2022年2月24日木曜日

『Bike in the sky』#273 なんとも意地悪なジジィだ!

T-PADDOCK630ガレージからCB750が消えて、ちょうど10日が経った

いずれ手離さなければならいとは分かっていたCB750だったが・・・

元気にしているのだろうか!?

そんな憂さを晴らすのに昨日の23日には、極寒の月ヶ瀬詣で!

なぜか久しさを感じる

道中は奈良教育大から水間廻りで月ヶ瀬に向かったが凍結箇所もほぼ無く、さほど寒さも天気予報ほどの冷え込みは感じなかった

しかし、月ヶ瀬に着きヘルメットを脱いで間もなく、北風の寒風吹きすさぶ幾星霜?を感じずにはおれなかった

「わぁ~、メッチャ寒いやん!」

と、思わず声が漏れる

当日の月ヶ瀬先着組は、僅か5,6名ほどの好きモノの連中!

で、その中に新車のバイクで駆け付けた・・・それもSR500という超普通のバイクがいた

〇0万ほどだとか・・・

そして、しばらくするとまたもや新車のバイクが・・・
手前、黄緑のバイクが到着
中国製でイタリア往年のBenelli(ベネリ)社のTNT125

だ、そうなのだが、ベネリと言えばイタ車で色はまず赤だろう・・・と思ってしまう
(Bing.comの画像から)
例えば1980年前後では上画像のようなベネリだ!

結局、ベネリのバイク造りの発想は1970年以降から日本車やドゥカティの後追いで凌ぐことになる

そして幾多の名だたるバイクメーカーの傘下に入ったり、また吸収されたりの繰り返しで現在では中国企業の傘下に入ってしまった

と、偉そうに言っているが他の日本企業もシャープの様に乗り物産業でも台湾や中国企業の傘下になるか、さては中国企業の下請けになるか・・・

今のままでは日本企業も近未来でベネリのように・・・いや、すでに他国の支配下になった企業は出だしている

なんと言う事だ!

そう言えば若い世代の音楽やエンタメも韓国の業界を参考にしたコンテンツが最近では散見される

どうした日本!

まぁ、こんな話は引退した老人にはどうでもよい

で、先のバイクの主は
カタナ乗りのShim〇さん

このSRで5台目か!?
そのSRは実はファイナル・エディションで今後、非常に価値が上っていくと予想されている

ふ~ん・・・そういう狙いもあるのか・・・

ではBenelliの価値は
凄みのある2本出しマフラー

やや左にオフセットを計算して配置されたモノサス

そして正面だが・・・

まぁよく頑張った!とは言える

しかし、当日の月ヶ瀬でこのベネリが一番指示されたのは
グリップを握る両手を寒風から保護するカバーが「これでもか!」と言わんばかりの超特大のカバー!

「も少し小さいのが無かったのか?」と皆に聞かれても「これより小さいのでは手が入らない」とのこと

まぁそれでは致し方のない事なのか!?

で、その持ち主は
Buell乗りのIsh〇さん

ベスパに続いて4台目か!?

でも、この手のSRにしてもベネリにしても「ちょっとその辺りまで・・・」のバイクは私も密かに欲しいとは思う

そこには歳を重ねた私が重たいCB750やDucati MHeを手放した理由がバイクの取り回しに青息吐息の自身の姿があった

要はお手軽なバイクはやはり楽しい

そんな事を思っている矢先で、またもやT-PADDOCK630にお客様が来られる電話が入る

そのバイクは・・・
昨年から何度か沖縄から連絡を頂いていたXS-1(ペケエス)を求められるお方

今回まで他方のペケエスを幾度と探したりされていたようだが「どうも怪しい」や「綺麗なのだがあのキャンディグリーンが・・・」とかで、いよいよ本気で当のペケエスに絞ってこられたようなのだ

とは言っても「現物を確認しないことには・・・」となってお越しになるとのことだった

最も当のペケエスを気に入られたところは、やはり「色」だった

さて、まともやペケエスまで手元から消えていくのか

しかし、このペケエスは過去にも2,3の方からお求めを頂くが

私が

「エンジンかけれます?」

これで断念される方がほとんどだ!

まぁエンジンさえかけられれば、秀逸の一台を手にできるのだが・・・

ひょっとして私は手放したくないことから意地悪で暗に断念させているのか!?

なんとも意地悪なジジィなのだ!

あっ!

先ほどのSR500のマジの主はコルベットを下取りに出して買われたNis〇さんだった

そしてベネリTNT125のマジの主はカマロを下取り出して買われたTan〇さんだった

ここまで捻くれて主を明かさない嫌なジジィが・・・

歳は取りたくないのぉ~
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2022年2月17日木曜日

『Bike in the sky』#272 「ナナハン、ロス」と勘違い

「ナナハン ロスだ!」

先週、CB750の嫁入り先が確定し今週の月曜には配送業者が引取りにきた

来るなり業者のドライバーは

「わ~!?このCBですか?」

「これってK4とかK6とかいうやつ・・・ですか?」と、イラッとする質問をしてくる

「いや!ゼロ!」

とだけ伝えると

「え~~!ゼロ~ですか!?こんな渋い色のナナハン初めて見たんでてっきり後期かと思いましたわ!」

その「渋い色のナ・ナ・ハ・ン!」

ここだけを切り取って聞くと、この業者は「エエ人やん!」に思えた

と、なるわけだが・・・
なんと、CB750を積むトラックは・・・

「なんで軽トラやねん!?」と、またイラっとする!

「キング・オブ・ザ・バイクやぞ!」と意味不明な年甲斐もなく、心根はボヤキも・・・
いよいよ、マジでお別れだ!

ここから埼玉方面に嫁ぐわけだが道中、雨の予報が入っている

よってCBのメーター周りやヘッドライト、両グリップのスイッチ類、ウィンカー、テールランプと外部電装系には固めのナイロン袋を被せて防雨対策までしてやった

このCBへの思いは先週のブログにもあげたが高校時代の青春のバックグランドにいた自身の思い出とCBを手に入れてからの手塩にかけた日々の思い出!

数え上げたらキリがない

先月にはDucati Mheも旅立ったが、その思いは比較にならない

このCBがガレージから消えてしまったことは物質的な喪失感より

ハートが・・・ハートが・・・痛いのだ!

そんな思いの最中で買手の方からメールが届いた

それはCB750本体より先にノーマルパーツと合わせて、このCB750のクセなどに合わせた取扱マニュアルを送らせてもらっていた

そのマニュアルを読まれて

「メンテマニュアルや整備記録など、CBへの愛情をひしひしと感じております」

という返信をわざわざ頂いた

これをみて「あ~、この人やったらCBを任せても大切にしてくれるやろ」と!

少し気分は楽になった

その「大切」で、先週の月ヶ瀬には
1981年、イタリアのベスパを踏襲したデザインのスズキ・ジェンマがきた

なんとエレクトリック・スターターがついている

画期的だ!

さらに他社の無段変速とは異なりパワーシフトを持った3速オートマ機構なのだ

画期的だ!

さらに専用オプションもなかなかいい!
こんな製作に手間のかかるフロントスクリーンが当時、原チャにあったとは・・・

画期的だ!

しかし、こんなところでは手を抜いているのか
フロントのホイルは4本ではなく3本のボルトで軽量化を図っている

画期的だ!

なんかSUZUKIらしい

また前日、土曜日の月ヶ瀬には
これは「大切?」にしていない・・・のか・・・いや逆に「大切?」にし過ぎたのか

画期的だ!

マフラーも
大切に耐熱フィルム?で保護しているのか!?

画期的だ!

グリップも
今時のゴム製ではなくガムテープ?なのか!?

画期的だ!

驚いたのは
メーターのレンズが割れている

しかし、針は動くらしいが正確性は不明だ

画期的だ!

そろそろ全容は
錆サビのリア・ショックと角カクのリア・ウィンカー

画期的だ!

そしてドイツのNSUを参考にしたスイングアームと・・・
プレス機を使って造られたパーツで組まれた当時の高性能ビジネスバイク

画期的だ!

1950年代のHONDA CD125

このバイクから僅か10年ほどでCB750が発売されるわけだが、この時代のテクノロジー進化は現在、世界の自動車会社のクルマがEVに一斉にシフトしていく様と変わらない

それは4気筒、4キャブ、4本マフラー、ディスクブレーキ、ハイグリップタイヤ、そしてフレームなどなど・・・

これらのディティールや構成全てが長きに渡りバイクのスタンダードと化していったからである

だが、もう手離してしまった

しかし、ガレージにはまだ高校時代の思い出が残るバイクがある

当時、CB750は手が届くレベルではなかった

しかし、ほぼ同時にはYAMAHAから発売されたDT-1にはCB750と同じように感動した記憶がある 
当時、高校2年頃だったと思うがガソリンスタンドでアルバイトをしまくり新車のDT-1をツレと、もう一人のツレはAT-1を一緒に買ってあちこちに行った思い出がある

同時にオフロードレース場もDT-1やAT-1で「ワンメイクレースか!?」と見間違うほど人気を博していた

RT-1は輸出用でDT-1の250ccを351㏄にしたものだったがDT-1は当時としては「即オフロードレースに参戦できる」を謳いに爆発的にヒットした

反面、RT-1は当時としてはパワーがあり過ぎることから販売的には爆発的とはならなかった

そんな思い出の中で同じ先週の土曜日に乗り出したYAMAHA RT-1

当面はこのRT-1に「ナナハン・ロス」の穴埋めとして慰めてもらおうと思う

そう思っていると、RT-1を乗り出した当日の月ヶ瀬

「ナナハン・ロス」を慰めようと月ヶ瀬信者はオフロードバイクで集まってくれた?
Asa〇師匠のオフ車?

そして
Iku〇先生の足が地面につかない600のオフ車?

続いて
Yag〇さんは長年ガレージで眠っていたXLRを目覚めさせた250のオフ車で

さらに
Shim〇さんのオフ車

合わせて5台のオフ車?

きっとRT-1に合わせて集まってくれた?と思っている!

これは感謝しかない!

だが、たぶん大きな勘違いだろう・・・
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2022年2月10日木曜日

『Bike in the sky』#271 バイクの温もり!

今朝は起床が9時!

昨晩、床に就いたのが10時過ぎ!

なんと11時間も寝っぱなし!

おまけに夜中に一度は起こされる必須の尿意も無し!

「俺は死んでいたのか!?」

そんな寝ぼけた今朝の様子だが・・・

ふと「アッ!今日はブログの日やないか!」と誰からも言われるわけではないが自身の思考回路から発破をかけられる

そんな訳でまったくネタがない!

あえて探せば今週は例の間もなく旅立つCB750の「取扱説明書」作成に時間を費やしていた

このCB750の購入者は大型バイクの経験はあるのだが、いわゆる旧車は初めて

おまけに50年以上のバイクで取り扱いの説明書やマニュアルも探せば世の中にはあるのだろうが、たちまちの入手は困難

よって当該CB750のクセに見合った「取扱説明書」を作成してあげないと爽快な乗り味がわかるまで時間がかかる

「俺はなんと親切な人間なんだ!」と独りごつ

その説明書はA4紙、15ページに及ぶ大作

まず完全に冷え切った状態からのエンジン始動のマニュアルから始まり・・・
暖気運転の必要性も解説して・・・

ウオタニ製トランジスタによるプラグの取扱注意点や

フロント周りやディスクブレーキについて

オイル交換での知ってる人は知っているが、知られざる知識・・・

といった内容だが、購入者に伝えたのが「旧車の扱いに慣れているバイク屋を先に見つけること」だった

そこには購入者から不安視する質問がきたことが起因している

内容は省略するが、どこかのバイク屋から「旧車に対して不安を煽る」言葉を鵜呑みにした結果と思われる

こういうバイク屋の無責任な発言は自身でも経験したことはあるが、そういったバイク屋は大抵、御贔屓には耳障りの良い事を言い、新参の客には上からの知識で圧力をかけ不安を煽る

なんの得にもならいのだが、なぜかそういった修理屋はたまに見かける

そんなこともあって、現在のクセや将来の交換部品の予測などをしっかり記載しようと考えた

こうして書きだすと、なかなかの量と内容になった

大したものである

と、自画自賛!

しかし、この説明書で購入者が喜び大切にCB750を乗ってくれたら、この上ない喜びである

喜びと言えば、先週の週末にはこんな事でも喜んで頂いた
先週のブログにアップした、ご近所の方から頂いた工具の山

その工具のお裾分けを案内したところ多数?の応募があった

先ずは月ヶ瀬信者で町内会のBuell乗りのIsh〇さん

そして同じく月ヶ瀬信者で〇〇バカのAsa〇さん達が美味しいところをゲット!

その矢先で近所のバイク乗りの方もペンチとレンチ類を持っていかれた

その後は月ヶ瀬信者のId〇さんも来られ
残り物の中からいくつかゲットされるが、本命の探し物は・・・

「パイレン(パイプレンチ)が欲しかってんけど・・・」と言われた

「あっ、それはAsa〇師匠が持ってったわ!」と言うと何故か寂しそうな表情!

「う~ん、じゃぁ、うちのパイレンあげるわ!」と当ガレージのおよそ5,60年前のパイレンを差し上げた

果たして使えるのかな!?

そして先週の日曜には
またまた月ヶ瀬信者のSim〇さんが最後に、ほぼ残りを平らげて頂いた

最後で少し申し訳なかったので、これも当ガレージから複数丁あるバイスグリップをオマケにもって帰って頂く

こんなことをしていると昭和の30年代、親たちの近所同士の付合いを思い出してしまう

あの時代には人の温もりを感じることができた

こんな温もりを知るCB750から次のオーナーには是非、今のバイクにない生き物のようなCB750を末永く乗り継いでもらいたい

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2022年2月3日木曜日

『Bike in the sky』#270 「いよいよ」って何?

先週のDucati MHeとCB750の旅立ちで今週は気持ちもやはり淋しい

とは言え、まだもう少しバイクは減らさなければならない

あと5年後の75歳までは、そこそこにバイクを操れる感覚ではいたいのだが・・・

さて、いくつまでバイクを楽しめるのか!?

同様にそんな話をいつもの月ヶ瀬信者ライダーたちと交わしていると・・・

その仲間内では「戯れるように楽しくバイクに乗れるのは何歳までやろなぁ?」と話題になっているとか!

そこで

「タツミさんがいくつになってどこまで楽しく乗ってるかで判断できるんちゃう?」

「だから巽さんを俺らのベンチマークにして先の予測を立てたらエエやん!」

と、またもや私が何がしかの餌食になっていた

まぁ、それも皆の役に立つのであれば良しである

そのベンチマーカーになった勢いで先週の土曜日、「月ヶ瀬オフ班」の林道プチツーリングに参加してきた

丁度、Ducatiロス?なるセンチな気持ちから「憂さ晴らし?」にはグッドな誘いであった
今回は5台での催行!

朝の10時前頃に、またもや大正池周りの林道に到着!

右からOka〇さんのセロー、Ab〇さんのハンターカブ、Shim〇さんのナリタさん、Ryanさんのトリッカー、そしてジジィのシェルパの5台

しかし、当日の自身としては、なぜか林道を走るには些かの不安が頭をよぎる

理由は分からないが・・・そして
その大正池周りの公園のようなところでプチ休憩

そう言えば2年ほど前「月ヶ瀬林道部」主催の大正池周りツーリングで来た時の公園のよう
ここで思い出したのが「月ヶ瀬林道部」での時、参加していた東大阪のMin〇さんが上の画像の階段状の所や小川っぽい所を子供が遊ぶように戯れるように走り回っていたことを思いだした。

「ならば俺もいっちょ遊んでみるか!」

で、年甲斐もなくヤンチャをしてみた

すこぶる楽しくて、その様子をRyanさんに動画にて撮影してもらった

その画像はRyanさんからお借りしようと思ったが・・・

どうやらその画像をここでアップするとディスられる?バズられる?

というのは、ここは自然と触れ合える皆の憩いの場として公共の施設であって、そこをバイクで土手の芝生を蹴散らし、石を積み上げたような階段を駆け上がったりの画像が挙がれば顰蹙(ひんしゅく)を買うのは疑う余地もない

ということで、ここでは大人的?にカットとする

てな具合で「不安な気持ちを払拭するため」にと思ったのだが、ここはベンチマーカーとしてほどほどにしておいた

でも林道はやはり年甲斐もなく楽しかった

そして昼過ぎには解散し、ガレージに戻ったところで近所の方が突然・・・

「廃業届を出しましてこんな工具が山ほど出てきたんですが要りませんか?」

「いやいや、これ新品ですやん!」と驚くほどに半分ぐらいは新品!

他にもフルセットのスパナセットも2セットが新品であった
ちょうど、Ducatiの車載工具やいままでの車載工具も整理していた時で、新たな車載工具セットもできるのでは・・・

そこで某二人の方には声掛けをして必要な道具だけは持って帰ってもらった!

誰か他にも欲しいという方がいないかな!?

しかし、ご近所のその方は、なぜ新品の同じ工具をいくつも持っておられたのか!?

その方、たしか80歳を超えた辺りのご老人!

よって以前に買ったのを忘れていて、それに気づかずまた新たに買って、を繰返されたのではと・・・

と言うことは私が月ヶ瀬信者のベンチマークになっているのは、こういうことが症状として私にも出てきたら・・・なのか?

「爺さん、いよいよやなぁ~」と言われても・・・

で、その「いよいよやなぁ~」の「いよいよ」って何がいよいよなのか!?

う~ん!

「いよいよ」は奥が深いのぉ~
T-PADDOCK630 T/Tatsumi