2023年5月25日木曜日

『Bike in the sky』#337 月ヶ瀬の今後を・・・

「バイク屋ごっこ」と、自身は本職のバイク屋さんの仕事を「遊び化」しているだけで、ある意味不謹慎だ

今回は、なぜこんな話から始めるのか

それは今、流行り出して?きた「Chat GPT(チャット・ジー・ピー・ティー)」の記事を新聞や経済誌などで目にしない日はない

そこには、いわゆる「対話型人工知能(AI)」に関わる技術革新として生成AIを持ち上げる声が高まっている背景がある

「気難しい話しでなんのこっちゃ?」と思われるが・・・

例えばT-PADDOCK630へ本職のライセンスを持っているバイク屋と思って修理依頼が来たとする

それに対して「正規の本職ではない」と素性を明かさずバイクの修理等を行えば違法である

さらに修理後、事故にでも遭われれば、当方に過失が無くとも修理をした事実が発覚すれば、さらに重い刑罰が処される?・・・だろう

このように今、巷で騒がれているチャットGPTも同様なことが起きている・・・らしい

ただチャットGPTを使って、もっともらしい文章を書き上げビジネスで使ったとしも問題にはなっていない

問題が起きるとしても文章の内容が虚偽であったり他者の引用だったりが露呈すれば相手からの信用を失うだけだ

問題はチャットGPTが書く回答を鵜呑みにしている「使う側」にあるとされている

気難しく言えばAIは、数学を基礎とするサイエンス(科学)だ

AIは、あくまで「言語を記号」として認識し統計的に処理することで「正しさ」を推論しているにすぎないとされる

ゆえに推論を鵜呑みにすれば問題は、いつかどこかに歪みとして露呈する

バイク屋であれば故障個所を推論(俗に言うカン)で修理したとすれば、その場では一先ず治ったとしても、また不調を来たし信用を無くすことになる

よってT-PADDOCK630では故障個所が特定できている場合のみ説明だけは、して差し上げる

「ここは本職ではないので責任は持てませんからバイク屋に行かれたほうがエエですよ」と伝えるようにしているが・・・

それでも直して欲しいと言われる方には絶対的に自信の持てる作業しかしない

例えば・・・プラグ交換、タイヤの空気入れ、オイル交換などなど(笑)

そんな推論で手こずっているバイクが先週からメンテに掛かりっきりのNSUなのだが・・・

その前に今回は1970年のYAMAHA RT-1だ
T-PADDOCK630に嫁いで、すでに25年近くなる

元気に走っていたじゃじゃ馬だが、久しぶりに乗ろうとしてRT1の軽整備をしていたら
リアタイヤのスポークの1本がドラム側の根元で折れているではないか

「う~ん、スポークが1本かぁ・・・」

1本だけを探すのはオークションでも、よほど運がなければ出てこない

ここは観念して新品リプロ品を購入することにするが、これがまた作業としては大変である

そうこうしている時、NSUに別の箇所で不具合が発生
今度は燃料コックのレバーが動かない

動かないからと言って、さすがにNSUには「コックぐらい何でもいい」と言うわけにもいかない

そんな訳で先週の月ヶ瀬詣ではバイクは諦めた

ここはクルマで気分転換だ
エイジングを掛けた軽バンで・・・

と自身のクルマではない

月ヶ瀬までの道中で、いつものコーヒーブレイクをする般若寺セブンにいた軽バンだ

なかなかうまくエイジングを掛けたバンだったが鉄っチンのホイルまで手が入っていた

楽しそうではないか!?

でも自身には、ここまでする勇気は持ち合せていない

当日は・・・と、月ヶ瀬に向かうその前に
ガソリン給油で阪奈道路のいつものスタンドによった

ところが自身がスタンドに入った直後、後ろの給油機前にバイクを止めたライダーが当方に向かって手を振っていた

バイクはトライアンフだ

「もしや・・・」と思ったのだがビンゴだった

門真方面在住のTan〇さんだ

ひと月少々前の当ブログ#331でアップさせてもらった時はトライアンフのトライデントだったが買って、すぐ手放し

また同ブログの#333ではGSXの8Sを買われて・・・

で、また手放し・・・

それが今回は、また真新しいトライアンフのトリプルだったのだ

僅かひと月少々で、ここまでコロコロとバイクを買い替えるとは、なんと言うか「う~ん、すごいの一言だ」としか言えない

自身は真逆で乗り物とは、どちらかと言うと長く所有して付き合うのが当たり前になっている

で、当日乗り出したBeckは新車から既に35年が経っている

そして向かった月ケ瀬
やっとこさケガから復活しバイクに乗れるようになってから(本許可は下りていないが)Beckの出番は少なくなっていた

さらに今の季節から先行きの気候は暑さでオープンカーは厳しい

そんな訳もあって今の気持ち良い時期にBeckで行くことにした

快晴の月ヶ瀬、Beckの隣にはお馴染みのポルシェ・ケイマン

そのオーナーさんは
上画像真ん中に写るT-PADDOCK630から少し離れたご近所さん、Nag〇さんだ

Nag〇さんとはこの月ヶ瀬で月に一、二度は会っているが、最近はお互いの脳内トレーニングの話題で楽しい話が弾む

そんな月ヶ瀬に、ここんところ外国の御仁も姿をみせる
今や月ヶ瀬教々祖様のご友人になっておられる

その証拠に
仲の良いところでツーショットに納まって頂いた

聞くと教祖様とは20年来のお友達とか

おまけに関西弁を誠に流暢に熟す、この外人様

お国は陽気なブラジルの方で日本に来られて既に30有余年とか

とにかく明るい楽しいお方だ

いよいよ月ヶ瀬もグローバル化の一途を辿っているのかもしれない

では一度、今後の月ヶ瀬の行方をChat GPTに伺ってみよう

きっと高齢化で

「電動カートの性能を競っているライダーが増えましたねぇ・・・」

って、回答になりそうな!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年5月18日木曜日

『Bike in the sky』#336 バイク乗りは懲りんのぉ~

先週号に続き「T-PADDOCK630らしい日常」のPart 2

前回の「T-PADDOCK630らしい日常」では、それを「バイクいじりはバイク屋ごっこ」と記している

その「バイク屋ごっこ」では先日、CB72の復活作業をされている方から電話で問い合わせがあった

なんとかエンジンをかけられるところまで作業は進み、エンジンの始動を試みられた

結果、エンジンはかからずプラグチェックをすると左は火花が飛んでいるが右が飛んでいない

そんな事情で当方に問い合わせを頂いた訳だが「まるでバイク屋ではないか」と自身は錯覚している

さらにその方は先日、とある所から故障か何かで戻られる時、JAFを呼ばれたらしい

その戻り先の詳細をJAFの隊員に伝える時「うんぬんかんぬん・・・」と伝えられたらしいが隊員は今ひとつ呑み込めていない様子だった

そこで戻り先が当方の近所だったことからダメ元で「T-PADDOCK630ってとこの近所です」と伝えられると

隊員はマップ検索が何かで・・・

「T-PADDOCK630ですかぁ・・・あ~、載ってます」と、その後はスムーズに戻ってこれたとか・・・

そんな事からマップ検索でT-PADDOCK630が一発で見つかった事に驚かれていたようだ

こんなことも「バイク屋ごっこ」の一幕なのだが、その頻度は割とそれなりである

で、そのCB72はアドバイスが参考になったかは不明だが走れるようになれば嬉しいものだ

だがCB72の件で話していた電話を置いた時、ふっと目先を変えた先にしばらく忘れていた当方のCB77が目に入った
画像は転倒時のままだが、横からパッと見るレベルでは傷跡は一瞬では目に入らない

逆に「なんとカッコいいフォルムなのか」と、ボ~っとしてしまっていた

このCB77はGWの連休明けには引取りに来られるとの事で、そのまま放置しているが、自身にとっては早く引取りに来て欲しいと願っている

そこには、こうして眺めていると、やはり「置いておきたいバイクだ」と葛藤もあるのだ

「いかん!いかん!」

今やるべき作業はホンダがCB系やCD系の手本としたNSUの整備があるではないか

そのNSU、先週の土曜日はタイヤ交換後の試乗で月ヶ瀬に行ってきた

その月ヶ瀬は
毎度の早朝メンバーで賑わっていた

さぁ~、そんな中へNSUで見参すると
意外や意外!

もっとイジられると思っていたが、やや拍子抜けな、あまりカマッてもらえない淋しいお出迎えだった

ジジィな年寄りは、もうそろそろお払い箱の域に入ったようだ

で、肝心のNSUは半年振りの乗り出しだが、真横から見ると個性的なスタイルでCB72とは違った”味“を感じることができる

そして半年もガレージに寝ていたわけだが、始動性は問題なく4,5回のキックで元気よくエンジンは目覚めた

だが半年も空いて久々に乗るとハンドル周り等の各箇所が、うまく表現できないが、なぜか落ち着きがない

まぁ、自身の体力の衰えや感覚の鈍さも手伝って、そう感じられるのだろうか

そんなこともあり今週はNSUの整備に余念がない

先ずは以前からの課題だったジワッと滲むようなオイル漏れ箇所の修復
上画像、エンジンクランク室から送られてくるオイルが向かう、六角状のオイルパン?入口周り

その周囲が、なにやら怪しげだ

かねてよりNSUは、あちこちとオイルの滲み漏れがあったが都度都度、特定してはエポキシ剤等で修復してきた

だが、未だに特定できていなかったオイルパン周りが今回の“本気?の”「バイク屋ごっこ」で見つけたかもしれない

よって、ちょうどオイル交換の時期でもあったことから、まずはオイルの抜き取り作業
だがオイルを抜き取るにしてもNSUの車体は真っすぐ垂直にしなければならない

当NSUはメインスタンドもない事から上画像のようにステップをお手製スタンドに乗せて垂直にする

しかしNSUをお手製スタンドに乗せるために人力の力技で乗せられるほどNSUは軽くはない

そこでT-PADDOCK630の秘密兵器が登場
1950年代後半頃の自身の父が工場で使っていた1/4 ton用のチェーンブロックだ

このチェーンブロックはCB750の4気筒のエンジンを一人で下ろす時にも重宝したウェポンだ

「バイク屋ごっこ」には過剰設備だ

で、オイルチェンジは
オイルがスムーズに抜けるよう、車体後部をチェーンブロックで少し上げてやるとドレンから綺麗にオイルは抜き取ることができる

「バイク屋ごっこ」と自嘲気味に表現しているが、その辺の街のバイク屋よりは設備に関して負けていないだろう

問題は知識と技術の欠如だ

まぁ、こうして「バイクいじり」をしながら脳の衰えを防いでいるが肉体と同様、脳の衰えは止められない

その予防の為に「Bike in the sky」のブログを綴り続けるにしても、あと200以上の回を重ねなけばならない

それは、自身が設定した「バイクに気持ち良く乗れる年齢の限界」から逆算しての回数だ

ただ限界は個人差もあるが、どう考えても200回以上は無理な話だ

と、思ってた矢先、昨日、ご近所のIsh〇さんが病院からメールを送ってきた

「腰の手術成功、ICUから戻ってきた。これでビューエル乗れるぞ!」と・・・

入院で動けなくてもバイクに乗ることだけを考えてる人間は、ここにもいた

ところが本日は自身の骨折後の定期検診がIsh〇さんが入院している同病院であった

昨日は「ビューエル乗れるぞ」と元気なメールだったのだが・・・

本日は「ハハハッ・・・だった!」

「お大事に」

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年5月11日木曜日

『Bike in the sky』#335 今の心境

やっとT-PADDOCK630らしい日常が戻ってきた

その「らしい・・・」とは

それは「バイク屋ごっこ」というバイクいじりだ

そこには月ヶ瀬早朝メンバーによる「ありがたい?」ダメ出しが大きく関与している

 まず

転倒骨折で2カ月間バイクに乗れない時を過ごした

その時間の終盤、家族に内緒でコソッと月ヶ瀬に乗り出したバイクがKawasakiのシェルパだった

その月ヶ瀬でシェルパを診た、とある月ヶ瀬ライダーから・・・

フロントブレーキのパッドが「もう限界やから替え時やねぇ」とニタっとされながら指摘を受けた

ここには先日の家族会議の席上で次男からも・・・

「父さんはバイクの消耗品、ケチり過ぎやわ!」と厳しく非難されていたこともあった

よって自身も、その両者の指摘を無にすることなく「ごっこ」の中で早速の交換作業に入る

そしてパッドの型を特定するためキャリパをばらし

パッド発注した
ついでにリアパッドも発注したがGW最中だったこともあり到着は大きくズレていた

よって先に届いていたタイヤ交換から作業を進める

その当該バイクは
T-PADDOCK630のお宝?バイクの1953年?

いや55年だったか?のNSU  Sports MAX改のタイヤ交換だ

現在までのNSUのフロントタイヤは転倒したCB77と同じくレストアしてから一度も交換していなかった
製造年の表記を見ると、なんと2013年の49週目とある

おおよそ10年の時を経ている
そして、よくよくタイヤ表面を視ると溝の底にひび割れが・・・

思わずCB転倒の悪夢が自身の脳裏を霞める

CB77に至っては約20年以上もの間、ノーマーク!

これでは失念や過失では済まされない

よって「バイク屋ごっこ」とオチョケている場合ではなく真剣にならなければ・・・

そしてタイヤの交換はすんなり終わった

新品のタイヤは
2023年の6週目の製造とある

以前のタイヤは2013年49週目の製造で49(始終苦しむ)の非常にゲンの悪い数字だった

これで呪縛から解放されれば良いが・・・

そしてNSUのフロントアクスル周りの構造は非常に面倒くさい造りになっている

それゆえ、せっかくバラしたことから他の点検も行う

すると・・・
ブレーキパネルのトルクロッド両端に、はめ込んでいたベアリングが・・・

ロッドの前側から外すと・・・
なんとベアリングそのものが破壊された状態でバラバラになって落ちてきた

なんと!?

ブレーキング時、前方方向に強烈な荷重が掛かっていたのであろう

一先ずロッドの前後ベアリングを交換する
右のトレイに映るのが新品のベアリングだ

続いてバラしたついでにブレーキシューの点検
このNSUは247㏄の軽量バイクだが1955年前後の世界の市販バイクを見渡してもフロントに、これほどの幅の広いブレーキシューを採用しているバイクはなかった?と認識している

ただHONDAのRC系やYAMAHA等のレーサーにはフロントには大径のドラムブレーキはあった

だが大径のドラムになるまでは1950年代では、もう少しの時を待つことになる

そんな時代の技術者は制動性を上げるためブレーキシューの面積を大きくすれば効果は出ると思ったのだろう

実際、当該NSUのシュー幅は40mm、もしくはそれ以上の幅だ

今さながら、このNSUのフロントブレーキは確かによく効いていた

そして今回の作業が終り改めて眺めてみると、やはりなかなかのスタイリッシュな出で立ちだ
こうしてバイクと楽しく戯れる時間がどれほどありがたいか、身に染みる瞬間だ

そんな瞬間はバイクに乗っている時はなおさらだ
先週の月ヶ瀬にW1で行った時も格別だった

その時、とある方が繁々とW1を見ておられた

見るなり「トライアンフですか?」と尋ねられたが「W1です」とお答えすると

「いや~、気が付きませんでした」と・・・

続けて「トラよりかっこエエですやん」と、さらにお褒めのお言葉を頂き恐悦至極にござった

その方の乗って来られたバイクは
BMWのR75/5

このバイクも今やお宝価格になりつつある昨今

ちょっと前までは自身もゆったり乗れるバイクが欲しいと同系のR69Sを物色していたが価格が遠くの彼方に行ってしまっていた

しかし、ここ月ヶ瀬は名阪国道の針テラスと並んで今や関西では多方面の方からメッカと称されるようになっているとか・・・

その証として少し前には月ヶ瀬教々祖様が挙げられた画像に
KTMのクロスボウなのか・・・アリエルのアトムなのか・・・と

ジジィには、ついて行けん呼び名のクルマだ

と言うように自身がまったくわからないクルマまでもが来るようになった

しかし今どきは旧車ブームと並行して、このようなある意味お手頃なスーパーカーが巷ではけっこう走っている

そこには飽食日本の姿が見え隠れしている

人気の旧車は少々お金があっても手が届く範囲を逸脱している

そこで、それに代わる目立って、カッコよくて、そして走りも・・・となると、この手のクルマに自然と矛先が変わると言う訳だ

上のクロスボウ?かアトム?かで、1500万ぐらいだそうだ

安いではないか!?

と言えるのか?

よくわからん!

自身は今や安全に、気持ち良く乗れ、眺めて、満足できれば、それで十分だ

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2023年5月4日木曜日

『Bike in the sky』#334 人はけっこう勝手な思い込みで生きている

「バイクに乗りたくても乗れない」

こんな憂鬱な時を約2ヶ月間過ごした

だが自身の子供たちが「このままではオヤジはホウけてしまう」と感じ取ってくれたのか、我が家で先日の5月1日に緊急会議を催してくれた

会議のメンバーは自身と奥方、そして長女、長男、次男の計5人で子供たちの家族は一切出席はしていない

朝の10時頃に子供たちが集まり、ランチを挟んで夕方近くまで会議は及んだ

だが会議が始まるや否や当家の奥方は・・・

「土曜日にお父さん、黙ってバイクに乗ってんで!」と半ば、あきれた様に切り出した

その時のバイクが
Kawasakiのシェルパで、こそっと月ヶ瀬に向かった

着くなり月ヶ瀬早朝メンバーから
「え~、バイクの許可下りたんですか?」と、喜んでくれたのだが

「いや、内緒でコソッと出てきてん!」と返すと・・・

「あきませんやん!バレたらどうしますの?」

自身は何の対策もしてなかったので

「・・・・・・」と、返す言葉もなかった
その気落ちした瞬間を月ヶ瀬教の教祖様が逃さず写真に収めていただいた

上画像、真ん中で座っているのが自身で暗そうな表情だ

実際は受け狙いで「暗い顔をしてくれ」と頼まれたのだが意外とマジで暗そうな表情だ

だが、乗っている時は天気も良いし気持ちも良く久々に満たされた気分で爽快だった

ところが家路に着くころには、その気分は少々ブルーになっていた

そこには当日の月ヶ瀬に向かう乗り物は奥方には「クルマのベックで行く」と言って出てきた

そしてガレージに戻った時は、すぐ様エンジンを切りシェルパを定位置に戻し、何食わぬ顔で昼食を済ませた

昼食中も普段と同じ様子で、その日は「気付かれてない」と、うまくやり過ごしたと思っていた

で、明くる日の日曜は雨模様の予報だったのでガレージの整理やらで時間を過ごす

その日曜日も奥方から何も問い詰められることもなく平和に過ごせた

自身は、そう勘違いしたままだったが奥方のマグマは沸々と煮えたぎっていたようだ

そして審判の5月1日、会議の冒頭が上述の奥方の第一声だったのだ

その奥方の第一声を聞いた時、自身は凍り付いたが何も言えず、ただ黙っていた

すると間髪入れず、子供達から

「え~、オヤジ、そらあかんわ!」

と、長男を筆頭に一斉に集中砲火を浴びてしまった

と、まぁそんなこんなで、この歳でまさかの説教を喰らうとは思いもよらない時間を過ごすことになった

だが、皆が自身のことをこれだけ心配してくれていることには感謝すべきことなのだろう

そして子どもたちのいろいろな意見をたっぷり聞かせてもらい自身の気持ちも聞かれて

「バイクに乗ったらあかんとなれば、この住居付きガレージは手放してマンションに済んだ方がエエやろな」

「でないとバイクに乗れないのにガレージだけ眺めててもストレスだけが溜まってしまうわ」

と真面目に心の内を吐露するように話した

すると、やや譲歩する案も出してくれて・・・

その一部を搔い摘んで記すと・・・

長女は「月に一回だけバイクに乗って良いとかにしたら・・・」

次男は「バイク乗るにしてもタイヤみたいな消耗品は絶対、ケチったらあかんわ」

「父さんは昔から『使えるもんは無駄にしたらあかん』って言うてるけど転とったら意味ないやん」

長男は「皆、オトンのことを『あ~や、こ~や』言うけどそんなん、オトンが家族の事も考えて自分で決めたらエエがな」と・・・

などなど、けっこう辛辣な意見を聞けた

最終的に奥方も譲ってくれたのかは不明だが

「今度、転けて病院に運ばれても私を呼ばんといて」

そこからさらに子供たちから

「そうそう、もし事故った時は中途半端に転けんといて!即死で逝って!」だった

なんとも・・・だが、家族の気持ちを裏返せば「そうなるわなぁ」と妙に納得した

結論としてバイク乗車の許可が下りたかは未だハッキリしないが4日の本日

「月ヶ瀬行ってくるわ」と言うと

「なんで行くの?バイク?」と尋ねられた

自身は「うん」とだけ言うと

「ぜったい飛ばさんといて・・・心配やわぁ・・・」だった

そして、こそこそせずバイクで月ヶ瀬に行ってきた
当日の画像ではないがW1Super Specialで行った

道中、阪奈道路や峠道でも大人しく大人しく走り、堂々とバイクに浸る余韻を楽しみながらのんびりと月ヶ瀬に着いた

非常に気持ち良く楽しかったのだが、なぜか月ヶ瀬に着いた時はドォ~っと疲れた気分だった

そして
皆にいじられながら公認の月ヶ瀬ミッションは果たせた

という事で一先ず、多方面にもご心配をかけたCB77転倒事故絡みの記事は本編をもって終わりとする

その転倒事故での教訓として原因のタイヤ等、整備の話しは当然だが、それ以外の家族への配慮は、できているつもりでも意外と疎かになっている

自身だけでなく特にバイクに乗る人間には、けっして忘れてはいけないと肝に銘じて欲しい

特に60歳を越えたバイカーには・・・

そんな家族の話で打って変わって目出度い話しも今週にはあった
上の画像の3輪車

アメリカのデザイン系サイクルメーカーSCHWINN(シュウイン)製の3輪車

自身は仕事で2年半ほどの間、アメリカに行ったり来たりで、いろんなモノに触れてきた

そんな事もあり自身の孫たちには本場の3輪車を乗せたいと、3家族に一台づつプレゼントをしていた

ところが孫たちも一番上の子は、もう既に中学3年生

そんな事からマンション住まいの長女家は置き場所が無くなってきたことから預かって欲しいと自身のガレージに持ってきた

そんな折、今回の自身の件でガレージも処分する話から、家財道具やらベッドやら序でに、この3輪車の話しも出したら

「う~ん、思い出に置いておきたいけど・・・でも誰か喜んで大事に使ってくれはるねんやったら・・・」

そこでIsh〇さん家にお孫さんがいたことを思い出し、声掛けをしたら早速引取りにきてくれた

先日も自身が創業したFITH社の子供服を大量にお買い上げ頂いたばかりだった

さらに3輪車まで喜んで頂けるとは・・・

で早速、Ish〇家に着いたシュウインは磨きを掛けられて
ピカピカに磨かれ新車のようだ

まだ、あと2台あるが・・・

だが自身のバイクもそうだが乗り物を手離すという事は車体もだが、そこに乗っかている思い出も手放すようで名残惜しいものだ

こうしていろんなモノを片付けていく時が、いよいよ自身にも近づいてきた

70歳から今年は間もなく71歳

いよいよ棺桶をどこのメーカー?にしようか、悩みどころだ

その前に棺桶のインプレッションを確かめねば・・・

T-PADDOCK630  T/Tatsumi