2025年10月30日木曜日

『Bike in the sky』#462 刻々とカウントダウンが近づく

今週は記事にするネタが少ない

まぁこんな時もあるだろう

その少ないネタで・・・

CB77のロングタンク
このCB用のファイバー製タンクが僅かなガソリンの滲み漏れを起こしている

手に入れて30年以上の歳月が過ぎたが最近、タンクのコック周り裏側から微妙な滲みが起きていた

ファイバー製という事もあり、止むを得ないと言えば止むを得ないのだが・・・

そこで、ダメ元で・・・
最近、当ブログによく登場するガスタンクの補修剤シーラーを試してみようと思った

そこにはBeckのガスタンクも先日、シーラーを使って綺麗に処理ができた事がある

ただ上画像のCBのタンクはファイバー製なので、このシーラーが使えるかどうかは不明だ

説明書きを読むと「Not for use on plastic」とあった

CBのタンクはプラスチック製ではなくファイバー製だ

だが、結論からすればプラスチックもファイバーも同じ合成物質だ

ただファイバー製の方はプラと違って繊維素材が布状に面とした組織になっている

その面にシーラーが絡んでくれたら補修はできる事になるのでは・・・

一か八か、チャレンジだ

そんなチャレンジができるのも冒頭に述べた様にCBのタンクは30年以上使ってきた老体だ

よって半ば「ダメ元」のチャレンジなのだ

シーラーを少量、タンク内に注ぐ

底部にシーラーが「ドロッ」と溜まるが、そこから前後左右に満遍なく行き渡る様にタンクを回す

次はタンクの左右側面にシーラーが行き渡る様に、横にしてタンクを回す
そこからタンクを逆さにし、前方部を上げてシーラーが玉にならないようにグルグル回す

また、前部のホルダー部根元はクラックが、はいりやすい所ゆえ少し時間を長くしてシーラーが固まる様に回す
そんな作業を小1時間ほど繰り返す

だが、これぐらいではシーラーは固まってくれない

やはり金属製タンクと違い合成素材のタンクにはファイバーであっても・・・

その状況下でも半日以上、タンクをグルグルと腕がダルくなるほど回していた

なんとか全体にシーラーが絡むように内部には被膜が出来ていた

これで一晩寝かして問題なければ、3日ほどの完全乾燥に入る

一晩寝かした明くる日、タンク内を確認

「え~っ!」

タンク横面のシーラーは、薄っすらと被膜にはなっているが、ほとんどは底部に溜まってしまっている

ここまでになると結果としては失敗と言わざるを得ない

ただ、一度ガソリンを入れて滲みが消えたかどうかは確認した方が良い

というのもガスが滲んでいる箇所はコック周りの底部周辺だけなのだ

続いての僅かなネタはRT1だ
3カ月前、奈良市内でオーバーヒートによってスタックしてしまった

その日は、なんとかレスキューに頼らずセルフでガレージに運ぶことができた

今まで優等生のRT1だったが、今年の異常気温と湿度には抗えなかったのだろう

こういう症状の時の対策は意外と難しい

よって一先ず、基本のセッティング(ガバナ進角、点火時期、ポイントギャップ等)に戻す

さらにキャブレターのオーバーホール及び各スクリューのセッティングをして・・・

エンジンを掛けてみる

キック一発でエンジンが目覚める・・・と思いきや、4,5回のキックを踏んで目覚めた

あとは実走で確認しないと、この段階では何とも言えない

続いてW1S
W1は特に問題はないがW1の車重が、73歳になった自身にはやはり気が重い

とは言え長年、苦楽を共にしてきた同志の中では最も、その時間は長い

定期的にはエンジンを掛けているので、最初の儀式をきちんと踏めばすんなり始動する

さて今回の点検は、ここまでだが現在のガレージから退去するまであと1年半だ

それまでに、この子達をどう整理するか!?

それもあるが自身がバイクの無い中でこれから、どう過ごすかも大きな課題だ

一先ず来年になればバイクはオークション等で片付ける方向にある

幸い? かは分からないがKLシェルパは今のところ残る予定だ
軽いし、よく走るし、燃費もいいし・・・いまのところ超優等生だ

欲を言えばガスタンクのカラーリングがマットブラックだったらもっと愛着が湧くのだが・・・

どちらにしてもバイクは片付けなければならない

まさか、こんな日が来るとは・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年10月23日木曜日

『Bike in the sky』#461 とある女性と・・・

先週の週末は珍しく月ヶ瀬には出向いていない

天候もあったが週末は山口県からの客人で楽しい時間を過ごした

その客人との再会の様子は楽し過ぎて一切の記録は残っていない

ただ、記録が無くても「相手が女性」とだけは伝えておこう

その女性に会うべく、準備した乗り物は・・・

最近、問題の多いBeckだ!
毎々、語っている通りBeckは購入してから35年を超える長い月日が経過している

そんな中で女性を横に載せたのは極、わずか!

久々の機会が訪れたと思い、以前より問題になっている点火系を完璧にしておかなければならない

そんな訳で、主治医にBeckを持ち込んだ

主治医も「聞いた症状からするとヒューズ周りの配線やろなぁ」だった

そこから小一時間の時間を要すが自身は、時間つぶしで主治医の工房見学
車高をリフトアップした軽トラのカスタム車

こういった類のクルマは自身は大好物だ

リフトアップ、全塗、タイヤ&ホイルのチョイス・・・「う~ん、欲しいなぁ~」

また

さらに「ワォ!めっちゃ渋いやん!」

車種は全く分からなかったが、ロシア製?ルーマニア製?・・・「う~ん」
この工房には、とにかく渋いクルマがやってくる

また、こんな渋い国産車も・・・
日産と合併前の「プリンスのグロリア」だ

第1回東京オリンピックが開催された1964年

その前年の1963年に国産初のSOHC6気筒を搭載した名車だ

その名車がピカピカに磨き上げられていた

その隣には・・・これもまた名車だ!
間違ってなければフェラーリの2ドアクーペ、ディーノと思われる

セダンだったので一瞬、「マセラティか!?」と勘違いした

さらには・・・
ロールスロイスのファントム?ゴースト?

どちらにしてもお金が、お高いクルマだ

そこに・・・
ポルシェの「なんとかターボ」だったか!?

ここの工房ではポルシェも、まるで大衆車のような雰囲気に埋没してしまう

同じように、さも普通に映るクルマは・・・
この白いランボルギーニや右奥のブルーメタのランボルギーニも同様に見えるのが怖い

そんな高級車もここでは
軽バンと一緒に屋外でボディカバーを被されたランボルギーニも作業待ち?をしていた

思わず「いったい、ここは何屋なん?」と感覚が麻痺してくる

その「何屋なん?」は・・・
詳しくは分からないが、以前聞いた時はクルマの外装を特殊な処理でコーティングするらしい

そのコーティング代は「・・・万円」と、〇〇〇1台が買える?お値段?だった?と聞いた

そんな工房が、なぜ自身のBeckを診てくれているのか!?

今となっては申し訳なくも、有り難くもあり、お世話になって35年以上にもなる

そして、そのBeckは・・・
作業中の様子だが、先週の月ヶ瀬帰りのトラブル!

そのトラブルの原因と思われるヒューズ周りの配線を修復してもらってる

そのヒューズ周り
ヒューズマウントにある配線支持ビスの緩みが原因で、そこを強化ビスに替えて作業は終了

同時に・・・
上画像、ETC機器の横に着けられたブルーのスイッチ

点火系ヒューズが切れた時用の非常ボタンを再度、取付けてくれた

まぁこれで一安心と帰路についたが・・・

ガレージに戻って今回のヒューズ周りを念の為、再度確認した

すると・・・

「え~、エンジン周りのヒューズ位置とちゃうやん!」と思わずブツブツ!

即、主治医に確認すると、ミスではないが「あるあるな話」でやり直し

だが、当方も直ぐには動けず作業は週明けになった

よってBeckに同乗する女性の記録は、儚くも雲散霧消に・・・

「あ~ぁっ!」

結局、当日の出番は・・・
「チョロQ」ことツインだ

しかし、当該の女性を迎えに行った時、このチョロQを見るなり・・・

「わ~!かわいいクルマ!」

さも自身の事を言ってもらったと錯覚した勘違いのデートになってしまった

まぁ錯覚でも、この歳で女性とデートを楽しめるとは・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年10月16日木曜日

『Bike in the sky』#460 老人と老車のガタがくる周期は・・・

先日の3連休

初日の土曜日の天候は雨予報だったが、なんとか曇り空でバイクには乗れそうだった

こんな時は「どこでもバイク」のKLシェルパが最適解だ

早朝5時半に起床

朝ごはんを食べ、6時半頃にはガレージを出発

途中、般若寺のセブンイレブンでモーニングコーヒー

そして涼しい季節感を感じながら月ヶ瀬には7時半過ぎに到着

だが、月ヶ瀬に到着してビックリ!
なんと誰も、おれへんがな!

いったい、何が起きたのか!?
少し路面は湿っていたが月ヶ瀬ライダーが、これぐらいで走らないヤワな連中ではない

とは言え毎度のメンバーが誰ひとりいないと言うのは、なんとも淋しい気持ちにさせられる

よって30分ほど、休憩して帰路についた

そして明くる日の日曜は、先週にガスタンクの錆取り&コーティングしたBeckででかけた

そのBeckの前日は・・・
前回の作業でガスタンクからキャブレターまで、ガソリンは完全に抜かれている

そこに先ず3Lの少量のガソリンを入れ、エンジンを掛ける

だが3L程度の給油ではセルが回る時間は「少しかかるのでは・・・」と思っていた

ところが、セルボタンを押して僅か1秒ぐらいだろうか、すんなり掛ってしまった

そんな瞬間は、ヘッポコ整備士にとっては常に「よっしゃー!」となる

それは作業がキチっとできている証となる嬉しさの表れだ

そしてガスタンクからキャブまでのライン上にガス漏れ箇所が無いかを確認後、さらにガソリンを3L追加で入れる

これで一晩、寝かせて明くる日にガス漏れ箇所が、どこにも無ければタンクから全てを本組にする予定だ
明くる日はガスフィルターの出入口双方を含め、すべての箇所に漏れは見られなかった

そして本組後、残っている10Lほどのガソリンを入れて月ヶ瀬に向かった

さらに、いつもの阪奈道路のスタンドでもタンク容量の80~90%までさらに給油した

月ヶ瀬までの片道、約50kmはトラブルも無く気持ち良くBeckは走ってくれた

月ケ瀬に着いて・・・
当日は前日と違って、それなりに月ケ瀬ライダーは来ていたがBeckは第二駐車場?に止める

月ヶ瀬では第二駐車場はアウェイになるイメージだが、やむを得ない
だが・・・

メインの駐車場は早朝組のバイクで埋め尽くされていた
昨日の自身だけの“ぼっち”とは、まったく違った風景だ

そこで昨日の“ぼっち”になった経緯を確認した

それは早朝組の数名だけによる「原二ツーリング」で和歌山白崎海岸公園まで行ってきたらしい

それを聞いて「やっぱり、まだまだ若いなぁ~」と、老いを感じさせられた

そんな話で束の間の時間を過ごし、月ヶ瀬から帰路につく

だがこの後、Beckに災難が訪れるとは、自身はこの時点では全くもって知る由もない

月ケ瀬お茶屋から「水間」廻りで帰ろうと長閑な、気持ち良い道を15分ほど走った、やや登り阪あたりで・・・

登りゆえ、アクセルを軽く踏み込みだした、その時・・・

バスッ・・・バスッ、バスッ・・・とエンジンが大きく息継ぎ・・・

「えっ!なんで!?」

この時、タコメーターを見ると針は大きく上下に振れて不安定

そしてインジケーターランプは全て赤に点灯している

さらにエンジンはバスッ、バスッ・・・と今にも止まりそうな雰囲気

そして点灯していたインジケーターランプは全て消えてしまいエンジンも止ってしまった

「え~、ウソやろ!?なんでやねん!」と思いながら登りではあったが、空走で道の左端に退避して停車した

この間、僅か10秒ぐらいの時の流れ

こんな状態のトラブルの止まり方は、これでニ度目だ

約2カ月前、コメダ珈琲に忘れ物を引取りにBeckで行った際、同様のトラブルがあった

その際は20Aのヒューズ切れが原因で、ヒューズを交換すれば直ちにエンジンは、かかり帰ることはできた
今回も同様のトラブルと思い早速、インパネ裏側に潜り込み、当該ヒューズを観る

「えっ!ウソやろ!?」当該ヒューズは切れていなかった

他のヒューズも確認するも、ずべて生きているではないか

「う~ん、さてどうしたもんか!?」

「原因がさっぱりわからん!」とボヤキつつ、ここでレスキューを呼ぶ事も考えた

しかし、レスキューを呼ぶにしても周りに番地等の目印もなく、且つ目ぼしい建物もない

呼んだとしても、まるで森の中にいるような場所にレスキューが到着するまで1時間ぐらいは掛かる

「さてどうする・・・」と、意外と冷静な自身がいたが思案しながら再度、運転席に潜った

どうしても怪しいヒューズ周りを再度、潜ってチェックをするがちょっとビックリした

それは、いつもガレージで使っているペンシルタイプのライトを握っている自身が居た事だ

まさか、このトラブルを予知して持ってきたのか!?
で、ライトをヒューズパネル周りに当てながら、配線束の周りや裏や、隈なく探していると

「うん!?この線は何?」と、明らかに後付けの赤ピンクのケーブルが目に入った

「あっ!これって・・・」

以前、点火系のヒューズが切れた時、リセットボタンを押せばエンジンが掛けられるシロモノとして、Beckのドクターに着けてもらった事を思い出した

早速、そのリセットスイッチ(上画像のライトが当たった所)を押すも全く無反応

何度、試しても結果は変わらず

よって、そのケーブルを辿り根元側を観ると・・・

「うん?根元が外れてる・・・のか?」

おもむろに、そろりと少しづつ引っ張ってみる

なんの抵抗もなくスルスルっと抜けたではないか!?

「まさか!?」

空かさず、キーをONした

「よっしゃぁ~!」

インジケーターランプが点灯したではないか!?

そしてセルボタンを押す

「バババ~ブォ~ン~・・・」と、エンジンが息を吹き返した

こんな瞬間は宝くじが当たったかの様な、極めて快感を味わえる

そして、この場からの帰りは奈良市内までは一応、大人しく走った

市内を抜け阪奈道路に入ると「止まってもレスキューはすぐ呼べる」

よって普段並みの高速走行やシフトダウンもダブルクラッチを踏んでのアグレッシブ走法

結果は、非常に快調で気持ち良くガレージに帰ることができた

今回のエンジンストップ、結論付けはできないが「リセットケーブル離脱」が何らかの影響を及ぼしていると思われる

自身は電気系統は超苦手なジャンルだ

よって、天気の良い日にBeckを主治医に見てもらう事にした

だがBeckも老いた所為か、最近は故障が絶えない

自身同様、老車専用の主治医をもっていて良かったと思える今日この頃だ

そして3連休の最終日も月ヶ瀬に行った

その日は珍しい方が来ていた
1971年発売、カワサキのマッハⅢ750だ

当時、国内最大の74ps、最高速203km/hを謳って、打倒CB750 に立ち向かったバイクだ

そのバイクで山口県から時折、関西に戻って来られるKit〇さんだ

そしてお友達とご一緒に・・・
自身は当日、NSUで月ヶ瀬に来たが、そのNSUと一緒に記念撮影

右の御仁がKit〇さん、左がお友達のTan〇さん

またTan〇さんは大人しそうだが、余暇ではサーキット走行を楽しまれる猛者でもあるのだ
よって昔のレーサーであるNSUにも跨って頂いた

だが、毎度のメンバーは3連休疲れなのか・・・
心なしかお疲れの様にも窺える

だが、その中で・・・
月ケ瀬ライダーの「整備の師範」とでも言えようか、Asa〇さんのYAMAHA、SDR

このSDRは月ヶ瀬では、他にも乗ってる方がいるが自身は今でも欲しいバイクなのだ

ただ75歳でバイク引退を標榜する身としては、些か問題視され世論の標的に?されるだろう

と、今週は記事ネタが盛り沢山だった

また自身が住まう東大阪、善根寺村では秋祭りだった
こんな平和な日々が今後も続くよう

歳を重ねると、こんな些細な平和の情景が嬉しい

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年10月9日木曜日

『Bike in the sky』#459 73歳!久々のわくわく・・・

先週の土曜、日曜は雨模様でバイクには乗れなかった

当然、月ヶ瀬にも行けるはずもない

そんな週末を、どう過ごすかは「月ヶ瀬教の信者達」には大きな課題だ

たぶん奥方から頼まれた用事を済ませるか、または自宅の掃除等のお手伝い・・などなど!

自身は有難い事に「完全放し飼い状態」で自由に生かされている

だが、好きな事をするにも先ず自宅で妻の管理下にある所を片付けたり、掃除をしたり・・・

そうすることで夫婦関係は円満に過ごせる

早速、気になっていた裏庭の雑草の草むしり
南東からの画像に写るトラス状の柵の内側が妻が管理をする観葉植物園だ!

そこには梅雨時から夏場にかけて、雑草が一気に繁殖する

また自宅南側のアジサイやアボガドが生い茂る一角も雑草達の溜まり場だ
この画像は先の画像と共に、この土日の雨の合い間に雑草を抜き取った後の状態だ

雑草を抜くのは雨が降った直後が、土が最も柔らかくなっておりサッと抜ける

この様に女性が大変に感じる作業を率先して片付けると、自身の遊びには殆んど干渉されることはない

と、語っているが、それを何人にも保証されるとは言い難い

そんな事を片付けた後が自身の趣味の時間になる

早速、今回の雨模様の中での整備作業

購入してから35年を超えたBeck!
何処を整備しようとしているのか!?

前方からも・・・
前輪のホイルを左右外して、何をしようとしているのか!?

フロントフードを開けるとガソリンタンクが目に入る
このタンクの左、側面にサビが出ているのが見える

これは外側だが、かねてより報じている中でタンク内部にもサビが来ている事は記事にした

今回の作業は、そのタンク内部の錆取りと、その後の内部をシーリングする作業だ

早速、タンクを外すがタンクを留めているボルトは4本だ!

その4本の内、前方2本はホイルを外さないと脱着できない
また後部2本も、狭いコクピットで頭に血が上る状態の逆さになって外さなければならない

なんとか四苦八苦で初めてタンクを外したが・・・
「う~ん・・・」

35年間、一度も開けた事のないホコリまみれの空間が目に飛び込んできた

ただ、今時のマス状態の空間と違って、ステアリングのリンク機能とそのタイロッドや関連シャフトがあるだけだ

だが、このベックは「自分で整備をすることが楽しめる」クルマとしても海外では人気だ

そして、外したタンク内の清掃とシーリング

タンク内部は、僅かのサビが数か所に見られたが重症ではない

よって、先ず中性洗剤で油分を取り、水で洗浄後、ドライヤーで乾燥させる

充分に乾燥したであろう後に・・・
上画像のシーラーはT-PADDOCKのバイクでは3,4台ぐらいだろうか、大変役立っている

説明文も英語だが、なんとか理解できる内容だ

それよりも上の液剤をタンク内に注入し、内部に満遍なく行き渡る様にタンクをグルグルと上下に左右斜めにと回さなければならい

バイクのタンクだと液量も少量の上、回す作業も軽いので容易だがクルマ用は大変だ

その作業を「休んでは回し、回しては休んで」を繰り返し、1時間以上が経った頃、そろそろ固まり出した

で、給油口から覗いてみた
艶っぽくライトの光が反射している

アップにしたが・・・
少し見にくいが、ほぼほぼ固まりだしている

ここからは3日、4日ほど、放置して完全にカチカチになるまで待たなければならない

バイクでは2日もあれば十分に乾くがクルマ用は取説通りにじっくり固めたいと思う

その間は、Beckの今まで手の届かなかった箇所の掃除と整備作業に掛かる

意外と35年以上の汚れは容易く除去できた

特にステアリングに関わるジョイント部は入念に・・・
古いクルマにはグリスアップ用のニップルがあると思ったが見当たらない

ここは液体グリスを噴霧し、その周りの余分なグリスを拭き取って終了

続いて・・・
ブレーキオイルタンクに微妙に接触していたガスタンクの端はブレーキオイルでサビている

この箇所は錆を落として表面をキレイにし塗装処理
まぁ、さっと吹き付けて終わったが、ここは横着をして「艶消しタイプ」の缶スプレー

読みは当たった!

経年のガスタンクに、うまく馴染んだ仕上がりになった

タンクの底部も同様の手法で・・・
新品みたいとは言えないが、そこそこの復活した状態にはなったようだ

さて、次の土曜か日曜日にはBeckは乗り出せるのか!?

次の休日が来るのをワクワクして待つ気分は、まるで高校生時代のようだ

そんな73歳の老人の備忘録だ!

T-PADDOCK T/Tatsumi