2023年2月9日木曜日

『Bike in the sky』#323 めんどくさい話し、Part・・・?うん?

先週の日曜

少し早いが「バイクシーズンの到来」を思わせる気候だった

そうなると正直なもので月ヶ瀬には早朝から常連の月ヶ瀬信者が乗り出してくる

まるで、ひと月ほど早い「啓蟄」を想起させてくれる

「月ケ瀬信者は虫か!?」

と言うより・・・
日向ぼっこを楽しむ老人の集いのように常に陽だまりに屯(たむろ)するのが今時の月ヶ瀬信者だ

とか言う自身も、その一人だが・・・

当日は
T-PADDOCK630に残る唯一の重量級バイク、Kawasaki W1Sでやってきた

久しぶりに東大阪から奈良市内、そこから柳生までをW1の重たさを感じることなく軽快に気持ち良く走れた

柳生から先は気温もグッと下がっているのを感じる、と同時に路面の一部も凍結しているようにも見えることから慎重に走る

そして月ヶ瀬に到着すると、毎度の信者さん達との楽しい会話が聴ける

たぶん、月ヶ瀬詣でに執心するのも、その会話があってこそなのだろう

また別の角度ではバイクに関する知識?もしくはネタ?と言えるようなことも充填できる

その日のお勉強ネタでは
自身のW1と並んだYAMAHA SRX600のMr.ライアンとバイク談議を楽しむことができた

このSRXは今から30年前ぐらいだろうか、自身が仕事で現役の時、中部方面の得意先だった店舗のご主人が地元では無類のバイク好きで、このSRXを乗られていた

そして地元では、ちょっと知られた「峠最速のSRX乗り」としても有名だった

その訪問の折、仕事の話しをそっちのけでバイク談議で花が咲いた訳だが、聞いている内に

「この人、半端ない峠族なのか・・・」と思ったことがあった

その中で一番びっくりしたのは

「峠でバトルして勝てるのは如何にコーナーから抜ける時に速度を上げられるかがポイント」と仰ってた

さらに話には続きがあって

「峠のコーナーから抜け出る時、ちょっと焦ってコーナーを抜け出すタイミングが早い時にアクセルをグワッと開けると車体が、まだ寝ている状態でフロントが浮きよる」

「これが堪らないほど気持ちエエのよ!」と仰っていた

よくレース界では今でも見たりするが、一般の素人ライダーが、そうそう簡単にできることではない

自身は当時、SRXは知っていたがSRXのポテンシャルまでは知らなかった

だが、現地でSRXを目の前にして武勇伝を聞かされると、やはり興味は沸いた

それから年齢と共に月日が流れるが自身は更に古いバイクに傾注していきSRXの存在は影を潜めていた

それが数年前に、この月ヶ瀬でMr.ライアンと出会ったのが、このSRXが縁だった

SRXは知らなかった訳でもないが今から、よくよく考えてみると自身のW1と真水の排気量では、さほど差がないとMr.ライアンとの会話で改めて認識した

W1の排気量は真水で624㏄だがSRXは608㏄と、わずか16㏄で大差ない

だが車重となるとW1が220kgに対してSRXは約170kgと50kgほど軽く羨ましい

パワーウェイト比ではW1が4.15kg/psでSRXは4.05kg/psと拮抗している

ただMr.ライアンのSRXはボアアップを始め、いろいろと手を加えられているようで走行性能は数値以上、明らかにW1の上をいくのだろう

想像するだけで機敏に走れることが窺える

そんなことから自身は今でもSRXは欲しい対象にはある

しかし逆にMr.ライアンは
W1に「ちょっと跨っていいですか」と・・・

で、いろいろ質問も頂いたのだが印象的なのは

「クラッチレバー、重っ!」だった

それ以上の感想は聞かなかったが、W1を欲しいとは思えなかっただろう

欲しい乗り物談議では前日の土曜日、またもや・・・
Miy〇さんの長江(ちょうこう)が来ていた

当日は晴れてはいたが、明くる日の日曜と違いグッと冷えた朝で長江のスペアタイヤには
出かけは雪が積もっていたらしく、月ヶ瀬に着いた時には「なごり雪?」になっていた

そして長江について月ヶ瀬教の教祖様とオーナーのMiy〇さんとで各部位について話し出すと
Miy〇さんから「長江は定期的にエンジンオイルを補充してあげんとあきませんねん」と仰る

そこで何気にエンジン内のオイルをゲージで確認されると、なんとゲージのE(エンプティ)ギリギリ

同席の3人とも「え~、あかんやん!」と笑いがでる

するとMiy〇さんは上の画像のようにサイドカーのトランクからオイルの簡易?給油キットを取り出し、まぁ楽しそうにオイルをエンジンに注いでいる

しかし、Miy〇さんいわく「長江の取説には『100km毎にオイルを補充せよ』って書いてましたわ」と笑顔満面だ

たしかに100kmだと言われたと思うが、どちらにしても短い距離で常に点検とは、さすが かの時代の中国製だ

だが話の最中で教祖様は自身に

「タツミさん、手間掛かるバイク好きですやん!」

「長江、いっときましょ!」

それも何度も自身の背中を押してくる

そこには

「はっは~ん!実は教祖が欲しいんちゃうの?」と勘繰りで問い詰めると

「いやいや、ちゃいます!ちゃいます!」と、おもいっきり嬉しそうだった

これで確信した

教祖様は間違いなく長江をお買い上げなさるだろう

そして話を日曜の午後に戻すと・・・

ここでも笑顔満面でT-PADDOCK630ガレージに来た「近所のおっちゃん」がいた
最近購入された近所のおっちゃんのおばちゃん?いや失礼した奥様専用の新車

そのクルマを借りて「T-PADDOCK630のステッカー貼ったでぇ~!」と、お越しだった

違う箇所にも
バックドアのガラス面にも・・・

この画像で近所のおっちゃんの正体はバレたと思うが、実はある買い物をした荷物引取りでの帰りに立ち寄って頂いた

その荷物は
何やら、とあるバイクのシリンダーだ

ピストンまで・・・サービスではないが・・・付いていた

それも米国の会社にメールで、フルイングリッシュで、筆談しながらオーダーをして・・・

なかなかヤるではないか

しかし近所のおっちゃんはスコブル嬉しそうに「あ~や、こ~や・・・」と

ここにも、めんどくさい事を楽しむ人間がいた

まさに昭和の乗り物と戯れている感がこちらにまで伝わってくる

だが自身は同じめんどくさいでも、全然楽しくないことをしなければならない

それは3月15日が期限の〇〇申告だ

まぁ半日で終わらせよう

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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