2023年12月28日木曜日

『Bike inj the sky』#368 2023年を振り返える

2023年も残りわずかになってきた

本年最後のブログとなるが今年は、いろいろあり過ぎて濃い一年を過ごした感覚だ

その今年一年の記事にした出来事を閲覧数を基にベスト10で振り返ってみよう

まず10位から 

10位 3月23日付 #328「CB77への思い」

2月末の転倒から3週間ほど経ってBeckで月ヶ瀬に行った様子

まだまだバイクには乗れない時だったがタイヤが4輪であれば何とかなる

この時の自身に月ヶ瀬ライダーからは、まだ労わって貰えていた

続いて

9位 4月13日付 #331「ソルトレイクならぬツキガセレイクを目指せ」

春の穏やかな気候もあって月ヶ瀬は多方面からのライダーも多く、賑わっていた

この日の主役はTan〇さんのトライアンフと犬が2頭だった

8位 5月4日付 #334「人はけっこう勝手な思い込みで生きている」

転倒後、まだ2ヶ月ほどだったが妻には内緒で月ヶ瀬にバイクで行ってきた

だが、バレてないと思っていた数日後の家族会議で「オヤジ、そらぁあかんわ!」と子供達から非難轟々に責め立てられた

7位 4月20日付 #332「バイカーの最大の敵は・・・なのだが」

近所の病院にて定期検診で自身の肋骨のレントゲン写真を見る

「ほんまに骨折してたんや!」と、今見ても痛そうだ

そして、数日前の4月17日頃には月ヶ瀬のクネクネカーブ下りで曲がり切れなかった女子が乗るハーレーが転倒

幸い大きなケガは無かったが他人事とは思えない一幕だった

6位 1月26日付 #321 「プロとアマチュアの違い」

1月下旬は冬真っ盛り

そんな気候ではBeckは最高の気分をもたらしてくれる

だが、このときからBeckの電気系はおかしくなり出す

その対処で他にもプロとアマチュアの差を思い知る内容だ

5位 2月9日付 #323 「めんどくさい話し、Part・・・?うん?」

この時のブログはMiy〇氏のサイドカー長江の「メンテのめんどくささ」が支配していた

だが当該ブログでは、Mr.ライアンのSRXと自身のW1の的外れな比較論が・・・だった

4位 3月30日付 #329 「転倒後、自身のこれからの課題」

CBの引き上げでは大変お世話になったお二人だ

画像の両氏はバイクに乗らせれば、それはそれは大変、馬鹿ッ早ャ!

またバイクの整備ともなるとプロ顔負けの知識と腕をお持ちなのだ

そんなお二人にお世話になるとは、なんと贅沢な事をしているのか!

3位 2月23日付 #325「教養と教育の話」

日々の読書の中で見つけた記事を自身のルーティンに引っかけた内容だ

教養は「今日の用時」で、教育は「今日行く所」と意識すれば老化は防げる

2位 3月16日付 #327「CB77の転倒理由に驚愕!」

上の画像は転倒前のCB77の雄姿だが、その転倒理由が入院中に分かった記事内容だ

「タツミさん、CBのあのフロントタイヤはあきませんで!」

入院中にCBを預かってもらっていた茶碗屋の匠からのSNSだった

この件は不覚では済まされないことだ

そして、いよいよ1位が・・・

1位 3月2日付 #326「ベンチにハマってしまった」

転倒直後のCB77

この時のブログの閲覧数は普段のアップ時の4,5倍の数

おまけにお見舞いメールも、また知らない方からの激励メールも多数頂き大変恐縮したことだった

ありがたいと言えばありがたいが「有事」でのこと

「無事」であれば、これほどのメールや閲覧による数値的な展開にはならない

と、2023年の一年を締めくくるにおいて、またこれから先に進むにおいても大切な教訓を得た一年と言えるだろう

来年は「無事の証」が得られる一年にしたいと思っている

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年12月21日木曜日

『Bike in the sky』#367 栄光と労りと・・・

今週はT-PADDOCK630にとってビッグニュースが飛び込んできた

それはT-PADDOCK630三重支局の専属ライダー?

と言うより三重支局長の長男、巽 太壱(タツミ タイチ)が年間を通しての戦績で表彰された

その様子だが、表彰式の会場は東京は港区「竹芝ポートホール」にて行われた
「2023 MFJ MOTO AWARDS」全日本のロードレースやモトクロスなど6部門のそれぞれ上位3名が表彰される式典だ

表彰者全員と関係者の記念写真
この中でタイチは前列の一番左端、ベージュのジャケット&パンツのセットアップを着て遠慮がちに座っている

少しアップでは
これも残念だが、メダルを掛けてもらう子の真後ろにいるのがタイチだ

身内としては陰になって見えないのが悔やまれる

それでもファミリーの記念ショットは撮れている
タイチは中部モトクロス選手権 Aクラスチャンピオンで表彰された

この子にとっては小さくない賞だが将来においては、きっと大いに記念となる賞だろう

続いて
会場ホールのエントランス?にてタイチとそのお姉ちゃんと・・・

動画では
なんとか動くタイチも動画の中で見つけられた

バイクで飯を喰うのは至難の業だが、こうした姿を見ると親バカならぬ爺バカで嬉しい

だが、しばらくは陰から見守るしかないか・・・

そして、そのビッグニュースを聞きつけ?

ではないが、早速T-PADDOCK630本部にお客様

一昨日の昼過ぎ、T-PADDOCK630前に1台の真っ黒なエストレアがやってきた
自身はデスクにてUSA向けの事務仕事をしていたが、背後にある折れ戸のガラス面を「トントン…」と叩く音が耳に入ってきた

振り返ると入り口付近にバイクと同じ、真っ黒な出で立ちのライダーがガラス戸に顔をくっ付け覗き込むように立っていた

慌てて折れ戸を開け応対し、用向きを聞くと・・・

「すんません!ここはカスタムとかやって貰えるんですか?」と・・・

自身は

「このバイク?」と聞き返すと・・・

「そうですねん!」と返ってきた

続けて詳しく聞くと、ガソリンタンクを細身のタンクにしてマフラー艶消しの黒をメッキに戻したいとの事
そして本人いわく、上画像のノーマルタンクは「モッチャリしてて嫌いですねん」と言う

そこでもう少し突っ込んで尋ねる

「えっ?自分で気に入って黒にしたんちゃうの?」

すると返ってきたことは

「知り合いからタダで貰いましてん!だから気に入らんとこをカッコようしたいですわ!」

それを聞いて

「う~ん、ちょっとカスタムは簡単にできると勘違いしとるなぁ」と思った

続けて質問を重ねる

「カスタムって言うけど、予算は?」

当人は

「いや~、何も考えてません!だいぶ掛かるんですか?」だった

そこでガレージ内に招き入れ
上画像W1のタンクの値段の説明をした

「このWのタンクはワンオフで、材料と形にもよるけど30万から50万はするよ!」

「このWのタンクで45万かかってる」

「それとDucatiのモンスターやったかな、台数がそこそこでもたしか25万~30万やったで!」と説明

すると当人は

「え~~~!そんなするんですか?」だった

まったくの素人だったが、非常に気の良さそうな人物でもあったことから少しレクチャーをしてあげた

で、「お金を掛けずにカスタムしたいんやったらオークションとかで合いそうなパーツを探したら!?」と伝えた

「ありがとうございました」とキチっと挨拶はしてくれたが、たぶん二度と来ないだろう

ものの30分ほどのバイク屋活劇だったが、自身は楽しかった

続いてBeckのマスターシリンダー交換の続編

意外と速く上がってきた
交換した以前まで使っていたマスターシリンダー

錆と腐食とが同時に進んだ状態だった

そして交換後が・・・
以前と同アングル、同撮影条件でもクッキリと新品のマスターシリンダーが見て取れる

「やっぱり、サラはエエねぇ~」・・・だ!

今回はマスターシリンダー交換の序でにサービス作業を無断だが、してくれていた
ドライバーは月ヶ瀬のレジェンドNak〇さんだが今回、このアングルの画像が必要だったので使わせて頂いている

画像のブルー矢印の先、フロントウィンドウ内側のダッシュボード上にある黒い正方形の固形物

いわゆるETCセンサーだが、自身が相当以前に着けたものだ

ところが今回、マスターシリンダー交換の序でにセンサーは無くなって?いた

自身は古い乗り物には、でき得る限り近代兵器的な機材は一切見えない様にしている

だがETCセンサーは料金所でETCレーダーに読み取ってもらう必要がある為、確実に検知される位置として隠すことはできない

だが
自身の意を汲み取ってくれたのか、ETCセンサーはダッシュボード上から完全に消え、跡形もない

実はダッシュボード裏側の計器類等のボディ上にチョコッと乗ったように取付られていた

ここで初めて知ったことがある

それはETCセンサーへの電波はグラスファイバーを通過するらしい

ただ同じファイバーでもカーボンファイバーは遮断されるらしい

初めて知った事だ

しかし、実際に今回のセンサー位置変更後で料金所はまだ1回も通っていない

一応、「最初はETCと料金支払いのどちらでも通過できるレーン」で試してくださいと言われている

そしてさらに別件で今回、ちょっとお願いをしただけだったが・・・
いつもはオープンで乗っているが冬場や急な雨に見舞われた時、幌は欠かせない重要なアイテムだ

そのアイテムで実は一昨年の加害を受けた時の修復後で軽い問題があった

この幌先端にあるレバーをフロントウィンドウ側にあるフックに掛けた時、レバーとフック間で微妙なヅレが生じていた

それは幌装着時の走行中、ちょっと軽い段差でも衝撃を感じるレベルであればフックが外れる時があった

要はレバー側の支点の位置が1mmレベルの違いでテコの支点になる山の位置修正が必要だったのだ

だが、幌をする機会がほとんどなかった為、先延ばしにしていた
少々見づらいが上の画像はフックにレバーがキチっとかかった状態

今回のBeckを引き取った帰りは丁度寒さもあって幌を着けてのドライヴィング

帰りの道中、細かい段差やガタガタ道でもフックは外れることなく加害前の状態に戻してくれていた

こういったサービス作業は新車でBeckを手に入れてから35年もの時を経ていても主治医のドクター?は快く行ってくれている

だが、今回の費用は○○○○円と・・・

コミコミで・・・高いのか、安いのか・・・

Beckは35年も経過し、走行距離も間もなく70,000Kmを迎える

これからは、もっと不具合も出てくるだろう

だがBeckは・・・
このスタイルを眺めていると手離すことは考えられない

労わってやらねば!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年12月14日木曜日

『Bike in the sky』#366 「ズォ~、ズォ~」っと・・・

アホな話題は月ヶ瀬の一番おいしいネタだ

先週、土曜の月ヶ瀬早朝

気温も12月にしては高めで、バイク許可が下される10℃越えゆえ自身もRT-1で出かけた
月ケ瀬に到着すると先着の月ヶ瀬メンバーは10人少々いたが全員、お茶屋前の陽だまりに集まっていた

そして、その輪に最後に入った自身は皆の会話になかなか付いていけずにいた

するとメンバーの一人が・・・

「タツミさんにさっきのオモロい話をしたりいなぁ~」

と、何やら楽し気な話が始まりそうな雰囲気に自身は期待をした

名指しされた、その語り手は・・・

「え~、『ズォ~』の話ですか!?」と、ややうなだれた様子

だが語り手は、気を取り直して・・・

「それはですねぇ、この間、とある所の、前の道で、向こうの方から、『ズォ~ズォ~・・・』って、重低音の、排気音が、
聞こえて、きたんですわ!」

と半ば笑いを堪えながら話し出した

そして話は続き・・・

「その『ズォ~』』があまりにも耳に着いたので『えっ、何が来るん?』と期待して待ってましてん!」

ここまでの再現話で、周りのメンバーは既に「クス、クス」と笑いを堪えるように聞いている

だが自身は何が面白いのか全くわからないが、周りの表情に釣られて口元が緩みだしていた

すると語り手は

「『ズォ~』と音は迫力あったんですが、メッチャ遅いスピードで頭を伏せながらレーサー気分で走り去って行ったんですわ!」

だった

だが聞いていても自身は、やっぱり何が面白いのか分からない

周りからは

「あかん!あかん!さっきみたいに喋らんとっ!」と、語り手にダメ出しをしている

語り手は再度、気を取り直して

「え~!オモロないですか?『ズォ~』ってスゴい速そうな排気音聞こえたら期待しますやん!」

「それが『ズォ~』と響かせながらメッチャ低速で真剣な眼差しの「レーサー気取り」を見たら笑わずにはおれんかったんですわ!」

「ズォ~、ズォ~・・・ですよ!」と何度も「ズォ~」を繰返す語り手

結局、この笑い話は語り手のキャラクターと同語り手の表現の面白さにあると自身は感じた

最後は自身も、その「ズォ~、ズォ~」に毒され笑っていた

まぁ、この話はその場で聞かないと「何がおもろいねん!?」で終わってしまう

ましてや字面では絶対伝わらないネタだが、あえてブログで笑いを取れるかチャレンジしてみた

(注:ズォ~走法とは狭辞苑の編纂者、Iku〇先生によると「バイクで重低音の排気音を発しながらレーサー風ライディングで低速走行すること」とあった?)

その「ズォ~走法」の語り手は・・・
まだ、あどけなさを残す「柳生焼の匠」、Iku〇先生だ

この先生のお陰で日本の未来は明るくなるのか・・・悩ましい

そして自身にとっては明くる日の日曜も気温10℃越えで絶好のバイク日和

「馬鹿の一つ覚え」を地で行く自身のルーティン地、月ヶ瀬に連チャンで行ってきた

ところが月ヶ瀬までの道中、月ヶ瀬に近づくにつれて辺りは霧が張り出し、路面もウェット

この時点で「転倒のトラウマ」が、また頭を過ぎり、道中は超初心者ライダーが如くだった
だが前日の教訓で「ズォ~走法」が有効に活かされ無事に到着できた

なんとか、お茶屋前に着くと日曜日というのにメンバーは僅か4人しかいなかった

この4人も「ズォ~走法」のお陰で難を逃れて来たに違いない

自身は天候も手伝って「さぞ気持ち良いだろう!」で、やってきたが・・・
当日はW1 Specialできた

そこには以前からW1のリアブレーキの効きが落ちていたことから数日前にブレーキシューを研磨してのテスト走行も兼ねての出陣だった

まぁ、そんな話は誰に言うわけでもなく、4人のライダーと雑談をしていた

そして大人しい時間だけが過ぎていった

すると程なくして2台のバイク仲間がやってきた
1台目は、たぶんだが1980年初頭の12型ハスラーだ

自身も今から54,5年前の高校生の時、1968年発売の初期型DT-1に乗っていた

そんなことで懐かしく思ったのか、写真を探した
東大阪市の東花園に住んでいた時の写真だが、近くの恩地川堤防はまだオフロードだった

上画像のDT-1の後部キャリアに、何やら袋包みのようなモノが載っているが今ではあり得ないモノを車載していた

それはタイヤレバー等、パンクの修理道具一式だ

当時の路面状況が想像される懐かしい写真だ

このDT-1は初期型だった為、点火は自動進角ではなかった

故に始動時に油断をしてキックを踏むと「ケッチン」と言われた悪魔がキックを跳ね返す

同時に足も跳ね飛ばされ、そばに木枠やブロックのようなモノがあれば右足のくるぶしや踵は、そのモノに当たって表皮ではなく肉がエグられることもしばしばだった

話が逸れたがYAMAHAに対抗して1年後にSUZUKIから初代ハスラーも発売された

その時のハスラーの印象はDT-1の上をいき、同じオフロードなのに「馬鹿ッパヤ」という感じだった

SUZUKIには失礼だが昔から「後追いメーカー」の印象がある

しかし後追い故、発表するバイクは対抗する既存バイクを凌いでいたように感じていた(あくまで時代の印象)

話を戻して今回、月ヶ瀬に来たハスラーは衣料業界で言う「グランジファッション」に倣ったのか「ヤレ感」満載

だが、このハスラーのライダーの出で立ちはグランジとはファッション性の方向が違う

同ライダーは月ヶ瀬には、たまにお越しで自身もセルペットでいろいろお世話になったHin〇さんだ

Hin〇さんは、どちらかと言うワーカーテイストで、なかなかのお洒落さんだ

だがタイヤが危ない
後輪はセンターの山が減ってきてはいるが、タイヤの谷にヒビ割れが・・・

前輪はもっと危ない
ヒビ割れを通り越して亀裂になっている

自身が言うには説得力を欠くが、ここまでになると前後輪ともにタイヤはカチカチの硬化状態で超危険だ

するとHin〇さんは「タイヤ交換しときます」と、殊勝だった

そして、もう一人のライダーは友人の2Fu〇さん
ブラウンメタのCB750K2でお越しだ

2Fu〇さんとは年齢が近い所為か、何かと価値観や心情的な事で気が合う

バイクもW1やXSも所有され、自身も乗っていた事で情報交換も楽しい話題になる

ただ今回、忠告?

いや!励ましか?

2Fu〇さんから

「最近のブログ、ちょっとネガティブな内容やなぁ」と・・・

たしかに最近のブログネタは老化による物忘れから将来を悲観する内容が多くなっている

自覚はしている

そして2Fu〇さんから「あんまり気にせんほうがエエで!」と・・・

確かに悲観してるだけでは人生の先は、ただ暗くなるだけだ

そんな話で2Fu〇さんとは、ここ月ヶ瀬で別れたが少し元気を頂いた

その元気で気を取り直し、今週は予てより綴っているBeckのブレーキ修理の続報

それはブレーキフルード漏れの原因であるマスターシリンダー交換をどうするかだ

自身で交換作業にチャレンジしようとしたのが前号までに綴った

だが、素人では知識と関係器材でやはりギブアップだ

よって、その対策で某所に行ってきた
ここはいつ来ても、とんでもないクルマばかりが集まっている

まったくの別次元の世界だ

自身のBeckの日本輸入元の旧マルカツ大阪本社

よって、こんなスーパーカーばかりを扱う傍らで、未だに自身のBeckの面倒を快く診ていただいている

今回は、そのマスターシリンダーの交換作業をお願いに上がった

しかし、いつ行っても快く受けて頂いているが・・・

「ズォ~」ではなく背筋が「ゾォ~」とする修理代金にならなければ良いが・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年12月7日木曜日

『Bike in the sky』#365 ヘッポコ整備士?にできる事

2023年もいよいよファイナルステージに入った

師走の12月だ

自身の今年を振り返って感じることは、楽しい事も「それなり」であった

だが「それなり」には、その裏返しの方がどちらかと言えば主旋律になっていたように思う

それは2月末のCB転倒事件を皮切りにT-PADDOCK630のバイクやクルマが、事々くトラブリ出していることだ

まぁ、T-PADDOCK630の乗り物は化石車から旧車と言われるモノが大半なので致し方ない

と言って、現行車扱いで手に入れてまだ5、6年のKawasaki シェルパ

そして手に入れて18年ほどの同じく現行車扱いのSUZUKIのツイン

両車も既に20年ほど以前の乗り物だ

こやつ等も、その内トラブり出すのだろう

覚悟はしておこう

そのトラブルで今、最も悩ましいのが所有してから35年ほど経過したBeckのトラブルだ
いつ眺めても、どんなアングルで眺めても、何をしていても惚れ惚れするクルマだ

だが動かせなければ却ってストレスは溜まる

よって早々に走れるようにしてあげなければならない

それは前号以前から再三、記事にしているブレーキのフルード漏れだ
前号ではフルード漏れの箇所を特定はできたと思っている

だが、その後自身で修理ができるか、つぶさに調査と検討をしてみた

先ずマスターシリンダー周りだが、その箇所は
このフロントタイヤを外した先、その奥まった所のアクスル中央辺りにある

一先ずフロントタイヤを外す
少し見づらいが矢印の先がマスターシリンダー

そのマスターシリンダーを取り出すには

シリンダーに付属されているブレーキランプセンサーやブレーキフルードのパイプライン前後4本も外さなければならない

さらに
運転席側のブレーキペダル付け根にある、マスターシリンダー内に圧力をかけるロッドも分離させて外さなければならない

理屈で言えば、それで外せるはずだ

念の為、リアブレーキまでのパイプラインの状況も確認
画像の矢印先のエンジン下部だが暗くて見えない

少しライトを当てアップで
リア左右の板状スイングアームの根っこに、そのアームを左右繋いでるバーがある

そのバーは推論だが「バネ鋼のねじれ特性」を活かしたトーションバー理論によるスプリングの役目をしていると思われる

たぶんだが・・・

そのバーの中央真下

アップしてライトを当てても暗くて見えないが、矢印の先にはリアブレーキのパイプライン分岐ジョイントがあった

以上をチェックして検討した

結論的にフロント周りだけをバラセばマスターシリンダーの交換は可能だ

で、次は当該マスターシリンダーのパーツの入手

調べた結果、Vワーゲン用なのだが入手するにしてもアッセンブルで長さが違うシリンダーがいくつかあることが判明

Beckに使われているロッドの寸法が装着状態では分からない

また、マスターシリンダーを取り外すにしてもフロントのサスペションの一部をバラさなければならい

バラすのはなんとかなるにしても問題は組立時のトーイン、キャンバ、キャスター等のアライメントだ

そんな作業は素人のヘッポコ整備士である自身はやったこともない

またデータもアライメント出しの器材も無い

自身には如何に暇な時間があるとは言え「The Untouchable」な領域だ

「う~ん・・・」

やはり、ここは身の丈に合ったできることからしよう

「そうだ!年末だ!」

気になっていた寝室のスモールライトの交換作業に掛かろう
簡単に交換できたではないか!?

自身も、まだまだ役立つぜ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年11月30日木曜日

『Bike in the sky』#364 老い と まだ老いない狭間で

今週は短い期間だったが、ちょっとUSAに行ってきた

訪問先は懐かしのNewYork

ブルックリン側から望む摩天楼のビル群が立ち並ぶマンハッタン

そのブルックリンで内装業を営むKensetさんに、お邪魔をした
そのKensetさんのBBQにお招きを頂き、スタッフ達と歓談

そのKensetのオーナーは
上の画像、真ん中に納まる方がオーナーのMAROさんだ

MAROさんの左に映る女子は元自社のFITH.USA.Incのマネージャー、Satoさん

このKensetさんには自社がNYに進出する際、内装で大いに手助けをして頂いた

その自社のNY店が
NewYork大学が通りの向かいにあり、ブロードウェイのような賑わいのあるストリートからは少し離れていた

それがビジネス的には結果オーライで一躍、人気店になる事ができた

と、今から約15年前の良き思い出話しだ

本題は、そのMAROさん御夫婦が40年以上もの長きに渡るNY生活から祖国の日本に戻って来られた話だ

戻って来られてから「終の棲家」をどこにするかで2年ほど日本中を探しておられた

結果、京都市の北部、金閣寺の近くに越されてきたのだ

早速ご無沙汰もあったので、ご挨拶を兼ね昨日、ご自宅にお邪魔してきた
お住まいは3階建てのデザイナーズ・マンションのような建物

その2階の広々とした一室に住まわれていた

ご自宅の明るい窓からは京都名物の「大文字」の一つが間近に眺望できる羨ましい環境

リビングも
20~30畳ぐらいはあろうかと思われる広々とした空間だった

上画像に写る、ソファーに腰掛けられているのがMAROさんだが、NY時とは打って変わってノンビリされている様子
3時間もの長居をさせて頂いたが、いろんな思いで話に花が咲いた

最も面白かった話題はお住いの家具の話だ

MAROさんは木工関係であれば何でも作ることができる

それも内装など含めビジュアル的にもお洒落に造作される

そんなことから自身はMAROさんに

「こちらの内装や家具は造ったりされたんですか?」と聞いてみた

すると

「フロアは床暖にしたので業者にやってもらった」と・・・そして

「家具はニトリで買った」

自身は「え~~・・・ニトリ?」とビックリと同時に大笑いをしてしまった

するとMAROさんは

「日本はエエねぇ~!機能的で小ジャレたもんが何でも揃うし・・・」と

すっかり日本のオッチャンになっていたではないか

そして長居の帰り際、お土産までいただいた
レプリカではなく現地NY州で使われていたバイクのプレート

こんなお土産は自身にとっては大変嬉しいモノだ

そして本日は、また遠方から旧知の友が四国は四万十市、中村からご夫婦でお越しいただいた
画像のクルマのナビで、帰りルートを設定中の友人、MOMOさんだ

クルマは奥様専用車で
今回はシトロエンのコンパクトカーで京都から伊勢志摩方面、そして奈良に寄られての帰りにT-PADDOCKに立ち寄って頂いた

数年振りの再会だが、T-PADDOCKには約10年振りだろうか、妻とも懐かしく会話は弾んだ

先出のMAROさんやMOMOさん達も年齢が70代と自身と同じ世代だ

共通の会話は

「間もなく黄泉の国への旅立ちをする日がやって来るが、それまでにやり残した事や行きたかった所など、元気な今のうちに・・・」がメインだった

だが、内容はけっして悲観的ではなく明るく前向きな内容に終始した

自身の最近は、ややネガティブに今の現状を捉えていたが、お二人から逆に元気を貰えたようでパワーが充電できた様だ

だが現実には、またもやネガティブな事が発生した

先週のBeckの続きになる
先週はBeckのガソリン漏れ疑惑を報じた

結果はガスタンクにある、燃料ゲージユニットの5本のビスの緩みで当たりだった

だがネガティブな事は、これ迄の内容よりも遙かに危険なトラブルだ

そのトラブル
上述のゲージユニットのボルトを締めたついでに上画像のブレーキフルードタンクを見た

タンク横にマジックインキで手書きよるレベルマークを入れていた

確認すると前回、フルードを補充してから1週間ほどでレベルマークから相当量、油面が下がっている

「え~!これはマズいんちゃう?」と原因を探り始める

懐中電灯を4か所のブレーキ内側に当て、液漏れを確認するもカラッと乾いていて漏れてる様子はない

続いて2本のフロントタイヤ中央にあるマスターシリンダーに同様に懐中電灯を当てて確認したがフロントボディの下部には油溜りやオイルの滲み跡は見当たらない

となると次は運転席側のブレーキペダル周りを疑う

すると運転席側のココスマットを手で触ると、何やらジトっと湿っている感じ
マットを明るい所に出してみた

明らかに前部から後方に掛けて液剤的なモノが染みわたっている跡があった

「ウッソやろ!?」と思いつつも現実を理解しなければならない

よって次は漏れ箇所の特定

マットの代わりに同形にした段ボールを敷いて、一晩置いて翌朝確認した
「う~ん、やっぱり漏れている!」

チェック用の段ボールマット前方、左側にハッキリと油の滲み跡が見て取れる

早速、フロアの赤い絨毯のような敷物を引っ張り剝がす
原因が、たぶんだが特定できた

ブレーキペダル根元の相手先にあるマスターシリンダー内のロッドが出ている箇所からのようだ

そしてフロアの絨毯状の敷物を外した床に指を当ててみた

感触はネチョッとした液体が指に纏わり着くようで明らかにブレーキフルードだ

35年が経ったBeckだがパーツは旧型ビートル系で構成されている

一先ずBeckのマスターシリンダー探しだ

だがマスターシリンダーを替えるにしてもビートルとは装着形態がまったく違う

マスターシリンダーのある個所が問題で周りが一体形成のファイバーで包まれたような所

さ~て!サ~テ!さ~~テ!

「どやって替えるん?」

長閑な老後、まだまだ訪れる気配は確実に消え失せた

これは喜ぶべきか悲しむべきか・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi