今は自身も気を取り直して普段の生活に戻りだした
普段の生活と言えば欠かせないのが月ケ瀬詣でだ!
先週は日曜が雨模様
土曜日だけが快晴だった
土曜日にしては久しぶりにお茶屋前は、そこそこのバイクが集まっていた相変わらずのバカ話しは健在だ
ここでの会話は傷心には大いに癒やしになり元気をもらえた
もっとも気遣ったのが今までの話題に挙げたヒューズ切れによるエンジンストップだ
と言って「何に対してどう気遣うのか?」
そんな答えなどは、あるはずもないのだが・・・
ようは「ハラハラしながら乗っていた」と言う事だけだ
最もドキドキしたのが、いつもは帰りに通る「水間トンネル」を今回は行きの道中で走った
目の前に、その水間トンネルが現れる
トンネルに入る辺りで何故かドキドキしながら、そうっとキーをライト・オンの位置に捻る
ただキーを「そうっと・・・」と書いているが、よくよく考えれば「そうっと」回そうが「すっと」回そうが、まったく意味がない
そこにはヒューズが飛んでエンジンが、また死んでしまう恐怖からそんな行動になっているのだろう
結果!
何事も無くW1はライトも点灯しトンネル内をキャブトンサウンドを轟かせながら快調に走り抜けた
これは当たり前のことだったが自身には久々の「カ・イ・カ・ン」だった
そして月ヶ瀬から戻ったT-PADDOCK630ガレージの昼下がり
最近では当ブログの定番になっている「Buell復活作業」のPart6の様子だ
今回もIsh〇ドクターによる施術だが、今回は前週に綴った後方エンジンのヘッドから異音の原因を突き止めなければならない開けてみるとドクターの診断通り油がヘッドに回ってない様子に見える
ただ、当該Buellは長時間、当ガレージで待機状態のため油が下がっているだけかも・・・
この段階ではヘッド周りに油が回っている様子は微妙だが、怪しいとされたロッカーアームシャフト内の詰まりは確認できた
早速、パーツクリーナーで各部を洗浄と除去作業をかけ・・・
勢いよく詰りを取り除くそこから次は
シリンダーヘッドにあるバルブ周りの油の潤滑状態を確認素人目には「こんなもんか!?」というぐらいしか見えない
またもや「アメリカだぜ!」
エンジンは、かかった
だがドクターは慎重を期して・・・
プッシュロッド先端の小さな穴からエンジンオイルを注入している
この作業を観て、先日まで自身もW1の作業で似たようなことをしていたが・・・
ビックリしたのは、このBuellのエンジンでは細いプッシュロッドの内部にまでオイルが回る構造になっている事だった
だが、この画像では後部にのみ塗っている
けっして塗りムラではない
ドクターの経験値から編み出された裏技的な仕事なのだ
そして一先ず組み上げ、エンジンをかけてみる
後方エンジンのヘッド辺りから聞こえていた異音は消えたように感じれた
だが、しばらくして・・・
しっかり聞いているとエンジンの腰下からの異音が発覚
それを受けて、ドクターは「オイルポンプがあやしいなぁ~」だった
自身も、ここまでのドクターの作業を観ていて・・・
一つひとつ、問題を消していきながら本命を探し出す手順はプロ並み!
いや、それ以上とさえ思えた(ちょっと誉め過ぎか!?)
だが、自身はエンジンを全バラまでして同様の作業をしたのはHONDAのCL77とモンキーZ50Z、CB50ぐらいの、どちらかというと軽量級のバイク達だ
よって、Buellのような超重量級バイクは部品点数も多い事から、やはり躊躇するだろう
でも、今回のBuell復活劇は見ものであると同時に、たいへん勉強にもなる
そんなことを自身が思っている最中で当日のドクターは作業は終えた
ところが自身には超めんどくさい仕事が待っているのだった
それはNSUのリアスポーク
と、その前に明くる日の雨模様の日曜午前
自身の携帯が鳴った
また、セールス電話だろうと思っていたが番号を見ると、そうでもなさそうだ
出てみると・・・いきなり一方的に話し出す
「今、阪奈道路の象印の近くでチェーンが外れましてん!治して欲しいんです!」
と悲壮な感じで喋っている
自身は「うちは修理はやってないんです」と断りにかかる
すると
「チェーンつけるだけなんですけど工具も何も持ってないんでお願いしたいんです」と言う
なんかマジで困ってそうにも聞こえた
そして電話の相手は話しを一方的に続け・・・
「もう、そちらの近くまでバイクを押しながら向かってます」と言う
「え~!」と言いながら携帯をもってガレージから外へ出た
通りから阪奈道路の方を眺めると合羽を着た長身のおっさんがこっちに向かっているではないか
自身は思わず手を挙げて相手に「こっち、こっち」と合図しているではないか
そして仕方なくガレージに入れたがバイクでチェーンが切れるではなく外れる状態を観たのは初めてような気がした
バイクはスズキのボルティという250㏄だった
ナンバーを見るとなんと世田谷だ
そのボルティだが、車種が分からないほどコテコテで油まみれの泥だらけ
明らかに整備不良によってチェーンも外れたような感じだ
修理は30分ほどで終わったが、チェーンを取付け適当な緩みを持たせてリアタイヤを回すとチェーンの張りは適正な所からパンパンに張ってしまったり
明らかにおかしい
確認すると、エンジン側のスプロケットの芯がオーバル状になっているような気配だった
一先ず、これで乗れるようにしたが早急に修理を進めた
そして「いくらですか?」と尋ねてきたので
「いやいや、応急だけやからエエよ!」と伝えると・・・
「そしたら今度、お礼に改めてきます」と言う
それは困ると思い
「じゃあ、千円でエエわ!」と伝えると
もぞもぞとパーカーの内側を探り財布を出そうとしている
そして「え~、財布忘れてますわ」と、吉本の喜劇かと思えるボケた話だ
「それやったら免許もないんやろ!もうエエから、はよ仕事に行き!」と追い出した
なんか人は良さそうだったが、あまり関りたくはない人物だ
でも、なんかまた来そうな気配がする世田谷ナンバーに乗る東大阪の変な兄ちゃんの一幕
さ~て、気を取り直してNSUに掛かろう
先日のW1ミーティングと、その後一度だけ月ヶ瀬に乗り出し、お手製のリアフェンダーが飛んでいったことは以前の記事で挙げたその修復で代替フェンダーをどうしようかと悩んでいる中でリアタイアを外しにかかった
リアのアクスルシャフトを抜き、リムごとタイヤを外そうとした時だった
何気に手を掛けたスポーク部分の1本がグラっとした感覚だった
「うん?」
確かめると、ドラム側の根っこで1本が折れていた
「え~っ!なんでまた・・・」
たかが1本のスポーク!
それを換えるだけだ
だが1本であっても交換するには、ほぼ全部のスポークを緩める
そこから新しいスポークをリム側に入れる間際は周りの数本のニップルを外さなければならない
そして交換後は全てのニップルを仮締めし、リムの振れを無くす作業
いわゆるセンター出し作業はマイクロゲージを使いながらのシビアな作業が大変なのだ
このNSUの車体は70年前と相当古いバイクだが前後のリムは、たぶんだが30年~40年前の比較的新しいモノ
とは言っても、その年数のアルミ製リムは歪みなど相当ダメージもきている
一先ずセンターは出たが、スポークの張りの強度にバラつきがあると再度、折れる可能性は残るそこが、この手の化石車にとっては胆なので、今回の締付は特に時間を割いた
とは言え、スポークが折れることは、そうそうない
だが何度やっても、このスポーク交換は面倒なのだ
そして一先ず組んで車体に取り付けた
・・・うん?
取付けてしまった?
「あ~、フェンダーを付け忘れとるがなぁ~」
今日もまた、老化によるボケと戦っている
T-PADDOCK630 T/Tatsumi
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