2025年7月31日木曜日

『Bike in the sky』#449 乗って、壊れて、治して、また乗って・・・

RT1 !

苦戦していたウィンカースイッチのハンダ付けは、なんとか終わった

先週まではハンダ付けが上手くできず難儀をしていたのだが・・・

下画像が先週までのスイッチ内部
茶×白線と茶線、それぞれの先にある電極にハンダが上手く絡まず接合できない

そんな様子を先週末の月ヶ瀬で毎度のメンバーに伝えアドバイスをもらった

そのアドバイスは「電極の接合面をドリルの刃で入念に綺麗にすること」と言う

この作業は既に行ったが再度「入念に」を意識して1.5mmの超極細ドリル刃で磨く

さらに・・・
今回は画像左上のフラックス液剤で接合部をクリーニング

そして、ここからハンダごての出番
ここまでは前回と、さほど変わった事はしていない

だが今回、このハンダごてを使った時に前回までの接合しない原因が分かった

と言うのも再度、ここまでの作業はキチっと、し直した・・・つもりでいる

そして、ここからはハンダごてを対象物に当てて接合するだけだ

だが高温に熱せられたはずのハンダごてでは部位は、まったく融解できない

その時!

「うん?待てよ!」「ひょっとして・・・?」

ハンダごての先端にヤスリを入念にかけてみた

そして再度、ハンダごてを当てるとサッとハンダも溶け、各配線に絡んで接合できた

要は道具の後始末と道具の手入れを怠った事が、そもそもの今回の原因だろう

で、スイッチ部を組んで行くが・・・

またもやチョンボが発覚

スイッチレバー支点部の2、3mm径ほどの小ネジが行方不明

パーツトレイに入れていたはずが・・・

まぁ、その小ネジくらいはあるだろうと・・・
ネジ類やパイプ類、端材などを保管するパーツチェスト

マジで米軍が使っていたモノだ

で、小ネジも整理整頓
各ネジの径別、頭別で保管しているので即座に見つかる

そして、その小ネジで組立だ
作動性も問題なかったので、ハンドルに取り付けて終了

ここからはメインハーネスに続く各配線とギボシを色別にジョイントさせるが・・・

これが10本ほどの束になるとジョイント部は、けっこうな膨らみになる

以前までは、その箇所を黒テープでグルグル巻きにしていたが夏場ではベトついていた

よって今回はテープではなく・・・
ギボシ束にブーツを被せれば少しはスッキリ感が出る

そのブーツはデッドストックから見つけた
上画像はメインハーネスと、その付随配線一式だがDucati mach1用となれば希少パーツだ

デッドでも活かせられれば予備パーツに変身することもある

ここで話題は変わるが、今回のアドバイスを頂いた先週の月ヶ瀬の様子に移る
ハンダ付けのポイントを教示してもらったピンクのTシャツをインナーに着るAsa〇さん

そしてBay〇さん、Yam〇さん達

また当日は、いつもお世話になっている月ケ瀬お茶屋さん前のテーブルに挿すノボリに不具合が見つかったのか・・・
柳生焼の匠さん達が修繕作業を始めた

いつもアホな事ばかりを言ってる連中だが、こう言う事のフットワークは軽い

また
上着はタンクトップだけで久しぶりにお越しの元、〇師もチョッパーのハーレーで来ていた

何やら不具合を直しているようだが、キーシリンダーのロックリングが緩んでいた

この日も猛暑予報だったが月ケ瀬ライダーは皆、元気だった

しかし自身は暑さに堪えられず、影があるベンチに腰を掛けた

何気にお茶屋前の先ほどのテーブルに目をやった時、初めて見たような現象が・・・

珍しい?ことなのか?

それは、お茶屋前のテーブルに置いてあったヘルメット

その「カラーリングが渋いなぁ!」と眺めていた

特にラインのスモーキーネイビーと「46W O R K S 」のクレジットとのマッチングが粋だ

アメリカンマッスルカーの「コブラ427」を彷彿とさせるカラーリングだ
で、さらにその左前方に目をやると・・・

「うん?」

思わず目を右に左に・・・と比べるようにガン見をしていた

「えっ?なんでここにも・・・」
スクリーンが違うだけでヘルメット本体は同じアライ製の「46WORKS」というモデルだ

このふたりのオーナーは共に生駒山西側の東大阪市と大東市在住のライダーだった

自身もこのヘルメットのカラーリングに目がいったが、生駒山西側の「好みのテイスト感」は同じなのだろうか!?

自身のテイスト感は60年から70年代のアメリカンテイストが好みだ

そう言う割りには現在のT-PADDOCKガレージは中途半端なアメリカ色になっている

また今週初めには、そのアメリカから元スタッフが・・・
封書でステッカーなどを送ってきてくれた

どちらかと言えば、カジュアル系の服屋のステッカーが多いが・・・

中でも・・・ステッカーではないが、これにはロマンを感じる
USAの未使用のハガキだが、表面には「RIDE、EAT、SLEEP、REPEAT、」の表記

そして旧のルート66?を駆るツーリング中のライダーが写っている

「バイクに乗って、腹が減れば食って、眠たくなれば寝て、その繰り返しだけでハッピーだ」

とでも言いたそうな・・・

この感覚って・・・昔の映画の「イージーライダーじゃん!」

自身には今の歳では、もう叶わんだろうが気持ちだけは最後まで、こうありたい

だが現実は・・・

「RIDE、BREAK、REPAIR、RIDE AGAIN、」

「バイクに乗って、バイクが壊れて、バイクを治して、懲りずにまた乗って・・・」

それも、また楽し!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年7月24日木曜日

『Bike in the sky』#448 「やる気がでない真夏のできごと」

暑い!熱い!

毎日が暑くて、何もやる気が起こらない!

よって、365連休中の自身は何もせず、ひたすら耐え忍ぼうとしている

とは言え、何もしなくなれば、それはそれで・・・

自身は生来の気質からか「何もすることがない時間」ができるのを嫌っている

また「暑いから・・・」と言って平日の昼間から冷房の効いた部屋でテレビを観る・・・などもできない気質だ

では、先週から綴っている「RT1のスイッチ修理をすれば・・・」と、催促されそうだ

だが、その「頭を使う」や「スイッチ類の細かいハンダ付け」などは、この暑さでは無理だ

「あ~言えば、こ~言う!こ~言えば、あ~言う!」と、面倒くさい性格だ

そんなことで、ここ数日はガレージの片付けを兼ね、雑用で遊んでいる

まず雑用#1
ガレージ整理で出てきたアルコールランプをオブジェ化とする為に外に出した

それに見合うアンティークな斧や薪ストーブ用のミニスコップと漁業用?の鍵フック

それをアメリカ?のSQUIRT飲料の配送BOXに入れてオブジェ化

さらに自身が30年以上着ていた自社製のスウェットブルゾンの後身を貼り付け・・・

まったくセンスを感じさせない、やっつけの飾り付けになった

続いて雑用#2
先日、T-PADDOCKで行われた家付きガレージの内覧会にお越し頂いたMiy〇さんのお土産本

その付録のスティーブマックイーンがプライベートレース?でトラボンネのオフ車に跨る写真

それをヘルメットチェスト(70年代?のコーラBOX)のガラス前面に貼った

一躍、チェスト前面の目隠しができた

次は雑用#3
東大阪の工場さんの社長やデザイナーさんが集まって始めた「G-SES」というモノ創りプロジェクト!

その中で生まれた「スーパーチェア」

だが座り心地が今ひとつ快適に作動しない為、T-PADDOCKで預かることにした

いろんな合いそうなショックに替えてみたりして・・・

結果、別注のコイルスプリングを使えば売り物になるだろう

だが、その確証がない状態で誰が、その費用を出すのか!?

そんな事でT-PADDOCKが預かっているが、このまま預かって傷でもつけると大変だ

よってガレージ内でアテンションを保ちつつ保管できる場所は・・・

T-PADDOCKは玄関から入ればセレブ?の象徴、螺旋階段が目に入る

その螺旋階段、横下の空間にスッポリ収まった・・・だが・・・

玄関から入って螺旋階段越しに見えていたコレクションホールのバイクは臨めなくなった

続けて雑用ではなく修理として#4
先日の3連休の土曜日だったか

早朝であればBeckでもオープンで乗れると、月ヶ瀬に出向いた

ガレージから阪奈道路の頂上をクリアし、奈良側に入った下り・・・

その下りの先には美味しい高速左カーブ、そのまま続いてさらに美味しい右カーブ

そのカーブから下り直線になり、少しの時が流れた間合いで・・・

突然、足元に硬い、かつ質量を感じる物体がアクセルペダルを踏む足のスネ辺りに当たった

「えっ!?なに?」と一瞬ビックリするが、何やらぶら下がっているような物体だった

ほぼ、直線だったので前方を注視しながらメーターパネル裏側の真下にぶら下がっている物体を確認

なんとETCの機器だった

「え~!かんにんしてやぁ~」と嘆き節

という事で、月ヶ瀬詣では断念

ガレージに引き返した

早速、修理に・・・と言うほどの事でもない

サンメカレベルの、これはこれで楽しい作業だが「なんで、今日やねん!」と恨み節だった

で、修復は即、完了
Beckは、とにかく単に乗用車ではない

メーターパネルの裏側は配線類が丸出しで、そんな中にカセットタイプのカーステをステアリングの円筒形ロッドカバーに装着していた

そのカーステボディの下側に強力両面テープでETCユニットを張り付けているだけだ

それで今までの37年間、正確にはETCが普及し始めてから、張り替えたのは一度ぐらいの記憶しかない

それだけ今時の両面テープの貼付強度はしっかりしているが、昨今の暑さで耐え切れ無かったのだろう

今回は貼り付け後、脱落防止で太めのタイラップで補強しておいた

せっかく暑い中でも作業のノリがいいので、エンジンルームもチェック

すると・・・
上画像の蛇腹状60mm径のホースが見える

これはマフラー側に流れるエンジンからの排気熱をコクピットに送り暖房の役割としている

そのホース根元が、なんと完全に割れ、且つ切れて脱落していた

上画像は修復後だが、その切れた下画像の破片を除去
このパーツも車歴37年で一度ぐらいは交換したのか!?

あまりハッキリした記憶がないが、どちらにしても左右交換はしておいた方が良さそうだ

今年の夏場はT-PADDOCKのバイクやクルマ達に相当、暑さのダメージが及んでいるように感じる

やはり、旧車には異常な高温なのだろうか!?

だが、それで観念してしまうと旧車には乗れない

そう自分自身に言い聞かせてはいるが・・・

そんな中では、つい楽しそうな現行車に目が行く時もある

冒頭の3連休の月ヶ瀬で・・・
Yam〇さんの3輪車、YAMAHAのナイケンだ

またこちらにも・・・
同じくYAMAHAの3輪車、たしかトリシティとかなんとか・・・

オーナーはNis〇さん?だったか!?

過去にナイケンには試乗させてもらった事はあったが、乗る感覚は2輪車と全く同じだった

3輪ゆえ、停止時に足を地面に着けなくても止れるように思うが、そういう仕組みではない

まったく不思議な乗り物だ!

そんな3輪車の話題を挙げている中で、またもやT-PADDOCKの3輪車VespaCarに問い合わせ
「以前に問い合わせをさせてもらった〇〇です」

「現在、購入の為に資金を貯めておりますが、まだVespaはありますか?」だった

真面目そうな方で、現在は起業をされ頑張っておられるようだった

真夏の暑い中で爽やかな空気が漂った一幕だった

しかしエアコンもないT-PADDOCK内は暑くて暑くて・・・

ただ40年以上前のクーラーはあるのだが、今年はまだ使ってない

あくまでお客様用だ

「お客さん、来てくれんかなぁ~」

「暑さで死ぬ~!」

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年7月17日木曜日

『Bike in the sky』#447 熱中症やん!

事件は、またもや発生した

それは先週の12日土曜日だった

この週末の土日は両日ともに快晴予報

だが気になるのが午前中の気温だった

若干だったが土曜日の方が気温が低めなので、自身はひと月以上乗っていないRT1をチョイス
そしてガレージから月ヶ瀬に向け出発準備

RT1をガレージから外に出し、キーはOFFのまま、チョークレバーを下げ、空キックを3回ほど踏む

ここでピストンを上死点にする為、キックを軽く踏みながらトップ位置にしキーをONにする

そして一気にキックを踏み下ろす

するとRT1は、ひと月半ぐらいの眠りから一気に目覚め、早朝の善根寺村に、けたたましい排気音を轟かせた

「お~、一発で目覚めたか!?」

「今までやったら、最低でも4,5回はキックを踏んでたのに・・・」と、回想していた

この時点では、さほど気にもしていなかったが、このあと自身と共に事件に飲み込まれる

出発は早朝6時半過ぎぐらいだったろうか、いつもの阪奈道路を奈良方面に向かい、途中でガソリンを給油し、そのまま奈良公園まできた

そして、奈良県庁前角から般若寺に向かう交差点の信号が赤になったので左端で停止した

ここまでの走行距離は約23kmほどだ

だが、その時、RT1と自身を包む空気感が何やら変な感覚に包まれていくようだった

外気温が異常なほど蒸し暑く感じたが、信号が青になったのでウィンカーを点けて左折した

そして般若寺方向に向かったが左折してから500mも走っていない辺りで自身の体調が・・・

「うん?なんかおかしいぞ!」

「オッ!ちょっとまずいんちゃう!?」と息苦しさが・・・

バイクを左端の影がある所に緊急停止をさせ、そのまましばらくジッと待機した
(画像はイメージ)
だが、ふわ~っとしたままなのでバイクから下り、ヘルメットを脱ぎ、日陰にしゃがみ込んだ

感覚的に「あ~こりゃ、熱中症ちゃうかぁ~」と!

その場では2,30分ほど休んでいたように思うが、とにかく「水分補給をしなくては・・・」

と、水を探すもボ~としていて歩くのも青息吐息だった

ハッキリとは覚えていないが自販機の冷水を一気飲みして、すこしは気分も落ち着いた

だが、この時点で、さらに時間は経過している

そこには、お日さんもジワ~っと高くなり、外気温もドンドン上がり出している

「今日は月ヶ瀬詣では中止しよう」と当然の判断をした

そして帰路につく為、RT1に再び跨り、キックを踏んでエンジンをかけ・・・ようと・・・

数回、キックを踏むも全くの無反応!

「え~、まさか~!?」

たぶん自身と同じ”熱中症”なのだろう

いわゆるデトネーション気味?のオーバーヒートだと思われる

ガレージからRT1を出してキック一発でエンジンが掛ったのが、何か引っ掛かっていた

だが、嬉しくないが「やっぱりか!?」と変に合点している

とは言え、ここからどのようにして戻るかを考えなければならないが・・・

しばらくクールダウンも兼ねて考えた結果「バイクは置いて電車で帰ろう」

幸い奈良県庁が目の前だ

おまけに当日は土曜で休館だ

「無料の自転車置き場は絶対、ガラ空きなはずだ!」と、その方向へRT1を押し始める

ところが前述の信号を曲がってから、その道は普段はあまり気にしていなかったが緩い下り坂

という事は県庁へ進む道は緩い上り坂になる

水分を採って少しは体調も戻ってきたとは言え、さらに緩い登り阪をRT1を押してはキツイ

だが押すしかない

10m~15mを押しては、5分ほど休憩

それを何度も何度も繰り返し、なんとか県庁の般若寺側角まで辿り着いた
(奈良県庁HPから借用)
上画像は県庁正面の画像だが、付近の駐車場はクルマ専用ばかりでバイクや自転車のスペースは見えない

何となく以前の記憶で「裏側に2輪置き場があったような・・・」だけで向かった

あったではないか!さも、がら空きだ!

ここからはガレージに戻るだけだが、バイカーは転倒時の為の防護服を着ている

さらにヘルメットもある

このままで電車に乗って帰るのは些かハズい状況を覚悟しなければならない

だが止むを得まい

駐輪場から近鉄奈良駅までは徒歩で10分ほどだ

周りにはインバウンド観光客の目もあった

だが、ヘルメットを持って歩くバイカーズスタイルの自身には誰も気に掛けていない

たぶん「暑さのせい?」いや「暑さのおかげや!」で周りの人は誰も見ていなかった

で、近鉄奈良駅に着いた
(サイトより借用)
正面から入るとクーラーが効いているせいか「あ~、気持ちエエ~!」と、やっと生きた心地がした

ところが暑さの後遺症なのか、はたまた老化のせいか・・・

自身の家の最寄り駅までの乗り換え等の経路が「え~っと、どう行けば・・・」と戸惑っていた

近鉄奈良駅には、たぶん10年以上もしくは20年近く来ていなかったと思われる

そこで駅員さんに「新石切にはどうやって行けば・・・?」と聞いてみた

すると丁寧に「〇番線に止まっている電車で生駒で乗り換え、森ノ宮方面行に乗車してください」と言われた

それを聞いて「あ~わかりました!」と、そこでやっと経路を思い出した次第だ

なんとも情けなかった

まぁ何とかガレージには戻って来れたが意外と早く1時間弱ぐらいで戻れた

そして昼食を済ませ、近所に住まう娘のマンションに預けている軽バンを取りに行く
NV100という日産の軽バンだが、今のガレージに越してきて旧車を見つけてはトランポとして運んでいた

また以前からある旧車が故障でスタックした時でもレスキュー用として購入した

まさに今回がその時だった

早速、ラダーレールやタイダウンなどなどのレスキューセットを積み込み出発

朝方、RT1で向かった同じ道をレスキューで行くとは・・・

そして県庁の駐輪場前の道路端に止め、RT1を車載する準備をする

RT1は軽量なので一人で乗せれると思っての行動だ

そこにはRT1を預けた駐輪場前の道がやや坂道になっているのは確認していた

よって、その下り方向にバンを止めると積載時のラダーレールの傾斜は緩くなり、一人でも車載できると確信していた

案の定、RT1は荷室内の右端に向かって一人でも容易に押せた

そのまま前輪が荷室スペースの半分ぐらい入った所で左向きになる様、ハンドルを空かさず切った

すると、ここで悪魔のアクシデント!

ハンドルの右端がバンの天井に引っ掛かってスタックしてしまった

この軽バンはハイルーフなのでギリギリイケると、高を括っていた

だが・・・

グッと堪えながら、そのまま力任せで押し込むとRT1は左に倒れ込んできた

「うっ~っ」と唸りながら堪え、サイドスタンドを出そうにも倒れ込み過ぎてスタンドは出せない

「う~、どうする、どうする・・・」と思っている最中でRT1はジワジワと、さらに左に倒れだした

自身は耐え切れず「もう、あかん!」と、RT1を支えていた両腕の力が抜けていった

幸い?とは言えないが、RT1の車体長の90%は荷室に入っていた

よって、なんとか踏ん張り、ジワッと横倒し状態にさせた

問題はここからだ!

とにかく当日の昼下がりの最も暑い時間帯

さらに軽バンの狭い荷室では窓を全開にしても「屁の突っ張り」にもならない

ドアも歩道側は開けて極力、熱気が籠らない様にはしたが「少しマシかな」のレベル

それでも自身は全身、汗まみれでベチョベチョだ!

そんな中で、キチっとは記憶していないが、1時間か1時間半ぐらいは格闘していた

なんとか積み込んでガレージにRT1は帰ってきた

しかし、この日はとても長い一日になってしまった!

そして明くる日の日曜早朝だ

懲りずに、月ヶ瀬に向かった
さすがに当日は現行車のKLシェルパで行った

現行車と言っても、だいぶ年季もいってきたので大切に乗ってあげなければならない

で、上の画像のKLシェルパの向こう隣に写るDucatiだが、またTan〇の、とっつぁんの発作が起きたのか・・・

その発作とは

買って1、2週間ほど乗り、次の週には手放し、また次のバイクを購入する事を指している

そんな事を既に、もう10台、もしくはそれ以上を繰り返して乗っておられるTan〇さんだ

バイク屋にとればTan〇さんは超上顧客になるだろう

まぁこれもお金があれば楽しいバイクライフと言えるだろう・・・言えるのか!?

当日は他にも・・・
バイク談議中の茶碗屋先生の商談?シーン・・・

お茶屋の正面からは
やはり昨日に続き、猛暑であることからバイカーは少ない

また
月ケ瀬の猛者たちも暑さには抗えず、日陰で雑談

そして
たしかトリッカー?だったか、帰り際のMiy〇さん

まだ朝の8時前だが、Miy〇さんを皮切りに周りもそろそろ引き上げ出した

自身は、このあと小一時間ほど居たと思うが昨日のRT1を、ほったらかしたままなので引き上げた

そしてガレージに戻ってから
昨日は、半ば強引にRT1をトランポして運んだので各部のチェックをした

先ず、昨日のオーバーヒート?によってエンジンが掛らなかったことから再始動を試みる

結果は2,3回のキックでエンジンはかかった

次はウィンカー等の各部のチェック

ところがだ・・・

ウィンカーが点かない

早速、ウィンカースイッチ部を開け各配線間にテスターをあてて断線状況を探る

すると左グリップにあるウィンカースイッチBOX内の接点は導通していない

この箇所はメチャクチャ狭い所なのでハンドルから外すことにした
開けて「う~ん、ちょっと厄介そうやなぁ~」

だが進めるしかない
調べるとウィンカースイッチの3つの接点の内、2つの接点のハンダが取れていた

「さて、こんな狭い箇所にハンダゴテを使って作業できるのか!?」と悩んでいた

その時「あっ!オリジナルのシンプルなウィンカースイッチがあったんちゃうかな!?」

と、思い出したパーツが浮かんだ

探して取付けてみた
「お~、旧車はこんなシンプルな方が似合うねぇ~」と、独り言ちだ!

一先ず、繋いでみた

結果、前後左右の4か所の内、点灯したのは左前の一か所だけだった

「う~ん!なんでやねん!?」

これは熱中しないと治せんやろ!

いや!それって集中やろ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年7月10日木曜日

『Bike in the sky』#446 実るほど頭を垂れる稲穂かな

暑くて身体が溶けそうだ

今年は、例年より早い時期に気温が上がっているように感じる

それでも35度を越えない限り、毎日の夕方4時半から妻と生駒山中腹までのウォーキングを楽しんでいる

距離にして3km少々のアップダウンが伴う道のりだが夫婦共々、全身は汗でビッショリだ

当然、熱中症対策は万全?だと思うが携帯保温ボトルにポカリスウェットを入れ自身が持つ

また妻は、ただの冷水が入ったボトルをウェストポーチにて持つ

さらにペットのチワワも一緒についてくる

世間では「チワワを真夏に散歩させるのは虐待と同じや!」と言われるが、当方のチワワは全く元気そのものだ

と、真夏の対策として自身は、そんな健康的?な日常を過ごしている

だが、土日の月ヶ瀬詣での帰りの方が、よほど暑くてクラ~っとする時がある

その先週、土曜日の月ヶ瀬
当日は、ひと月ぶりぐらいだろうか、久しぶりにW1Sで出かけた

まるひと月以上をまったくエンジンをかけることもなく、ガレージにて寝かせていた

CB77も一先ず復調したことから、久しぶりにW1にも乗りたくなった次第だ

だが、わずかひと月ぐらいでW1の体重は増えていた?ではないか

当日、ガレージ内で寝ているW1を起こそうと・・・
ガレージではW1の駐輪状態はフロント用のクランプタイプのスタンドを使っている

このスタンドは、かってのDucati 900 MHeのフロントタイヤをホールドさせていた

だが、そのMHeは富山に嫁いでいったので次の使い道はW1のリアなら使えるのでは・・・

そこには当方のW1のリアタイヤ幅は130mmとノーマルより20mmも太くしている

そんな理由でW1はリアながらクランプスタンドに収まっていた

そして久しぶりにスタンドからWを出そうと左手でハンドルを握る

続いて右手は車体左後部にある、持ち手用のグリップをしっかり握る

ここから一気に前に押し出すように力を入れる

「うっ~ん!うっ!うっ!」と渾身の力を入れるも・・・

だがWは全く動じないではないか!?

「えっ?うん?」と安全装置のストッパーも見るも解除されている

で、再度、再度、再度!と何回も・・・

力を入れ直して思いっきり押し直すと、やっとリアタイヤがスタンドから離れて前に落ちるように転がり出した

その瞬間・・・Wはバランスを崩し危うく自身の手から離れようとした

「オ~ッ!やめてや!」と、悲鳴に近い声が出たところで、Wは何事も無かった様に止まった

一先ずサイドスタンドを立て、Wから手を離したが・・・

なんと、わずかひと月ほどでWの体重が増えているではないか!?

ではなく自身がWを支えられなくなるほど体力が落ちていたという事だ!

以前であれば、少々Wがバランスを崩したとしても「グッと堪えて」腰を落として体で支えれば踏み止どまれた

だが今回は支え切れず、なんとも言えない気分だった

まぁ気落ちしても何も始まらない

一先ず月ヶ瀬に行こう
で、月ヶ瀬に着いた!

10台ぐらいが集まっていたが、やはり暑さのせいで少ない

そのメンバー
常連さん達!

また違うアングルで
背中を見せるツナギ姿の柳生焼、匠のIku〇先生が何やら焼き物の講義?

もしくは、先生が皆から説教をされているのか!?

自身はIku〇先生には以前は「Iku〇坊ちゃん」もしくは「Iku〇ぼん」などと上から目線で揶揄するように呼んでいた

だが、最近のCB77レスキューや2年前の転倒時にも同CBを預かって頂いたこともあり、大いにお世話になっている

それ故、自身の子息より若い先生であっても感謝を表さなければならないと思っている

とは言え「せめて、あとひと月ぐらいは・・・」だろう

そんな時間を過ごしていたが、気温はドンドン上がり出している

意識があるうちに帰路についた

案の定、帰りの道中は蒸し暑さはあったが、奈良市内の渋滞はさほどなくスムーズに戻れた

またW1Sのエンジンも快調で、アイドリングも低回転(800rpmぐらい)で安定していた
夏場の高温多湿状態でのアナログ時代のキャブのアイドリングはパーコレーションなどでバラつく事があるが、今回の当方のW1は非常に安定していたのには少々、感動している

そんなことで、ガレージに戻って早速、プラグの焼け具合を確認

すると左右ともに自身が最も好きな「キツネとタヌキの間」の焼け具合だった

たぶん当方のWはガレージ内でクランプスタンドから出す時、ご主人様を驚かせてしまった事を反省していると思われる

まぁそうしておいた方が平和でなによりだ!

そんな時に、またどこかで聞いたような「ドやかましい音」を立てたバイクがやってきた
ご近所のIshi〇さんだ

先日、自身がCBでエンジンが止まった時、Ishi〇さんも同日、同時間ぐらいに上画像のスクーターも完全停止状態で止ってしまった

そのスクーターは買って僅か半年そこそこ

当然、クレームとして修理に出したらしいがバッテリー等の保証外のパーツ代は取られたらしい

そんな御報告の為にご来店いただいた

それを聞いて自身は・・

「え~、それはおかしいやん!俺やったらヤカラ言いまくりで喧嘩するで!」と言った

するとIshi〇さんは・・・

「いや~、俺もそう思てんけど相手の言い分聞いてたら、後々のこと考えてシャアなしで払ろてん!」と言う

それを聞いて

「え~、あの毒舌のIshi〇はどこにいったん?」と大笑いをしていた

まぁ大人的な今後の事(面倒をみてもらう)を考えたら・・・

「今回はこのぐらいにしといたろか!?」的な判断だろう

こんな話も平和な一幕として日々を過ごせている事に感謝だ

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年7月3日木曜日

『Bike in the sky』#445「時代のヒーロー」と「時代においてかれる者」

7月に入り、気温も連日で35度の真夏の様相になってきた

このレベルの気温になると、さすがにバイクには乗れないし、乗りたくない

とは言え、早朝は30度にはならずバイクには、なんとか乗れそうだ

その土曜、前週からの燃料コックで苦戦していたCB77で、月ヶ瀬に再トライを試みた
当日の月ケ瀬、ライダーは僅か4人ほどで閑散としていた

そしてメンバーからは「今日はトラブっても誰もレスキューしてくれんよ」と忠告を頂いた

どうやら他の常連メンバーは「原二ツーリング」と称して遠方に出かけたらしい

それを聞いて自身は「月ケ瀬メンバーは元気やねぇ~」と呟いていた

だが当方のCBも元気に回復し、往復共に快調に走ってくれたのが救いだ!

そこには先週に届いたリプロ品の燃料コックの件がある

取付けて、当たり前の事だが何の問題も起きなかった事だ
しかし単に当たり前ではなく、今回のリプロ・コック内部の造りの一部には大きな違いがあった

このコックは1970年以降のCB250エクスポート用のリプロ品とされていた

外観はCB72シリーズと全く同じで、違いはON,OFFの表記が左右、逆になっているぐらいだ

で、上記の「造りに大きな違い」とは?になる

画像があれば、説明は要らないが撮り忘れていた

よって、その説明文を記す

コック本体上部のタンク側用の大きなナットを外すと、長いノズルと、予備タン時のフィルター付きの短いノズル2本が根元から生えているように見え出す

その根元の構造が古いコックとは全く違い、2本のノズル差し込み口の穴だけのフラットな面しか見えない

要は各ノズルの根元周りにゴミが溜まらない仕様になっていたという事だ

また今までの古いコックでは装着時、液体ガスケット剤を塗布していたが、今回のリプロ品には一切、手を掛けず素の状態で装着した

それはリプロ品と言えでも製品の精度を確認するための通過儀礼としている

結果は月ヶ瀬の往復、約100kmをコックからの漏れは見られず完走できた

続いて明くる日の日曜も朝から快晴・・・と言うより猛暑の予報

この日は別件の用もあり、久しぶりにチョロQことツインで月ヶ瀬に出向いた

当日も酷暑予想だったので、月ヶ瀬のバイクは少ないだろうと予測したが大外れだった
奥の駐車場も端から端までバイクがズラリ

当然、いつものお茶屋前も・・・
まぁまぁ、ぎっしりだ!

時間にしても、まだ8時過ぎというのに・・・

毎度のメンバーも
画像奥に写る古参のメンバーが指定席を占領している所為か、溢れたヤング?は暑い中、日向に追いやられた?図だ!

そんな中で電気屋のFuj〇さんがCB1100Rでお越しになると、誰かが・・・

「キリンの・・・〇〇やん!」と、自身は何の事かさっぱりわからなかった

すると「キリンの・・・」を記念撮影する為なのか、バイクを並べ直したではないか!?
手前がFuj〇さんのHONDAのCB1100R、その隣がShi〇ちゃんのSUZUKIのカタナ、さらに奥隣がHa〇ちゃんのKAWASAKIのニンジャ・・と、車種は合ってるのか!?

逆方向からでも・・・
なにかの劇画の一幕の様子を再現しようとしたのだろうか!?

だが、ここで「〇〇があったら完璧な図なんやけど・・・」と、もう一台のバイクが足りないらしい

自身はさらに「なんのこっちゃ!?」と分からない事だらけだった

バイクに限らず乗り物には、こうした伝説があると、その主人公気分になれる?のか?

自身の世代で乗り物として「ワ~ワ~」言ってたのは小学生の時の月光仮面が乗ったホンダの神社仏閣CDベンリイだ

高校生になってはイージーライダーのチョッパーハーレーぐらいだろうか!?

さらに言えば1990年頃だったろうか

現役時、出社前に会社近くの喫茶店に置いてあった「バリバリ伝説」と「あいつとララバイ」はモーニングコーヒーと共に夢中で読んでいた

まぁそんなところまでだ!

どちらにしてもバイクに乗るキッカケは「その時代に現れたヒーロー」や「サーキットでのレーサー」「バイクに乗って〇を倒す〇〇」などに影響を受けたライダーは少なくない

だが自身は「キリンの・・・」その謎は解けていないままだ

暇な時にでも調べてみよう

話しを戻して、月ヶ瀬の駐車場にチョロQを止めるスペースは端っこにやっと空いた
自ら「リトルコブラ」と標榜しているチョロQは今回、久方ぶりもあって峠道ではクルクルと小気味よく走れた

だが、かってはラリーカーとしても名を馳せたクルマと並べると些か気落ちする?
隣のクルマはMats〇さんが乗って来たアルピーヌだ

だがアルピーヌと並べても「まったく引けをとっていない」??

そもそも比較するのが、おかしいのだが自身はチョロQが殊の外、気に入っている

今回、チョロQで久しぶりに月ケ瀬に来たが、道中の峠道がバイク並みに楽しかったのが少し不思議な感覚だった

自身は「75歳になってバイクを降りる」としているがチョロQがあれば、バイクの代車として月ヶ瀬詣では続行できそうに思えた

あとは道中の標識や信号等の誤認が心配だが・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi