2021年12月9日木曜日

『Bike in the sky』#263 歳を重ねると先入観は禁物です!

「Mach1 Loss」が続いています。

と、寂しがっててもまだまだT-PADDOCKのバイクは減らさなくてはなりません。

一先ずギャラリー内?のMach1の穴埋めはこいつです。

Ducati MHeなのですが同じイタリアンレッドを纏っていてもMach1のシックな赤とは違い、このギャラリーでは、やや鮮やかさが勝っているようにも感じます。

これで「Mach1 Loss」は凌げるとは思いますが実は、このMHeも手放し対象の筆頭にあります。

それはライディングポジションの問題で一般的に70歳の老人が乗れるポジションではありません。

乗り始めは良いのですが、しばらくすると首や肩や腰が悲鳴を上げ始めます。

よって早期に販売すべくT-PADDOCKのバイクサイトをリ・ニューアル中です。

同時に手を入れないとあかんバイクはまだまだあります。

現在の筆頭は・・・
1955年頃のドイツ製 NSU Sports MAXです。

先週の土曜日には上の画像のように新たに装着しましたペンシル・コンチマフラーでの走行テスト!

ところが毎度の月ヶ瀬詣でに向かう途中、奈良市内に入ったあたりでマフラー辺りから「カラカラ」と異音発生!

即座に道路脇に止め、原因を探るとマフラーをフレームに止める10mmのボルトナットが外れてありません。

「あれだけしっかり留めたのに・・・」と悔やんでも仕方ありませんので非常用の針金で縛りガレージに引き返すことに!

ところが、引き返した連絡を月ヶ瀬早朝組に連絡をしなかったことで、月ヶ瀬では

「え~、爺さん来ぇへんなぁ~」

「またどっかで故障して止まってんちゃうかぁ~」

「いや、齢で気ィ失のうてこけてるんちゃうかぁ~」などなど・・・

そして、いくら待っても来ないことから早朝組の帰りは柳生回りと水間回りで爺ジィ捜索活動になったとか!?

ウソみたいな話で笑えますが笑ってはいけません!

ウソでもありがたいことです。

話しを戻して・・・

とにかく、このNSUは単気筒ゆえの振動が凄いのですが排圧も独特の振動を発します。

ひとつには、NSUのエンジンに起因するとも言われております。
これがNSUのMAX系エンジンの左サイドの断面図です。(LAWRENCE WebSiteから)

一般的にはOHCであれば、この断面にはチェーンかベルトが出てきます。

ところが、NSUは蒸気機関車で視るクランク状のシャフトが3枚、チェーンなどの代わりに配置されております。

もう少し詳しく展開すると・・・
66,7年前に何とも凄いメカニズムを有していたのでしょう!?(LAWRENCE WebSiteから)

そこには当時、NSU社がレース活動でトップクラスの企業であったことからも頷けます。

と、まぁ~こんな逸話に私は喰いつきNSUに魅せられた!のかもです。

Mach1が嫁いだ?東京のFu〇さんのお言葉「NSU一台あるだけで凄いですよ!」がさらに私の背中を後押しされているように思います。

再度、話しを戻して

で、そのNSUのマフラー取付修復は「ロックタイト青」をボルトに塗付して完了!

そして明くる日の日曜日、NSUは月ヶ瀬まで何事もなく辿り着きました。

その月ヶ瀬では・・・
月ケ瀬の元ルーキー、今や月ヶ瀬の「カスタムバイク職人」いや「カスタムバイクビルダー」とでも表現しましょうか!?

Idoちゃんがまたもや新作の「ローダウンカブ」でやってきました。

前後のサス・スプリングをカットして拡縮ストロークは5mmほどしかない超シャコタンバイク!

前後のタイヤもネットで探し「よう見つけたなぁ~」と台湾製のホワイトリボンタイヤをチョイス!

それもあるのですが私がIdoちゃんのセンスを感じたのはレッグシールドと言われる車体中央の風防上部左右を“なで肩”にカットして丸みを与えたことにありました。

これで前からの見え方が一気に「チャーミング?」って死語ですが可愛く見えます。
月ケ瀬早朝組が集まる中、私は試乗をさせてもらいました。

わずか2,30mぐらいの走行でしたがガチガチの固さで可愛さは全くの露ほども感じませんでした。

でも楽しいと思わせるバイクであるのは確か、かもです。

そのショック絡みでいわゆるサスペンションですが、前日の土曜日にはT-PADDOCKにショック交換のお客様がご来店。
オーナーのOka〇さんの画像からです。

バイクは今夏に当T-PADDOCKで不動状態から14,5年振りに復活させて頂きましたYAMAHAのセローです。

今回はリアサスからオイルが漏れ出したと言うことで、そのサス交換です。

この2、30年で乗り物のパーツ類はギュッと一か所に集められるように集約されており分解清掃を必要としない?

と思いたくなるような造りになっているように感じます。

このセローも例外ではなく以前、シート下のエアクリ周りをバラす時も難儀をしたのを覚えております。

よって今回もシート下のサスペンションを取り換えるのは嫌な予感がしていたのですが杞憂に終わりました。

それは私が悪くなったサスペンションを外すため上述のシート下のエアクリパーツをバラそうと四苦八苦し出した時、Oka〇さんがネットでサス交換の方法を検索!

それによるとリアタイヤを外すまでは普通ですがシート下回りは、一切バラすことなくサスの上下のボルトを外せばどこにも干渉せず簡単に交換できるというものでした。

「今の乗り物は整備性が悪い!」

そう思い込んでる私は不毛な考えしか持ち得ない年寄りになり始めている事に気が付かされます。

今さらですが・・・トホホ!

そして交換作業に入ります。
(Oka〇さんの画像から)
新旧のサスですが左の赤い方が新品のサスです。

このセローのサスの純正は既に廃番とのことで、今回はいわゆる外品を使用します。

見た目は純正より純正らしいところが今時観を感じます。

あとは乗ってみないと何とも言えないでしょう!?

そして、「交換も終わって・・・」と思ったところに・・・

「すんませ~ん、ベスパのプラグキャップ交換して欲しいんですけど・・・」と、飛び入りのお客様!

プラグキャップ交換は放ったらかして、そのお客さんと先のOka〇さんと私で、なぜか高尚なビジネス談議になってしまいました。

これはこれで私的には、なかなか楽しい時間を過ごすことができました。

こういったこともT-PADDOCKの「売り」でもあるのですが・・・

ではまた!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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