2020年9月17日木曜日

『Bike in the sky』#199 W1のトラブルは旧車の都市伝説に隠れていたって・・・

 こんにちは。

朝晩、だいぶ涼しくなってきました。

ですがT-PADDOCK630では、この涼しさを享受できないバイクが1台あります。

それは予てより当ブログにてドキュメント的に綴っております「Kawasaki W1S」のエンジンにあります。

3週間前の8月22日土曜日、針から柳生に抜ける山道で突然、W1のエンジンが止まってしまってから未だ復活は
できておりません。

その日から間を見てはエンジンの怪しいところを「ここかな?」「ひょっとしてここか?」と筆者が思いつく
ところはだいたい調べ、また手を加えて修復できるところは修復もして3週間が過ぎてしまいました。

エンジンは掛かる時もあれば掛からずプラグに火が飛んでいないことや、またプラグを変えてもエンジンが掛からない
などなど・・・

頭がコンガラがってきますが一先ずチェックしたところは・・・

セミトラ、イグニッションコイル、ハイテンションコード、プラグキャップ、コンタクトブレーカー台座、ポイント、
ブレーカーカムシャフト、コンデンサー(これはチェックしたとは言い難い)、ガバナー周り一式、
また、それら間のハーネス導通と、素人なりに思いつくところはほぼ調べました。

結果、どうやら「ブレーカー周りのガバナーの若干のガタ」ではと結論づけをしたのですが・・・

ここからは30年前から筆者の“おっしょさん(お師匠さん)”である“凄腕バイク屋”にレクチャーを受けることにしました。

この凄腕バイク屋のおやじさんの格言は「旧車はできる限り自分で修理の腕を磨く事!」と言い切り
定期的にはDMニュースとして「修理の基本講座」のような手書き冊子を各お客さんに送ってくれます。

その甲斐?あってか筆者もだいぶ知識?と腕?は上がったつもりですが・・・

という事情で何年振りかでW1を入院させることにしました。

しかし、この重たいW1を軽バンに一人で積み込むのは至難の業!
そこで、ご近所の「Buell乗り」さんに助っ人を頼みました。

「オッ、ええよ!」と快く引き受けて頂いたのは良かったのですが、また問題が発生!

それはバイクを荷台に乗せるラダーレールがなぜか1本しかない。

と言うことはその1本のレールはバイク用に使ったとしてバイクのハンドルを握ってそのバイクを押す人間は
荷台までをどうやってバランスを崩さずバイクと平行が保たれるのか・・・非常に危険です。

よってガレージ内の在り物で急遽、「バイク押し手用の足場」をつくりました。
左側の板ですがマジの足場材の活用です。

そんなこんなで、なんとか車載して入院をさせたのですが・・・

「たぶんガバナー周りも交換したりしたら1週間から10日は入院やろな!?」と勝手に思っていましたら・・・

次の日の日曜夜!

「修理完了しました!」
と店長の通称“コーちゃん”(凄腕バイク屋二代目)からメールが入ってきました!

「え~、ウソやろ!メチャ早や!」と思いつつも今週の火曜日に引取りに行ってきました。

凄腕バイク屋でW1のキックを踏むと1発でエンジンは始動!

そして、その近所界隈を軽く(MAX60kmちょい)流しても普通の走りに戻っておりました。

「一体何が悪かったのか!?」

そして、今回の修理/診断を下したコーちゃんとその原因についていろいろW1の癖やアキレス腱を
聞いてきました。

ここからは確定的な事は言えませんが「あるある都市伝説」的な話です。

先ずW1は丈夫であることから「タツミさんのようにW1でも飛ばす人によくあるのがブレーカー用のカムシャフトが
微妙に編摩耗することがないとは言えない。」

「同時に編摩耗からくるガバナー周りのガタも出だす。」

次にセミトラ等の機器類は今年のような猛暑では「パンクとまではいかなくてもダウンすることはある。」

また「セミトラ装着車ではコンデンサー経由が要らん電力を食うことがあって電圧が下がることがある。」

などなど・・・

また逆見解のよく聞く都市伝説の中でも今回は筆者も“鵜呑み”にした「このコイルはMFバッテリーは使わないでください」
(外品コイルとその取説に書かれていた注意書きから)

これも凄腕バイク屋では「う~ん・・・」と否定はしませんでしたが「MFバッテリーが悪いのではなく電圧がキチっと
12Vを保っていることが重要」と!

と、まぁこんな、「さすがは旧車ばかりを扱う専門店」らしく、たいへん勉強になりました。

よって今回のは修復の最大の胆は
上記のブレーカー・カムシャフトの極わずかな編摩耗に合わせて点火時期を再設定したことが最大のポイントでした。
上の画像の点検口に見える“合いマーク”は点検口の真ん中にありますが、もう一方のシリンダーの合いマークは
点検口から見えない左側に隠れてしまいます。

よって、その一方の合いマークを点検口の左端には見えるぐらいにブレーカー台座を微妙に動かして点火時期を
やや遅い目にセット。

そしてクランクシャフトを180度回して先のシリンダーの合いマークを今度は点検口の右端にくるよう点火時期を
やや早めにセット!

これを少しづつ繰り返しながら左右エンジンの中間点にセットして安定させたということでした。

そして先ほどの都市伝説の中の「セミトラの場合コンデンサー経由は要らん電力を食う」を聞いて外しました。
画像のブレーカーが収まる丸いケース真ん中の円筒形のモノがコンデンサーです。

これのターミナルだけ残してコンデンサーはシート下に移動させました。
赤いハイテンションコードの右側に写っているのが移動したコンデンサーで、またボヤけてますがハイテンションコードの
上に被っているように映っているのが秘密兵器です。

それは普段はセミトラで点火をカバーさせ、万が一酷暑でセミトラがダウンした時はセミトラを介さずオリジナルの
点火経由に戻すためのコンデンサー用の配線をいつでも接続させる待機ジョイントを作りました。

さて、そんな酷暑で使う時がくるのでしょうか!?

と、今回のトラブルはあまり聞いたことがない、でも非常に希なケースではと思います。

最終的に今の状態で「このままW1に乗っていいのか!?」と疑問もあるのですが「普通に乗る分には問題ない」
とのことで「しばらくこのまま様子を見ましょう。」となりました。

というのもブレーカー周りのカムシャフトも既に新品パーツはなく、ここ凄腕バイク屋の中古ストックしかありません。

よって「コトが起きてからでもいいのでは・・・」となった訳です。

総論として山中で突然、エンジンが止まってしまったのはセミトラのオーバーヒート!

なので、しばらくバイクを押して冷めたところでエンジンを掛けたら一発で掛かり無事にガレージに戻れている。

そのあとガレージで点火系やらを点検と称して触ったことで偶然にも微妙な点火時期がズレた。
となるのでしょう!?

まぁそうあって欲しいのですが・・・

ではまた。
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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