昨年11月16日付け「#362」の記事から、その後のCB77に関わる内容は記載していない
今回はしばらく振りになるが、その内容はGPキャブのアイドリングを安定させる事にある
自身の知見が乏しい中でも順序だって考えれば原因は、やはり「スロットルワイヤー」か
もしくは左右キャブのスロットルを同時に開閉させる「リンクシャフトの摺動性」にあると推測している
要は、アイドリングは左右安定させたがアクセルグリップを軽く捻り、手を離すとグリップは戻っているのにアイドリングは安定しそうな回転域から急に高回転になる
この繰り返しで試験走行をしても信号待ち等では乗っている方が落ち着かない
そんな事から、先ず疑ったのはアクセルグリップ内とワイヤーの摺動性だ
この問題もグリップ内はオーバーホールをし、ワイヤー内も清掃と給油を施す
だが結果に改善の変化は見て取れない
となると最後は上述のもう一つの原因「リンクシャフトの摺動性の不良」しか考えられない
上画像、キャブ間にある左キャブと右キャブの機能をリンクさせるシャフトがあるその4か所の軸受け部分の摺動性を回復させればアイドリングは正常になると思われる
ただ、そうだとしても、このリンクシャフトをバラすのは躊躇する
このアジャスターによるセッティングはとてもシビアで、同調が出たとしてアジャスターのロックナットを締める際、僅かのズレでも同調は崩れるのだ
それ故、そのシビアな作業を非常に狭い箇所で、また繰り返すのかと想像するだけでヒルんでしまう
余談だが、このKEIHIN製レース専用のGPキャブを市販用に改良したのが同KEIHINのFCRと聞いている
そのFCRキャブはT-PADDOCK630にあるW1に装着しているが整備性は圧倒的にFCRに軍配が上がる
だが何ゆえ、手間の掛かるGPキャブに自身は固執するのか
それは1960年代当時のホンダのレースに抜擢された精鋭のメカニック達の情熱を感じ取れる情緒のようなモノだろう
この私見はあくまで「なんちゃって!」なのだ
「さ~て!」
ここからシャフトをバラしてオーバーホールだが・・・
「ここは横着せずやるしかない!」
だがオーバーホールと称して却って調子を崩すのも忍びない
よって前座として
シールチェーン対応のクリナーだが、何処までホコリ類のゴミや油分を除去できるか試してみると、そこで自身の携帯が鳴った
電話の主は当ブログの新年号で記事にしたチョロQことツインのインジケーター不良の修理が終わったとの連絡だった
さすがに本職の修理屋の仕事は速い
早速、チョロQの引き取りに行ってきた
当たり前の話だが、ちゃんと治っていたただ、このメーターはツインの生産が既に終了していることから当然メーターも在庫は無い
よってメーター修理専門の業者にお願いしていたわけだが、問題は修理の保証はできないとの事だった
だが1週間内で問題が出れば無償で修理はしてくれることになった
費用 対 効果 対 手間・・・等を考えると、やはり専門の修理屋に軍配が上がる
これで問題なければチョロQことツインのT-PADDOCK630内での寿命は10年は伸びたであろう
で、話を戻してCB77のキャブの続きだ
上述のリンクシャフト軸受けに、たんまり吹き付け、ブラシが届く範囲をブラッシング
そして通常のパーツクリーナーを再度吹き付け、さらにエアーで思いっきりゴミ類を吹き飛ばす
そこから、しばらく乾燥させてエンジンをかけた
結果は・・・
「う~ん・・・」
「オッ!」
「アイドリングは・・・」
「治ったか?」
「もう一度、空吹かし」
「治ったがなぁ~」だった
あとは実走の信号待ち等でアイドリングが安定していれば終了だ
しかしCBといい、チョロQやべックやNSUといい・・・
なんでマトメて愚図るんよ!?
と、なにかの「虫の知らせ」のようなサインを、こやつ等は出しているのか!?
そう言えば来月末はCB77転倒の悪魔の2月だ!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi
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