2019年1月24日木曜日

『Bike in the sky』#114 あの悪夢から・・・

こんにちは。

タイトルの「あの悪夢から・・・」ですが、年もあけて早いもので間もなく1月も終わろうとしています。

その1月の2日に、まさかの路面凍結の”trap"にはまり、バイクを長年乗ってきまして特に旧車に限って
初めての転倒を経験しました。

幸い、大したケガもなくバイクのダメージも軽微なもので済みましたが、やはり気持ち的には落ち込みます。

そんなこともあって、年明けから旧車を乗りだしたのは2日以来ありません。

一つには土日の天候も悪かったってのもあります。

そんな、乗れない時は、ひたすらメンテ&磨きです。
これはこれで楽しいもので、磨きこんでピッカピカの愛車を愛でる!
また、メンテをして快調になったところを体感で得れる・・・などなどです。

そこで今号はCB750のメンテ、そしてBeckの特にエンジンにとって重要なオイルのお話です。
画像のCB750のリアタイヤですが、スリップサインも”デッドライン”を超えて、マジやばい状態。

このタイヤの銘柄はDUNLOPの”K300”という80年代初めにHONDA 「CB750F」に装着されて人気を博したタイヤです。

本来、1969年の「CB750K0」は、そのCBの為に開発された、同じくDUNLOPのK87という当時としては
ハイグリップタイヤを装着しておりました。

しかしK87で峠を走るには、ややカーブでのグリップに不安も感じます。
またCBをバックから眺めた時に車格に対して4.00インチは細く見え、どこか貧相にも感じます。

当時は「すごくブッとい!」と思っていたのですが、今の時代では少々迫力不足です。

そこで現状のリムに4インチ以上ではめられるサイズは120mmまで!
さらにグリップもそこそことなればK300がベストマッチとチョイスしました。

ただ、このタイヤを履いての走行距離は凡そ4000kmぐらいと、減りは比較的早いのが「玉に瑕」です。

それでもフロントも同じK300ということで、再びK300を購入。
画像一番右端がK300 !

しかし、なぜ4本もあるのか!?

今どき、タイヤを自身で交換できるのであれば平均的にネットで購入するのが一番安い。
また、2本以上に纏めれば送料無料やポイントでさらにお安く!

ということでT-PADDOCK630内の、「もうそろそろ交換」というタイヤをチェックし、ついでに発注となりました。

真ん中の2本は旧車御用達のTT100でT-PADDOCK630の貴婦人的存在のYAMAHA XS1用。
そして、左がT-PADDOCK630のサイトに新たに登場しましたNSUリア用のTT900です。

このTT900のチョイスは筆者の場合、以前に茂木のHONDAコレクションホールへ行った際、
かっての往年のRCレーサーたちのほとんどが、このTT900を履いていたことによる単なる”カブレ的”チョイスです。

しかし、4本まとめての発注は、やっぱり出費がかさみます。

さぁ、CB750のタイヤを変えれば月ヶ瀬詣でに再トライですが、例の”凍結橋”を無事クリアできるのか!?
乞うご期待です!

次のメンテはBeckのオイルチェンジです。

Beckのオイルチェンジはいつも悩むのですが、やはり「走行距離が少ないのに月日は経っている!」です。

このBeck、そもそも30年以上乗ってまして走行距離が未だに59000kmです。
特にここ数年は年間1000kmぐらい!

となるとオイルはいつ変えるべきか!?
で、ここ最近では車検時を一つの目処としてきたのですが、今回はエンジンルーム内の清掃点検。
そして、このBeck購入以来、一度も清掃していないエンジンの底内部。

通常のクルマであればオイルパンと言われるエンジン底部にオイルを堪めるナベのようなモノがあります。
しかし、このBeckにはオイルパンもなく、またオイルフィルターなるモノもなく?(昔から探しているが見当たらない)

では、そうとう底内部に泥状オイルが堪っているのでは!?

で、一先ずオイル交換になるのですがオイル温度を上げるためにしばらく暖気運転。
温もったあたりでオイルを抜き、次はフラッシングオイルでエンジン内部の洗浄。
規定量の半分ぐらいの量を入れ再びエンジンを掛け洗浄!

待つこと6、7分ですべてを抜き取ります。
ほぼ抜き取ったところで、画像の真ん中辺りの円形状底蓋の6本のボルトを外し、内部の点検をしました。
しかし、30年以上で初めて開けた割には比較的、泥状の物質は薄く付着しているレベル。

これもきれいに洗浄して液体ガスケットを塗布し、ボルトを均一に占めこんで終了。

そして、いよいよオイルの注入!
と大袈裟に書いておりますが、今回のオイルは今、話題の!?
ドイツの”LIQUI MOLY"(リキモリ)という高性能オイルで、ヨーロッパではレースにもよく使われる
超メジャーなオイルブランドです。

筆者は既にDUCATI MH900eでは使用しております。
もともとMHeは筆者にとりましては高性能バイクですので、よく言われる「いいオイルを入れると走りが全く滑らか!」
というような体感は残念ながら感じることできておりません。

しかし、心なしか気持ちよくエンジンが回っている感は感じられたような・・・

で、今回のLIQUI MOLYのチョイスしたオイルは
4輪旧車用の20W-50 CLASSICという鉱物油オイルです。

本来、LIQUI MOLYのオイルを使うなら化学合成オイルが良いのでしょうが、化学合成油は
どうしても古い乗り物のオイルシールに対してはダメージがあるようです。

よって、CLASSICという旧車対応にしました。

そして、あとは一年ぶりの大掃除とワックスがけ!
ツルッツルになって、ピッカピカです!

これで、あの悪夢も除去できたのか!?
できた。だろう・・・ってことで、また今年も仕事に・・・趣味に・・・頑張れそうです。

ではまた!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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