2015年12月7日月曜日

『Bike in the sky』#10 寒い寒い冬場は旧車にとって・・・

こんにちは。

T‐PADDOCK630のタツミです。

『Bike in the sky』のコラム風記事も早、10回目となります。
10回目の節目ということで、『Bike in the sky』のタイトルですが最近、新たに当サイトに
お越し頂いている方の為に再度、その謂れを先にご紹介します。

昔からの喩で「役に立たないこと」や「実現できそうにない計画」などの事を「絵に描いた餅」
という風に語られております。

それを英訳しますと『Pie in the sky 』と表現され、その「Pie」を「Bike」に替えてバイクに関わる
「役に立たない話し」の絵空事として『Bike in the sky』のタイトルとさせて頂いた訳です。

で、その10回目の「絵空事」ですが・・・
これまた毎度の月ヶ瀬詣ででのことで申し訳ありません。

しかし、毎度の月ヶ瀬詣で!
なかなか止(や)められません。

と言うのも5日の土曜の午前9時半頃、月ヶ瀬は冬本番の訪れを感じさせる寒い寒い朝でした。

いつもの月ヶ瀬信者のバイカーとウダウダ談義を重ねておりましたところに下の画像の
おもいっきりの四輪の旧車が、官能的なサウンドを奏でながらやってきました。
おおよその年式は1958年から1960年までの英国オースチンヒーリー(ヒーレーとも)スプライト。
そのMK-1と思われる、2シーターのライトウェイト、オープンスポーツカーです。

車重700kg前後。
通称、日本では当時「カニ目のスポーツカー」、英国では「カエルの目」、米国では「虫の目」という
愛称で親しまれたのを記憶しております。

このオースチンの所有者は奈良寄り京都精華町在住のF氏。
このクルマ以外にSUPER 7(6?)も所有されており、寒い月ヶ瀬で30分ほど楽しい旧車談義に
花が咲きがました。

普段、私は旧車のバイクで月ヶ瀬に来て、月ヶ瀬信者(この月ヶ瀬信者という言葉は同様に毎週
月ヶ瀬に来られる奈良在住のスキンヘッドが艶っぽいHさんが上手く表現されF・Bookの挨拶に
使われてます)の皆さんと過ごしているのですが、たまに今回のような四輪の旧車の方とも
触れ合えるのが楽しみの一つでもあります。

先週は1967年式のVOLVO1800SのKさんともお話しができ、2週続けて良いモノを
魅せて頂き、「やはり月ヶ瀬は止めれんなぁ!?」って感じで楽しんでおります。

で、今回のオースチン!

このコクピット!堪りません!
特にステアリング。当時物を見つけて換装されたとの事!
そして、インパネ周りと計器類!今の時代には絶対出せない色気があります。

そして下のエンジンルーム内
Fさんといろいろ話してまして「エンジンとかのパーツはどうしたはるんですか?」とお尋ねすると
「いやいや!こいつのエンジン、実は・・・・」と言われてエンジンフードを開けてもらってびっくり!

本来このオースチンヒーリーのエンジンはマニアの方はよくご存じと思いますが
旧型ミニのモーリスと同系の1000cc(厳密には940㏄)を搭載しておりまして相当、相性が
良くないと「壊れる」とか「すぐオイルが上がる」とか当時(1960年後半)子供でありましたが、
よく耳にしました。

その記憶で、お尋ねしたのですが・・・
で、Fさんの「実は・・・」が上の画像です。

なんと!NISSANのB20後期のサニトラのエンジン。
そして、当時このエンジンは1980年以降でOHVでありながらチューニングパーツを多数配し
レース用にもとチューンナップされるほどのポテンシャルを有するA型を搭載しておられました。

「どうりでエエ音、するやん!」と納得した次第です。

実は私の次男も約10年前、このA型搭載のサニトラを所有しておりまして何度かちょっと借りて
私の奥さんを横に乗せ 「ねんで、こんなトラック乗って買い物行かなあかんの!?」と
怒られながら遊んでおりました。

その時の記憶として、「けっこう走るやん!」ってのが印象でしたが、倅のサニトラは2連の
SOLEXが故ではと思います。

このオースチンのFさんも「ウェーバーかソレックスに替えたいんです。」と仰ってましたが
私は「パワーとか速さを求めないのであれば絶対シングルでエエですよ!」と、ちょっと
お節介な事を申してしまいました。

それは特に古い乗り物であれば、エンジンの調子を維持する事やその調子のセッティングも
普通の方であれば圧倒的にシングルキャブの方が容易く、まずストレスがなくなります。
まぁ、あとは乗られる方が何を求められるかで変わりますが・・・

話しは逸れましたが、このオースチンのエンジンはFさんの前オーナーさんがA型に
載せ替えられたとの事で、一番苦労されたのがミッションハウジング後方とプロペラシャフト
の接続部のシールだそうですが、でもちゃんと走るようにされたのは「実にアッパレ!」の
一言につきます。

ほんまにカッコ良かったです。
ありがとうございました。

てなことでタイトルの冬場は旧車にとって「どやねん!」ですが、

Fさんとも話してましたが、車、バイクを問わず、絶対とは言いませんが、やはりエンジンの
為には夏の暑い外気より冬場の寒いくらいの方が「調子はいいですね!」となりました。

簡単に言えば特に空冷エンジンですがオーバーヒート気味になってダレてくるってことです。

また、それとは別にオープンカーはこちらも夏場より冬場です。

春先や秋は確かにいいのですが冬場は、ちょっと欧米のエンスーっぽく中綿入りの厚手の
ハリスツィードのジャケットやガンクラブチェックのジャケット、そして頭は同チェックの耳も覆える
ハンティングキャップで更に手には、これも厚手のベージュのセーム皮のグローブなどなど・・・
オシャレにきめて乗るのも、なかなか非日常的で素敵な休日を過ごせそうですやん!?

と、こんなことに憧れている私は古いバイクで、この冬場を「ちゃんと走ってよ!」と願いながら
また、冬場は齢がいくと冷えてスグにオシッコにも行きたくなり、とてもオシャレとは縁遠く
月ヶ瀬詣でを楽しんで?おります。

今回の『Bkie in the sky』 お役に立ちましたでしょうか?

では!

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