2024年6月20日木曜日

『Bike in the sky』#392 変な兄ちゃんとの関り Part2

先週はNSUのフェンダー修理の記事で「フェンダーの取付けを忘れた」と、間抜けな記事で終わった

その後の結果として

「雨の日にNSUを乗ることもないしフェンダーは無くても、まぁエエっか!」とした

その代わりと言えばなんだが、今までいろいろ試しているハンドルを何とかしたい

直近までのNSUは
一文字ハンドル仕様にしていたが、低すぎて首がすぐに悲鳴を上げる

ハンドルのグリップ角を上げても首が楽になる事もなく逆に手首にダメージがくる

そんな話を、ご近所さんとしていたら・・・

「これ、使い~な!」と、届けてくれたハンドルを装着した
つけてみて・・・

「お~!なんとくなくキリっとしたかな!」

以前にも同様のアップハンドル仕様にしていたが大きく異なるのがグリップの垂れ角だ
この画像では首が痛いのでグリップ角を上に向けている

だが見た目に難点もあり、以前には・・・

「このハンドル、あきませんって!」と四国の、とあるライダーから忠告を頂いたこともあった

と言って、角度を下に向けると下がり過ぎて首がまた痛くなる

そんな時に頂いたのが今回のハンドルというわけだ
今回のグリップ角は下に向いているが高さも、なんとか首が持ちこたえられるギリだ

あとは実際に乗ってみないと何とも言えないが、頂いたご近所さんには嬉しい報告をしたいものだ

その、ご近所さんとはBuell復活プロジェクトのIsh〇ドクターだ

今回も「Buell復活作業」のPart7でご登場

先週には腰下辺りのオイルポンプ?周りに異音が残るところで終わった
今回ドクターが先ず、開けたのが・・・

たしか「油圧タペット」と言ったと思うが
その油圧タペットを取り出し、ウエスで綺麗に汚れを落とし・・・

これが当該タペットだが

裏返した所を確認すると・・・
油圧で押し出されるオイル穴周りにはスラッジなのか、細かい金属粉なのか、明らかにオイルが回り難くなる不純物がビッシリ付着していた

キレイに除去した画像

そのタペットをバラシて・・・
キレイに洗浄して・・・

これでヘッドにオイルが回っていない原因が掴めたようだ
しかし、前回にも記したがハーレーのエンジンは整備性が極めて良いように感じる

スラッジが堪りそうな箇所は簡単にオーバーホールが、できるように工夫されている

そう考えると当方のW1は石器時代の整備性で、いつも難儀をしている

そのW1で先週の土曜日は月ヶ瀬に出向いた

その月ヶ瀬
いよいよ地球の終わりなのか!?

不気味な天候で、思わずカメラに納めたが・・・

そんな月ヶ瀬に往年の名車がやってきた
1960年代で世界のモーターサイクル市場を席捲した英車のトライアンフボンネビルだ

今回、月ヶ瀬にお越しになったボンネは、たぶん1970年代前半の後期型だろう
と言うのも前期型のメーターは雰囲気は良いのだが視認性にやや劣る部分もあったようだ
(あくまで憶測なので詳細は不明)

そこで後期型はエンジンと併せ、マイナーチェンジをされたがムードは消えてしまった
W1と同じBSAやこのトライアンフの前期型にもあった「別体(べったい)」と称されたミッションがクランクから分離された独特のレイアウト

それがシンプル化に伴って後にバイクのスタンダードとなるクランクケース内に一体化されてしまう

それ以前は名車という驕りがあったのか、1968年に忽然と現れたHONDAのCB750の登場で一気に市場から退場を余儀なくされてしまった

そんな時代から半世紀を経た現在では旧車ブームに乗っかって、このボンネビルも健在だ
オーナーさんは「関東からのよう」な方とお見受けした

それは月ケ瀬信者とは明らかに違う物腰の柔らかさと口調に「お品」を感じたからだ

自身は「お品」なるツールは一切、持ち合せていないので、この場は苦しかった

そして明くる日の日曜もW1で月ヶ瀬に向かった

行程中、いつもの東大阪から阪奈道路を気持ち良く走り、奈良公園辺りまできたところで

「うん?」・・・

ちょっとエンジンがバラつきだした

そこで少し先のコンビニ、般若寺セブンにて点検

その点検でプラグを外して「焼け具合」を確認しようとしていたところで・・・

またもや先週に続いて「変な兄ちゃん」に遭遇

先週の「変な兄ちゃん」とは違った新種の「変な兄ちゃん」

セブンの建物正面の左に雑草が生えた空き地がある

そこに高さが2mほど、だったか記憶が微妙だが看板がある

その看板の2本の支柱のコンビニ側の支柱に自身に背を向けて立っている30歳ぐらいの兄ちゃんが自身にしゃべりかけてきた

「大将(たいしょ)、こんな所で小便(しょんべん)してたら軽犯罪法にひっかかりまっかぁ~?」

と、マジで支柱におしっこを掛けながら自身にしゃべりかけてきた

それを見て

「なんと今時、立ちしょん・・・?」

「それも朝っぱらから!?」

ここは関わりたくないこともあり、サラっとかわす感じでニコッとだけして無視した

そして自身はW1のプラグを確認すると少々オーバーヒート気味な白キツネ色だった

「う~ん・・・」と頷きながら・・・

「昨日から、さっきまで普通に快調に走ってたのに・・・」

そしてエンジンを再度かけようとキックを何回も踏んだが、かからなくなっていた

いきなりで原因が即座にわからない

そこでキャブ内の空気が薄い原因を探ろうとしてW1の横にしゃがんでいた時・・・

今度はW1の反対側に先ほどの変な兄ちゃんが同じく、しゃがんで何やらブツブツ言っている

「う~~、エンジンかからへんのでっかぁ~」

「そんな時はキックをバッバッバッと何回も踏んでセル回したら一発でかかるでぇ~」

これには一瞬、ゾッとしたイヤ~な空気を感じた

「ありがとう!でもこのバイクセル無いから・・・大丈夫やから」と言いながら、この場をどう切り抜けるかを考えていた

すると今度はセブン前に止めた車の方から・・・

「お~い〇〇、早よ、クルマに乗らんかい!」

と同僚なのか、変な兄ちゃんと同年ぐらいの人物

さらに4,50歳ぐらいの上司のような風体の人が呼んでいる

そしたら変な兄ちゃんは

「わかってま!ちょっと、このたいしょにバイクのかけ方、教えたってまんねん」と!

すると先ほどの人たちは

「はよ!こんかぁ!」と変な兄ちゃんを急かしている

その兄ちゃんは止む無く仲間のクルマに向かうが、向かいながら・・・

さきほどの繰り返しで

「そんな時はキック、何回も踏んでセル回したら一発でかかるでぇ~」

さらに

「それで掛らんかったらチェンジ入れて、クラッチレバー握ってバイクをバ~っと押して勢い付いたらクラッチ離したらバッバッバッってエンジン、一発でかかるやんで~」

と身振り手振りのジェスチャーを交えて・・・

よくよく、その変な兄ちゃんを見ていると足元がフラフラでおぼつかない

「あ~、こいつ酒、飲んどるな!」だった

その変な兄ちゃんはクルマに乗ってもブツブツ言っていたが、どうやら仲間と朝まで飲んでいた午前様達だった

そして車中の変な兄ちゃんは窓を開けて「たいしょ、#$&%#¥・・・」

何を言っているか分からなかった

だが、どうして自身は変な兄ちゃん達と御縁を頂けるのか

それよりW1だ

エンジンも変な兄ちゃんのお陰で、すっかり冷めていた

気合を入れてキックを踏んでみた

2,3回のキックでW1は目覚めた

ここは無理をせずT-PADDOCK630ガレージに引き返した

早朝であったことからガレージまでは30分ほど普通に帰還できた

早速、W1の不調の原因を探るべく
診察台に乗せキャブを外し

そのキャブの外装を洗い

各部の詰まりそうな所も掃除をして・・・
再度、組み上げセットをして・・・

エンジンをかけてみる
診察台では通称、点滴用具にガソリンを入れて行う

なんか復活したと言うより逆にバラついている感がある

「まさか、電気系????」

念の為
以前に予備のコイルを買っていたので、それに換えて確認をしようとした

その交換のため、各配線を外しているところで
コンデンサーの+側端子が外れかかっていた

思わず「これとちゃうか!?」と、ほくそ笑む

そこからは以前のコイルのままで配線を繋ぎ直し、セミトラの配線取り回しも見直し終了

だが、この原因でエンジンがヒート気味になるのか!?

またもや「う~ん・・・」だ!

エンジンをかけてみた!

すんなりかかった!

そして近所を試乗したが、いままで通りのWの走りだ!

その時、あの変な兄ちゃんの言葉を思い出した

「そんな時はキック、何回も踏んでセル回したら一発でかかるでぇ~」

何回もはキックを踏んでないが・・・

これってW1は変な兄ちゃん達に呪われているのか!?

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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