2015年12月15日火曜日

『Bike in the sky』#13 いよいよCL72が・・・

こんにちは。

T‐PADDOCK630のタツミです。

昔から12月は先生も走る季節(師走)と言われてますが、それほどの忙しなさも感じられず
その12月も今年の気温は暖かくX'masがそろそろと、いう風にはとても思えない今日この頃です。

でも、バイク乗りにはシーズンオフとなる真冬が間もなく訪れるのは間違いない事ですので
私は、この暖かい内に予てより計画しておりましたCL72のアレンジの準備を始めました。
上の画像
本体より、一先ずエンジンをチェーンブロックで吊り下げ定盤に下ろしたところです。
そして上の画像、フレームから各パーツを取り外し丸裸になったところです。

上の2枚の画像にありますチェーンブロックですが実は昭和30年代初め頃の今や
アンティーク物のツールです。

それが下の画像です。
一応、250kgまで吊れると表示はあるのですが内部のギアが少々擦り減ってきてるようで
ラチェット機能が効かず、あまり重いモノ(100㎏以上)を吊りますとガチャガチャとギアが滑り、少し上がっても下に落ちるという大変危なっかしいシロモノです。

そんな危ない器具を「なぜ?」と思われるかも分かりませんが、実はこのチェーンブロック、
私の父が昔、東洋紡績の下請けの町工場を営んでおりまして、私が小学生の時によく、
このチェーンブロックにぶら下がったりして遊んでいた思い出もあり、父が亡くなって以来
捨てるに捨てられず、私のガレージで復活したという次第です。

まぁ今のところCB750のエンジン(約60~70kg)をひとりで下す際、なんとか吊れました。

実際、これ以上の重さのエンジン等はないと思いますので、ひとりでの作業の時は他にも
いろいろ使え、たいへん役立っております。

まぁそんな事で、ここまで準備しておきますと、それこそ「今日はメッチャ寒いやん!」とバイクに
乗るのが億劫になる日、チョコッとづつ作業に”やる気”が出て前進します。

さて、ここでこのCLを「どう、アレンジするのか!?」ですが

あまり先に全容をお話ししてしまいますと、仕上がった時に想像と現車のギャップに
「え~!違うやん!」とか、期待外れになっても拙いですのでちょっと遠慮しときます。

ただ、アレンジの進行具合は随時、このブログでアップして参りますので・・・

そもそもアレンジの前にどうしても、このCLの修理しておかなければならない事が
ありましたので、ここは「ついでに!」となり丸裸の状態になりました。

では、その修理箇所ですが
それは、XSの時にも感じた事と同様です。

話しは少し戻りますが要は、XSの不具合の真の原因ですが、最終的に根っこの原因は
未だ分からない状態です。

ただ、私が思いますのは下手人(犯人)は私自身!
もっと言い換えれば「私のメンテナンス不足」あるいは「ケア不足」とでも言えると思います。

それはどういうことか?

この事に関わることは、当サイトのProfile、Impressionの中にも書いておりますように
「旧車は乗ってあげないとダダをこねる!」
この一言につきます。

要するにXSにおいてもですが、XSを始めて手に入れたのが今から約17,8年前です。
そこからレストアをしていった訳ですが、その当時に今回の問題のキャブを新品状態で手に入れ
装着し、そして電気系の不具合では”フルトランジスタ”に変え外装もやり直し・・・

などなど、レストアが完成して車検を通し、完璧にいい状態になって楽しく走っておりました。
レストア後、約4000km越えの走行で車検が切れて乗れなくなりました。

たまにエンジンを掛けたりしながらできる限りコンディションを維持してきましたが、
やはり限界はあります。

そこに、私の事情でアメリカでの仕事やら、また東京での仕事やらで家を空ける期間も
けっこうあり、久しぶりにバイクに乗りたいと思う時など、サッと乗れるバイクに気持ちも揺れ
そこで、たまたま手に入れられた「DUCATI MH900e」が暫くは圧倒的に月ヶ瀬バイクの
御用達になってしまってました。

まぁ、それはそれで楽しかったのですが、置き忘れた代償のツケが一気に今回の
この時に廻ってきました。

それが、今回のXSのキャブ内部の経年劣化、特にバタフライバルブの軸の小さなシールや
各ジェット類、フロートの腐食などなど・・・

また、トランジスタにおいても個体差はありますが同じく経年による誤作動もあるとの事。
こちらは幸い問題はなかったのですが・・・

と言うように同様の各パーツの経年劣化は今回のCLでも発生したわけです。

このCL!
実は私と次男が旧車で楽しく走り回っておりました折、長女が「私もバイク乗りたい!」
それも「旧車が欲しい!」となりました。

しかし、自転車以外乗ったことのない娘にいきなり自動二輪、それも旧車では・・・!?

そこで「クラッチ付の原チャで暫く練習しろ!」となり、娘はYAMAHAのYB50というスポーツタイプの
バイクを購入し、しばらくそれで遊んでおりました。

しかし、そろそろちゃんとした?旧車を探さなくては・・・

「娘が乗れる、且つそれなりのアテンションも必要。そして娘の予算も・・・」と条件が厳しい中で
となると「オッ!CL72がエエのでは・・・」となり、娘にそのCLの写真を見せると
「可愛い!乗りたい」で決定しました!

そして、たまたま”いい出物”がオークションで見つけられたという次第です。
ここでYB50は購入価格とほぼ同額で手放しCLへの道へとなる訳です。

このCLも、やはり手に入れてから15年以上は経っております。

娘の場合は本体購入の予算しかなく、レストアなどに掛ける費用はゼロですから、
その中でできる事は限られてました。

それでも購入した時の程度は悪くなく、全バラにして基本はレストアと同じ工程を踏んで
組み直ししました。

その間、娘はバイクの中型免許取得中でしたが組み上がった頃、目出たく免許取得!

そして、組み上がったバイクに乗って次男も同伴の親子で近場ツーリングを楽しむ事が
できた、なかなかの家族の絆を作ってくれた物語のあるバイクです。

それが娘の結婚、出産と同時に、このCLは私が買い取って止む無く所有する羽目に!

それからはXSと同じ、ただガレージで眠る日々が続きます。

その間、CLに病魔がジワジワっと迫っているのに私は何も気づかず、毎週のように
ドゥカと戯れておりました。

そして、今年の夏場!

ガレージで眠っているはずのCLのエンジンの下辺りの床にオイル溜まりが、けっこう広範囲に
拡がっておりました。

それも突然で、ちょっとビックリです。

話しは更にそれますが、旧車の普段の保管状態ではエンジンオイルはポタポタレベルで
けっこう漏れる事が”旧車の常識”と言われております。

それも人によっては、「漏れるのはオイルがちゃんと入ってる証拠や!」と笑い話で語られてます。
特に英車や1960年以前の”本物の旧車”には、確かにその傾向は見受けられます。

しかし旧車と言えども、程度にもよりますが、やはりオイルが漏れているというのは、けっして
気持ちが良いものではありません。
私は、やはり直せるものであれば直してあげるべきと考えます。

話しを戻します。

そこで、当CLです。
慌てて、いろいろ調べますと、殆どがエンジンのオイルシール周りからの漏れで、これも
経年劣化によるものと判明!

以上がCLのエンジンの分解修理を行わなければならない事情です。

ところが、CLのエンジン関係のオイルシールも最近はHONDAからも欠品が多く、「どこまで
手に入るか!?」と心配しておりましたら案の定、最も無くてはならないシールが欠品でした。

となると、あとはネットでリプロ品を探すしかなく、幸いそのシールは手配できましたが・・・
下の画像の右側はHONDA純正、左はCL購入時、車体に付属してたリプロのガスケットキット
 

下の画像
右はシール類を特定するパーツリスト。

レストアにおけるパーツリストはプラモデルを組立てする時の説明書のように、非常に重要な
モノで特に旧車ではお宝書物です。

左が一応、日本製であるがネットで購入した胆のオイルシール
と、いうことで
今の段階では一応、準備万端というところです。

以後はまた、上述しましたようにブログでアップしていきます。

それではまた!


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