2022年2月17日木曜日

『Bike in the sky』#272 「ナナハン、ロス」と勘違い

「ナナハン ロスだ!」

先週、CB750の嫁入り先が確定し今週の月曜には配送業者が引取りにきた

来るなり業者のドライバーは

「わ~!?このCBですか?」

「これってK4とかK6とかいうやつ・・・ですか?」と、イラッとする質問をしてくる

「いや!ゼロ!」

とだけ伝えると

「え~~!ゼロ~ですか!?こんな渋い色のナナハン初めて見たんでてっきり後期かと思いましたわ!」

その「渋い色のナ・ナ・ハ・ン!」

ここだけを切り取って聞くと、この業者は「エエ人やん!」に思えた

と、なるわけだが・・・
なんと、CB750を積むトラックは・・・

「なんで軽トラやねん!?」と、またイラっとする!

「キング・オブ・ザ・バイクやぞ!」と意味不明な年甲斐もなく、心根はボヤキも・・・
いよいよ、マジでお別れだ!

ここから埼玉方面に嫁ぐわけだが道中、雨の予報が入っている

よってCBのメーター周りやヘッドライト、両グリップのスイッチ類、ウィンカー、テールランプと外部電装系には固めのナイロン袋を被せて防雨対策までしてやった

このCBへの思いは先週のブログにもあげたが高校時代の青春のバックグランドにいた自身の思い出とCBを手に入れてからの手塩にかけた日々の思い出!

数え上げたらキリがない

先月にはDucati Mheも旅立ったが、その思いは比較にならない

このCBがガレージから消えてしまったことは物質的な喪失感より

ハートが・・・ハートが・・・痛いのだ!

そんな思いの最中で買手の方からメールが届いた

それはCB750本体より先にノーマルパーツと合わせて、このCB750のクセなどに合わせた取扱マニュアルを送らせてもらっていた

そのマニュアルを読まれて

「メンテマニュアルや整備記録など、CBへの愛情をひしひしと感じております」

という返信をわざわざ頂いた

これをみて「あ~、この人やったらCBを任せても大切にしてくれるやろ」と!

少し気分は楽になった

その「大切」で、先週の月ヶ瀬には
1981年、イタリアのベスパを踏襲したデザインのスズキ・ジェンマがきた

なんとエレクトリック・スターターがついている

画期的だ!

さらに他社の無段変速とは異なりパワーシフトを持った3速オートマ機構なのだ

画期的だ!

さらに専用オプションもなかなかいい!
こんな製作に手間のかかるフロントスクリーンが当時、原チャにあったとは・・・

画期的だ!

しかし、こんなところでは手を抜いているのか
フロントのホイルは4本ではなく3本のボルトで軽量化を図っている

画期的だ!

なんかSUZUKIらしい

また前日、土曜日の月ヶ瀬には
これは「大切?」にしていない・・・のか・・・いや逆に「大切?」にし過ぎたのか

画期的だ!

マフラーも
大切に耐熱フィルム?で保護しているのか!?

画期的だ!

グリップも
今時のゴム製ではなくガムテープ?なのか!?

画期的だ!

驚いたのは
メーターのレンズが割れている

しかし、針は動くらしいが正確性は不明だ

画期的だ!

そろそろ全容は
錆サビのリア・ショックと角カクのリア・ウィンカー

画期的だ!

そしてドイツのNSUを参考にしたスイングアームと・・・
プレス機を使って造られたパーツで組まれた当時の高性能ビジネスバイク

画期的だ!

1950年代のHONDA CD125

このバイクから僅か10年ほどでCB750が発売されるわけだが、この時代のテクノロジー進化は現在、世界の自動車会社のクルマがEVに一斉にシフトしていく様と変わらない

それは4気筒、4キャブ、4本マフラー、ディスクブレーキ、ハイグリップタイヤ、そしてフレームなどなど・・・

これらのディティールや構成全てが長きに渡りバイクのスタンダードと化していったからである

だが、もう手離してしまった

しかし、ガレージにはまだ高校時代の思い出が残るバイクがある

当時、CB750は手が届くレベルではなかった

しかし、ほぼ同時にはYAMAHAから発売されたDT-1にはCB750と同じように感動した記憶がある 
当時、高校2年頃だったと思うがガソリンスタンドでアルバイトをしまくり新車のDT-1をツレと、もう一人のツレはAT-1を一緒に買ってあちこちに行った思い出がある

同時にオフロードレース場もDT-1やAT-1で「ワンメイクレースか!?」と見間違うほど人気を博していた

RT-1は輸出用でDT-1の250ccを351㏄にしたものだったがDT-1は当時としては「即オフロードレースに参戦できる」を謳いに爆発的にヒットした

反面、RT-1は当時としてはパワーがあり過ぎることから販売的には爆発的とはならなかった

そんな思い出の中で同じ先週の土曜日に乗り出したYAMAHA RT-1

当面はこのRT-1に「ナナハン・ロス」の穴埋めとして慰めてもらおうと思う

そう思っていると、RT-1を乗り出した当日の月ヶ瀬

「ナナハン・ロス」を慰めようと月ヶ瀬信者はオフロードバイクで集まってくれた?
Asa〇師匠のオフ車?

そして
Iku〇先生の足が地面につかない600のオフ車?

続いて
Yag〇さんは長年ガレージで眠っていたXLRを目覚めさせた250のオフ車で

さらに
Shim〇さんのオフ車

合わせて5台のオフ車?

きっとRT-1に合わせて集まってくれた?と思っている!

これは感謝しかない!

だが、たぶん大きな勘違いだろう・・・
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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