2023年12月14日木曜日

『Bike in the sky』#366 「ズォ~、ズォ~」っと・・・

アホな話題は月ヶ瀬の一番おいしいネタだ

先週、土曜の月ヶ瀬早朝

気温も12月にしては高めで、バイク許可が下される10℃越えゆえ自身もRT-1で出かけた
月ケ瀬に到着すると先着の月ヶ瀬メンバーは10人少々いたが全員、お茶屋前の陽だまりに集まっていた

そして、その輪に最後に入った自身は皆の会話になかなか付いていけずにいた

するとメンバーの一人が・・・

「タツミさんにさっきのオモロい話をしたりいなぁ~」

と、何やら楽し気な話が始まりそうな雰囲気に自身は期待をした

名指しされた、その語り手は・・・

「え~、『ズォ~』の話ですか!?」と、ややうなだれた様子

だが語り手は、気を取り直して・・・

「それはですねぇ、この間、とある所の、前の道で、向こうの方から、『ズォ~ズォ~・・・』って、重低音の、排気音が、
聞こえて、きたんですわ!」

と半ば笑いを堪えながら話し出した

そして話は続き・・・

「その『ズォ~』』があまりにも耳に着いたので『えっ、何が来るん?』と期待して待ってましてん!」

ここまでの再現話で、周りのメンバーは既に「クス、クス」と笑いを堪えるように聞いている

だが自身は何が面白いのか全くわからないが、周りの表情に釣られて口元が緩みだしていた

すると語り手は

「『ズォ~』と音は迫力あったんですが、メッチャ遅いスピードで頭を伏せながらレーサー気分で走り去って行ったんですわ!」

だった

だが聞いていても自身は、やっぱり何が面白いのか分からない

周りからは

「あかん!あかん!さっきみたいに喋らんとっ!」と、語り手にダメ出しをしている

語り手は再度、気を取り直して

「え~!オモロないですか?『ズォ~』ってスゴい速そうな排気音聞こえたら期待しますやん!」

「それが『ズォ~』と響かせながらメッチャ低速で真剣な眼差しの「レーサー気取り」を見たら笑わずにはおれんかったんですわ!」

「ズォ~、ズォ~・・・ですよ!」と何度も「ズォ~」を繰返す語り手

結局、この笑い話は語り手のキャラクターと同語り手の表現の面白さにあると自身は感じた

最後は自身も、その「ズォ~、ズォ~」に毒され笑っていた

まぁ、この話はその場で聞かないと「何がおもろいねん!?」で終わってしまう

ましてや字面では絶対伝わらないネタだが、あえてブログで笑いを取れるかチャレンジしてみた

(注:ズォ~走法とは狭辞苑の編纂者、Iku〇先生によると「バイクで重低音の排気音を発しながらレーサー風ライディングで低速走行すること」とあった?)

その「ズォ~走法」の語り手は・・・
まだ、あどけなさを残す「柳生焼の匠」、Iku〇先生だ

この先生のお陰で日本の未来は明るくなるのか・・・悩ましい

そして自身にとっては明くる日の日曜も気温10℃越えで絶好のバイク日和

「馬鹿の一つ覚え」を地で行く自身のルーティン地、月ヶ瀬に連チャンで行ってきた

ところが月ヶ瀬までの道中、月ヶ瀬に近づくにつれて辺りは霧が張り出し、路面もウェット

この時点で「転倒のトラウマ」が、また頭を過ぎり、道中は超初心者ライダーが如くだった
だが前日の教訓で「ズォ~走法」が有効に活かされ無事に到着できた

なんとか、お茶屋前に着くと日曜日というのにメンバーは僅か4人しかいなかった

この4人も「ズォ~走法」のお陰で難を逃れて来たに違いない

自身は天候も手伝って「さぞ気持ち良いだろう!」で、やってきたが・・・
当日はW1 Specialできた

そこには以前からW1のリアブレーキの効きが落ちていたことから数日前にブレーキシューを研磨してのテスト走行も兼ねての出陣だった

まぁ、そんな話は誰に言うわけでもなく、4人のライダーと雑談をしていた

そして大人しい時間だけが過ぎていった

すると程なくして2台のバイク仲間がやってきた
1台目は、たぶんだが1980年初頭の12型ハスラーだ

自身も今から54,5年前の高校生の時、1968年発売の初期型DT-1に乗っていた

そんなことで懐かしく思ったのか、写真を探した
東大阪市の東花園に住んでいた時の写真だが、近くの恩地川堤防はまだオフロードだった

上画像のDT-1の後部キャリアに、何やら袋包みのようなモノが載っているが今ではあり得ないモノを車載していた

それはタイヤレバー等、パンクの修理道具一式だ

当時の路面状況が想像される懐かしい写真だ

このDT-1は初期型だった為、点火は自動進角ではなかった

故に始動時に油断をしてキックを踏むと「ケッチン」と言われた悪魔がキックを跳ね返す

同時に足も跳ね飛ばされ、そばに木枠やブロックのようなモノがあれば右足のくるぶしや踵は、そのモノに当たって表皮ではなく肉がエグられることもしばしばだった

話が逸れたがYAMAHAに対抗して1年後にSUZUKIから初代ハスラーも発売された

その時のハスラーの印象はDT-1の上をいき、同じオフロードなのに「馬鹿ッパヤ」という感じだった

SUZUKIには失礼だが昔から「後追いメーカー」の印象がある

しかし後追い故、発表するバイクは対抗する既存バイクを凌いでいたように感じていた(あくまで時代の印象)

話を戻して今回、月ヶ瀬に来たハスラーは衣料業界で言う「グランジファッション」に倣ったのか「ヤレ感」満載

だが、このハスラーのライダーの出で立ちはグランジとはファッション性の方向が違う

同ライダーは月ヶ瀬には、たまにお越しで自身もセルペットでいろいろお世話になったHin〇さんだ

Hin〇さんは、どちらかと言うワーカーテイストで、なかなかのお洒落さんだ

だがタイヤが危ない
後輪はセンターの山が減ってきてはいるが、タイヤの谷にヒビ割れが・・・

前輪はもっと危ない
ヒビ割れを通り越して亀裂になっている

自身が言うには説得力を欠くが、ここまでになると前後輪ともにタイヤはカチカチの硬化状態で超危険だ

するとHin〇さんは「タイヤ交換しときます」と、殊勝だった

そして、もう一人のライダーは友人の2Fu〇さん
ブラウンメタのCB750K2でお越しだ

2Fu〇さんとは年齢が近い所為か、何かと価値観や心情的な事で気が合う

バイクもW1やXSも所有され、自身も乗っていた事で情報交換も楽しい話題になる

ただ今回、忠告?

いや!励ましか?

2Fu〇さんから

「最近のブログ、ちょっとネガティブな内容やなぁ」と・・・

たしかに最近のブログネタは老化による物忘れから将来を悲観する内容が多くなっている

自覚はしている

そして2Fu〇さんから「あんまり気にせんほうがエエで!」と・・・

確かに悲観してるだけでは人生の先は、ただ暗くなるだけだ

そんな話で2Fu〇さんとは、ここ月ヶ瀬で別れたが少し元気を頂いた

その元気で気を取り直し、今週は予てより綴っているBeckのブレーキ修理の続報

それはブレーキフルード漏れの原因であるマスターシリンダー交換をどうするかだ

自身で交換作業にチャレンジしようとしたのが前号までに綴った

だが、素人では知識と関係器材でやはりギブアップだ

よって、その対策で某所に行ってきた
ここはいつ来ても、とんでもないクルマばかりが集まっている

まったくの別次元の世界だ

自身のBeckの日本輸入元の旧マルカツ大阪本社

よって、こんなスーパーカーばかりを扱う傍らで、未だに自身のBeckの面倒を快く診ていただいている

今回は、そのマスターシリンダーの交換作業をお願いに上がった

しかし、いつ行っても快く受けて頂いているが・・・

「ズォ~」ではなく背筋が「ゾォ~」とする修理代金にならなければ良いが・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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