2017年5月4日木曜日

『Bike in the sky』#89 "へんこ" な 旧車論!

こんにちは。

GWです!
バイクに乗るのが最も楽しくなる季節です!

ということはバイクネタでも事欠かない季節でもあります。

しかし、T-PADDOCKとしては事欠くことが、けっこうあるのもおかしな話しです。

そこには「旧車」というカテゴリーの中でも1970年以前の年式のバイクという、狭い範疇に絞っているのも
その原因かもです!

その狭い範疇の1970年以前のバイクの集いが今年もやってきたのですが・・・

毎年4月29日が、その定催日で「日本旧車会」というミーティングを奈良県葛城市にある
「奈良県社会教育センター」駐車場で行われました。

今年は、旧車のなかでも、できるだけ”レア”なバイクにスポットを当ててお届けします。
まず、目を引いたのが・・・
世界発?の空?水冷エンジン?
タフ50?って知らんぞ!
一見、カブですが・・・
ちょっと調べると、ありました!ありました!

1962年ころで農機具メーカーのヰセキがホンダのカブに対抗して「タフ50」で販売していたそうな・・・
古い資料では「ヰセキ・ペット50」のネームで売っていたことも・・・
どちらにしても実際の生産はカワサキがOEM生産を請け負っていたようです。

それにしても、よう、こんなバイク見つけてきやはりました!そこにビックリですわ!

そして・・・
1954年ころ?愛知県刈谷市にあったトヨモーターT9か!?

社名はトヨモータースで1949年創立。
その社長の川真田和汪(かわまたかずお)さんが「”トヨタ”のバイクモーターエンジン」
というだけの意味で名づけられた会社!・・・らしい!

しかし、あのトヨタとは何の関係もなさそうなのですが、実際は日新通商(現在の豊田通商)と
販売提携をしてトヨタ系列で販売をしていたそうです。
動く化石的バイク
このバイクも保存しているだけでスゴイです。

こちらは・・・
メグロのメーターやハンドル周りだけを・・・

また、これもレアなバイク!
筆者的には一番食いついたバイクです。
BS(ブリヂストン)350GTR!
BSの90ccは、たまにお目にかかることもあるのですが、350ccとなると・・・

初めて実物をみました。
それもそのはず、1968年の輸出仕様で、その里帰り車。

しかも、1968年当時で40馬力、乾式クラッチ、最高速180km/hと当時としてはハイパフォーマンス!
シートも当時物!
スゴく保存状態がよく、いまやこのシートの素材は手に入らないレアもの!
メーターが、またシッブゥ~!

さらに・・・
BSA ゴールドスターDBD34、シングル500ccの通称ゴルディ!
カウルとシートは1950年後半創業の英国パーツメーカーの”リックマン”を流用!

このゴルディのオリジナルカフェレーサーは一時、筆者の若かりし頃に所有しておりました。
しかし、キャブレターが非常にデリケートでアイドリングがキープできないレース用GPキャブであったことから
同じBSA、ツイン650ccのロケットゴールドスターに乗り換えたという経緯があります。

そして、次はサイドカーで・・・
カー側、フェンダーのリアに・・・
TEN CAR STEREOのステッカー!
メチャ、レアなステッカーです。
何がレアか!?
画像右上の”8”の数字。要するに8トラックの表記!
今の若い方には「8トラック?何、それ?」ってなるでしょうね!?調べてみてください。
自作のキャリア!
W1SAに・・・フロントフォークは別注?のサイドカーでは絶対的な仕様のアールズタイプ!

また、同じWで・・・
W1のSタイプに・・・
こちらのFフォークはアールズタイプをさらにリザーバータンク付のショックで・・・

また、サイドカーと言えばBMW Rシリーズ!
「最もサイドカーが絵になる。」と言われる芸術品です!

他にも
旧車の集まりには誰かが必ず参加される1960年代のラビットなど・・・

バイクだけではなく、ゲストでクルマの旧車も・・・
1970年ころ、後期型ホンダのN360 Ⅲ型?
今見ると、とにかく「小っちゃ!」です。
その一台奥の白い軽トラ!こちらもホンダの1973年ころのライフピックアップ!

と、「日本旧車会」の様子をお届けしましたが、
筆者がなぜ、冒頭で「旧車ネタで事欠く」と書きました訳は・・・

ここ10年を振り返って特に感じます!

いろんな旧車の集いは何十年も前からあるのですが、どちらの会場でも、或いは車種を限定したミーティングでも
ほとんどがオリジナルのモノで、何回も同じバイクばかりを見ていますと、そのうち見飽きてきます。

ただ単にオリジナルを批判しているのではなく、特に玉数が多い旧車は皆が皆、オリジナルに走るのは如何なものか・・・
もう少しぐらい遊んでもいいのでは・・・と!

今から20年前ぐらいの時期であればオリジナルの旧車でも存在は、しっかりポジションを
確保されていたようには感じてました。

しかし、今では・・・
ちょっとシニカルな言い方をすれば、そういった旧車は、言い換えれば所在地(存在)が不明を属性とする
カテゴリーになるのではと・・・

また、1970年以降、特に1980年からはデジタル系の電子制御構造を除けば現代のバイクと品質的なことも含め
大きな基礎部分に違いは感じられません。

使われる外装パーツも樹脂系が多く、まったく”色気”を感じません!

結局のところ、1970年以前には「走る、走らない」といった乗り味もあるのですが
やはり、その”色気”は樹脂パーツを纏った乗り物では出てこないのかもです。

そこには合成樹脂開発の技術進化で「車重を軽くできる」ということで性能向上を目指したメーカーの
宿命も当然あったと思います。
その結果は現代までおよび、そのまま引き摺られた”画一化”という”没個性”になってしまいました。

また当時の日本は欧米に「追いつけ追い越せ」とか言いながらも欧米の技術やデザインを模倣していた時期もあり、
「物まねでは勝てない」というところから独自性を重要視。そこから各社が個性の追求に動きだしたような時代です。

ようするに1970年以前の時代背景が、決定的な”色気”を増幅させていたのかもしれません。

よって、今回のようなレアなバイクであれば、やはり「おー!?」ってなります。
もしくは、往年のレーサー系やカフェ系バイクのように渋くカスタムされているとかであれば、
同じく「おー!?」ってなります。

まぁ、このあたりの見方や考え方は人それぞれですから・・・

でも、特に今は「旧車ブーム」ってことで巷では、よく旧車のバイクを目にします。
となると、旧車のレア度はだんだん落ちるわけですが・・・価格は反比例で高額に!

と、”へんこ”な論説を綴ってきました。
よって今回の集いの100台?ぐらいの旧車の中からは、できるだけ「オー!?」ってバイクをお届けしました。
でも「オー!?」ってバイク(筆者の私見です)は数台でした。

しかし、未だにレア度が落ちないバイクが先々週に又もやT-PADDOCKにお越し!
(宇治市のSA〇〇IさんのFB画像をお借りしてます)
ホンダが50年間、何度もモデルチェンジをしながらも生産してました”モンキー”の市販版の最初期型!
モンキーZ50Mです。
しかし最近、生産を終了したことで特に、このZ50Mはレア度がグンと上がってます!
(宇治市のSA〇〇IさんのFB画像をお借りしてます)
SA〇〇IさんにT-PADDOCK前にて撮っていただきました白いメガネ?の筆者です。

その筆者は、この日曜・・・
月ヶ瀬で3年ぶりに珍しいお方に遭遇できました。
ニューステッカーを「キープしといて!」と言ったまま、引き取りに来ない元インド在住の稲〇さん!
その稲〇さんがステッカーを引き取るためにインドで、この「クロスカブCC110」を発注!

まだ新車で、インドから月ヶ瀬に来られた距離は”CC110”に合わせて・・・
オッ!なんとジャスト110km!
インドと月ヶ瀬って、こんなに近かった?

で、このCC110、なんとブレーキが・・・





前後とも”brembo”から新発売?のドラムブレーキ!
って、「それは、ないない!」
稲〇さんのお遊びステッカーチューン!


そのステッカーで毎度の・・・「こんなところにも」シリーズ!
月ヶ瀬信者の〇縣さん!自作の携帯ケースに・・・
さらに携帯自身のカバーにも・・・
このカバーも自作で、メチャ細かい作業ができるって・・・すごいです。

月ヶ瀬は猛者も多いのですが、意外と繊細なライダーが多いのも事実です。

すると、他のバイクのこんなところにも・・・
田〇さんのヤマハR1のFブレーキレバーに・・・(ひょっとして滑り止め?)

また、話しは少し戻りますが・・・
レアな旧車ってところで、こんなところにも・・・

筆者が今、ビジネスでちょっと関わっておりますNRSF(奈良県ローラースポーツ連盟)
仮設スケートボード場前に!(たしかホンモノのUSA・Jeepだったような)

先ほどの”トヨモーター”ってバイクが現在の豊田通商と関係していた記述をしましたが
この”ホンモノのジープ”も、これから商社と何か関わりが起きそうな空気に・・・

さて、旧車とビジネスとT-PADDOCK630が、これからどう繋がっていくのか!?

では!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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