aも見つけてしまいまして・・・是非伺って、拝見したいのですが・・・」となりました。

そして早速の明くる日にお越しになりました。

お越しになってお目当てのP50とZ50Zをほぼ即決でお買い上げの意思表示を頂きました。

その中のP50とはVespa Carの三輪車の事です。
谷〇さんはP50を他所で先に綺麗なモノを見つけておられたようですがエンジンもバラバラで不動状態だったようです。

しかしT-PADDOCK630のP50はヤレ感が非常に気にいったということでした。

とは言え、やはり古いことからくるトラブルや対処について説明をさせて頂くと「要検討」となり
今回は見送りとなりました。

そしてZ50Zの引取りにお越しになられた時、P50の「リアタイヤはフロントと同じ10インチに変えてもらえますか?」
と、まだ諦められていない御様子!

筆者も「大丈夫ですよ!」とお応えしましたが、ここまで気に入って頂き、大事にして頂く方に乗り継いで頂けたら
Z50ZもP50も幸せでしょう!?

その谷〇さんはCafeを経営されていることから、イメージされていることは・・・
「VespaCarにMonkeyを載せて走りたい」や「お店などに飾っておきたい」でしょう!

ありがとうございました。

そして熱い事が起きるT-PADDOCK630の今の熱い事は・・・

先週のW1Sのトラブルの原因がまだ特定できていないことなのです。
電気系からいろいろ探ってますが・・・

・先ず初期原因のプラグはキチっと火は飛んでいる。
・点火時期は合っている。
・コイル等は導通もあり規定値?をクリアしている。

では次に今回の故障の症状からして考えにくいですが燃料系を調べるべくFCRキャブをオーバーホール!

FCRをバラしましたが非常にキレイな状態です。

そしてキャブをセットしてキックを踏むと・・・

当初は少しバラつき感はありましたが前回までのアイドリングが全く利かずではなくなっておりエアースクリューを
少し調整しだすとやや安定する方向に・・・

しかし、アイドリングは続かずまたエンジンストップ!

「う~ん・・・」

そこで昔から「故障した時は手を入れた所を疑え」の格言通りヘッドライトをバラしたのでそこを開けてみることに!
明けたのには少し心当たりもあって・・・
と言いますのには・・・
画像の通称“絵符(エフ)”と言われる細い針金が付いている札があります。

これは外品のウィンカーなどの製品を使うと配線が+側が赤、-側が黒や両極とも黒であったりとかします。

その際、バイク側本体の相手配線に接続する時、外品側の配線に本体側の配線色をしるしておけば配線ミスが防止されます。

それを今回も付けていたのですが、画像の絵符にある細い針金が各接続端子の隙間に悪さをしているのでは・・・と、

こういう非常に考えにくいことでも一つひとつ潰していきます。

単なる“ショート”であればヒューズが飛びますが、これほどの細い針金であればヒューズが飛ぶこともなく悪さをする場合が
無いとは言えません!

結果的には影響はしておりませんでした。

そして再度、一から電気系をチェックをしていくのですが結論的にW1Sの点火時期がどうも単純な理由ではない感じ!

W1の点火時期は前回にお話しましたが「合いマーク」がクランクのバランサーに赤く記されております。
しかし、エンジンが静止状態でブレーカーが開き始める瞬間と画像の合マークが覗き穴に回ってくるタイミングは
何度チェックをしても合っております。

しかし、エンジンをかけると、どうもまだ落ち着かない!

「ひょっとして・・・」と、そのタイミングを今度はエンジンを掛けてチェックすることにします。
上の画像のブルーの懐中電灯のようなモノは「タイミングライト」と言われるスパークする瞬間の合いマークをストロボ状態で
チェックする昔ながらのツールです。

ただW1には一般的に使われない理由がありまして一つ上の画像の合いマークにエンジンを掛けてチェックするとなると
その点検口からオイルが噴出してタイミングライトは勿論、覗き穴を見る人間の顔にも霧状態のオイルが掛かってきます。

しかし、そんな事は言っておられません!

ベトベトになりながらもストロボを照射してみました。

結果として合いマークは点検口から全く目視できずその合いマークが着けられているバランサーの端っこがストロボを
浴びております。

「え~!」と思いつつ変に納得する筆者がいます。

それは・・・
結果として点火時期がずれていることが原因となってますが、何度合わせても点火時期がずれるその主因を
掴まなくてはなりません。

今、考えられることはブレーカーの台座に何らかの不具合があるか、その台座の関連パーツに不具合があるのかも
ということです。

まだ、そこが原因と特定はできませんが、一先ず捜索対象として急浮上です!

このW1にも筆者は遠い昔の青春の思い出があります。

何としても治してあげたいのですが・・・

その前に筆者の体力の衰えと足腰のガタも治して欲しいのです!

その行方はさて!?
T-PADDOCK630 T/Tatsumi