2023年5月4日木曜日

『Bike in the sky』#334 人はけっこう勝手な思い込みで生きている

「バイクに乗りたくても乗れない」

こんな憂鬱な時を約2ヶ月間過ごした

だが自身の子供たちが「このままではオヤジはホウけてしまう」と感じ取ってくれたのか、我が家で先日の5月1日に緊急会議を催してくれた

会議のメンバーは自身と奥方、そして長女、長男、次男の計5人で子供たちの家族は一切出席はしていない

朝の10時頃に子供たちが集まり、ランチを挟んで夕方近くまで会議は及んだ

だが会議が始まるや否や当家の奥方は・・・

「土曜日にお父さん、黙ってバイクに乗ってんで!」と半ば、あきれた様に切り出した

その時のバイクが
Kawasakiのシェルパで、こそっと月ヶ瀬に向かった

着くなり月ヶ瀬早朝メンバーから
「え~、バイクの許可下りたんですか?」と、喜んでくれたのだが

「いや、内緒でコソッと出てきてん!」と返すと・・・

「あきませんやん!バレたらどうしますの?」

自身は何の対策もしてなかったので

「・・・・・・」と、返す言葉もなかった
その気落ちした瞬間を月ヶ瀬教の教祖様が逃さず写真に収めていただいた

上画像、真ん中で座っているのが自身で暗そうな表情だ

実際は受け狙いで「暗い顔をしてくれ」と頼まれたのだが意外とマジで暗そうな表情だ

だが、乗っている時は天気も良いし気持ちも良く久々に満たされた気分で爽快だった

ところが家路に着くころには、その気分は少々ブルーになっていた

そこには当日の月ヶ瀬に向かう乗り物は奥方には「クルマのベックで行く」と言って出てきた

そしてガレージに戻った時は、すぐ様エンジンを切りシェルパを定位置に戻し、何食わぬ顔で昼食を済ませた

昼食中も普段と同じ様子で、その日は「気付かれてない」と、うまくやり過ごしたと思っていた

で、明くる日の日曜は雨模様の予報だったのでガレージの整理やらで時間を過ごす

その日曜日も奥方から何も問い詰められることもなく平和に過ごせた

自身は、そう勘違いしたままだったが奥方のマグマは沸々と煮えたぎっていたようだ

そして審判の5月1日、会議の冒頭が上述の奥方の第一声だったのだ

その奥方の第一声を聞いた時、自身は凍り付いたが何も言えず、ただ黙っていた

すると間髪入れず、子供達から

「え~、オヤジ、そらあかんわ!」

と、長男を筆頭に一斉に集中砲火を浴びてしまった

と、まぁそんなこんなで、この歳でまさかの説教を喰らうとは思いもよらない時間を過ごすことになった

だが、皆が自身のことをこれだけ心配してくれていることには感謝すべきことなのだろう

そして子どもたちのいろいろな意見をたっぷり聞かせてもらい自身の気持ちも聞かれて

「バイクに乗ったらあかんとなれば、この住居付きガレージは手放してマンションに済んだ方がエエやろな」

「でないとバイクに乗れないのにガレージだけ眺めててもストレスだけが溜まってしまうわ」

と真面目に心の内を吐露するように話した

すると、やや譲歩する案も出してくれて・・・

その一部を搔い摘んで記すと・・・

長女は「月に一回だけバイクに乗って良いとかにしたら・・・」

次男は「バイク乗るにしてもタイヤみたいな消耗品は絶対、ケチったらあかんわ」

「父さんは昔から『使えるもんは無駄にしたらあかん』って言うてるけど転とったら意味ないやん」

長男は「皆、オトンのことを『あ~や、こ~や』言うけどそんなん、オトンが家族の事も考えて自分で決めたらエエがな」と・・・

などなど、けっこう辛辣な意見を聞けた

最終的に奥方も譲ってくれたのかは不明だが

「今度、転けて病院に運ばれても私を呼ばんといて」

そこからさらに子供たちから

「そうそう、もし事故った時は中途半端に転けんといて!即死で逝って!」だった

なんとも・・・だが、家族の気持ちを裏返せば「そうなるわなぁ」と妙に納得した

結論としてバイク乗車の許可が下りたかは未だハッキリしないが4日の本日

「月ヶ瀬行ってくるわ」と言うと

「なんで行くの?バイク?」と尋ねられた

自身は「うん」とだけ言うと

「ぜったい飛ばさんといて・・・心配やわぁ・・・」だった

そして、こそこそせずバイクで月ヶ瀬に行ってきた
当日の画像ではないがW1Super Specialで行った

道中、阪奈道路や峠道でも大人しく大人しく走り、堂々とバイクに浸る余韻を楽しみながらのんびりと月ヶ瀬に着いた

非常に気持ち良く楽しかったのだが、なぜか月ヶ瀬に着いた時はドォ~っと疲れた気分だった

そして
皆にいじられながら公認の月ヶ瀬ミッションは果たせた

という事で一先ず、多方面にもご心配をかけたCB77転倒事故絡みの記事は本編をもって終わりとする

その転倒事故での教訓として原因のタイヤ等、整備の話しは当然だが、それ以外の家族への配慮は、できているつもりでも意外と疎かになっている

自身だけでなく特にバイクに乗る人間には、けっして忘れてはいけないと肝に銘じて欲しい

特に60歳を越えたバイカーには・・・

そんな家族の話で打って変わって目出度い話しも今週にはあった
上の画像の3輪車

アメリカのデザイン系サイクルメーカーSCHWINN(シュウイン)製の3輪車

自身は仕事で2年半ほどの間、アメリカに行ったり来たりで、いろんなモノに触れてきた

そんな事もあり自身の孫たちには本場の3輪車を乗せたいと、3家族に一台づつプレゼントをしていた

ところが孫たちも一番上の子は、もう既に中学3年生

そんな事からマンション住まいの長女家は置き場所が無くなってきたことから預かって欲しいと自身のガレージに持ってきた

そんな折、今回の自身の件でガレージも処分する話から、家財道具やらベッドやら序でに、この3輪車の話しも出したら

「う~ん、思い出に置いておきたいけど・・・でも誰か喜んで大事に使ってくれはるねんやったら・・・」

そこでIsh〇さん家にお孫さんがいたことを思い出し、声掛けをしたら早速引取りにきてくれた

先日も自身が創業したFITH社の子供服を大量にお買い上げ頂いたばかりだった

さらに3輪車まで喜んで頂けるとは・・・

で早速、Ish〇家に着いたシュウインは磨きを掛けられて
ピカピカに磨かれ新車のようだ

まだ、あと2台あるが・・・

だが自身のバイクもそうだが乗り物を手離すという事は車体もだが、そこに乗っかている思い出も手放すようで名残惜しいものだ

こうしていろんなモノを片付けていく時が、いよいよ自身にも近づいてきた

70歳から今年は間もなく71歳

いよいよ棺桶をどこのメーカー?にしようか、悩みどころだ

その前に棺桶のインプレッションを確かめねば・・・

T-PADDOCK630  T/Tatsumi

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