2015年11月9日月曜日

『Bike in the sky』#4 ご機嫌ななめなバイク

こんにちは
T‐PADDOCK630のタツミです。

今回は先週、先々週と立て続けに3台のバイクが乗れない状況になりその現状を
記事にします。

まず、1台目がYAMAHA RT‐1
リアリムのスポークの1本がハブ側の根っこで折れ、今その代替のスポーク1本を捜索中。

続いて2代目 CB750K0
せっかく836㏄にボアアップ行い、3000㎞の馴らし運転もほぼ終わり、「これからガンガン
楽しく乗れるぞ!」と思ってた矢先にスピードメーターが壊れました。

こちらはメーターのレストア屋に修理依頼中ですが、メーター内部の歯車のダメージで
作動不可との事。
そして、その代替の歯車が入手困難で「さてどうするか!?」で思案中です。

更に3台目 YAMAHA XS‐1
こちらは、絶好調で走れてたところ、突然マフラーから強烈なアフターファイヤーで
爆発音のような音に周囲の人やクルマをビックリさせる有様でした。
なんとか、ガレージに戻れましたが・・・

とりあえず、RT-1とCB750は後日談としますが、取り急ぎのXS1をなんとかしなければ・・・

さて、その原因を探すわけですが先ず、

①燃焼状態の確認でプラグの焼け具合のチェック 
  キツネ色から、やや白くなり気味で明らかに混合気が薄い症状

②よってキャブレターを分解
  フロート室に細かい錆粉が左右のキャブに少々滞留。
  ここからはお決まりの各ジェット類やキャブ内部の清掃と同時に油面等のチェック。

これで、プラグも交換して一旦、元の走行レベルに直ったのも束の間。
また、どちらのマフラーかに関わらず同様の爆音アフターファイヤー!

そこで、次は点火系を疑いそのチェックにかかる。

このXSは10数年前にレストアを行い、当時点火系を既にフルトラ仕様に変更済み。
しかし、レストア後の走行距離が少ないとは言え、しばらくはお飾り状態で乗車しておりません。
よって、いろんな所に影響が出始めております。

まず、先ほどの「キャブのフロート室に錆粉が滞留」もガスタンク内の錆が原因と思われ
こちらもレストア時にタンク内の錆を除去、そしてタンク内の錆止めコーティング処理済み
にも関わらず経年で、そのコーティングが乾燥による剥離を起こしておりました。
そこからまた新たな錆の発生を招いたのが原因でした。

そういう状況ですので、この際きちっとタンク内を再コーティングしました。

という事で点火系!

③以前のトランジスターを新品の英BOYER製に交換(下記画像)










このフルトラキットはBSA、TRIUMPH用やXS用のツインエンジンに対応しており イグニッション
コイルとセット販売です。

一先ず、トランジスター本体の交換をして、ちゃんと走るかどうか・・・
一応、20㎞弱走るも特に問題なく直った様子。

ところが翌日、「さぁ、乗るぞ!」とエンジン始動させようと試みるも昨日とはうって変って
全くかからず、やっとかかっても、また爆発音のアフターファイヤー!

今度は、はっきりと左エンジン!
「え~!トランジスター新品でなんでやねん!?」「う~ん・・・・」

④「ひょっとしてコイル?」と思い、コイルも交換することに・・・

ところがコイルを変えると更にエンジンの症状は悪化!
「う~ん・・・・」 ただ、頭を抱えて悩むだけ!

「本日はここまで!」と、その時の修理は一旦終了!

翌日にまた修理にかかるもここで、いつもの「スゴ腕バイク屋」に相談。

ここのオヤジさんは私の尊敬する、「技術に関しては直せないバイクはないのでは・・・」
と思えるぐらいすごい方で、からこれ25年以上のお付き合いをさせてもらってる方です。

「ここまで、手を入れた所を逆にもどれ!」と言われ、修理再開!

今度は、ここまでを来た所を逆にチェックをしながら

⑤ ④で変えたコイルを元に戻してエンジン始動。
   ここでは不良は直らず。

⑥ ③で変えたトランジスター本体を元に戻そうと思うも、ちょっと冷静に考え
   「トランジスター交換時は一旦ちゃんと走った」ということから、ここは元に
   戻さず、キャブレターに戻る。

さて、ここでまたキャブのオーバーホールというのは考えにくいと思い
アフターファイヤーの断続的な症状から、ガソリンがちゃんとキャブに適量きているか?
で、キャブがエンジンに取り付けられた状態で油量チェック。

⑦キャブのフロート室内の油面チェック
  左右のフロート室のガソリンを溢さないように、そろそろ取り外す。
  
  すると、「ビンゴ!」
  
  正確な油面の高さのデータはないが、右キャブは「ほぼこの高さだろう」というところ。
  問題は左キャブ。
  目分量で見ても、右キャブの半分の油面の高さ。
  何らかの要因でフロートバルブが作動せず、ガソリンがフロート室に溜まらない
  状況になったと思われる。

⑧フロートのフロートバルブを作動させる爪を調整。
  左右のキャブを組み付け、エンジン始動。

これでメデタシ、メデタシ!となるはずでエンジンはとりあえずかかった。

ところが、左右のマフラーから以前のような爆発音ではないが、まだバラついている。

ちょっとメゲそうになるが・・・

⑨左右のプラグを再度、新品に交換。
 古いプラグから、新品のプラグに替え、燻ってはプラグを外して清掃し
 また取り付けて・・・と数回繰り返している直近で交換したプラグ。

 ここは、「たかがプラグ。されどプラグ!」ということで
 数㎞しか使ってないプラグでも、「手を入れた所に戻れ!」の鉄則。

 最後の砦・・・・交換して・・・エンジン始動!    
 お~! 完璧に蘇った瞬間 (メッチャ気持ちエエ~!) 

まだ、走行テストはしてないが、近くを軽く2㎞ほど走るも全く不安なく快調にはしった。

それ以降は、昨日、今日と雨模様で100㎞程の走行テストはお預け。

ただ、この2日間の始動状態とアイドル状態でも以前とは全くちがうエンジンの調子。

特に朝一番の冷えた状態。
キーをONにし、チョークを引き、アクセルグリップから手を放した状態でキック一発で始動。

少し暖まっている状態でもチョーク引かず、同じくアクセルから手を放した状態で
キック一発で、それも低回転でゆっくりエンジンが回りだす。

そして軽く、アクセルグリップを捻る。
すると、「ドド~ン、ドッ、ドッ、ドッ、ドド~ン!」と完璧なレスポンス。

ここまでで一応、修理完了となるが、本テストの報告は後日改めてさせて頂きます。

結局のところ原因は???となるのですが
一言で申せば、暫く放置しておりました故の複合的な故障だと思います。

以前にも書きましたように特に旧車は、「適度に乗ってあげないとダダをこねる」
この言葉通りの事が起きたように思います。

まだ、あと2台!ダダをこねてすねてるバイクがあります。

トホホ・・・

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