昨日から日本全土は10年ぶりと言われる最強寒波に覆われている
この予報は先週から流されていた
よって、とてもじゃないがその先週の土日はバイクなんぞには乗ってられやしない
そこで最近の月ヶ瀬詣での定番になりつつあるBeckで月ヶ瀬に行ったのだが・・・
Beckは夏場で乗るより断然、冬場の方が防寒対策さえ怠らなければ快適なのだ
ところが当日は結果的には快適ではなかった
それは朝の9時前にT-PADDOCK630ガレージを出発し、阪奈道路を経て間もなく奈良市内というところで一台の軽4輪が左車線からBeckの前に割り込もうとしてきた
それも、いきなりの強引な割り込みだったのでホーンを鳴らしっぱなしの警告的に数秒鳴らし続けたが平然と割り込んできた
お陰で、その強引な軽四との車間は1m少々になり、やや急ブレーキを余儀なくされた
その後、その軽四は更に前の数台のクルマをジグザク状態で左に右にレーンを変え消えていった
最近、テレビの報道でもよく見かける危険運転の輩(やから)が現実に目の前に現れたのには少々、時代の世知辛さを感じずにはいられなかった
同時にせっかくの休日の朝が嫌な気分になってしまったことも・・・
だが事件?は、このあとに起きたのだ
バカな軽四から離れ、いつもの般若寺セブンでコーヒーブレイクしようと15分少々でセブンに着いた
そしてパーキングに入ろうとした間際でタコメーターを見ると針が動いていない
「うん?」と思ったが一先ずコーヒーを飲みながらメーター裏周りの各電線端子の接触が悪いのかとゴソゴソ触ってみたが針は動かない
「さ~て・・・このまま月ヶ瀬に向かう?」
「いや、引き返して修理する?」
と自問自答をしているとタコメーターの針がピョンと動きだした
そして「一先ず行けそう・・・」で月ヶ瀬に向かった
そしてそして月ヶ瀬お茶屋手前のクネクネ峠道を下り切ったT字路になる手前で右ウィンカーを操作した時・・・
「うん?」
ウィンカーの点滅を示すインジケーターランプが点いていない
「今度はウィンカーが逝かれたのか」
と思いつつお茶屋に着いた
この寒空でも毎度の月ヶ瀬信者は来ていた
そして着くなり先着の月ヶ瀬メンバーに、その旨を話すと・・・
「あーや、こーや!」と・・・
いろいろダメ出しをして頂く
で、更に皆に各部のチェックを手伝ってもらって・・・
1,タコメーターが作動しない
2,ウィンカーが点滅しない
3,ブレーキランプも点灯していない
4,ホーンも鳴らない
と言うことから「ヒューズ飛んだんちゃう?」と皆の顔には半ば笑みを浮かべながら「人の不幸は蜜の味」を地で行く点検の一幕だった
と、自身も苦笑いしたが笑っている場合ではない
ヒューズボックスの在り処を見つけなければならない
ところが皆にも手伝ってもらう?が・・・
ヒューズボックスは見つからなかった
いや見つけられなかった
いや寒いし本気で見つける気がなかった
いずれにせよ見つからないので、帰りはキープレフトで速度も法令順守
信号待ち等の停車時は停車寸前でハザードランプを随時使い、停車した時点でハザードを切る
その繰り返しで帰った
さらにウィンカーを必要としない極力、直線道路経由で無事にガレージに戻った
そしてランチも終わったところで気を入れ直し、ヒューズボックスを探すが、なかなか見つけられない
その内、「Beckってヒューズボックスないのか」と、ド素人ような疑問まで抱く
思わず「そんなアホな」と呟いていたが、よくよくしっかり昔にBeckのスイッチ類のカスタムをした時の事を思い出していた
そのカスタムとは
超めんどくさかったが当初の各スイッチ類は3段プル式のスイッチが一つか二つとホーンはステアリング中央のプッシュタイプなどで全く味気ないものだった
ここはポルシェ550のオリジナルがどんな仕様か、まったく気にせず自分色の複雑な仕様に今から25~30年近く前に丸一日を要し配線も接続もひき直し、スイッチ類も換えて上の画像のようにレイアウトを変えた
その時、たしかヒューズボックスがあって、その内のヒューズが変な別ものがあり交換したことを思い出した
そしてハンドル周りの裏側を大捜索で、やっと見つけた
配線の裏側に隠れていてパッと探すぐらいでは見つけられない場所にあった
さっそく切れているヒューズを外して見ると・・・
ちょっと確認しづらいが画像はヒューズを斜め上から見たところでヒューズ管の両端金属部分の側面に「10」と数字が刻まれている
いわゆる10Aのヒューズだが日本のヒューズでは両端側面には無くガラス管と同面金属部分に刻印されている
このヒューズはUSA製?の「$#&%\」という読めないメーカーのモノだった
ということは、このBeckは35年前に新車で購入したが35年前のまま今日まで耐えていたことになる
よくぞ生きていたとビックリするが、そもそもヒューズの切れた原因を探さなければ、また切れることになる
思い当たるのは当日の軽四が割り込んできた時、警告でホーンを長めに鳴らし続けたことが電流に負荷が乗ってヒューズを切ったのではと推測している
ただ、そんな理屈が電気理論として正しいかどうかは浅学の自身は何とも言えない
まぁそれは良しとしてBeckの電気類は復活したがヒューズ交換の為に運転席の裏側に潜るには頭を逆さ向けにして奥まで潜らなければ作業はできない
お陰で作業が終わった時は血が頭に昇って少々クラクラ気味で気持ち悪くなるが、スイッチ類のカスタムを35年前に丸一日かけてとは、よくやったものだ
今では歳の事もあるが絶対やりたくない作業だ
今回は軽四のドライバーを威嚇するほどにホーンを鳴らし続けた大人げない所作にBeckの守護神が自身に忠告されたのだとしておく
そしてガラッと変わって晴れやかな話題として、明くる日の日曜日はT-PADDOCK630三重支局長の長男、自身の孫にあたるタイチが阪奈道路近くの「ライダースパーク」で今年初戦のレースに出走した
排気量も65ccに上がっていたが、走行中の排気音は65ccとは思えない、なかなかのレーシーな2スト音で見ている方がドキドキさせられた
レースはヒート3の三戦を走り、その総合得点で勝敗が決まる
そのレースの一コマで
逆ハンを切りながらジャンプする孫のタイチ(大会のカメラマンの画像を借用)
果敢にバンクのついたコーナーを疾走する孫(大会のカメラマンの画像を借用)
それを応援する三重支局長
孫のバイクは
65ccだがフルチューンをかけられたレース専用車
チャンバーもレーシングチャンバー
音と速度を確認していたが125㏄と見間違う迫力と速さだった
その孫のタイチは
あどけなさも残る、まだ小学2年生だが3年生の先輩を抑えてヒート1ではトップでゴール
2戦目のヒート2では惜しくも2位
このまま3戦目も同レベルでゴールすれば優勝も目前だったのだが、ヒート3では大転倒で一時は最下位まで落ちたが、そこから怒涛の追い上げで7位?だったか・・・
結局は
総合2位でレースを終えた
2023年幕開けの初レースで2位とは幸先のいいスタートを切ったと思うが、これから大きくなるにつれて危険度も大きくなる
とにかく大きなケガをせず無事に過ごしてくれたらと願うばかりだが・・・
そして当日は
今年の始めにオフシーズンの冬場は乗れないNSUのガスタンクを三重支局に出していたが孫のレースで阪奈に来たことから修理をして、ついでに持って来てくれた
仕上りを「綺麗に仕上げた見た目より絶対、漏れないようにして欲しい」と依頼した
仕上りは全然問題ないレベルだ
画像のこの箇所は東大阪の職人さんの溶接でも何度もガス漏れが起きるぐらい難しい溶接になるらしい
さてH●Cの方が以前、支局長の技術を見て「このフレーム、誰が溶接した?」とビックリされたようにNSUのタンクにも活かせられたのか・・・結果が楽しみだ
だが、もう一か所
側面に微妙な漏れが生じるところはタンクの厚みが2mmあるかないかということで微妙と聞いている
だが見た目は東大阪の溶接屋より格段にキレイに仕上がっている
どちらにしてもプロの職人技には感服するが、自身のバイク屋ごっこレベルでは到底比較の対象にもならない
今のT-PADDOCK630のお遊び作業は
いまだにセルペットに掛かりッ切りだ
走行テストで不調の原因は「キャブレターの油面位置だ」と、当ブログの2週連続で記している
だが、油面位置の特定にあと0コンマ何ミリ単位の詰めで苦戦中である
それ以外に先週、T-PADDOCK630に遊びにきた「近所のおっちゃん」になりつつあるIsh〇さんがガソリン漏れの箇所を見つけてくれた
それは非常にタイムリーで嬉しかったのだが、その原因の方が大いに問題なのである
それはガソリンタンクのコックのOFFが効いてないのである
なので上画像のようにタンクを外してコックをバラさなければならない
バラシてみたがレバーが抜けるぐらいで、あとは一体物だ
一先ず開けてみたが中からシールテープが巻かれた残骸とゴミが出てきた
見るなり「そらぁ漏るわな」
問題はシールテープに代わる漏れを止める何かを見つけなければならない
「う~ん・・・」
まだまだセルペットの快調な走りを堪能できるには時間がかかりそうだ
T-PADDOCK630 T/Tatsumi