今週のブログネタは困らずにすむ
そこには毎々綴っているCB77がネタ元になっている
今回は以前より謎が解けていないエキパイとマフラーがノーマルに戻せないことにある
先ず戻せない主因は
ノーマルのエキパイとマフラーのジョイント部この結合部がいわゆる、かしめた状態でカシメを破壊すれば分離はできる
だが破壊してまでノーマルに戻そうとは思わない
であれば分離せず一体のままエンジンの排気口にセットすれば済む話だが、そうもいかない
画像は現在、使用しているエキパイをパイプジョイント、俗にいうフランジでエンジンに取り付けているそのフランジで先出のノーマルエキパイ&マフラーをエンジンに取り付ければ・・・
となるところだが、それがそう簡単でもなかった
この画像がノーマルエキパイで、エンジン側に装着する側だ他方でもアドバイスを頂き「あ?そうかぁ~!」と、その時点では合点はしていたが・・・
その晩、就寝時に「う~ン…ハマるかぁ~」と考え出したら全く寝付けなかった
要はエキパイの入り口から現在使っている一枚上画像のフランジがハメられれば問題はない
だが翌朝、再度試みたがやはり根本的にエキパイ側とフランジの径が全く違いハメられなかった
そこで思い出したのが、とある工房
以前、針テラスに止まっていた1964,5年頃のHONDA CⅢ72?だったかその超カスタム車
このCⅢ72の作者に聞けば解決してくれるかもで昨日、行ってきた
このグリルを見れば旧車好きは、先の作者はどなたかと気が付くだろうFBでも再三アップされているMG-TDのフロントグルリ、いや違ったグリルだ
そのMGをこの作者はご自分の手でフルレストアをされている
その工房とは
「久保田技術研究所」の代表 久保田憲司先生だ
この久保田先生とは、24,5年ぐらい前だろうか
自身がまだ生駒の、あすか野という住宅地にいた頃、先生もご近所に住まれていた
自身は、まだFITH社で現役の頃、毎週土日の休日に狭いガレージでW1やRT1等のレストア趣味で遊んでいた
その以前より先生は時折、自身のガレージ前を通りがかっておられたみたいだった
そんな時、突然、自身のガレージに遊びに来られた
その時は先生が、どこの誰とも知らずだったが瞬時に旧車談議で盛り上がった
その後、毎週のようにガレージに遊びに来られていたが、その時のことで最も記憶に残っていることがある
現在T-PADDOCK630三重支局長にあたる次男のインポート車、SUZUKI T20の逸話
(画像はT-PADDOCK630内で撮影)
静岡のフクイレーシングで製作依頼したワンオフのレーシングチャンバーをT20に装着した時だ
そのT20左チャンバーの膨張室にキックが干渉していた
レースで使用するならばキック無しでも問題ないが街乗りでは、どうしてもキックは必要
よってキックのシャフトを延伸するかキックアームを改造するか
いろいろ悩んだが、この時点ではガレージに大した設備もない
また自身の技術的にも理屈は理解できても腕が伴っていない
よってチャンバーの膨張室部分を若干、叩いて干渉を回避していた
その時だ
先生がガレージに遊びに来られた時、T20を見られて
「わぁ~、キレイなチャンバーやねぇ~」
そして反対側に回られた時!
「え~、もったいないなぁ~」とチャンバーの凹みに気がつかれた
そして「キックを改造したら良かったのに・・・」だった
そんな一幕から先生とは仲良くしていたが自身が東大阪に越してからはしばらくは疎遠になっていた
で、意を決してお電話を掛けさせてもらい今回の訪問となった
伺って超ビックリ
工房は〇〇屋敷か!?
と、見間違うほど足の踏み場もないほど、パーツや工具などが散乱状態で雑然とひしめき合っている
画像真ん中にはリモコンのヘリコプターも雑然とあった
先生も
「いや~、入ってもらってもひっくり返ってるから気ィつけてや!」だった
確かに、その通りなのだが先生はこの状態でも、どこに何があるかがほぼ完璧に把握されていたことだ
先生の脳ミソは完璧な理系脳と読み取れた
そこで自身が食いついた画像だけを先生の了解の下、お見せしよう
後期型のGPキャブを装備された本物のRC250レーサー左右のレバー根元がグリップ径より細い径にハメ込まれるレーサー専用仕様
次はモンキーZ50M
と、思いきや「こいつは偽もんやねん」とだが、どこが偽もんかが分からん
つづいて
自作のロータリーエンジンと簡単に紹介しているがブロックも、おむすび状のローターも全て自作だ
実際にエンジンはかかるらしいがアペックスシール(ローター3か所の山状になる先端部)から圧縮漏れが発覚したとか
これはロータリーエンジンを実用化したマツダもアペックスシールには手を焼いたことは有名だ
次は博士の領域
人型ロボットなんかのコンテストだったか、ちゃんと動いたらしいが凡人では計りかねる領域だ
身近なエンジンだが
お手製と言えどもDOHC4バルブで、ちゃんとかかるらしいシリンダーもクランクケースも鋳型にアルミを流し込んで造られた自作エンジンだ
これは確か、何かのコンテストに出品されエンジンについて会場で審査員をされていた?本田宗一郎さんとも議論されたとか
時代はクルマの排ガス問題真っ盛りの時期
そこで本田さんから「なんで4バルなのか?」と問われたらしい
話す相手もだが討論の内容も凡人ではあり得ない出来事だ
次はちょっとホッとする創作物
先生も笑いながら楽しそうに出された逸品?
溶接時に光から目を守る遮光マスクこれなら自身も作れそうだ
40年以上前と言われたと思うが
足漕ぎだったか、人力ボートかカヌーこれらもファイバーだったか、全て自作
画像を撮り忘れたが足漕ぎ動力のエンドにあるプロペラ状の直径300mm弱のスクリューもアルミの削り出し風で自作だ
とにかく興味を持たれたモノは、すぐ実行に移して自作してしまう
とにかく凡人では、その範疇には入れない世界を見せてもらった
だが自身から先生に苦言を呈しておいた
それは95%、いや99%まで仕上がっているのに、なぜそこで作業が止まるのか
「最後まで仕上げましょうよ!」と・・・
さらに続けて
「昔から諺にもありますやん!『画竜点睛を欠く』」って・・・」
先生は笑っておられた
そして先生の講義?
いや旧車道?か?
もっとも談議で時間を割いたのがMGだった
ほとんど色についての先生のこだわりが聞けた
エンジンにもメカは当然としてパーツの鉄部の素材感を活かす色やエンジンブロックの色も赤なのだが微妙な配合でワインカラーにも見える色合いなどこの時代のMGはプラスアースだそうで・・・
「なんでプラスやねん!」
と言われて現行のマイナスアースに戻され、ではなく進化させられていた
だが・・・
これは自身も共感を持ったフロントグリル、ラジエター上部にある運転席から眺めたマスコットの裏側
現状の一般的なクルマでは運転席にあるインジケーターの水温計だがマスコットの裏側、すなわち運転者が見える位置に寒暖計が如く配置されていたのだ
これは最も自身が食いついた装備かもしれない
と、楽しい乗り物談議を約3時間にも及ぶ長丁場で過ごせた
また是非、遊びにお邪魔したい
で、肝心のCB、フランジの件はエキパイ・マフラーを持参して確認してもらったが半非分解で、同様に持ち込んだフランジでは装着不可となった
そこで代替品としてCLのフランジが合うのではとご教示いただいた
それでも手当できなけらば「造ったげるよ!」と言っていただいた
早速、戻ってオークションを調べたが意外と出品は少なかった
だが殿に先生がいると思えば気分はグッと軽くなった
T-PADDOCK630 T/Tatsumi
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