2022年9月29日木曜日

『Bike in the sky』#304 乗りたいモノの「乗りたい」とは?

先日、新聞でトヨタの「クルマづくりの考え方」が二日に渡り上・下巻で掲載されていた 

内容をダイジェストで紹介すれば

・「消去法の末に選択される車」から「乗りたい車、買いたい車」へ・・・

・そこには自社開発したスポーツカー「GRヤリス」の進化版「GRMNヤリス」が、いまトヨタが目指すクルマづくりを象徴するモデルだという

・普通ならレース用の車は市販車をもとにつくられるがGRヤリスは「モータースポーツ用の車を市販化する」という逆の発想で開発されたとある

・結果、標準仕様で700万円の「GRMNヤリス」500台限定発売と発表したが応募者は1万人を超える応募が殺到したとか・・・

また二日目の記事は

・「売れる車」から「乗りたい車」へ・・・

・世界販売首位を重視する従来の戦略から「もっといいクルマづくり」を掲げ、その象徴が「スポーツカーの復権」だと豊田章男社長の弁

総論として「レース技術を市販車に」と書かれていた

自身としては大いに期待したい

またテレビでは視聴された方も多いと思うが「F1撤退後の今後のHONDA」の1時間番組があった

感想を簡単に言えば「HONDAのF1技術開発陣はスゴイ」の一言

特にF1最終シーズンの最後の戦いでは「絶対勝利」を勝ち取るまで開発陣が一丸となって日々の中で全員がどんなヒントも見逃さなかった点は”鳥肌もん”だった

そこには最終参戦用F1エンジンのノッキング(異常燃焼)する開発段階のコンピューター画像に写るシリンダー下から大爆発する映像から

「うん?」

「ひょっとして・・・」

簡単に言えば燃焼室を超極少にしてノッキング状態の燃焼を作り出し驚異的なパワーを得たという点だ

なんでそうなるかは素人には理解できないことだが結局、有終の美を飾ってF1に幕を下ろした

また、その裏ではHONDAがレースに勝つ為、独自のバッテリー開発もしCO2排出を限りなく減らせることにも知見を得ている

そして、今後のHONDAとして「F1で培ったノウハウを市販車に流用したい」で番組は終わった

その最後でHONDAのF1開発責任者の言葉が

「これからのクルマづくりの流れは電気に向かっているが今回で得た技術は今までのレシプロエンジンでも十分、CO2は減らせる」と

これを聞いた時、そう言えばトヨタも「水素燃料はレシプロエンジン車に使える」とHONDAと同様の事を言っていた

日本を代表する世界的二大メーカーの考え方に身震いを感じる

「温故知新」の「古きをたずね新しきを知る」ではないが自身としては、どうも電気自動車のモーター音だけの色気のない乗り物には興味はそそられない

また、電気自動車に限らず今時の乗り物はスタイルが同系で個性がない

となると「乗りたい車、買いたい車」は昔のクルマにヒントがあるのでは・・・

前段が長くなったが・・・

T-PADDOCK630の主は真ッこと現行車には興味をそそられない

上の画像のBeckは既に入手してから35年ほど経過しているが、まったくの”飽き”を感じることはない

構造もフレーム、エンジン共に約70年前の仕様のままだ!

120km/hぐらいの巡行は普通にできる

そんな話しやらをご近所のTak〇さんと談笑していて「ちょっと乗ってみる?」で無理やり乗ってもらったのが上の画像だ

今週は他にもBeckを洗車中に・・・
近くの産大に通う一回生の兵庫出身の〇〇君だ

洗車中、何やら背後に人の気配が気になり振り向くと・・・

自転車に乗った青年がジッとこちらを観ている

「メチャメチャ、かっこエエ車ですねぇ」と第一声

で、「クルマ、好きなん?」と声をかけると・・・

「いやぁ~特に好きって事はないんですが興味はあります」

と、なんと中途半端な物言いなのか

そして、ガレージの方にも目が行っていたので

「中も観るか?」と誘ってみると

今度は元気よく満面の笑みを浮かべながら「ハイ!」と二つ返事!

で、「バイクは好きなんか?」と尋ねると

「いや~、免許もないですし、そんなに興味はないです」と、またもや・・・

これが今時の子なのだ!と、少々イラっとした

でも、この学生君は「写真撮っていいですか?」と許可を求めバシバシ撮って行った

というように今の乗り物にはまったく興味を示さない若い世代でもBeckのような古いテイストの乗り物には興味を示している

少し偏見かもしれないが、こういう子が今後の消費対象者になるとマーケティング考察から見間違うと「モノづくりはやはり無難なモノになるのかなぁ」と感じる

まぁ、そこがメーカーの読み違い?と思うのだが・・・

また、バイクでも同じことが言えるように思う
先日、日曜日の月ヶ瀬の様子だが一気に気候も良くなって大勢のバイカーが集結していた

その中で
門真在住のTan〇さんがトライアンフの新車で来ていた

トライアンフと言えばボンネビルに代表される往年の名車がある

だがトライアンフと言えども現行車は画像のようにエンブレムを外すと、メーカー名が分からなくなるデザインだ

とは言え、自身も現在の体力との兼ね合いで新旧を問わず乗り易い今時のバイクも探している

と言って乗り味だけでも試乗はしてみたいと思ったが合いにくBeckだったので軽装ゆえ断念

代わりに月ヶ瀬信者のMats〇さんが乗ってくれた
感想は「非常によく回るエンジンで楽しかった」とのこと

なのだが・・・エンジンは良しとして、やはりデザイン的に・・・

「トライアンフやったら、もっと『らしい』デザインが出せるやろォ!」と思ってしまう

そこには日本が昭和のバイク造りで大きく影響を受けた海外のバイクに範を求め学習した時代があった

ドイツのBMWを参考に大東精機のDSKや英車のトライアンフやBSAを参考にメグロ、後のKawasakiW1などなど

だがコピーと言われないよう各車、独自性を出そうとする気概は自身がまだ未熟ながらも感じ取れてはいた

その海外勢バイクを参考にした動くシーラカンスと揶揄されるW1のミーティング&ツーリングが先週土曜にあった
自身は毎度のW1S Super Specialで参加した

集合は東吉野村、小学校廃校跡の「ふるさと村」だった
周りの景観は非常に気持ち良い所だった

そして参加車両だが当然W1のミーティングなのでW1ばかりにはなるが、それなりに年式や個性で差異はある

まず
1966年、王道を極めた初期型シングルキャブの47ps、水中メガネメーター、タイコウィンカーのW1

1968年 2代目になりツインキャブ、タックロールシート、セパレートメーターやフェンダーのショート化で軽量化が図られ出力も53psと向上する

続いて3台目が1971年の上画像真ん中に小さく映る赤黒ツートンタンクのW1 SAである
このシリーズから左ブレーキペダルが右ペダルのスタンダードになる

そのSAで
W1S仕様にしたライダーは巷ではけっこう多い

最後のシリーズで
1974年、フロント両面ディスクのKawasaki650RSとなりW1の呼称は消えた

前年の1973年に発売された750RS-Z2はフロントディスクはシングルなのだ

RSと並べた呼称でKawasakiの苦悩ぶりを感じる

他には
W1Sだが、エイジングWとでも呼ぼうか、タンクやサイドカバーなどの塗装が剥げ出し、サビで穴も開いている

あえて年代物仕様にしているのか
ヘッドライトケースも錆サビだ

まぁ個人の自由なので何も申し上げないでおこう

最後は
即車付のW1SAだ

サイドカーでは本体のフロントフォークに必須のアールズフォークに換装されている

この仕様は自身が53年前の若かりし頃、乗っていたW1に着けようとアルバイトを必死でしたことがあった

結局、思い出せないが何かで計画は頓挫し話が流れたほろ苦い思い出がある

集合、出発の11時過ぎには20~30台のWが集結し、ここから三杖の道の駅まで約30kmほどを皆でツーリング

これだけのWで一斉ツーリングはなかなかの迫力がある

久しぶりのツーリングで楽しい時間を過ごせた

今回はトヨタとホンダの乗り物に掛ける情熱の話しから、たまたまW1という旧車に話を合わせた

W1が良いということではない

W1はどう転んでもけっして速いバイクでもない

言いたいのは冒頭の「乗りたい車」同意語の「乗りたいバイク」の一つにあるという事だ

便利で快適で燃費もよく、なんの不自由もない現行車にホンダやトヨタは危機感を募らせている

自身も危機感は持っているが持っているだけで何の役にも立っていない

それより、こんなジジイが乗りたいバイクやクルマが出てくるまで寿命は残されているのか

違う悩みがまた増えたではないか!?

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2022年9月22日木曜日

『Bike in the sky』#303 ヒマでノウがクサッてきたのか

9月に入りバイクでまともに走れた時は少なかったように思う

特に先週からの大型台風には悩まされた

だが自身は違う事で走れない悩みを抱えていた

先週からの続きになるがKLシェルパのバッテリーだ

シェルパ専用にリチウムバッテリーに換装しようと一週間ほど前にオーダーを入れた

ところが「発送済連絡」が未だにない

購入サイトの商品説明欄には「発送連絡がない場合はキャンセル可能」とあった

この説明は、よく考えてみると「発送遅延“常習”商品 」とも取れる

よってキャンセルを決断するが、決断をしたところで代替商品の手配ができていない

キャンセルの前にすべきことは先に代替バッテリーの確保である

と言って今更、スタンダードのYTX7Lに戻すのも芸がない

そこで以前、CB750に載せたperfect Power製のリチウムバッテリーを発注

以前のCB750では14Lサイズで¥9880だったが今回は7Lで¥10430と、サイズが小さくなっても諸般の事情?とやらで値上がりしていた

そして本日、届いた

これ、これ!このバッテリーなのだ!

そしてクィックに電圧がわかる液晶表示のボタンがあるバッテリー

そのボタンを押してみる
13.4Vで点灯している

「さて・・・」と、送られてきた箱を片付けようとしたら何か箱の底に入っているような

「うん?」

さらに小さな箱があり、開けてみると・・・
なんとデジタルテスターがオマケで付いているではないか

オマケにしては気前が良すぎるメーカーだ

しかしデジタルテスターは既に購入して持っているので発注はしていない

「何かの間違いか」と思い念の為、パソコンから発注した商品リストを確認した

すると商品名には「リチウムイオンバッテリー・デジタルテスター付」とデジタルテスターの表記があった

なんと言うことだ!

「そらぁ値段が高いはずやわぁ」

その表記を見落とし、まんまとメーカーの策略にハマっていた

「ううううううッ、う~!」

自身の脳内活性度ボルテージ?はリチウムバッテリーとは逆で確実に低下しているではないか

まさに河内弁の「ケッタクソ、ワルイ、ヤンケ、ワレェ!」の罵詈雑言

しかし、こういう時のゲン直しは違う事をするのが早道だ

T-PADDOCK630には、いろいろと作業がけっこう溜まっている

よって脳内活性度をリセットで上げる最もの「作業いち押し」は、やはりBeckが筆頭である

今回はキャブセッティング最終段階の詰めと燃料計の調整だ

先ずキャブセッティング

予てより最後の詰めとしてスタートから2速、3速とシフトアップの時、2000rpmから3000rpm辺りの回転域で若干のラグが発生していた

それを改善すべくメインジェットを#107.5から#110に換装する作業だ
何度もBeckのキャブのバラシ、組立をやってきたので簡単に作業は終わった

そして念の為、バキュームの数値を計測

エンジンをかけ、回転が1000rpmぐらいに落ち着くまで暖気をする

落ち着いたところでエンジンを止めバキュームゲージのホースをキャブに接続する
再度、エンジンをかける

すると・・・

なんとエンジンをかけてすぐ、ジェット類やスロットルの特段の調整も一切しない状態で画像のように左右のキャブレターの数値が35cmHgにゲージの針がぴったと合っている

「なんか俺ってキャブ調整の達人?」

先ほどのバッテリー発注ミスと打って変わって脳内活性度の落ち込みはどこへやら・・・

そして、Beckの次の作業は
インジケーター内の燃料計の不具合だ

走行でガソリンが減ってくると当然、燃料計の針はE=エンプティに向かう

ところが100Km以上走行しても針は4/4の満タン状態を指している

これもアナログ的に走行距離で、だいたいの燃料消費は掴めている

だがリニュアルしたBeckはできる限り、この際に完璧にしたい

よって調整に入る
ガソリンタンクはフロントのトランク・リッドを開けたところにある

そして件のガソリンセンサーは
昔ながらのタンク内にフロートの浮き沈みでセンサーが作動し信号を燃料計に送る仕組み

ただ、フロート調整は非常にデリケートで1mmアジャストしただけで燃料計の針は満タンから1/2の半分まで振れてしまう

なんとか最善に合わせたが、正確と言うにはほど遠い

様子を見ることにする

続いて次の溜まっている作業は・・・
チョロQことEC22リトルコブラだ

このEC22はT-PADDOCK630に来て16,7年になるが、手に入れてすぐさまカスタムに掛かった

その中の足回りではワタナベのホイルは絶対外せなかったパーツだ

ただ当時のワタナベのホイルでEC22のタイヤサイズはバイオーダーでしか受け付けていなかった

価格も今時はアルミホイル+タイヤ4本セット=26000円で販売しているが、その5倍もした

仕方なく発注したがハメてみて何かホイルセンターの間が抜けている

そう!ホイルのセンターキャップがないのだ

当時、直ぐにワタナベにもタイヤ屋にも捜索をかけたが砲弾型のちょっとバランスの悪い出っ張ったものしかなかった

それからは諦めて何かいいモノが見つかれば手に入れようと放っておいた

月日は流れ最近、時間も取れ何気にネットでセンターキャップを探していたら・・・

あるわ!あるわ!

すぐに見つかった
ワタナベのマークは入っているが本物かレプリカかは不明

色も白かシルバーしかない

まぁシルバーで様子を見よう

ただキャップの爪が6.5mmほど長いのでカットしなければならない
画像のマジックで印をつけたところから先を切り落とさなければならない

面倒くさいが・・・
硬質のプラスチック材と思われるが、難なく4個ともカットして完了

と、一連の作業を済ませたが・・・

だがマジで真剣に考えなければならないブツが他にもあるのだ
以前から気になって気になって仕方なかったブツだが、いざ手元に来てみると自身が如何に知識不足かが問われる

「う~ん、えらいもん引き受けてもたなぁ~」

「まぁどうせ俺のとちゃうし・・・」

とはいかんよなぁ~

困った困った!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2022年9月15日木曜日

『Bike in the sky』#302 バッテリーって悩むパーツか!?

昔から「乗り物は機械もんやから故障は当たり前や」と、よく言われていた

しかし、それは昭和の話しであって昨今は、そのような話はトンと聞かなくなった

だがT-PADDOCK630にある旧車と言われるバイクたちは昭和の、それも、ど真ん中のバイク達だが自身の手入れのお陰?で元気に走っている

その旧車の中にひと際の現行車が一台ある

Kawasaki KLシェルパだ
このシェルパが現在、T-PADDOCK630内では最も故障が多く先日の土曜の「まったり林道部」主催の林道ツーリングに参加できなかった

当日、8時30分に集合だったので7時30分に出発予定で7時にはシェルパをスタンバイさせるべくエンジンをかけて各部点検に入ろうとした

ところがメインキーを捻ってセルボタンを押すと・・・

ギュル、ギュルとゆったりセルが回り出してすぐ、チッチッチッ・・・とセルは回らなくなってしまった

いやな予感は前日からあったが、一先ず強制的に電圧をかけてエンジンは始動させることはできていた
クイックチャージャーと呼ばれる急速充電器だ

これを
(画像はバッテリーを外した状態)
車載のバッテリー端子をくわえるように接続して電圧を緑レンジまで上げセルボタンを押すとセルが相当長く回ってエンジンは始動した

この秘密兵器は自動車関係の業者用の優れものだが、あまり頻繁に使用するとバッテリーへのダメージは避けられない

前日も同様の症状だったので同じ方法で一先ずエンジンは掛けたが、掛けてもエンジンを切ると再度、セルは回らない

バッテリーの電圧を測ると12Vを少し上回るレベル

当然、症状からしてバッテリーを疑うが・・・
画像と同型だがシェルパには台湾製バッテリーで購入日は今年の2月中頃

まだ半年少々で、まさかの劣化は考え難い

しかし、林道ツーリングは明日の予定

とりあえずシールドバッテリー対応の充電器で充電だけは完了して明日に備えた

だが結果は上記の通りで、その日の林道ツーリングは辞退した

仕方なく当日は毎度の月ヶ瀬に行くことにした
月ヶ瀬の早朝組メンバーだが最近の土曜の月ヶ瀬は画像の通り非常に少ない人数しかいない

そのメンバーで写真の一番奥に映る白いTシャツのお坊さん

月ヶ瀬の教祖様だが、当該のシェルパはこの教祖様から譲ってもらった

当日は教祖様に、そのシェルパのエンジンのかかりが悪い理由を聞こうとしたが別の話しで聞きそびれてしまった

明くる日には聞くことはできたが購入してすぐにT-PADDOCK630に譲った為、その症状は分からないとのことだった

しかし、同じ明くる日に上の画像のベンチに座る左から二人目の黒いブルゾンのIshi〇さんさんが昼過ぎにT-PADDOCK630にやってきた

そこで、今回のシェルパの様子を話すと

「それやったらリチウムバッテリーにしたら・・・」とアドバイスをもらった

「銘柄はどこか知ってる?」と尋ねると・・・
「ショウライがエエよ」とのこと

「えッ?ショウライって未来のこと?」

「ちゃう!ちゃう!SHORAIや!」とボケ、ツッコミの一幕

で、上の画像のバッテリの型番違い「LFX07L2-BS12」をその場でパソコンからオーダー

しかし、オーダーしてから4日経つが「発送でき次第、連絡します」とあるだけで今のところまったくの音沙汰無し

まぁ気長に待つことにするが、そのリチウムバッテリーと言えば今年の2月に千葉の方に嫁いだCB750にもリチウムバッテリーを搭載した

そのCB750に積んだことはすっかり忘れていたがIshi〇さんから

「リチウムバッテリーはエエよ!CB750にも積んでたやつやん!」で思い出し即、発注をかけた次第だ

CB750に搭載したリチウムバッテリーを自身は「ステルスバッテリー」と言っていた
それはバッテリーの表面が艶消しの真っ黒で商標のステッカーや印刷物も目立たなくバッテリー上面に現在の電圧がわかる赤いLEDが覗ける小さな窓があるだけの超シンプルなバッテリーだった

そのCB750は「今、どうしてるのかなぁ~」と、ちょっとセンチになっている

そのセンチなとこに同じく今年の春に旅立ったCLを買って頂いたIke〇さんから、その後のCLの近況の写真を送って頂いた
なんと輸出仕様の赤色に変身しているじゃないか

買われた時は
T-PADDOCK630 ボバ-スペシャル

超乗りにくい一文字アップハンドル仕様だが赤色のCLも改まって観ると新鮮だ
完全ノーマルに戻されたようだが・・・
実は息子さんもCLに乗られていて親子でCLツーリングは何とも微笑ましい限りだ

是非、安全に末永く大切にしてあげて欲しいと願うばかりだ

と、感傷に浸ってる場合ではない

シェルパを何とかしなければ・・・

しかし、ネットでシェルパの始動性について検索すると、やはり始動性の悪さはまあまああるようだった

例えば「セルをずっと回し続けてやっとエンジンが掛かった」や

「セルを回してたらバッテリーが上がってしまった」などなど・・・

よって当該バッテリーをダメ元で昨日、GSユアサに問い合わせてみた

すると本日、早速のコメントをいただいた

文面は非常に丁寧で親切な対応だった

そして逆に「4つの質問状に返答が欲しい」とあった

ちょっと手こずりそうな内容だったが自身は各バイクの整備記録やパーツ交換時の記録を全てドキュメントとしてファイリングしている

それを元に再度ユアサに送信したが・・・

さてどうなるやら・・・
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2022年9月8日木曜日

『Bike in the sky』#301 ワクワクは大事だぜ!

先週末は久しぶりにワクワク度が上がった

と言っても70歳を超えたジジイのワクワクは、たかが知れている

話しは前後しながらワクワクを語ろう

最初のワクワク

先週、土曜の針テラスだ
1962、3年頃製だろうか、イギリスのジネッタG4だ

当初はアルミボディだったが後にFRP製になり車重も450kgと超軽量

そこにDOHCエンジンを搭載した超じゃじゃ馬な名車だ

エンジン画像はフロントフードを開けられた時、あまりにも綺麗だったのでアングリしたまま撮り忘れているが赤ヘッドのダブルオーバーだった

おまけに、このオーナーはちょっと調べてみると、とんでもない方だった

実は、このG4の前にレストアに出している別のG4があり、そのG4が未だ仕上がって来ないので痺れをきらして現G4を手に入れた様子だった

という事はG4を2台所有されていることになる

さらに別の足としてボルシェ930ターボと同じく911カブリオレ?もお持ち

さらにさらに普段の足はベンツのCLSクーペもお持ち

おまけにお遊びクルマにはミニカーやロードフォックスもお持ちだ

オーナーは40歳前後だろうに見受けられる若い方だった

いったいお仕事は何をされておられるのか、つい気になってしまうがジネッタのディティールを見てみよう
1960年前後に流行ったコークボトルラインと言われるグラマラスなシルエットだ

コクピットは
オリジナルかを判別する記憶がないので分からないが好みが分かれるところだ

しかし
フロントエンジンフードのストラップの造作はそそられる

同様に
小径8本スポークのアルミホイルは当時では、まだ無かったと思うがムードはいい

同時に扁平率70?だろうのタイヤもすこぶる雰囲気を醸してグッドだ

当日、一緒に来ていた他のクルマも紹介しよう
完全オリジナルを保っている?だろうのフェアレディ240Z-Gだ

Z繋がりで
綺麗に乗られているフェアレディZだ

フェアレディ繋がりで
同じく綺麗な色目に塗られた1960年後半のフェアレディSR311

このSR311も今や高値で1300万以上の値が付くとか

ニッサン繋がりでは
スカイラインのKPGC?風なのか?

だんだんこの手のクルマになってくるとあまり感動しなくなってくるのも不思議な感覚だ

だったら同じニッサン繋がりで
フェンダーをブリスター風にしアンダー周りを特注?エアロで固めた非常に地味に仕上げた一台

少しロードクリアランスが低すぎて、ややヤンキー仕様に見えるのがもったいないが・・・

タイヤチョイスを見直せばもう少し渋味も出るのでは、と人様の事を偉そうに語るが元の車種が分からない「隙間カー」にした点は、なかなかやるではないか

実は車種は大衆車の〇〇ーなのだ

そして
スーパーセブンなのか?

このクルマは乗る分には大変楽しいクルマなのだが、今の旧車ブームやスーパーカーの中にあってはアテンションも弱くなってきている

そんな感覚に麻痺している自身もおかしいのだが・・・

素直に見ていくと、なかなか細かいところにも手が入っているが最も目を引いたのがロールバーの設計意図だ

なんか、ワクワクするではないか・・・

そして、この針テラスに来る前は当然いつもの月ヶ瀬お茶屋前にいた

そこではワクワクするというより

時代についていけない?

うん?ついていく気がない?

ドローンと遭遇した
直径25㎝ほどの小型のドローンだ

操縦者は
Mr、Ryanだが仕事柄?操作は慣れている

月ヶ瀬メンバーも
Mr、Ryanに操縦のレクチャーを受けている

そしてレクチャー通りに
ドローンを飛ばすAsa〇氏

こういうオモチャはおっさん達をたちまち童心へと誘うことになる

とか思いながら自身も操作させてもらったが意外と簡単に操作でき、自身はニタっとしていただろう

だが、このジジィの残された〇〇には逆に費用対効果で刺激が乏しい

の自身に、明くる日には大いに刺激が待っていた
明くる日は気候も良く針テラス廻りで帰ろうと立ち寄った

するとNSUを繁々と見ておられる方がいらっしゃって近寄ると、なんと以前、生駒に住んでいた時のご近所さんのKubo〇先生(画像右の方)ではないか

目が合うとお互い歩み寄り・・・

「や~、久しぶりですねぇ~!」と握手を交わしていた

このKubo〇さんを先生と呼ぶのは以前のお仕事が奈良の工業高校の教師をされていたことから、そう呼ばせて頂いていた

今はリタイヤをされ乗り物のレストアを楽しまれる「久保田技術研究所」を開設されている

「技術研究所」と標榜されているがマジの技術者で、今時のチェンジニアーレベルの修理屋などは足元にも及ばない方だ

その証として
画像は1950年代のMG-TDだが・・・

このMGが朽ち果てたと言っても過言ではない状態で手に入れられ、それを現在レストアされている

既にパーツはなく部品取りも限れている状態で、無い部品は自ら製作されている

その一部を紹介しよう(ここからは先生のFB画像を借用)
メインフレームは何とか生きている感じだが

リーフスプリングやアクスルのU字部も造り直し

ミッションケース内?も再度オーバーホール(クラッチプレート側から)

運転席の顔になるステアリングも

自作にて製作される

仕上がられたのがこのステアリングだ

無いモノは造るとレストアラーはよく言うが、造るだけではなくセンスも求められる

このハンドルはその最たるものだ

ボディ関係の一部だが
この古いMG-TDにはボディ周りに木製パーツが多々使われているが、ここにもセンスが求められる

そして胆のエンジンだが
電気系パーツは他車の流用もされているようだ

他車のオルタネーター内部も修復しファンベルトのVプーリーも、いちから削り出し製作

とにかく「凄い」の一言だ

そんなKubo〇さんだが、お会いするなり他の友達を紹介すると言われ、その方達と記念撮影
左から京都のラッキードリームさん、自身、Kubo〇さん、そして札幌からお越しのSaka〇さん

先ずラッキードリームさんの当日のバイクは
一見、CR110と見間違うほどの出来栄えのドリーム50だ

細部までCR110のような拘り

そして
Kubo〇さんの当日のバイクはC72のロードタイプカスタム車

とにかくディティールの造作が凄い

また札幌からお越しのSaka〇さんのバイクも
C72改のオフロード仕様

荷物満載で陸路で来られている様子だった

しかし、これだけの旧車を陸路でとなるとバイクそのものに絶対の信頼がないと走れない

それも凄いと思う

他にも
お馴染みのHaya〇さんもいらっしゃったのはちょっとビックリだったが逆にホッとした

ほんの小一時間の出会いだったがワクワクした楽しい時間を過ごさせてもらった

時は流れて明くる日の月曜は昨日のワクワクに浸っているところに
なんか怪しい?

ではなく非常に頭の回転が速い御仁がやってきた

スポスタ乗りの今や高松在住のHira〇さんだ

昨日の月ヶ瀬詣でから高松に戻る途中でT-PADDOCK630に寄ってくれた
上の画像は同昨日、東大阪の暴れん坊とNSUの粗探し中のツーショット

もし、この二人が同時にT-PADDOCK630に来ていたら・・・

考えただけでもゾッとする

しかし自身にとっては老化防止の一助にはなっている

なぜか?

それは隙を見せると自身に一気に畳みかけてくるところが脳内の防御本能を活性化しておかなければならないからだ

これもワクワクするではないか!?

T-PADDOCK630 T/Tatsumi