しかし先々週の週末からは二週間近くもバイクには乗っていない
歳のせいでバイクの乗り方も忘れそうだが寒波の中でバイクを走らそうとは思わない
とは言え全くバイクに乗っていないかと言うと、そうでもない
それは昨年からのSUZUKIのセルペットM30の調子が悪いお陰で試走の繰り返しを行っている
よって、この「Bike in the sky」のブログネタも、ここ数週間はセルペットネタで面白味に欠ける
それを承知で今回もセルペットネタだが、今回でファイナルとする
ファイナルと言うことは「治ったのか?」と問われそうだが・・・
先々週からセルペットの調子が悪い原因をキャブ内の油面に絞ってセッティングを進めてきた
前回ではフロート調整で油面の高さを決めるフロートと一体化した調整用ピンをコンマ何mmで拡げると記述していた
そのピン調整の作業だけでエンジンを車体から「下ろしては組んで」を数回、繰返してきた
それが昨日「下ろしては組んで」「組んでは、またテスト走行」をして・・・
その結果が昨日の2回目テスト走行で、100%満足とは言えないが、ほぼほぼ良しという走りを得た(通算にすると他の作業も含めエンジン下しを10回は繰り返した)
1速からアクセルを開け回転が上がったところで2速に入れ、同じく回転が上がり排気音が「ギュ~ン」と高くなった辺りでトップの3速入れると「ギュ~~~ン・・・」と更に排気音が甲高くなり車速はグングン伸びていく
少々、調子に乗り過ぎたが速度計は一気に60km/h
そこから更にアクセルを開けてセルペットのカタログ値、65km/hの最高速に到達した時点でアクセルを戻した
雰囲気では、まだ伸びそうだったが、ここでエンジンを壊しては本末転倒
てな結果で、一先ずセッティングはオッケーとした次第だ
ただ1速、2速でのアクセルを今時のバイクのように一気に開けると若干、被り気味なのか燃料が追いついていないのか、という症状になり、ゆっくり開けていくと解消される
ということで90~95%は仕上がったとしておく
と言うのも、キャブ調整のキャブは上の画像のようにフレームの中にあり、ちょっとセッティングだけであってもエンジンを下ろさなくてはならないこれほど整備性の悪いバイクは初めてだ
たぶんSUZUKIは整備性よりデザインの見た目を優先したと思われる
キャブをフレーム内に隠すことによって見た目の外観は非常にスッキリしておりヨーロッパのモペットを彷彿とさせるスッキリ感は今の時代でも通用するスタイルだ
まぁこのまま調子を崩さず普段の足として元気に走ってくれれば良いのだが・・・
そんな普段の足では、もう1台
イタリアのVespa Car P50がT-PADDOCK630にあるこのP50は、ずっと快調に走っていたのだが昨年末よりセルペットの病気が感染したのか、しばらく走ると吹けなくなる症状が出始めていた
いろいろ調べてみたが原因は、なかなか特定できなかった
ただセルペットの件もあったので同様に探っていくと燃料がキャブにキチっと流れていないか、もしくはキャブが二次空気を吸っているか、に絞れた
で、一先ずキャブの取付をやり直す
インシュレーターに若干の緩みがあったのでシール剤を塗布し当該箇所を締め直し結果、すんなりエンジンはかかるが症状は、あまり改善されたとは言えない
すると
キャップにゲージを取り付けた自作物だが5目盛(5L)一番下の1目盛辺りまでしか燃料は入っていなかったと言うことは残り1Lちょいぐらいではキャブまで燃料が流れにくいのか
今まで燃料がここまで少なくなって走ったことはなかった
よって、燃料を3Lほど足しセルペットに続いて、このP50もテスト走行となる
一応、以前のように元気を回復したが・・・
ただ何かスッキリ感がない
今年の冬場は例年にない冷え込みのせいか、今一つ走りにパンチを感じないのだ
たぶん外気が薄くなっているせいであろうと、ガレージ内で対策品がないか物色中・・・
「オッ、忘れてた・・・」なるものを見つけた
中華製のオーバーサイズのレーシングキャブだサイズは
24mmと既存より4mmほど大径ジッと見ていると「なんか取り付けられそう・・・」と、思えてくるのも不思議な感覚だ
もう少し暖かくなればチャレンジしてみよう
ただ以前はインテーク・マニーホールドが合わなかったことを思い出したが・・・
そして次のガレージライフの一コマは
最近、大活躍のBeckのオイル交換だ交換時期は走行3,000kmだが今時のクルマでは10,000kmぐらいが普通と聞く
であってもBeckは今や旧車の扱い
またT-PADDOCK630の乗り物は単なる移動手段としての道具ではなく生き物として扱っている
よって、しっかり愛情をもって付き合っているつもりだ
そしてBeckのオイル交換は普通のクルマのようにはいかない
車高が、いや地上高、いわゆる床下と地面のクリアランスが極度に狭いのだ
同時にセンターマフラーがゆえにジャッキが後方中央から使えないのでドレンプラグが容易に外せない
それでも上の画像のように、狭い所に寝板を使って潜り込みドレンを外しオイルを抜いた
またオイルが抜け切れる間に別の作業をする
それは35年の長期にわたりBeckを長年乗ってきたが最近、左のタペットカバーから若干のオイルの滲み漏れが発生していた
この際、オイル漏れは止めておくのが当然の作業だ画像のカバーは簡単に外れ、まるでバイクの整備をしているようにも思えるほどBeckの整備性は良い
カバーを外した画像は撮り忘れたが開けると4つのバルブが顔を出す
一瞬、「タペット調整できるやん!」と思ってバルブ上部のロッカーアーム端をつまんでコツコツ音を探ろうとした
ところがエンジンは停車時、自然にOFFにしているのでバルブの開閉はバラバラに止まっている
よって全てのバルブのタペットクリアランスが同時に計れるわけではない
結局、4つのうちクリアランスがフリー状態なのは一つだけだったので・・・
今は、「さほどタペット音が気になることもないので次回にしよう」と蓋をした
なんか医者モンのドラマでよく目にする怪しい医者が患部を黙認し開腹した腹部を閉じてしまうシーンのような面持ちだった
なんか段々と横着になっている自身が見えてくる
先述の「単なる移動手段としての道具ではなく生き物として扱っている」と、殊勝な様子で書いてはいるが・・・
「どの口が言うとんねん!」と、聞こえてきそうだ
T-PADDOCK630 T/Tatsumi
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