久しぶりに新たなバイクに触れてきた
それは自身にとって懐かしくもあり時代の変わり目をも感じたバイクだった
そのバイクとは
英国の名車、トライアンフそのトライアンフの3気筒、トライデントだ
トライアンフが有するバイクメーカーとしての数々の名だたる歴史は省略するが最も有名な話だけを言えば・・・
1956年、アメリカのボンネビル・ソルトレイクにて行われた最高速チャレンジだ
その時、世界最速記録の343km/hをマークしている
そこで記念に命名され発売されたバイクがトライアンフ・ボンネビルT120だ
そこからボンネビルT120は60年代後半までライバル不在で世界の重量級バイクのターゲットとなった経緯がある
しかし67年頃になると「ホンダが多気筒のビッグバイクを開発している」との情報を嗅ぎ付け慌ててトライアンフ社も対策車を発表する
それがトライデントだった
(T-PADDOCK630の蔵書資料ゆえ、少々見ずらい)
当時は同じイギリスのノートンやイタリア・モトグッチ、そしてドイツのBMWなども750ccや700ccを開発していたが全車2気筒だった
しかしトライデントは750cc、3気筒の多気筒化としホンダに先駆け発売したが、後の68年に華々しくデビューしたCB750の後塵を浴びることになる
余談だがトライアンフの車名にある120や110、100は最高速のマイルを表しているとされている
たとえばトライアンフのボンネビルT120は190km/h以上出る
同じくT110(タイガー・ワン・テン)は
(自身の会社の雑誌コマーシャルで小川モータースさんのT110をお借りして撮影に使った)そのワンテンはシングルキャブだが「170km/hが出る」との触れ込みから浅間火山レースなどでも使われ、日本では50年代の輸入車ナンバーワンであった
そんな時代からバイク業界は長らく日本車が世界を席巻する時代が続くことになる
だが、ここ数年は日本車に限らず、またバイクだけにも限らず「味わいのある乗り物」に市場は突き動かされている
それが言わずと知れた「旧車ブーム」へと市場は引っ張られることになる
そんな流れから「では現行の乗り物は、どう展開したら良いのか」
各社は、その必然から名車と言われた乗り物の「威を借りたモデル」に頼ってしまう時代になっている
で、話を冒頭の現代のトライデントに戻す
間違いなくガスタンクには「TRIUPH TRIDENT」とプリントされているこのトライデントのオーナーはTan〇さんだがオーナーからのお叱りを覚悟で言えば「・・・・・」なのだ
それはフォルムが日本車の「・・・」と一緒で「TRIUPH TRIDENT」のメーカー名、車種を換えれば「・・・」に見えてしまうことだ
またエンジン音も聞かせて貰ったが、これも目を瞑れば車種は特定できない今時の静かなエンジンだった
そんなぶっちゃけ話をオーナーのTan〇さんにすると
「うん、そうそう!だからすぐ乗る換えると思うわ!」だった
ただ、今のトライデントは3気筒だが排気量を660ccにしたところは「なかなかヤルではないか!?」と思った次第だ
たぶん峠ではバカッ速ではないだろが、相当軽快に気持ち良く走れそうな気配は感じる
そして自身は、これしかない乗り物のBeckで月ヶ瀬に来たが・・・
当日はBeckの奥隣に写る同じくバイクに乗れないポルシェ・ケイマンのNag〇さんさらに、その隣のこちらも自身やNag〇さんと同じく
今はバイクに乗れないNak〇さん
3人合わせて「バイクに乗れない3〇〇トリオ」の一コマだ
だが今回はNak〇さんのロードスターのエンジンルームを見せてもらった
エンジンルームを開けるには室内にある?ノーマルのレバーだけを引いても開けられない
ロードスターのフードは前方開閉ゆえレース中にフードが空力で開かないよう、フード前方左右2か所に後付けでフックが取付けられていた上画像のように手動で開錠して開けるのだが、その方法がなかなかでマニアには溜まらないだろうと感じた
で、ロードスターの心臓部だが
エンジンそのものはノーマルと聞いたが、ここでも随所に色気のあるパーツに代わっていたりスタビライザーなどのパーツもソソられるモノだったりこんなところも
上の画像下に写る赤いフックとそれを示す矢印のアテンションステッカーまぁ、こういうチョイスをさせるとNak〇さんはピカイチな人物だと常々感じ入る
また、この日曜には珍しい珍客もきていた
まだ生まれて6,7カ月と聞いたが犬種はボクサーで、すごく人懐っこい子だったそして
ラブラドールと言われたと思うが、少々肥満気味の4歳の女の子だった動物はほんとうに癒される
自身宅でも家人が大変な犬好きで、それもパグというブサカワ犬の筆頭格を長年飼っていた
そのパグはオスメス夫婦でいたが子ども5匹を産んで最も多い時、7匹も我が家で同居していた
たしかに犬は癒されるのだが自身のこれから先を考えると本来、癒されていたバイクに乗れないのだ
そんな事を嘆いても自業自得ゆえどうにもならない
そこで平日の癒しの時間つぶしは
予てよりの課題だったVespa Carのキャブレター交換だ現在のキャブはノーマルベスパのモノなのだが以前、手に入れたキャブがチューンアップ用の中華製キャブだ
上画像の左がノーマル、右の黒いキャブがチューン用?らしいそれが何故に今になったのか
上の画像奥に写るエンジン内に燃料を吸い込む吸気口その吸気口にキャブレターからのGASが通るインテークマニホールドがある
ところがノーマルのマニホールドでは20mmほど短いためチューン用キャブが使えず、しばらく放置していた
で、今は時間はたっぷりあるものの2輪には乗れない
だがT-PADDOCK630には2輪以外に3輪車もあったということだ
それがVespa Carで、ちょうど良いオモチャが目の前に現れた次第だ
目下の目標はこのVespa Carで月ヶ瀬まで行くことにある
だが今までのキャブレターでは非力ゆえ地元の阪奈道路は越えられない
だったらこのチューン用キャブで阪奈道路さえクリアできれば休憩、休憩、また休憩で月ヶ瀬には行けるだろう
なんか凄い大冒険の計画みたいでワクワクするではないか
で、その長めのインテークマニホールド
そのインマニさえあれば仮説だが月ヶ瀬には行けるはずである
で、そのインマニ・・・う~ん・・・ハッと思いついた
「オッ!造れるぜ!」って自身が造るわけではない
実は先週の土曜、昔のプロジェクトでの遺産の修復でT-PADDOCK630で検討会開いていた
その遺産とは現在T-PADDOCK630にあってサンプル製作だけで総額300万も費やしたお宝チェアのことだお宝なのだが座り心地が良いも悪いも全く感じられない
そこで上の画像のように「ショック」を入れ替えようと、とある人に来てもらった
その、とある人は凄いと言えるのか、凄そうな「ショック」を探してくれた
なんか期待が持てそう?な「ショック」が入っていたケースだしかし、その期待も一瞬で飛んでしまった
それは・・・
ワサカ製?ショック・・・ブソーバー?え~~~!・・・ブソーバ~~~?
って、いったい、どこ製やねん?
と、このショックを持ってきた切削専門工場の社長の顔を見た
ニコっと笑っていた
そんな笑顔を思い出し、一昨日の早朝7時からコーヒーを飲みながらインマニ製作の依頼をしてきた
仕事は簡単という事で1週間ほどで、できる予定?
さて、Vespa Carによる月ケ瀬大陸への上陸の夢は叶うのだろうか!?
月ケ瀬までの道中で「ブソーバー」にはなりたくない
うん?ブソーバーの意味が分からんのだが・・・
T-PADDOCK630 T/Tatsumi
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