2019年7月4日木曜日

『Bike in the sky』#137 こどもみたいなおっさん達!

こんにちは。

人は大人になると、それも高齢になると「子供返り」するとよく巷では耳にするのですが、
現実にその場面に遭遇することができました。

それは先週の日曜の朝から雨がシトシトそぼ降る梅雨ど真ん中の出来事です。

前日の土曜は午前中が、なんとかの曇り空で「乗れるときにバイクに乗っておこう」といつもの月ヶ瀬から針テラスへ!

その針の様子は・・・
なんとバイクが1台もいない!
こんなことってあるのか・・・って逆に貴重な画像が取れました!

そして明くる日の日曜は冒頭の早朝からしっとりの雨、雨、雨!

やっぱり乗れないと思っているところにFZバカさんから「10時ころに行きます」とラインメールが入りました。

T-PADDOCK630にて溶接作業のご依頼。
何を溶接するのか・・・

実はコンプレッサーのタンク本体と空気圧調整用レギュレターを直結させている根元に亀裂があり、そこを埋めるという作業です。
この画像はT-PADDOCK630にある25Lの小型のコンプレッサーですが購入して既に15年以上は使用しているものです。

しかし浅田氏のコンプレッサーは、まだ5,6年とのこと!
では、なぜ亀裂が入ったのかをお聞きするとガレージの外に置いてあるとのこと!

思わず「そらぁ、あかんで!機械もんは絶対、室内保管やって!」と筆者。
一応、雨露を凌ぐレベルでは屋根等は付けているとのことでしたが結果はアウトです!

すでにお知り合いの方にアーク溶接で穴を埋めてもらったとのことですが逆にドンドン、点の穴から亀裂にと
拡がっていったとの事です。

アーク棒による溶接機はホームセンターで購入したモノを筆者も以前、持っていましたが素人では
特に扱いはなかなか難しいってのが感想です。

そこである程度、素人でも扱える「半自動溶接機」を12.3年前に購入しました。
こいつが今回、出番となったわけですが・・・

しかし、今回はコンプレッサーのタンクですからタンクの肉厚は2mmから厚くても3mmぐらいであろうということで
半自動溶接機であっても電流量を間違うとアーク溶接と同じ逆にタンクに穴を開けてしまうことに・・・

それと亀裂箇所を特定した方が無駄な火をタンクにあてないで済むこともあって、初めて使う特殊兵器の出番。
このスプレーですが左から①疑わしいところの油分を除去する、言わばパーツクリーナーと同じもの
真ん中が、そのあとに当該箇所に吹き付ける半透明の赤い、やや粘度のある②浸透液
これを吹きかけて、5分ほどしばらく放置
そして、やや渇いた赤い浸透液をウエスでふき取り、その後に右の白い乾燥気味の③現象剤を吹き付けて
しばらくすると・・・
画像のように亀裂箇所が浮き上がってきたように特定できるのです。

なかなかの優れものです。

ここまでの一連の作業は・・・

数週間前から月ヶ瀬に来ていない?来れない?・・・そんなお方の仕事です。

そのお方がT-PADDOCK630近所に居てはりまして今回の作業のスペシャリストとしてお呼びしました。

晴れても今は月ヶ瀬に行けない!
ならば雨であれば、もっと引き籠もっているであろうで当日電話をしました。

来て欲しい理由を説明すると・・・
「行く行く、任して・・・」と・・・

はい、月ヶ瀬の信者からすればお久しぶりのBuell乗りの石原さんです。

そして、ここからがタイトルの「こどもみたいなおっさん達」になるわけですが・・・

まず、上述の3つのスプレー缶の所有者であることから扱いは現象の可否に慣れている石原さんは
絶対欠かせない存在。

次に亀裂箇所が特定できて、そこを溶接するのはヘタウマならぬヘタヘタの筆者の出番

それは長年、この半自動溶接機の癖を熟知?していることからなのですが溶接棒(線)の送りと火力にあたる
電流量の加減で対象物に穴を開けないコツ的?なことなのです。

一応を亀裂箇所をカバーはできたつもりでも結果はエアーを充填させても、また小さい穴から空気が漏れ出す始末

何回か繰り返しても、また別の個所から同様に空気漏れ!

そこで石原さんが「ちょっとかして!俺がやってみるわ・・・」で本職(今ではH社の管理職)にお任せすることに・・・

ところが石原さんがやっても、また別のところから・・・

ですが実は穴を埋める前に問題は当方の溶接機にありまして・・・
この溶接機は溶接棒にあたる電線が本体に200㎜径ぐらいのリールに巻かれてセットされています。

その電線の使用頻度が少ないことからリール内の線に錆が回っているのです。

よって、錆のため電線の送りが途切れ溶接途中でパチッと音が出た瞬間、火が飛ばない現象で少々イライラっときます。

筆者も慣れてるとは言えイラっと来るのは事実です。

また筆者の溶接は長い目に火を飛ばす作業よりスポット溶接的な方が多いこともあって、今までは
何とか騙しだましできました。

しかし”昔取った杵柄”の石原さんになると許されざることでした。

であったのですが石原さん「楽しいなぁ、楽しいなぁ・・・」の連発で3人とも蒸し暑いガレージで汗だくになりながら
最後は「エポキシで塞ごか!?」と・・・

しかし、てんこ盛りの溶接の上に被せる量のエポキシは現在、在庫切れ!
で、「これでも止まるんちゃう?」と筆者が出したのが・・・
T-PADDOCK630では古いバイクが多いことから少々のガソリン漏れなどのガスタンクの亀裂は
このFRP補修剤でカバーしてきました。

一先ずダメもとでとなって・・・
ここは浅田氏に「フィニッシュを決めてもらいましょう!」
となって画像のように最後で出番でした。

そして、浅田さんちのクルマに積み込んで終了ですが、ここまでの所要時間が作業だけで約1.5~2時間!
雑談が同じく1~1.5時間
たかだか、ちっちゃなちっちゃな穴一つ塞ぐのに、寄って集って何時間も汗かきながら「もう諦めて新品買ったら・・・」
とか、ヘマに「こどもかっ!?」と言われても「ほっといて・・・」とか
作業は至って真面目なのですが会話が工作の時の様にほんまに小学生レベルの応酬でした。

蒸し暑い中での作業と雑談でしたが、けっこう真面目に仕事の考え方についてなどもあって・・・

たまには、こんな日もあっていいもんだ!

浅田さん、石原さん
お疲れさまでした。

では!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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