2021年4月29日木曜日

『Bike in the sky』#231 自粛慣れの対策は?

コロナ禍、さらに変異ウィルスが猛威を振るう巷では第4波の感染者増加が止まりません。

それも特に大阪を中心として兵庫、京都、奈良でも感染者が増加の一途を辿っています。

各行政は緊急事態宣言を発出して、なんとか感染者の増加を防ごうと躍起になっていますが国民には今一つ説得力を欠いているようにしか思えません。

かく言う私、平日は近所のスーパーに買い物に行くぐらいでおとなしくしておりますが週末は血が騒ぎ月ヶ瀬、針テラスへは密を避けつつ見回りには出かけております。

そこには「自粛慣れ」のような雰囲気があるのかもしれません。

その「自粛慣れ」を防ぐには「のめり込む」ような「夢中になる」ような何かがあれば良いのではと思います。

私の場合、予てより課題にしてました「チョロQ」と呼ぶ「SUZUKI ツイン」という2シーターの作業があります。

その作業が夢中になるかはわかりませんが・・・

それはマフラーの修理作業です。
上の画像はちょっとボケておりますが以前に装着してたマフラーはDucati MHeの二本出しマフラーで軽四とは思えない野太い排気音で非常に気に入っておりました。

ところが、そのDucatiのマフラーとエキパイとを繋ぐジョイントパイプが腐食で穴が開いてきました。
穴が開いたところをプラハンで叩くと・・・

映画のハムナプトラに出てくるようなミイラ状態!

では、そのジョイントパイプを換えれば良いのではと思いがちなのですが上の画像のようにDucatiのマフラー側は入口が2か所なのでジョイントパイプは「ワン・イン・ツー」状態のモノが必要なのです。

ところが、その特殊なワン・イン・ツーパイプはガレージ内の在りモノのバイクのエキパイで自作したもので二度と同じものを造るのは不可なのです。

専門の業者に頼めばそれなりの費用で造ってもらえるとは思いますがそれでは「Bike in the sky」の主旨に反します。

よって2作目は新たなジョイントパイプに合うマフラーを探しました。
これです。
1955,6年ごろの独製 NSU Sports max。

このNSUは入手当初、レース仕様であったため直管のメガホンマフラーが着いていましたがとても街乗りできるレベルの音ではありません。

よって、NSUもガレージ内のYAMAHA SRVに使用していましたトラップマフラーに換えました

ところがトラップマフラーをそのまま装着してもパワーが上がらず、結局マフラーエンドの蓋?に30mm程度の穴を開けて解決。

そして暫くはNSUをそのマフラーで乗っていたのですが、それでも爆音は元のメガホンマフラーよりはマシですが爆音は爆音です。

そこでトラップマフラーをチョロQに移植しようと考えたのですがNSUのマフラーはどうするのか!?

で、NSUは次のマフラーに・・・
YAMAHA XS-1のマフラーで非常に大人しいジェントリーな音になりました。

話しは前後します!

で、先のトラップマフラーをチョロQには装着できたのですが・・・
排気音もDucatiのマフラーのような野太い音ではありませんが、それなり?の音で暫くは乗っていたのです。

ところが昨年秋ごろに、とある乗り物のセンスには一目おける方から「車体からマフラーちょっと出過ぎやで!」とご指摘!

私は分かっていたところを突かれた感じで・・・

「う~ん、そうなんやけどステーが車体に干渉しないために、この位置がベストなんよ!」と言い訳の返答!

すると

「もう数センチぐらい引いた方がカッコええで!」と妥協して頂けない。

そして再度、ステーの話しをするも

「ステーの位置換えたらエエやん!」と簡単におっしゃっていただける。

そんなやり取りがあって、半年ほどはほってはいたのですがトラップマフラーと車体をジョイントしている緩衝ゴムに亀裂が入り出し、ややグラつき出してきました。

このままでは、いつかゴムが破断してマフラーが脱落する危険があります。

そこで冒頭の「予てより課題にしてました・・・」の通り、課題の「マフラー出過ぎ対策」に着手する機会が訪れたということなのです。

そして今度の3作目のマフラーは・・・
チタン製と思われるマフラーですが、このマフラーにはHONDAのApeのような軽量級の縦型シングルに装着できそうなエキパイも付いていました。

そのエキパイをマフラーと分離してマフラーのみチョロQに装着するのですが・・・
マフラーのジョイントパイプ側の径が今までで最も大径で、それに合いそうなジョイントパイプがガレージ内の残り物パーツにはありません。

よって、足場材の単管を20mmほどカットし外径をテーパー状に削り単管を縦方向に4か所スリットをつけて応急のインナーガスケット?のようなモノをハメます。

そして僅かな排気漏れを防ぐ耐熱のメッシュテープをツメて終了!

念のため、ジョイントパイプとマフラーを繋ぐスプリング用のフックもジョイントパイプに溶接して完了しました。

そして課題の件は・・・
わずか50mmほどですがマフラー出口先端が内側に入るとスッキリはしました。

実はこのApe用と思われるエキパイ付マフラーも上述のトラップマフラー出過ぎをご指摘のお方から頂いたものでした。

このお方は最近はSUZUKAなどをタイムトライアルなのか4輪で楽しまれてますN〇さんです。

しかしNさん、以前のマフラー出過ぎを見かねてそれでApe用?のマフラーを当方に寄贈頂いたのか!?

であれば非常に私のレスポンスは鈍い事この上ないところです。

でもコロナ禍自粛中、たいへん楽しませていただきました。

ありがとうございました。

さて次の自粛対策の課題物は・・・
KAWASAKIシェルパのリフォームです。

これは時間がかかりそうでほんまに元にもどるんか?
と心配です!

では。
T-PADDOCK630 T/Tatsumi 

2021年4月22日木曜日

『Bike in the sky』#230 歳はとりたくないね~!Part Ⅱ

先週は、またもや土曜日が雨で日曜日しかバイクに乗れませんでした。

その日曜日の月ヶ瀬から針テラスに向かう道中で先日、記事にしましたSUZUKIのT20に乗る方と遭遇!

途中の信号待ちで、お互いバイクに跨った状態で一言二言、挨拶を交わし針テラスで合流することに・・・

その針テラスで!

先ほどの方の1969年のHONDA CB125後期型です。

このオーナーさんは軽量級がお好きなようで他にもW1をはじめ数台所有されてます。

そして「W1 ウェストクラブ」のメンバーさんでもあり、クラブの話題でも花が咲きました。

話しをCB125に戻して・・・

1968年にCB72の後継車として発売されたCB250エクスポートと同様のカラーリングで発売されました。

性能的には0~400m 18.2秒の俊足?でフレームもクレドールタイプに変わりコーナリング性も向上したのですが
同時に、あの強烈なイメージを今も残すCR93の面影も失ったと言われたバイクです。
道中の走りでは50年前のバイクとは思えない、なかなか小気味よい走り!
そして
メーター周りは速度計、回転計一体の水中メガネタイプ。

このCB125には当時、まだセパレートタイプではないようですが今の時代で改まって観ると一体型の方が新鮮です。

僅か30分ほどの雑談でしたが楽しい時間を過ごさせていただきました。

しかし、先々週に乗り出しました当方のDucati Mach1より調子は良さそうに感じました。

と、言いますのも先々週にMach1はこの針テラスでなかなかエンジンがかからず少々手こずっておりました。

で、先週から今週もそのMach1のお手入れをチマチマとしております。

ですが、外から見れば「あんたは時間があるからサッサと修理できるやろ!?」と思われているかもしれません。

しかし、そうはいかないのです。

ここで少しだけ私の一週間の過ごし方をご紹介させていただきます。

私は一昨年に仕事を引退しましてから完全な365連休を取れる身分なのです。

しかし、365連休と称して365日を好きな事だけに消化してしまいますと、さすがに脳みそは衰え惚けてしまいます。

よって、自身を律するためにも平日の月曜日から金曜は仕事ではありませんが世の中の情報取りと経済のトレンドをお勉強しております。

先ず午前中、8時から9時か長い時で10時まで新聞の朝刊をしっかり読むようにしております。

そして、たばこ一服しながらコーヒーブレイクをとります。

その後は現役時代から35,6年間、愛読しております週刊のビジネス雑誌をけっこう隅々までランチタイムになるまでお勉強します。

ランチのあと午後からは、先ほどのビジネス雑誌のトレンドなどをノートに書き移していつでもレポートにできるよう纏めます。

そうこうして午後の2時か3時くらいでやっと自由時間?になります。

この自由時間の使い方はいろいろありますが、基本は自宅の掃除、ガレージの補修などや買い物などで終わります。

で、一日の最後は運動不足にならないよう午後4時頃から犬の散歩も兼ねて生駒山の麓を活かしたアップダウンのある道をウォーキング!

戻って6時前にはお風呂に浸かって一日が終わります。

と、まぁこんな具合で平日を過ごしているのですができる限りバイクは触らない様に意識しております。

こうして好きな事だけで過ごさない様にしておりましても、やはり脳みその衰えは隠せません。

ここで私がボケ防止を必要としたことの「衰えの証左」としてMach1の手入れ時のできごとを書きます。


エンジンの不具合は一応、解消したのですが、別の不具合いで後輪の足回りとスプロケットに問題が発覚!

早速、バラシて・・・
ドライブハブとスプロケットの間で微妙なガタが出ていることが発覚!

これは絶対治さなければならないのですが「なぜこんな状態になるのか?」も見つけなければなりません。

一応、修正はできたのですが使用されているボルトの径が約7mm。

そのボルトの六角の頭は11mmと特殊なボルト。

ナットやハブ側の穴もそれに合う径ですので当然、新品を使いたくとも直ぐにはありません。

一先ず、元々使用されていた既存のボルトを少し加工して終わります。

次はMach1を手に入れてからベアリングを換えてませんでしたので、これも交換!
せっかくですから当然、フロントのベアリングも交換します。 
一応、前後のベアリングの交換は終わったのですが・・・

ここで上述の私の脳ミソの衰えになります。

それは、このMach1を入手してエンジンがかかるようにしたのが3年前の1月。

そして少し乗ってみるもフロントブレーキが全く効かず、しばらく馴染ませればマシになるかと様子を見るも改善の兆しはなし!

よって5月頃にドラム研磨とシューの張替えに出しました。

その時ついでにベアリングは左右、交換していたのです。

なのでフロントは新品にベアリングを交換してから僅か約3500kmしか走ってないのに、それも気づかず交換してしまいました。

私は所有しますバイク、クルマの全て、整備や部品交換等の記録簿を独自の方法で残しております。

その整備記録簿に今回のMach1のドキュメントを書き込もうとして発覚・・・

「え~、フロントのベアリング、交換しとるやん!」

また、昨年暮れにはYAMAHA RT-1の6Vのバッテリーでも・・・

その数か月前に交換していたのに、新たにバッテリーが届いて・・・

RT-1のシートを開けると「え~、新品のバッテリーが・・・なんで?」

ほんまに、ちょっと自身の行動に不安を感じます。

これは認知症の予兆なのか!?

家人と意識しながら・・・

「おかあさん、昨日の晩御飯、なんやった?」

すると「大丈夫、大丈夫!ほんさっき食べたのが思い出せんかったらアウトやけどな!」

と日々確認事の毎日です。

あ~、齢は取りたくありません!

では!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2021年4月15日木曜日

『Bike in the sky』#229 思い出したこと・・・

 変異型コロナウィルスによる感染拡大が止まりません。

特に大阪市!

感染者数での1日の1000人超えはちょっと気が退けてしまいます。

また隣接する奈良県での感染者数も比例して増大傾向にあります。

こんな状況下で「Bike in the sky」と、お気楽なタイトルをつけたブログを認めるのは違う意味で気が退けます。

しかし、こんな時だからこそ少しでも気持ちが和む話題があればお送りしたいと勝手に思っております。

そんな話題が先週末の土日、奈良県の針テラスでありました。

先ず土曜日!

上の画像は既にFBで同画像、手前から2台目のCB450K1乗りのHa〇さんがアップされており、ご存知の方も多いと思います。

当日の私は手前のYAMAHA XS-1初期型に単独でいつものルーティンコースとして針テラスに行ったのですが
その針テラスでHa〇さんのCBと遭遇してから数分経った時、珍しい旧車が合流してきました。

先ず3台目に来たのが・・・
左端、月ヶ瀬でも最近お馴染みのHi〇さんの1966年製、SUZUKI 80K10-2型。

Hi〇さんは他にもいろいろと、この手の商用バイクをお持ちで、意図してかは分かりませんがSUZUKI車がお好みようです。

そして4台目がその右隣、赤いタンクの同じく1966年発売の今では、なかなか目にする機会がないKAWASAKIの250㏄A1。
当時、クラス最強の31馬力。ゼロヨン最速の15.1秒。最高速度も165km/hと驚異的な高性能バイクでした。

このバイクのオーナーは私もよく知る某大学の先生で超KAWASAKIマニアのTa〇さんです。
メーターもHONDAのCB72同様、「水中メガネ」と言われたデザインのオリジナルでハンドルやミラー、バンパーに至るまで、そして「太鼓型」と呼ばれるウィンカーも全て当時のパーツを纏っています。

大学の先生ですが、ただ大人しくは乗っておられません。

エンジンも・・・
ピストン&シリンダーに手を加えてチューンナップ。

排気系も・・・
オリジナルのマフラーから左右をワンオフ・チャンバーに換装してます。

音質は2スト独特のパラパラパラといかにも走りそうな乾いた、いい音色を奏でていました。

こうして、たまたま知り合いの旧車が4台も揃うと当日の針テラスの他のライダーさん達はやはり物珍しさで集まって来られ
笑顔で愛でていただけました。

そして、次の日曜は
日曜の快晴は久しぶりのことで、気温も心地良いことから今年初乗りのDucati Mach1にて月ヶ瀬に!

久しぶりの月ヶ瀬への乗り出しでしたが、いつもの月ヶ瀬ライダーに囲まれてご機嫌なMach1でした。

そして、このあと前日同様、針テラスに向かいました。

特に問題なく快調に走れたのですが・・・

ところが針テラスから颯爽と帰るためにエンジンを掛けようとキックを踏むも、数回キックを踏んでもなかなか始動しない。
「う~ん、どうしたものか!?」と原因を考えながら悩んでいたのですが・・・

先ず考えられるのがキャブレターのティクラー(燃料をフロート室に強制的に呼び込むポンプのような装備)を押してもキャブから溢れ出るガソリンの量が少ないような。

そしてプラグを見るも被り気味ではあるが火はやや弱いながらも飛んでいる。

ということから燃料残をチェック。

確認するとガソリンが少なくなってきていること。

そして出発前にバッテリーの電圧を確認していないことなどで、ここはひたすらキックを踏み続けるしかない。

そうこうしているとMach1の周りは黒山の人だかり?

ではなくとも、そこそこの人数の目線が気になりだしたところで・・・

ようやくエンジンはかかりました。

そしてホッとしたのも束の間!

ちょうど、そこに昨日の大学先生のTa〇さんが今回も、またまた超珍しいバイクで!
1967年、発売が北米から始まったKAWASAKI 250 A1SS。

2サイクル車としては初のオーバークロスタイプと言われたマフラーを装着したことでアメリカでは、このスタイルは大人気となったようです。

ただし、このマフラーは一見、オリジナルに見えるのですが実はこのA1SSも昨日のA1同様ワンオフの特別仕様なのです。

ただエキパイはマフラーと一体モノです。

車体右側
またハンドル周り
メーター等、A1と同じですがハンドルにはスクランブラーということでブリッジが付きます。

どちらにしてもA1、A1SSとも今では非常に希少車と言えるでしょう!

また最近、2スト車が心なしか増えてきているように感じるのは私だけでしょうか!?

先日の月ヶ瀬でも希少な2ストを拝見しました。
1965年のSUZUKI T20(250㏄)

非常にキレイなT20でしたが昨日土曜のA1、そしてこの日曜のA1SSを見せてもらって私が高校2、3年頃のバイク仲間と青春を味わった時代を思い出しました。

この時代のバイクは免許証を取得してからライブで乗ったり、また友人が手に入れたりしてほんとうに懐かしく感じます。

当時の中学から同級生だった稲〇君のA1、高校のクラブの友人で池〇君のA1SS、そして同じく曽〇君のT20や他にはYAMAHA DS6の谷〇君。

そして私のCB72!

皆でSUZUKA CIRCUITなどにツーリングに行った時も帰りの道中、直線の道ではどうして気分は全員レーサーです。

よってアクセルグリップを捻るも、各自の腕前もあったのでしょうが当時は明らかにバイクの性能で優劣がついてしまいます。

唯一、A1SSとT20がトップを競り合い僅かの差でA1とDS6が続きCB72は4,5馬身後に離されます。

そんな懐かしい出来事を思い出しました。

その思い出したことで・・・

忘れておりました!

先週の白バンに追いかけられて?の結末です。

先週の記事では

「白バンが停車すると・・・」「ここで奇跡?が起きます。」で終わりました。

では先週の話を続けますと「白バンが停車すると・・・」は

「白バンが停車すると・・・と思いきや、白バンは止まらずNSUの前を通り過ぎるという奇跡が起きたのです。」となります。

たったこれだけの事でしたが私にとりましては三碓の交差点前の車線変更禁止違反をしでかしたかと不安でいっぱいでした。

そして白バンが通り過ぎた時は切符を切られることばかりを考えていましたので、ほんまにホッとしました。

でも白バンのマイク越しの全く聞き取れない意味不明な

「〇△Χ※ЖΦΩで、〇△Χ※ЖΦΩだけ・・〇△Χ※ЖΦΩ・・・」は何とかして欲しい!

ではまた!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2021年4月8日木曜日

『Bike in the sky』#228 またかいな!

 先週の土曜日、またもや警察のお世話に・・・?

その対象車は今年に入って初めて乗り出しましたバイクで、ドイツ車のNSU!

と言いますのも、このNSUは外気温が5℃を下回りますとキャブレター内の混合比がバラつきだし満足に走ることができません。

ましてや零度を下回りますとアイシングを起こしエンジンが「カンカン」と異常な音を出だします。

そんな事情で毎年、3月にならないと満足に走れません。

その3月も土日はけっこう気候が不順で出番がありませんでした。

4月に入りやっと出番が巡って来たのです。

さすがに4月ともなれば早朝の気温も10℃近くになりますのでNSUはすこぶる快調に走ってくれました。

いつもの月ヶ瀬までの奈良市内からの峠道、霧雨のような雨にあたられましたが問題なく月ヶ瀬に到着!

その月ヶ瀬では先週に続いて、またまた珍車?に遭遇!

先週のコレダと同じ所有者の原付バイクですが・・・
1983年発売の50cc SUZUKI 蘭スーパーDX!

この蘭が月ケ瀬に表れた時、先着のライダー諸氏は

「オー、何が来たん? 何、あれ?」と全員が食いつき「蘭」を囲むように集まります。

原チャですから別に目新しいことはないのですが、どこかノスタルジーとでも言いましょうか懐かしさのオーラが出ていました。

とにかく綺麗な状態で40年近く経っているとは思えません。

エンジンの調子もよく、当時のカタログ通り最高時速50km/hはキチっと出ているそうです。
フロントのスクリーンも、ほとんど濁りもなく透明度の高い状態でした。

唯一、前カゴだけが何故か錆びています。

メーター周りも、とにかく綺麗で程度抜群!
この1983年にはSUZUKIは同様の花シリーズで上記の「蘭」よりスマートで小さくした「薔薇」を発売しました。

この時代で花シリーズ車は女性用にとタイヤサイズも8インチとしたことから女性には歓迎されたようです。

話を本題に戻します!!

この後、月ヶ瀬から、これも毎度のルーティンコースの針テラスに向かいます。

その針からの帰りは柳生経由で奈良市内に入り、阪奈道路にて帰路につきますが・・・

阪奈道路は特段、混んでいる様子もなかったので奈良市内を抜けた辺りから非常に気持ち良くNSUは走ってくれました。

その気持ち良さが悪かったのか・・・

阪奈道路、富雄辺りに近い「三碓」交差点では赤信号に引っかかります。

(Wikipedia画像から)

そこで調子に乗ったせいか、私はマナー違反も犯してしまいます。

この交差点は交差点手前からは約20mの左折レーン、直進2レーンの各間に黄色のラインが引かれ車線変更禁止になっております。

しかし、各レーンの巾がやや広いことからバイクの場合「すり抜け」がし易く感じるのです。

で、NSUは黄色ラインを跨がないように真ん中レーンを抜けたつもりで先頭に立った瞬間、信号が青になりました。

NSUは躊躇せず一気に加速をはじめ後続車を見る見る引き離していきます。

バックミラーで確認すると、おおよそ200m以上は差をつけた感じでしたが目を前方に向けたところで・・・

どこからともなく「ウ~~ウ~~」とパトカーのサイレン音が聞こえだしました。

当初はどこで鳴っているのか分からず再びバックミラーに目をやるとくるくる回る赤色灯が目に入りました。

「えっ!パトカー?」と思ったのですがパトカーの姿はミラーには映っていない。

ミラーをよく見ると何やら白いハイエースのような車が赤色灯を回しながら他のクルマを縫うように先頭に出ようとしている。

「まさか!?」

と思いつつ左レーンに移り、速度も60km/hに前ブレーキ操作で減速!

すると、その赤色灯を点した白いバンは右レーンからNSUの右後方5mぐらいの至近距離に近づきマイク超しに

「は~い、そこの〇△Χ※ЖΦΩ、ここは〇△Χ※ЖΦΩできま・・・〇△Χ※ЖΦΩです。」

と何を言ってるのかスピーカーからの声が割れて、さっぱり聞き取れませんでした。

すると、その白バンは右レーンから左ウィンカーを点けNSUの前方の左レーンに入ってきました。

NSUの前方に入るときも「〇△Χ※ЖΦΩで、〇△Χ※ЖΦΩだけ・・〇△Χ※ЖΦΩ・・・」

とまたもや何を言ってるのか聞き取れず!

でも白バンがNSUの前に出たということは「どこかの退避できるところまで誘導して切符を切ろうと思っているのか?」

と嫌な光景が頭を過ぎります。

ここで私の守護神?は「前の白バンと少し間を空けるように速度を落とせ!」と指示?がでます。

すると白バンとNSUの間は開き出し、他のクルマが2台ほど入ってきます。

速度は50km/hから60km/hぐらいで、そのまましばらくすると先の他のクルマたちは今度は右の追い越しレーンに車線を変え、そのまま走り去っていきます。

「さ~て、こっちは、ここはどうしたものか!?」と・・・

「このまま白バンに付いて行って切符を切られるのか!?」と悩むのですが・・・

ここは一か八かゆっくり白バンを抜いてみようと右レーンに車線を移します。

じわじわ左レーンを走る白バンに追いつき、右真横に並び、流し目で運転席の制服姿のお巡りさんを確認します。

するとお巡りさんはこちらに気づき、顔をこちらに向けてきた瞬間・・・

私は目ん玉を前方に移し目を合わさない様にしました。

そして、じわじわと白バンより前に出、安全距離を確認して左レーンに移ります。

しばらくして左に葬儀社が近づいたところで白バンから、またもや・・・

「〇△Χ※ЖΦΩで、〇△Χ※ЖΦΩ、〇△Χ※ЖΦΩください・・・」と聞き取れず!

すると生駒インター出口が目の前に近づいてきました。

先のアナウンスは「生駒インターのレーンに入って止まれ!」と言ったのではと勝手に解釈。

そしてNSUをインターのレーンに入ったすぐの所で停車させました。

「あ~ぁ。いったい何の違反なんや!」

と思いつつ、後ろの白バンがNSUの前方にきました。

そして私は、なぜか観念した境地で・・・

白バンが停車すると・・・

ここで奇跡?が起きます。

この続きは次回で!

では!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2021年4月1日木曜日

『Bike in the sky』#227 バイクはこれだ!

 今年は気のせいか週末に雨が多いように思います。

先週も日曜は一日中雨で、予定しておりましたバイク屋主催のツーリングは中止になってしまいました。

しかし、前日の土曜日は久しぶりの超快晴。

翌日が100%の確立で雨予報でしたのでツーリングに乗り出すはずのCB750で月ヶ瀬へ!

最近の私は歳のせいか、この重たいCBに跨る機会がド~ンと減ってしまいました。

しかし、いざ乗り出すとやはり「HM300」と呼ばれるマフラーの排気音がワクワクさせてくれます。

このような高揚感を味わうために毎週、毎週、月ヶ瀬までの約50km、特に奈良市内からの25kmの峠道は重たいCBであっても気分は爽快です。

また、それ以外の月ヶ瀬に向かう別の理由として・・・

一つには、気さくな月ヶ瀬ライダーとの会話!

そして、もう一つが特に昨年辺りからほぼ毎週か隔週で現れる「旧車」と括られるゾーンのクルマやバイクに出会えることが楽しみなのです。

今回もやはり現れました。

奈良在住のHi〇さんの非常に珍しいバイクで1959年発売のスズキ コレダ セルツインSB

「ジェットライン」と名付けられた車体に「世界初の2サイクルツイン125cc高性能エンジンを積んだ」を謳い文句にしたスズキの野心作だったようです。
タンクからサイドカバーまでを流れるように纏めたところを「ジェットライン」と名付けた当時のデザイナーがワクワクしていた様が伝わります。

戦後、数十社とあった日本のバイクメーカーはバイクのネーミングに希望を持てるような横文字を多用します。

有名なところでは「ポインター」や「ラビット」「ライラック」などなどですがホンダでも当初はバイク名に「ドリーム」や「ベンリー」といったネーミングを使いました。

同様にスズキでも「コレダ」というネーミングを1950年代初めで使われますが1954年には「コレダ CO-K 90」が発売され、その年に「鈴木式織機」社は「鈴木自動車工業」に社名を変えていきます。

そしてスズキは「コレダ COX 1」「COX 2」そして「コレダST1」「同ST2」シリーズと続き1956年には「コレダ TT250」の250ccを出します。

1957年には「コレダ ST 3」となり同時にTT250型の廉価版として当時は国産最強18馬力の250㏄「コレダ TP」を出しました。

この1950年代は日本は激動の年でもありますが大きな希望にも満ちた年代もあったようです。

因みにヤマハの車名は横文字の単語ではなく「YA1」「YB1」といったようにアルファベット文字と数字だけで何となくヤマハらしさ?が窺えます。

そして話をコレダのセルツインに戻します。
メーター周りですがメーター内の少し見にくいインジケーターランプが丸ではなく四角にしているところがスズキらしく
なぜ四角にしたのか、その意図が知りたく思います。

どちらにしても今は間違いなく旧車が多くなったようですが当日の某所にも・・・
サイドバルブのエンジンを積むハーレー。(Haya〇さんのFB画像をお借りしてます)
1929年から1973年まで造られたエンジンですが、このハーレーも希少ゆえ絶滅危惧種に登録されるのではと思います。

と、人様のバイクを取り上げてきましたが当のT-PADDOCK630バイクは最近、現行車に手こずってます。

とりわけ入手しましてから2,3年ですが、入手時よりのオイル漏れと各部のサビが気になっておるKAWASAKIシェルパ。
エンジンは調子が良いのですが、やはりもう少し綺麗にしてやりたい。

よって、ここは一度、エンジンを下ろして大掃除!
オフロード車なので丸裸にすぐできると思ったのですが、狭い所に電装パーツやキャブレターが押し込まれたように収納されており意外と取り外しに苦労します。

一先ず、全バラにする予定ですが、あまり時間を掛けれません。

その理由はこれだ!

近所への足バイクがない!

がんばります。

では!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi