2025年12月4日木曜日

『Bike in the sky』#467 1970年頃は熱いねぇ~

2025年の今年も、あとひと月で終わろうとしている

その月日が流れるのは年々速く感じる

歳のせいだろうか!?

そんな事を感じる一つに毎週、セワしなく出かける「月ケ瀬詣で」がある

また毎週、綴っている「Bike in the sky」のブログも同様にセワしない

まぁ、この歳になってもセワしないのは充実している証と言えよう

で、その月ヶ瀬の先週の様子

日曜日だ!

この日は常連のライダーが、珍しくクルマで来ているではないか!?
だが、ただのクルマではない

ニッサンの3代目、32型GT-Rだ

ほぼほぼノーマルなのが、今となっては逆に価値が高いだろう

GT-Rは乗り物好きなら、だれもが知る名車だ

GT-Rの系譜は日産と合併前のプリンス時代にまでさかのぼる

自身がまだ高校生だった1968年頃だったか、ウェーバー製3連キャブを纏ったプリンススカイラインのGT-54Bが発表された

当時は、あまりにもパワー(たしか145ps)が大き過ぎることからシングルキャブのGT-54Aも同時発売

そのAとBの外観の違いは、フロントフェンダーサイドのバッジの色が、Aが紺、Bが赤だけの違いだった
「憧れたなぁ~」と、いまでも懐かしく青春時代が蘇ってくる

そして初代Rの呼称を授けられたのが・・・
GT-Rの呼称としては初代になるが、マジの初代は4枚ドアのセダンで型式がPGC10になる

上画像は2ドアの後期型で型式がKPGC10とされていた

だが、このGC辺りのRとなると今の市場での相場は2000万から3000万とか・・・

今回、月ヶ瀬に乗って来られた32型Rでも700万から800万だとか・・・

どちらにしても名車と言われる旧車の高値は、まだまだ続きそうだ

話しを月ヶ瀬に戻して・・・

当日は、もう一台クルマで来たライダーがいた
先出の3代目GT-Rと同年の1989年に初代が発売されたマツダのユーノスロードスター

その4代目ロードスター

1989年と言えば日本は「バブル景気」が終わった年で、ここから日本経済は暗黒の時代に入る

しかし時が流れ4代目ロードスターは発売の翌年、販売台数は10万台の販売記録を叩き出した
ただ10万台と言っても2人乗りスポーツカーで10万台は大ヒットだ

ただ、その10万台は海外販売も含めての話だ

そんな月ヶ瀬に自身は・・・
1968年頃、世界のオフロード業界に衝撃を与えた250cc、YAMAHAのDT-1

そのDT-1の初期型をガソリンスタンドのバイトで購入した思い出がある

DT-1の初期型は点火時期が固定である為、始動時、キックを踏む位置を間違えると強烈なケッチンを喰らって大けがすることもあった

そんなDT-1の思い出を抱いた兄貴分にあたる360ccのRT-1で参上だ

日本は1970年頃から生活スタイルや工業製品に至るまで、デザイン始め性能面や機能面とあらゆる点で世界に衝撃を与えた

そんな時代に青春を過ごせた自身は幸せ者かもしれない

だが、このRT-1を手に入れた30年近く前には日本の工業製品は全社、同質化し面白みに欠けていた様に感じていた(偏見も入っているかも)

よって個性創造から自身のRT-1はヴィンテージなアメリカン風のカラーリングにした

そこから長きに渡り快調にRT-1は走っていたが今夏の猛暑でオーバーヒート寸前になった

そして4カ月半が過ぎた先日、RT-1で月ヶ瀬に乗り出したが快調に走ることができた

到着するなり先着していたオフ車好きのIno〇さんが興味を持ってくれたようだ

自身は「欲しかったら、いつでも譲るよ!」と言った

Ino〇さんは「え~手が出ませんわ!」

自身は価格を言っていないのに・・・(バーゲンプライスなんやけどなぁ~)

また、ほどなくして・・・
ハスクバーナにてTog〇さんがやってきた

このバイクも珍しいバイクだが、Tog〇さんの所有する乗り物は全てにおいて珍しい

だが久々ゆえか、冷却水がエンジンの各所から漏れていた

Tog〇さんは「やっぱり造りが雑やね!」と半ば呆れたように語っていた

そしてガレージに戻った自身はノーマルのキャブレターで調子を崩していたW1の修理作業

W1は長きに渡りFCRキャブで乗っていた

だがワイヤーが伸びたのか、又はオーバーホールを必要としていたのか

そんな事もあり2年ほど前、ノーマルキャブに戻して乗っていた

その当初は問題もなく、若干のパンチの無さはあったものの普通に乗っていた

ところが最近、アイドリングが全く効かなくなりW1の低速の快感が消えてしまていた

ノーマルキャブを山之内キャブレターさんにてオーバーホールを、とも考えたが残存年数を鑑みると費用対効果が合わない

そんなセコイ、自身の悪い癖がまた出てきた

「同じオーバーホールをするなら・・・」というわけで年式が若いFCRキャブを選択

一先ずノーマルキャブを外して

FCRキャブ内部をオーバーホール後、W1にセット
構造は複雑だが各部の精度が高いため、気持ち良く取付られる

そしてワイヤーの取付
久々に取り付けたがFCRキャブの「戻しワイヤー」が、ほぼ新品だったの忘れていた

この時点でFCRからノーマルキャブに戻した経緯を思い出した

要はアクセルオフにした時、回転の落ち方が鈍かったの思い出したという事だ

今回は、そこを踏まえて引き側、戻し側のワイヤー調整にかける

続いてガスホースを繋ぎ・・・

点滴キットを使いガソリンを入れてエンジンをかける
少しトラブルはあったが、エンジンはさっと目覚めた

やや苦労したのは左右の同調だったが、まぁなんとかマフラーからの排圧はクリア

そしてGASタンクをつけ、キャブのワイヤーなどの弛みもとり、近所をテスト走行

W1はエンジンが「丈夫」「強い」などなど言われるが少々セッティングが崩れていても、ある程度普通に走ってくれる

それではFCRを着けている意味がないのでシビアなセッティングを意識している

そんな事情で、ここまでのセッティングは80%ぐらいの仕上りだろう

あと、もう少し煮詰めて完了したい
さぁ~て、ちゃんと走ってくれるのかなぁ!?

おまえも、あと1年半、元気に走ってよ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年11月27日木曜日

『Bike in the sky』#466 CBとNSUとDUCATI

 今年の秋は、なんか「損」をしたように感じる

その「損」とは夏が、やたら長く冬はすぐにやって来たようで秋を感じることがなかった

バイカーにとって秋は、春と共に最高に気持ち良くバイクに乗れるからだ

そんな寒く感じる束の間の秋に、老体にムチを打って先週も月ヶ瀬に行ってきた

三連休初日はCB77だ!

そのCBは当ブログ#464においてロングタンクのシーリング修復後、初の出番となった

ガレージから阪奈道路に入りガスタンク修復後、初のガソリンを給油

タンク容量の80%まで給油し、月ヶ瀬に向かう

途中、奈良市内の般若寺セブンでタンクの点検をするも、ガス漏れは一切無かった

これで一先ずタンクは完治したとして気持ち良く月ヶ瀬に着いた

意気揚々と月ヶ瀬に来たが信者ライダーは少なかった

その代わり、なんと大型の観光バスが月ケ瀬信者の指定駐車エリアに入って来たではないか
たぶん観光途中の「おトイレ休憩」で寄ったのだろう

そして、明くる日の月ヶ瀬

明くる日の日曜も、ほどほどに冷たい

だが前日の土曜日よりはライダーは増えていた
自身はT-PADDOCK内で最古のバイク、NSUで出かけた

このNSUは1955年製と毎々語っている通り古いバイクなのだが最近は最も調子が良い

ただ今回、乗り出した時に柳生辺りでNSUはエンジンが止まってしまった

その瞬間・・・

「あ~っ!完全に忘れてた」といった不慮?のトラブル

その「忘れてた」とは、NSUのキャブレターの取付角度に起因した「アイシング現象」
NSU独特のキャブの取付状態だが、エンジンのセンターから約45度の角度で外に振られている

よって冬場ではキャブボディは、まともに冷気を受けることになる

その「難点」を暫らく振りでNSUに乗った今回、完全に失念していたわけだ

だが、今回の寒気はそこまでの寒さではない

再度、直ぐにキックを踏んだ

NSUは2,3回のキックで目覚めてくれたが、月ヶ瀬まではエンジンの回転をできる限り落とさないよう心掛けた

「ほんまに、疲れるのう!」と思いながらも70年前のバイクと楽しく付き合ってる

そして、着いた月ヶ瀬には・・・
いや~、このDUCATI900SSは自身にとってはマジでかっこいいバイクと思っている

そこには伝説もあっての事だろう

この話をすると、また長くなるので搔い摘んで述べるなら1969年に発売されたCB750に対抗すべくドゥカは同年に750GTを発表

その後1971年には後継車として750SPORTを発表しCB750と互角以上の性能を出すに至る

さらに1973年にDUCATI独自のデスモドロミックと言われるバルブシステムで73psを達成させる

そのボアアップ版が、上画像の900SSだ

その900SSのドラマはその後、マイク・へイルウッドがレースで優勝したMHRへと引き継がれる

そのMHRが
マイク・へイルウッド・レプリカ!DUCATI・MHRなのだ

まぁ当時はバイクに限らず4輪においても世界中でモータースポーツが盛んな時代だった

900SSやMHRもCB750と並んで「元気な時代の生き証人」とでも言えるバイク達なのだ

そして900SSで来られたオーナーは、四輪においてもジネッタ?だったか?

そんな名車をお持ちのTog〇さん

ただTog〇さんは自身の見解だが、今時の旧車ブームに乗っかった「にわか旧車ファン」ではない

その証拠に、この900SSのナンバープレートは「奈良」ではなく「奈 」と、所在表記が一文字なのだ

昔から好きな乗り物を乗っていた結果、今のブームと重なっているだけだ(たぶんだが・・)

残念ながら自身は言い訳っぽいが転居や仕事の繁忙等で乗れない時、一時的に廃車にしたりで再登録ナンバーになっている

このように月ケ瀬には、こうした「昔から乗ってる」と言われる30年前のバイクに乗るライダーは何人かいる

そんな背景もあって自身も月ヶ瀬に毎々、吸い寄せられているのかもしれない

その900SSとツーショット
遠慮がちに900SSの後に収まるNSU

だがNSUをこうして眺めるとオリジナル度は低いのう

NSUの、それもスポーツMAXとなるとタマ数が少ない分、部品はさらに本国でも手に入らない

そんな中で「よくもここまで復活させた」と自画自賛だが900SSと並べると、NSUは18歳年上というだけで、ディティール面は見劣りする

そして3連休の最終日の月曜は家人の用時でバイクには乗れず

よって以前、久々に乗り出したW1Sのノーマルキャブの点検

そのW1乗車時、月ヶ瀬まで乗り出したが行きの道中はボチボチだった

しかし帰りの道中では渋滞時にアイドリングが、まったく落ち着かない

そんな事でキャブをオーバーホールするか・・・もしくは・・・

また悩みが消えない泥沼にハマりそうだ

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年11月20日木曜日

『Bike in the sky』#465 過去からやってきた・・・人?

先週は「丸目を愛でる会」と称されるイベントがあった

開催場所は、いつもの月ヶ瀬から20分ほどの山添村岩屋にある小学校の跡地

よって一先ず月ヶ瀬にベックで立ち寄った
当日の早朝は、けっこうな冷え込みだった

その影響か・・・

月ケ瀬が近くになった辺りで、オープンで走っているにも関わらずフロントウィンドウが曇り出したのだ

指をウィンドの内側に軽く当て、曇り度合いを確認するも内側に曇りはなかった

となると外気の湿度変化による、ある種の結露状態?だったのだろう

だが、ここでワイパーを動かして曇りを除去するのは忍びない

そこにはベックが購入から間もなく37年になろうとしている

その長きに渡る中でフロントガラスは傷が、まだあまりない状態だ

たまに雨に当たる事もあるが、そんな時でも極力、ウィンドが濡れてからワイパーを作動させている

そんな理由でワイパーを使わず、なんとか曇りの隙間を覗きながら月ヶ瀬に着いた

そして月ヶ瀬お茶屋前は・・・
月ケ瀬らしい賑わいをみせる光景だ

ここから毎度の雑談を楽しんだ後、イベント会場に向かった

そのイベント会場は「カフェ&キャンプ 東豊ベース」と呼ばれ、宿泊もできるカフェになっている

到着した時には会場は既に・・・
上画像、左端の1966~1968年頃?のボルボ・クーペと、その隣に同年頃のブルーのルノー・ゴルディーニはじめ、多数の旧車が集まっていた

この開催場所は元々、小学校だった所を今で言う「リノベーション」を掛けたようだ

その建物をバックに前方を眺めると・・・
 
開催時間の10時前にも関わらず既に多くの「丸目」が集まっていた

で、本題のイベントだが当日のタイトルは「丸目を愛でる会」という事で、丸目であれば車種、年式を問わず参加ができるとか・・・

だが面白いもので、この大雑把な「丸目規制」だったが訪れたクルマ達は「ちゃんとした旧車」だったことだ

また「ベックは、けっこう来ているのか!?」と思いきや・・・
自身のベック、一台だけだった

ダイジェストで他のクルマを見てみよう

まず、ある意味なかなか見れない旧車が二台
右から初代?ブルーバード310と、二代目の410

めったに見れない昭和を代表する日本の名車だ

また同世代ぐらいだろうか・・・「丸目の代表格」
イギリスのオースチンヒーリー・スプライト?が仲良く3台

こちらも英車でミニをはじめMGなどが集まっていた

こちらは、またもや国産
1970年、初回万博の数年前に発売された2代目スズキのフロンテ360

今回は外車より国産車の方が自身は何故かワクワクした

そこには多感な青春時代を過ごした背景の中、手が届く国産車が次から次へと発売され、日本中が活気に満ち溢れていた時代だった記憶が蘇る

ここにも素晴らしい旧車の外車がいる
ロータスヨーロッパ、スプライト、ルノーアルピーヌ、などなど・・・

こちらはロータスのエスプリか!?
今回は「丸目」がテーマなのでリトラクタブルライトが顔を出していた

入口付近にも
カルマンギアやホンダのS8か!?

カルマンギアは自身の会社の専務が乗っていたので懐かしく眺めていた

また2輪も
 
ここまで来ると丸目なら「なんでもあり感」が満載だ

まぁこんなミーティングもありなのだろう

そんな当日だったが、着いて30分も経たない時に自身の携帯がなった

「〇〇さんが用事で来られるから・・・」という緊急連絡!

よって、皆さんに詫びを入れながら急遽引き上げることになった

帰りの道中は久々に名阪国道を走ったが、月ヶ瀬道中のガタガタ道と違いキレイな道はベックではスコブル気持ち良かった

先日にベックのキャブの同調をやり直した成果も出ていた

だが・・・

戻って用事を済ませたが、先日からのベスパカーの続きも残っていた

「ふ~っ・・・」と溜息をつくが早速、ベスパカーのキャブ周りの修理

先週にはベスパカーのエンジンが2次空気を吸い込んで走らない事を記事にした
原因はインマニとキャブ間にあるインシュレーターにあたるゴムに問題があるのだろう

このインシュレーターゴムをなんとか硬く保持できるようにしなければならない
なんとかインマニをゴム内で保持できるよう工夫し、ブレないようセット完了

記事にすれば、こんな感じで簡単そうに窺えるが実作業は丸二日を要している

そこには「いかに在りモノのパーツで修復できるか!?」が、自身にとっては重要なのだ

そんな事でベスパの試乗中、超々の懐かしい方から電話が入る

「元気にしてるか!?」

と、約20年前か30年前か・・・というほど以前に会ったかどうかの人物から

それは自身が起業した自社製品の型紙を創る「パタンナー」と言われる職種の女子スタッフが結婚した

その、お相手の男性は自身の高校時代の友人のお兄さんだった

そんな縁で自身は「仲人(なこうど)」役を賜った

その友人のお兄さんからの電話で・・・

「あんな、この間、英車の集まりでな、タツミさんの話が出てな、・・・その人知ってるか」

と、超唐突だった

一先ず「う~ん、そんな人はけっこうおるしなぁ~」で、終わったが・・・

「そうかぁ~!ほな久しぶりやから、そこに遊びに行くわ!」

という漫画みたいな会話で週明けの火曜日にやってきた

だが当日、T-PADDOCKに到着するまでが、また大変だった

この話題はまたの機会として、当日は昔話に花が咲き2時間超の訪問でメチャ楽しかったのだ

帰り際では・・・
ショウケースを覗き込みながら、何やら物色

そして「これ、なんぼで売ってくれんの?」

また他方も見て「これも売りもんか?なんぼ?」と・・・・

結局・・・
20年ほど前に購入した旧車の雑誌と・・・

ショーケースから
汎用ウィンカー4個セットと、ストックからバイク用とチャリ用ハンドルを1本づつ

で「全部でなんぼ?」と聞かれるが・・・

「あと一年半で出て行くから、お金は要らんよ!」と返答

すると「・・・・・・」

笑いながら持って帰った!

だが昔話が楽し過ぎて、友人のお兄さんを写真に収めるのを完全に失念していた

そのお兄さんの現在の職業は、現役の大工さんだ

その大工姿の出で立ちが、あまりにも時代からかけ離れていたのでネットで同様な大工を見つけた

首から下は足元の草履まで下画像が、ほぼ100%同じ衣装だった
頭部は真っ白の白髪をポニーテール風でメガネを着用

とにかく現代において、こんな人間が存在していたとは・・・

同時にこんな化石みたいな人物が知り合いにいるとは・・・

だが、このお兄さんは現役でまだバイクに乗っている

現在は1960年代頃の650ccトライアンフT120と同トラの200ccだったかのタイガーカブだ
上の画像は今から40年以上前、自社の子供服を宣伝するのに雑誌に見開きで載せたものだ

その際、バイクを使って「アクティブなお父さん」のイメージを掲載しようとした

その撮影に今回のお兄さんとお兄さんの当時のトラ・ボンネビルを使って阪奈道路の登りで撮影したものだ

そのお兄さんが昔の大工姿とバイク乗りの二つの顔を持つ・・・そのギャップが楽しい

また、大工仕事の合い間では日本刀を納める、鞘(さや)職人となり日本刀の愛好家から仕事が来るそうだ

鞘と言っても、どこでも売ってるモノではなく1本が安くても20万ぐらいするらしい

それを、すでにバイオーダーで60本以上ほどを受注と製作をしたとか・・・

そんな話も聞きながら、なんか嬉しくもあった一日であった

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年11月13日木曜日

『Bike in the sky』#464 トラブル!それもまた楽しや!

先週も飽きもせず月ヶ瀬だ
月ケ瀬の最近の傾向として土曜日は、ほぼ常連のバイクが集う

そのバイクの主たちは・・・
当然、アホな話で盛り上がる常連さん達だ!

そこに自身が乗り出したバイク
最近、出番が多いCB77だ

T-PADDOCKのバイクで、このCB77はKLシェルパに次ぐ乗り出し回数になってきた

最近は月ヶ瀬までの往復の道中も、何ら問題も無く走ってくれる

それ故、何かモノ足りなさを感じてしまう天の邪鬼な面が、ふと顔を出してきた

上画像は、ほぼノーマルの出で立ちで、なんら問題はない

だが一度、シャープなスタイルを纏ってしまうとノーマルでは「・・・」になってしまう
上画像はCBのノーマルタンクだが、ガソリンタンクはバイクの顔とも言える

その顔を更にシャープにしてくれる?とっておきのパーツが昔のレース用タンクなのだ

そのガスタンクでは当ブログの「#462」においてファイバー製タンクのGAS漏れ対策を記事にした

だが、結果はシール剤がタンク側面に付着ぜず底部に溜まった状態で固まってしまった

故に、そのファイバー製タンクは「お蔵入りに」なるはずだった

そんな時に、ふと「底部が、ちゃんとシール剤で固まってるんやったら・・・」
再度、タンク内部を点検してみた

シール剤は側面から底部中央にかけて薄っすらと付着しているが、底部は中央から外側にかけて厚みが増す感じに付着していた

「なんとか使える」と思えたので、ダメ元でファイバータンクにガソリンを入れる事にした

そこで現在のタンクに付いている燃料コックを取り外し、ファイバータンクに取付作業
コックは最近、リプロ品を新品で購入したのでコックのネジ部は至って綺麗な状態

故にネジ部には液体ガスケット剤も綺麗に付着してくれるので、ガス漏れの懸念は低下する

そしてガソリンを3Lほど給油してみる

ただし一気に3lを入れるのではなく、1Lを入れては漏れがないか1分ほど待ってチェック

タンク、燃料コック双方に漏れが無いのを確認し続いて、もう1Lを給油して2L

この段階でも漏れが無いことを確認して最後の1L を入れ、合計3Lを給油

ここから1時間ほど待って漏れが無いことを確認後、さらに3Lのガソリンを入れ、計6Lの状態で「一晩を越せるか!?」のチェック

明けた翌日、燃料コックとファイバータンクの底部から側面にかけ、特に前方部は念入りに確認した

結果は「よっしゃ~」だった!

そして、ここからはタンクを車体に取り付ける作業
ただ、すんなりとは行かない

ノーマルタンクとファイバータンクとは燃料コックの位置が左右逆なのだ

よって、燃料ホースの左右の長さも取り回しの加減で変わってくるのだ
タンクを乗せ、ホースの取り回しも終え、次はシートを置く

ここで、またもや問題
ファイバー製のレース用シングルシート

このシートを取り外した時の事は全く覚えていない

だがシート裏を見て、思わず「いつの間に・・・」と声が出てしまった
上画像はシングルシートの裏側だが、フレームに掛けるフックが取れて地肌のファイバーが剥き出しだ

おまけにシート皮革裏の接着剤も乾燥で剥がれていた

ガレージのストック棚は、強い日差しが当たる所でもないので、そんなに乾燥するとは考え難い

まぁ、ここで原因を考えても意味がない

よって、シート皮革部は上画像の通り強力ボンドを塗布してクリップで挟み込み

シートフックもファイバー製ゆえ強力ボンドにて補修作業にかかる
シートもタンク同様、一晩寝かせてしっかり接着するのを待つ

明くる日、早速CBに取付け
「オ~!」

CBは、やっぱりこのスタイルがビューティフルだ!

もし、セパハンだとマフラーはメガホンタイプの方がサマになるが、現状は一文字ハンドルゆえノーマルのマフラーでも雰囲気は壊れていない

と言うより、Yパーツとしてのメガホンマフラーは自らの転倒で「お釈迦」にしてしまった

よって、あくまで自画自賛の域を越えない自己満足の評論としておく

さてバイカーにとっては走り易い季節になってきたが、なぜか、そんな時期になると「イジメか!?」と思える問題も起き出す

それは・・・
久しぶりの出番になるVespa Car P50だ

昨日、近くのホームセンターまで部品を買いに上画像のP50で出かけた

片道3Km少々ぐらいを快調に2ストサウンドを発しながら走った

ところが帰り道、ホームセンターを出たところで突然、エンジンが吹けなくなってしまった

「え~!」と思いつつ2ndに落してアクセルグリップを捻ると弱いながらも回転は上がる

そんな状態でホームセンターからT-PADDOCKガレージまで、騙しダマし走らせ、なんとか戻ってこれた

だが、騙しダマしの走りながらは「う~ん・・・なんでやねん!」

頭の中は「#$%&?><"#$%&」と、いろいろ考えたが「まさか!?」と、半ば結論を出した

そんな状態?で、よくも3Kmほどを我慢して走ってくれた

その状態の原因は、たぶん「キャブが2次エアーを吸ってる」のでは?と・・・

そこにはニュートラルの状態で空ぶかしをすると「ギャ~ン、ギャ~ン」と、それなりにエンジンは回る
早速、キャブ周りを点検する

すると上画像に写っているキャブと、その前方にある径が20mmほどのパイプとのジョイント部が緩んでいた

その緩みで僅かなエアーを吸いこんだと思われるが、たぶん100%の確立で原因はこれだろう

しかし、最近はT-PADDOCKの乗り物が、とっかえひっかえトラブルを起こしてくる

一つは単純に生産されてから年月が経っていること

さらには自身の手入れの作業内容が素人ゆえ、耐久性に欠けること

などなどが挙げられる

とは言え、あと1年半は持ちこたえて欲しいのだが・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi