2021年4月8日木曜日

『Bike in the sky』#228 またかいな!

 先週の土曜日、またもや警察のお世話に・・・?

その対象車は今年に入って初めて乗り出しましたバイクで、ドイツ車のNSU!

と言いますのも、このNSUは外気温が5℃を下回りますとキャブレター内の混合比がバラつきだし満足に走ることができません。

ましてや零度を下回りますとアイシングを起こしエンジンが「カンカン」と異常な音を出だします。

そんな事情で毎年、3月にならないと満足に走れません。

その3月も土日はけっこう気候が不順で出番がありませんでした。

4月に入りやっと出番が巡って来たのです。

さすがに4月ともなれば早朝の気温も10℃近くになりますのでNSUはすこぶる快調に走ってくれました。

いつもの月ヶ瀬までの奈良市内からの峠道、霧雨のような雨にあたられましたが問題なく月ヶ瀬に到着!

その月ヶ瀬では先週に続いて、またまた珍車?に遭遇!

先週のコレダと同じ所有者の原付バイクですが・・・
1983年発売の50cc SUZUKI 蘭スーパーDX!

この蘭が月ケ瀬に表れた時、先着のライダー諸氏は

「オー、何が来たん? 何、あれ?」と全員が食いつき「蘭」を囲むように集まります。

原チャですから別に目新しいことはないのですが、どこかノスタルジーとでも言いましょうか懐かしさのオーラが出ていました。

とにかく綺麗な状態で40年近く経っているとは思えません。

エンジンの調子もよく、当時のカタログ通り最高時速50km/hはキチっと出ているそうです。
フロントのスクリーンも、ほとんど濁りもなく透明度の高い状態でした。

唯一、前カゴだけが何故か錆びています。

メーター周りも、とにかく綺麗で程度抜群!
この1983年にはSUZUKIは同様の花シリーズで上記の「蘭」よりスマートで小さくした「薔薇」を発売しました。

この時代で花シリーズ車は女性用にとタイヤサイズも8インチとしたことから女性には歓迎されたようです。

話を本題に戻します!!

この後、月ヶ瀬から、これも毎度のルーティンコースの針テラスに向かいます。

その針からの帰りは柳生経由で奈良市内に入り、阪奈道路にて帰路につきますが・・・

阪奈道路は特段、混んでいる様子もなかったので奈良市内を抜けた辺りから非常に気持ち良くNSUは走ってくれました。

その気持ち良さが悪かったのか・・・

阪奈道路、富雄辺りに近い「三碓」交差点では赤信号に引っかかります。

(Wikipedia画像から)

そこで調子に乗ったせいか、私はマナー違反も犯してしまいます。

この交差点は交差点手前からは約20mの左折レーン、直進2レーンの各間に黄色のラインが引かれ車線変更禁止になっております。

しかし、各レーンの巾がやや広いことからバイクの場合「すり抜け」がし易く感じるのです。

で、NSUは黄色ラインを跨がないように真ん中レーンを抜けたつもりで先頭に立った瞬間、信号が青になりました。

NSUは躊躇せず一気に加速をはじめ後続車を見る見る引き離していきます。

バックミラーで確認すると、おおよそ200m以上は差をつけた感じでしたが目を前方に向けたところで・・・

どこからともなく「ウ~~ウ~~」とパトカーのサイレン音が聞こえだしました。

当初はどこで鳴っているのか分からず再びバックミラーに目をやるとくるくる回る赤色灯が目に入りました。

「えっ!パトカー?」と思ったのですがパトカーの姿はミラーには映っていない。

ミラーをよく見ると何やら白いハイエースのような車が赤色灯を回しながら他のクルマを縫うように先頭に出ようとしている。

「まさか!?」

と思いつつ左レーンに移り、速度も60km/hに前ブレーキ操作で減速!

すると、その赤色灯を点した白いバンは右レーンからNSUの右後方5mぐらいの至近距離に近づきマイク超しに

「は~い、そこの〇△Χ※ЖΦΩ、ここは〇△Χ※ЖΦΩできま・・・〇△Χ※ЖΦΩです。」

と何を言ってるのかスピーカーからの声が割れて、さっぱり聞き取れませんでした。

すると、その白バンは右レーンから左ウィンカーを点けNSUの前方の左レーンに入ってきました。

NSUの前方に入るときも「〇△Χ※ЖΦΩで、〇△Χ※ЖΦΩだけ・・〇△Χ※ЖΦΩ・・・」

とまたもや何を言ってるのか聞き取れず!

でも白バンがNSUの前に出たということは「どこかの退避できるところまで誘導して切符を切ろうと思っているのか?」

と嫌な光景が頭を過ぎります。

ここで私の守護神?は「前の白バンと少し間を空けるように速度を落とせ!」と指示?がでます。

すると白バンとNSUの間は開き出し、他のクルマが2台ほど入ってきます。

速度は50km/hから60km/hぐらいで、そのまましばらくすると先の他のクルマたちは今度は右の追い越しレーンに車線を変え、そのまま走り去っていきます。

「さ~て、こっちは、ここはどうしたものか!?」と・・・

「このまま白バンに付いて行って切符を切られるのか!?」と悩むのですが・・・

ここは一か八かゆっくり白バンを抜いてみようと右レーンに車線を移します。

じわじわ左レーンを走る白バンに追いつき、右真横に並び、流し目で運転席の制服姿のお巡りさんを確認します。

するとお巡りさんはこちらに気づき、顔をこちらに向けてきた瞬間・・・

私は目ん玉を前方に移し目を合わさない様にしました。

そして、じわじわと白バンより前に出、安全距離を確認して左レーンに移ります。

しばらくして左に葬儀社が近づいたところで白バンから、またもや・・・

「〇△Χ※ЖΦΩで、〇△Χ※ЖΦΩ、〇△Χ※ЖΦΩください・・・」と聞き取れず!

すると生駒インター出口が目の前に近づいてきました。

先のアナウンスは「生駒インターのレーンに入って止まれ!」と言ったのではと勝手に解釈。

そしてNSUをインターのレーンに入ったすぐの所で停車させました。

「あ~ぁ。いったい何の違反なんや!」

と思いつつ、後ろの白バンがNSUの前方にきました。

そして私は、なぜか観念した境地で・・・

白バンが停車すると・・・

ここで奇跡?が起きます。

この続きは次回で!

では!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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