前号までの月ヶ瀬”毒事情”から今回は少し離れ、普通の記事に戻します。
しかし、前号までの毒事情はたいへん好評?で筆者としても心苦しいのですが、
一人のアイドル(アイドルって誰やねん?・・・あの方です)に頼り過ぎては
ブログの方向性が狂ってしまいます。
よって、今号はお口直しということで・・・
先週、3月最後の週末土曜日!
ここまでは毎度の月ヶ瀬事情です。
やはり常連早朝組が先着!
そんな中、筆者は前回のT-PADDOCK630の250ccクラスに絞ったMach 1、NSUに続き今回はRT-1で!
RT-1の月ヶ瀬登場は約半年振りくらいでしょうか!?
やはり定期的に乗ってあげないと駄々をこねられます。
このRT-1の乗り味は、どのバイクにも属さない2ストゆえの面白さがあります。
何が面白いのか!?
それは、とにかく「ジャジャ馬」って表現がピッタシかと思います。
このRT-1は1970年頃の製造年なのですが、先に販売された1968年発売の250㏄ DT-1はアメリカで大成功を収めました。
その勢いで360cc RT-1はアメリカ向け輸出専用として発売されました。
DT-1の開発ベース車は、当時あの”SP忠男”の鈴木忠男さんがトライアル選手権で乗り優勝を果たしたYAMAHA YX26で
その後、日本中のモトクロス場はどこもDT-1だらけとなり、さながらDT-1のワンメイクレースと
見間違う有様になったのは有名なお話です。
DT-1の世界販売も発売初年度でアメリカだけで12000台も売れたようです。
しかし、RT-1は当時の日本の一般道ではDT-1よりパワーがあり過ぎ、一般のライダーには
扱い難いことで販売が伸びませんでした。
今では、けっこうレアバイクとして人気がある?とかない?とか・・・
T-PADDOCK630 RT-1はロサンゼルスからの帰国子女で、その詳細はこちらから。
でも、このRT-1は月ヶ瀬信者の皆さまには今一つ?二つ?で反応は薄く感じます。
左からヘイデンさんこと山田さんと鯰江さん。そして今号では封印された石原さん!
御三方で「RT-1のどこがエエねん!?」と言わんばかりにRT-1の評論中?
そう聞こえるのは筆者の被害妄想か!!
はてさて加齢により耳が遠くなって、そう聞こえるのか!?
そんなヒガミっぽくなったままで昼前にT-PADDOCK630ガレージに戻り整備作業。
今回は以前より気になっておりましたNSUの”お漏らし”箇所(オイル滲み漏れ)の特定。
このNSUは筆者と年齢がほぼほぼ同じで、下(シモ)の方がどうしても緩みがち!
よって、月ヶ瀬お茶屋前のPKには、このNSUのナチュラルマーキング跡があちこちに・・・
その作業のためジャッキでフレームを支えるも不安定ゆえ、昭和35年ぐらい製の吊り荷重250kgチェーンブロックで安全確保!
しかし、この昭和35年製のチェーンブロックで安全が担保できたのかは微妙です!
それでも危ないチェーンブロックを使ってまで整備したかった理由が上の画像のように
スイングアームを外さないと確認し辛いホース接続辺りから滲みだすオイル漏れ箇所の特定なのです。
よって、スイングアームも外すとなるとジャッキアップだけでは、それこそ危ない危ないです。
そして、特定できたかもな!?の箇所にエポキシで一先ずカバー!
画像では少々見づらいですがジャッキとフレーム間に”パンパース”を挟んで漏れが止まったかの確認。
ほんとはパンパースではなくペーパーウエスですが話題が”尿漏れ対策”になってきているので・・・
真面目な話に戻さなければ・・・
そして、オイル漏れ箇所が特定できたかも・・・そこをエポキシで一先ず修復!
せっかくリアタイヤ周りをバラしたので、エポキシが硬化するまでの間にタイヤ交換。
タイヤは1955年辺りのバイクには少々オーバースペックかもな!のDUNLOP TT900!
何故、こんな古いバイクにDUNLOP TT900を履かせるのか!?
それは以前に「HONDAのもてぎコレクションホールのレーサーが全てTT900を履いている」記事を書きましたが
実はT-PADDOCK630のNSUはバンク角がけっこうあり、エンジンもハイスペックに手を入れてることから
峠では、ちょっと爺さんには危なっかしい?コーナーを攻めて走りたいこともあってのことからです。
しかし、欠点はすぐにタイヤの溝が減ってくることです。
(ただし、タイヤのサイドが減るのではなくセンターが減っている爺さん走りが原因)
さて、「今年からのブログは短くします」と申してましたが、また以前のように長くなってます。
そろそろ終わりにします。
次は先日の日曜日の様子です。
当日は前日の雨の影響で月ヶ瀬までの道中はところどころウェット状態。
でありましたが、さほどバイクが汚れるというほどではありませんでした。
月ヶ瀬には信者バイクは5,6台で真冬並みの少なさ!
筆者は先々週からT-PADDOCK630の250ccクラスに絞って出動しておりますが、この日は
真打4台目のCB72(77)で来ました。
このCBの走りはMach 1、NSU、RT-1とは比較にならないブッチギリの速さと気持ち良さを味わえました。
先ず、直線道路では意識もしていないのに巡行速度が気がつけば60mile/hの凡そ100km/h!
そこから、アクセルをグッと捻るとメガホンマフラーからの快音を響かせ速度は一気に
〇〇〇km/hに!
気分は60年代の鈴鹿サーキット!です。
そして月ヶ瀬を早々に引き上げ・・・
月ヶ瀬から信号などが無い農道を抜け、水間手前のワインディングを右に左にバンクさせ
さらに気持ち良く飛ばせる(法定速度内?)高速コーナーを有する針までの田舎道を久々に
人間が持つ”五感”を揺さぶられながら針テラスに到着!
針テラスまでの走りは1960年ホンダワークスのレーサー、高橋国光になった気分!
しかし、今どき高橋国光さんとか鈴木忠男さんとか、60年前のレーサーを挙げられてもピンときませんよね!?
筆者の青春時代のヒーローなので・・・すみません!
と、ひとりではしゃいだ記事になってしまいましたが、
周りからは「爺さん爺さん、たとえが古る過ぎるで~!」と聞こえてきそうな・・・
最後までジジィの捻くれモードが抜けない・・・
やはり、まだ月ヶ瀬の毒が抜けていないのか!?
ではまた!
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