新年が明け早くも半月が過ぎようとしている
であるのに昨年からのT-PADDOCK630内のバイク達の愚図り様は収まる気配はない
特にその筆頭は最も新参者のこいつだ
昨年4月に来た1963年製SUZUKI セルペットだがT-PADDOCK630内では、まだルーキーだにも拘わらず先輩バイクを差し置いて我が儘を言いたい放題なのだ
会社組織で表現すれば採用時の面接では思いっきり「お利口さん」を演じ、それに騙されて採用した途端
「そんな仕事、面接では聞いてませんけど・・・」てな物言いで全く「働かない中途採用者」のようだ
実はそんな採用者は現役時代の自社で一、二度あったことを思い出した
そんな話はどうでもいいが採用したからには、こやつの性根を叩き直さなければならない
「分かった!じゃ~君は何をしたいのかな?」と一歩引いて相手の意向を探ってみた
すると「もう歳なんで早く走らなあかんのは嫌なんです!気楽にノンビリ走れたらエエのです!」だった
「そうか!じゃぁ君の配属場所は・・・」てな具合で、1963年当時の2ストの仕様データを調べることにした
ところが、そのデータは意外とピンポイントでは、なかなか出てこない
出てきたところでは燃料の混合比ぐらいだった
購入当初はガス対オイルを40:1で混合し快調に走っていたが昨年晩秋頃から愚図り出し、走行中3速に入れた辺りでは「ブォ、ブォ、ブォ、ブォ~」と吹けなくなっていた
「う~ん・・・なんでやねん!」
で、年明け早々からセルペットに掛かり切りになり出した
そんなことから再度、エンジンを下ろし電気系から燃料系、吸気系等々一通り見直しに掛かりだした
そんな作業に掛かり出したところにT-PADDOCK630に初のお客様が・・・
VWのルポ?だったか、その中でもハイスペックのGTI自身も欲しいと思ったクルマでお越しの方だ
その初の御仁は
月ヶ瀬信者のKaw〇さんだ例のBMWのパーツの修復でお手伝いさせて頂いたお礼でのお越しだ
自身は何もしておらず修復したのはT-PADDOCK630三重支局長なのだが・・・
2時間弱の滞在だったがT-PADDOCK630内の設備やらガレージを創る経緯やらで楽しく談笑させて頂いた
で、話を戻すがセルペットの修理は走るための関係するところは全部見直すが症状からして最も怪しいところは、やはりキャブレター
全バラにし再度、大掃除そしてキャブ内のフロートによる調整で油面を若干上げ下げしてフロート室内の燃料を適正?だろうにセット
ただ上画像のアイドルスクリューやエアスクリューは微妙なガタを感じるが・・・
同時に
キャブからシリンダー内に燃料を送る継手の通称インマニのシリンダー側にシール剤を塗布続いて
アクセル開度に合わせてワイヤーの動きにタイムラグも微妙にあったのでワイヤー内に潤滑オイルを注入スコスコを動くようになった
同時に
アクセルグリップ内のスライダーもグリスが経年で劣化&冬場では冷気で固まっているようにも感じる重たさ故にオーバーホールと新鮮なグリスアップで相当軽くなった
配線系は
本来なら全線、ひき直して別途製作が望ましいが今のところスパークプラグの火は60年も前とは思えない強い火が飛んでいるよって最も摺動する電極辺りを作り直して電流の流れを整流化
などなど素人作業としては分かる範囲をやり直した
そして最後に燃料の混合比を40:1から今時の原チャは50:1ということがネットでも出ていた
しかし、少々気になっていたことからセルペット購入先に関与していた三重支局長に問い合わせてみた
すると・・・
「オイルにもよりますが今でも混合比は30:1です」だった
少し間をおいて再度、返信がきた
「調べたら20:1っぽいです」で、さらにさらに会社の旧車乗りの方にも確認をしてくれたみたいで「恐らく20:1じゃないかな」だった
自身は、けっこう旧車には精通している方だと思っていたが、思わぬ化けの皮が剥がれたようだ
そして「さ~て・・・」と思っていた矢先、ご近所のIsh〇さんが・・・
「まいどォ~」とT-PADDOCK630にきた
思わず「え~とこに来た」と心の内で思っていたところだったが
Ish〇さんが着くなり「セルペット、調子どう?」と尋ねてきた
自身は50:1で躊躇していたので、その旨を伝えると・・・
「いや50:1はあかんと思う。20:1か30:1でないと危ないで」だった
やはり三重支局長と同意見だった
ただ40:1で昨年の春から晩秋にかけて近所界隈だが100km近くはギャンギャン走っていた
時には最高速に近い60km/hでも気持ち良く走れていた
でも、いろんな声から「たまたま走れただけでは・・・」と不安が過ぎり混合比を変えることにした
ここまでで思うことはバイクに限らず機械もんは人とのネットワークは非常に重要な要素だ
今回の混合比では特に、そう感じる
今や乗り物は電気だけで走る時代だ
2スト車は70年代前から既にオートルブで機械の仕組みの中で自動的に混合油にされ走れるようになっていた
自ら混合油にして走る乗り物は今や化石車だ
だが、そんな情報もバイクを通じた友人から教示頂ける
その情報では
先日の連休中の月ヶ瀬に、またもやBeckで行ってきたその際、手前に映るケーターハム・セブンのTog〇さんに会ってきた
月ヶ瀬の猛者が、なにやらセブンを覗き込んでいるが、この面々はバイク以外にもいろいろ興味を示す、言わば子供のまま大人になったメンバーなのだそれ故、いろんな情報を持っている
そのBeckできた当日の月ヶ瀬詣でに向かう往路では、こんな形でBeckが撮影されていた
バックミラーに写っているのかと思いきや実はリアのドライブレコーダーから送られてくるモニターなのだそうだもう自身には付いて行けない世界に入っているようだ
このドラレコはファミリーカーではなくアルファロメオのフェラーリのようなスタイルの4Ⅽ TSIに搭載されているのだ
パッと見た瞬間「カルマンギアか?」と見間違おたが・・・
このクルマのオーナーさんも、なかなかの拘り様で上の画像のホイルの材質は鉄やアルミではなく純粋のマグネシウムのホイルを探されて装着されたとか
また運転席周りも
相当な労力と執念で綺麗に仕上げられているここでも自身は「このパーツは何処で手に入れましたん?」と、いろいろとお尋ねしてご教示を頂いた次第だ
今年もあらゆる人の助けで一年を過ごすことになりそうだが自身からお役に立てる情報は非常に少なく情けなくなる
だが、奇遇なことにこんな情報の少ない自身にも問い合わせがきた
それは一昨日の夕刻、自身の携帯が鳴った
「もしもし、Hin〇ですが、ちょっと教えて欲しいのです」
自身は「えッ?どしたん?」
「いや、タツミさんとこのセルペットで聞きたい事がありまして・・・」
「えっ?セルペットの、なんなん?」
「いや、プラグの番手を教えて欲しいのです。実はタツミさんがセルペットは頭が短いプラグでもピストンに当るって言うたはりましたやん」
「おー、それがどないしたん?」と聞き返すと
「2ST用の頭が低い(短い)番手のプラグでエンジン掛けたらコンコン当たってる音がしますねん」
「で、開けたらピストンの頭に傷が付いていて・・・」だった
「そらぁ、あかんわ!セルペット用のプラグは現行の一番頭が低いモノから更に電極の高さ分くらい低い、今では特殊なプラグやわ」と返した
で、品番を教えて欲しいとの事だが今すぐは分からんので「確認して折り返しメールしとくわ」と返したが
「アッ!Hin〇さん、携帯持ってなかったんやね!そしたらこの電話に留守電入れとくわ」で
終わったが・・・
明くる日、Hin〇さんの家電に留守電を入れておいた
だが、その後Hin〇さんからなんの連絡もない
「え~、まさかこの寒さで凍死してるんとちゃうのか・・・」と少し気になっている
今時は情報はネットワークさえあれば、いとも簡単に手に入る時代だ
だがHin〇さんに関しては安否確認も容易ではない
どうか生きてて欲しいと願うが・・・
T-PADDOCK630 T/Tatsumi
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