ところが、その週の金曜日夕方にW1のエンジンをかけ再度、チェックをしていたら・・・
W1のキーシリンダーは2段階になっており1段目にキーを回しエンジンがかかると日中の通常走行モードになっている
またエンジンが、かかったままキーを2段目に回すと夜間モードで前後のライト類が点灯した
ところがだ!
かかっている状態のエンジンを止めようとキーを2段目から1段目に・・・
そして1段目からOFFのポジションにキーが回り切るか、切らないか辺りで「バシュ!」と嫌な音を発してエンジンは止まった
普通にキーをOFFに回してエンジンが止まったような感じではない
画像のメーター間中央に配される2個のランプだ
当然、キーを2段目にしてもランプ類は全て点かない
「ヒューズが切れたなぁ~」と呟いているが、切れ方が「バシュ!」と嫌な音を発していた
一先ず20Aのヒューズを換え、再度キーを捻るも、瞬時にヒューズそのものが「パチッ!」っと音をたて切れている
「う~ん・・・これはどこかの+側配線がフレームか何かに接触してショートしとるなぁ」
そう検討をつけ時計を見たのだが、当日の作業時間は17時を回って既に終了?している
早く作業を終え、風呂に入り、晩飯を食って・・・そして韓流ドラマを見て・・・寝る
と、毎日のスケジュールはビッシリなのだ
そんなこんなで翌日の月ヶ瀬ミーティングは、しばらく振りのBeckで行ったが信者ライダーは僅か
よって当日は月ヶ瀬から針テラスにも行った
その針テラスでは
久し振りにYmg〇さんに会えた一先ず元気そうで何よりだった
Ymg〇さんは以前にはフロントに奇怪な仕組みを持つ「テージだったか?」にも乗っておられたが今はツアラーのBMW1250だ
乗り味を聞くと「・・・・・・」と、満足しているようだった
そして自身は針からガレージに戻ってW1のヒューズ切れを直さなければならない
だがヒューズ切れの原因箇所を探せども、なかなか特定できないまま、また翌日に持ち越し
その翌日は天気予報が曇り一時雨模様であることから「どこでもバイク」のシェルパで早朝開催の月ヶ瀬ミーティングに行った
そのシェルパ!T-PADDOCK630では唯一、現行車と言われるバイクだが「楽しさ」だけにフォーカスすれば
街乗り、林道、峠道、高速道路を問わず、「どこでもバイク」の楽しさを味わうことができる
まさにマルチパーパスなのだ
そのスーパートラップはエキパイとのジョイント部に微妙なR状のパイプを加工して繋ぎ、四苦八苦の末に取り付けた力作なのだ
その甲斐あって加速時、アクセルワークで開けた時の弾けるような排気音
引いてはエンジンブレーキなどでアクセルを戻した時の吹き返し音は真にレーシングカーばりの痛快な音を奏でてくれる
乗り物の、そそる排気音は大事だぜ!
ただ一般道では周りへの配慮が必要になることは間違いない
そして話を月ヶ瀬からの帰りの道中に戻すが、阪奈道路の東生駒インターから大阪方面に向かう辺りで空から水滴が・・・ポツポツっと・・・
そのポツポツっと感じた刹那
次の生駒インター辺りに差し掛かったところで、いきなり「ザザザザ、ザ~っ」と大粒の雨
バケツをひっくり返したどころではなく、お風呂の水を何杯も一気にひっくり返した様子で降ってきたではないか
一瞬で、ビッショリと濡れてしまった
ちょうど目の前にENEOSのスタンドが見えたので思わず、そこに退避をした
そして、ものの数分で雨は小降りになったので、ゆるゆるとガレージに戻った
まぁ雨を予感してシェルパで出かけたのは賢明な判断と言えよう
戻ってシェルパをチェックしても普段と何事も変わらない様子で愛機は休んでいた
こういう感覚が、自身は旧車とは違った感覚でシェルパが可愛いのかもしれない
そして、その日は前日のPart4に続きBuell復活のPart5でIsh〇ドクターがやってきた
先週までのクランケース内のシフターリンク?交換作業に続いて新品パーツのフライホイルも届き、その交換作業だったその間、自身は前述「W1ヒューズ切れ」の再度の原因探りをしていた
横にはBuell復活作業をしているドクターがいるので・・・
自身から「ここの箇所は怪しいことないか?」と、ヒューズ切れの質問を投げると・・・
ドクターは手を動かしながら「いや、関係ないと思うわ!」と、即答!
そんな繰り返しで時間が流れた時・・・
「お~っ!ここちゃうかぁ~」と自身はニンマリする
その原因部をカットしてドクターに見せた
ドクターはニヤッとして・・・「うん!それやわ!」と断定した自身は「もうちょっと他も探したほうがエエかな!?」と何気に聞いてみた
するとドクターは「いや!それで間違いない!」と、断言したではないか
こういう自信はどこから出てくるのか!?
そんなことを思っている間でもドクターは手を止めていない
ドクターはパーツの交換作業が終わりケースカバーを組み終えたところで、ここからビックリする作業が待っていた
その作業を自身も手伝うことになったが・・・
その作業とはフライホイルを組んだ中央の左回りで締め付ける逆ネジの40mmぐらいはありそうな大きなナット
それを締めるだけの作業
だが何がビックリなのかと言えば、その締付トルクがなんと220Nmなのだ
一般的なクルマのホイルナットの締付トルクでも多少、差はあるが100Nm前後だ
あまりの大きなトルクの為、一人作業でトルクレンチを締めようとするとレンチがコチッと音を立てる前に車体が傾き倒れる恐れがある
よって自身はドクターがレンチに荷重を掛ける際にBuellを支える役目だった
こんな大仰な作業は「やっぱ、アメリカだぜっ!」の境地だった
で、クランクのシャフトの締付け作業は無事に終わりBuell復活作業の第一部は終了だ
続いての作業はIsh〇ドクターいわく、後部エンジンヘッド辺りから聞こえる異音
その異音がヘッドにあるロッカーアーム周辺に「オイルがキチっと回っていないのでは」
と、聴診器による診断からだ
よって次のBuell復活作業はヘッドを開けての作業編、第二部になる
そして自身はW1のエンジンをかけ、近所を2、3kmほど再度テスト走行をしてみた
たぶん、これで大丈夫だろう・・・そう願いたい!
ここで話題はゴロっと変わって恐縮だが、自身の兄の死去に伴う遺品整理に行ってきた
兄の奥さんである義理姉の手伝いもあったが、整理していると・・・
「出てくるわ、出てくるわ!」
価値を測る物差しがあっても「これはどうすんねん!」と、ゴミ屋敷にも似た感覚になる
先発として価値判断の為、一部を一先ず持ち帰った
まず
1年ほど前に買ったばかりで乗車回数も3回ほどという、Panasonic製の電動自転車次はレアなのか
任天堂のファミコン中身を見ると
「え~っ!新品のままか!?」に見える続いて
ラミネーターと言われる紙面を保護するものこれも新品状態
アンティークなカメラバッグと望遠レンズ、その間に写るのは観劇などで使うオペラグラス思わず「なんでこんな器械があんねん!?」と思っていたが兄はカメラが趣味であった
たぶん撮影した写真をフィルム保護するために購入に至ったのか・・・
そのカメラも
Nikon製の一眼レフと右のNikon製デジタルカメラ
さらに
またちょっと特殊な
スライド映写機?なんでこんなモノがあるのか?不思議でならない
そして
1960年後半から1970前半にかけてのLP盤レコード
左の「ペレス・プラード」や「ハング・オン・ラムゼイ・ルイス・トリオ」などビートルズの来日で日本も一躍、洋楽ブームの勃興期を迎えていた
そんな時代で兄は音楽やファッションを先取りするように青春をしていたのかもしれない
そのモノ言わぬ生き証人も見つかった
1950年代にアメリカン・カレッジ・カジュアルのIVY(アイビー)を日本に拡げた先駆的企業のVAN・JAC(ヴァン・ジャケット)社そのVAN・JACのショッパーだ
今でもVANの残党?が製品を作って販売しているらしいが、この画像のショッパーが当時モノかは不明だ
ただ兄は生粋のIVYファンであり、また亡くなる間際までトラッドボーイだった
そんなことから、このショッパーは当時モノだと思いたい
そして、まだ一度も履いていない・・・
新品のデザートブーツやコンバースのハイカットなどなどこんな遺品を眺めていて・・・
乗る前に、使う前に、履く前に・・・
兄はどんな思いで、あの世に逝ったのか・・・
T-PADDOCK630 T/Tatsumi
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