2022年5月26日木曜日

『Bike in the sky』#286 つまづいたって・・・

「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」

詩人の相田みつをさんの有名な詩だ

これを目にしたのは会社経営をしていた頃だったか、バブル景気真っ只中の時

その時は「なるほど・・・」と思っていたのだが景気が傾いた2000年頃になると

「なるほど・・・」と感心している場合ではない事態に会社が巻き込まれていく

そこからは、なんとか乗り切って会社は再生することはできた

再生当時、この相田さんの詩が頭を過ぎることはなかったが改めて最近、雑誌で見かけた

その時は「つまづいたっていいじゃないか・・・」に対して

「バイクに乗っていて、もしつまづいたらシャレにならんがな」

そんな思いの方が脳ミソを支配していた

しかし現在の自身は毎々記してる通り頭の中のCPUが誤作動で言動がおかしい

よって頭の誤作動でバイクでつまづく前に乗り物の日頃の整備点検は以前より増して必須課題業務になっている

その整備点検では整備前であろう珍しいバイクが月ケ瀬にやってきた

1968年発売のHONDAベンリイ CL125 

月ヶ瀬の若手、Idちゃんが最近入手したCLだが、まだ整備が完全でないようだ

当時、ホンダのバイクはCB250エクスポートを皮切りに1970年のEXPOに合わせたカラーリングを小排気量から上は450までラインナップとして揃えていた

ここから日本のバイクがビジネスバイクっぽいカラーリングから”色“がしっかりと入りだしていく

しかし自身はEXPOカラーより地味な色合いのグレーイッシュな方がいい
1964年のドクロタンクで有名なCB92の後継車、ベンリイCB125のような

そして1967年、輸出用にフレームを派手にした
ベンリイCL125Aが出る

こんな昔話をしていたら後日、Idちゃんから連絡がきた

「オークションでCL125が出てます。いっときましょ!」と・・・

そう言えば「EXPOカラーより前のCLやったら欲しいなぁ」とIdちゃんに話していた

迂闊なことは言えない

せっかく探してくれたのに無下に断ることもできず・・・

しかし、よく考えたらCL77を手放したばかりで、ここで軽量級と言えども同じCLを買ってどうすんねん

一先ず間をおいたがオークションのCL125は45万からのスタート

なんとも値段にビックリである

やはり今、というよりここ数年の旧車価格はおかしい

しばらくは高値が続くだろう

自身はせっかく所有台数を減らしてきたので今あるバイクやクルマのメンテをしっかり行い末長く乗れるよう心掛けたい

というところか!

そのメンテ第一弾
T-PADDOCK630のリトルコブラことSuper Sports EC22

こやつのオイルチェンジだ

オイルチェンジはサンデーメカニックにとってはメンテの一種に数えられるが、これも楽しい作業の一つかもだ

今回はちょっと違うオイルをチョイスしてみた
バイク用の10W-40をチョイスした

バイクにクルマ用のオイルを使うのは基本、ご法度だがクルマにバイク用のオイルはけっこう高性能オイルを使えることもあってなかなかの選択だ

そしてメンテ第二弾
Beckのヒーター用ダクトのメンテ

Beckのエンジン周りはリアフードを開けるとエンジンむき出しのため整備はし易いのだが、このヒーターダクトは、よりによって手が入り辛い奥まったところにある
なんとか手を入れて外したら・・・

「えッ!FRP床にクラックが・・・」

ダクトに隠れてまったく気が付いていない

昨年、事故に見舞われた時ではなさそうだが表側にも僅かな剥離がある

一先ず応急処置をするが、どこまで手を加えるか悩みどころである

そしてコレクションホールのバイクにKLシェルパも交えてみた
ホールは6台になって意外とちょうどいいィ

もう、この台数で十分じゃねぇ~

と、それなりに満足していたところで先日、XSの後日談が飛び込んできた

XS本体も届き名義変更も済まされ早速、梅雨の合い間を縫ってXSに乗られたようだ

乗られた感想は原文をそのまま紹介しよう

「初乗りの感想は手の痺れが思った以上にひどい!」

「けれどたまらなく最高!」

「でした。」

と、短いインプレッションだがXSから感じる感動をそのまま言い表している

この方だったらXSも幸せに暮らせるだろう

「しびれたっていいじゃないか ぺけえすだもの」

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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