2025年11月13日木曜日

『Bike in the sky』#464 トラブル!それもまた楽しや!

先週も飽きもせず月ヶ瀬だ
月ケ瀬の最近の傾向として土曜日は、ほぼ常連のバイクが集う

そのバイクの主たちは・・・
当然、アホな話で盛り上がる常連さん達だ!

そこに自身が乗り出したバイク
最近、出番が多いCB77だ

T-PADDOCKのバイクで、このCB77はKLシェルパに次ぐ乗り出し回数になってきた

最近は月ヶ瀬までの往復の道中も、何ら問題も無く走ってくれる

それ故、何かモノ足りなさを感じてしまう天の邪鬼な面が、ふと顔を出してきた

上画像は、ほぼノーマルの出で立ちで、なんら問題はない

だが一度、シャープなスタイルを纏ってしまうとノーマルでは「・・・」になってしまう
上画像はCBのノーマルタンクだが、ガソリンタンクはバイクの顔とも言える

その顔を更にシャープにしてくれる?とっておきのパーツが昔のレース用タンクなのだ

そのガスタンクでは当ブログの「#462」においてファイバー製タンクのGAS漏れ対策を記事にした

だが、結果はシール剤がタンク側面に付着ぜず底部に溜まった状態で固まってしまった

故に、そのファイバー製タンクは「お蔵入りに」なるはずだった

そんな時に、ふと「底部が、ちゃんとシール剤で固まってるんやったら・・・」
再度、タンク内部を点検してみた

シール剤は側面から底部中央にかけて薄っすらと付着しているが、底部は中央から外側にかけて厚みが増す感じに付着していた

「なんとか使える」と思えたので、ダメ元でファイバータンクにガソリンを入れる事にした

そこで現在のタンクに付いている燃料コックを取り外し、ファイバータンクに取付作業
コックは最近、リプロ品を新品で購入したのでコックのネジ部は至って綺麗な状態

故にネジ部には液体ガスケット剤も綺麗に付着してくれるので、ガス漏れの懸念は低下する

そしてガソリンを3Lほど給油してみる

ただし一気に3lを入れるのではなく、1Lを入れては漏れがないか1分ほど待ってチェック

タンク、燃料コック双方に漏れが無いのを確認し続いて、もう1Lを給油して2L

この段階でも漏れが無いことを確認して最後の1L を入れ、合計3Lを給油

ここから1時間ほど待って漏れが無いことを確認後、さらに3Lのガソリンを入れ、計6Lの状態で「一晩を越せるか!?」のチェック

明けた翌日、燃料コックとファイバータンクの底部から側面にかけ、特に前方部は念入りに確認した

結果は「よっしゃ~」だった!

そして、ここからはタンクを車体に取り付ける作業
ただ、すんなりとは行かない

ノーマルタンクとファイバータンクとは燃料コックの位置が左右逆なのだ

よって、燃料ホースの左右の長さも取り回しの加減で変わってくるのだ
タンクを乗せ、ホースの取り回しも終え、次はシートを置く

ここで、またもや問題
ファイバー製のレース用シングルシート

このシートを取り外した時の事は全く覚えていない

だがシート裏を見て、思わず「いつの間に・・・」と声が出てしまった
上画像はシングルシートの裏側だが、フレームに掛けるフックが取れて地肌のファイバーが剥き出しだ

おまけにシート皮革裏の接着剤も乾燥で剥がれていた

ガレージのストック棚は、強い日差しが当たる所でもないので、そんなに乾燥するとは考え難い

まぁ、ここで原因を考えても意味がない

よって、シート皮革部は上画像の通り強力ボンドを塗布してクリップで挟み込み

シートフックもファイバー製ゆえ強力ボンドにて補修作業にかかる
シートもタンク同様、一晩寝かせてしっかり接着するのを待つ

明くる日、早速CBに取付け
「オ~!」

CBは、やっぱりこのスタイルがビューティフルだ!

もし、セパハンだとマフラーはメガホンタイプの方がサマになるが、現状は一文字ハンドルゆえノーマルのマフラーでも雰囲気は壊れていない

と言うより、Yパーツとしてのメガホンマフラーは自らの転倒で「お釈迦」にしてしまった

よって、あくまで自画自賛の域を越えない自己満足の評論としておく

さてバイカーにとっては走り易い季節になってきたが、なぜか、そんな時期になると「イジメか!?」と思える問題も起き出す

それは・・・
久しぶりの出番になるVespa Car P50だ

昨日、近くのホームセンターまで部品を買いに上画像のP50で出かけた

片道3Km少々ぐらいを快調に2ストサウンドを発しながら走った

ところが帰り道、ホームセンターを出たところで突然、エンジンが吹けなくなってしまった

「え~!」と思いつつ2ndに落してアクセルグリップを捻ると弱いながらも回転は上がる

そんな状態でホームセンターからT-PADDOCKガレージまで、騙しダマし走らせ、なんとか戻ってこれた

だが、騙しダマしの走りながらは「う~ん・・・なんでやねん!」

頭の中は「#$%&?><"#$%&」と、いろいろ考えたが「まさか!?」と、半ば結論を出した

そんな状態?で、よくも3Kmほどを我慢して走ってくれた

その状態の原因は、たぶん「キャブが2次エアーを吸ってる」のでは?と・・・

そこにはニュートラルの状態で空ぶかしをすると「ギャ~ン、ギャ~ン」と、それなりにエンジンは回る
早速、キャブ周りを点検する

すると上画像に写っているキャブと、その前方にある径が20mmほどのパイプとのジョイント部が緩んでいた

その緩みで僅かなエアーを吸いこんだと思われるが、たぶん100%の確立で原因はこれだろう

しかし、最近はT-PADDOCKの乗り物が、とっかえひっかえトラブルを起こしてくる

一つは単純に生産されてから年月が経っていること

さらには自身の手入れの作業内容が素人ゆえ、耐久性に欠けること

などなどが挙げられる

とは言え、あと1年半は持ちこたえて欲しいのだが・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年11月6日木曜日

『Bike in the sky』#463 「老人のイニシャルT」と「イニシャルD」

先週の記事では自身の老いに対し激励のメールも頂いた

にも関わらず、自身は淡々と老いを受け入れようとしている

そこには個人差もあると思うが「老いに伴うモノ忘れ」には、抗いようがない

よって「どう付き合うか」が重要なのだろう

その「付き合う」では、脳トレにちょうどいい題材があった

それはBeckのキャブの同調だ

その前に先週の3連休の月ヶ瀬の様子から

先ず土曜日
前日の雨の影響を考慮して「どこでもバイク」のKLシェルパで出向いた

雨上がりだったが行きの道中は、そこかしこに水溜まりがあり、シェルパは大正解だった

到着した月ケ瀬お茶屋前ベンチには上画像の通り僅か5名の常連さん

そんな中に「老いによってバイクから降りよう」としている自身が参加するのは、ある意味「場違いか!?」に思えてしまった

そして明くる日の日曜は気候も良かったせいか、まずまずのバイクがいた

その中で・・・
ひと際、目を引く「お洒落さん」がいた

ワインカラーのジャケットにベージュのボトム

さらにジャケットとのカラーコーディネイトでワインカラーのブーツを履く

ファッション誌から抜け出したような出で立ちだ!

で、何に乗って来たのか!?

「う~ん・・・」

ここまで着こなす御仁の乗り物が気になる

・・・それは・・・またの機会にしよう

そんな人様を偉そうに、ほざいている自身は・・・
ここからが冒頭の本題だ

先々週に電気系のトラブルに見舞われたBeckでやってきた

その修理から二週間ほど空いた月ヶ瀬だったが、道中は本来の走りに戻っていた
帰りもアイドリング、加速感、アクセルを戻した時の吹き返し音・・・などなど・・・

完調の証左が味わえた

だが軽快に走れたからこそ分る、微妙な調子の崩れも表面化する

それは「キャブの左右の調子」とでも表現しようか!?

走りには全くと言っていいほど問題はない

だがシフトダウン時で4速から3速に落す時、エンジンとミッションの回転数を合わせる為のダブルクラッチを踏む

その4速から3速の間で軽く「ウォン!」と、アクセルペダルを踏み空吹かしを入れる

この表現が合っているか、微妙だが・・・

60年代の4輪レーサーがコーナー手前でやっていたレーシングテクニックだ

昔の路線バスの運ちゃんも、ゆったりとした動きだったがダブルクラッチは踏んでいた

ただ、今時のクルマのミッションはフルシンクロゆえダブルクラッチは不用だ

それ以前に今のクルマは、ほとんどがオートマで上述の話しも今時人には「なんのこっちゃ!」になるだろう

話しは逸れたが、その4速から3速の間の「ウォン!」の排気音が「ウォ~ン」と、レスポンスが悪い

ここは完璧に「ウォン!」となるシビアな再セッティングを試みる

あいにく三連休の三日目は朝から雨模様だったのバイクには乗れない

と言って、こんな雨の日にBeckのセッティングは湿気が気になって、やる気も起きない

そんな今週の晴れ間を窺って・・・
たぶんキャブレターの同調を取れば小気味良い「ウォン!」が復活すると思うが・・・

早速、プラグの焼け具合をチェック
全体に燻り気味だが、1本は真っ黒だ

早速、バキュームゲージを使って同調をとる
ゲージをキャブにセットした段階でエンジンを掛け数値を観ると右側のゲージが45ⅭmHg

左側エンジンの数値は39CmHg前後と、やはり若干のバラツキが出ていた

キャブセッティングは自身の場合、キャブの3カ所を合わせることしか知らない

また、エンジンそのものも圧縮等に不具合がないとした前提だ

そのキャブ同調で手を入れる3か所の内、一つが加速ポンプを司る非常にデリケートなアジャストナットがある

そこは1年半前の前回時、キチっと合わせているので極力、手を出したくない

よって2か所目はガス(エアー)スクリューだ

ここは確認レベルで左右、全閉から2回転半を戻した位置に再セット

ここからは3カ所目のアイドルスクリューに的を絞り、同調を試みる

プラグの1本が燻ぶっていた右エンジンのバキュームを先ず合わせるべく、アイドルスクリューを回すとゲージは40CmHgに近ずく

だが片方の数値も35CmHg方向に落ちていく

よって反対側の左エンジンのアイドルスクリューをゲージを見ながら回していくと40CmHg方向に戻り出す

これを繰返して最終、左右共に38CmHgに落ち着いた

だが、1年半ほど前にセッティングをした時の数値は左右35CmHgだった

この3CmHgの差は同調が取れたとしても走りに影響が、どのように影響するかは不明だ

一先ず今回は、この調整で乗ってみよう

そして今日、朝から新聞に目をやった

「ほ~!」

なにやら昔の「イニシャルD」だったか、峠が舞台の「藤原とうふ店」の劇画を思い出した
本日、第一巻が発売の「昴と彗星」という劇画の宣伝で紙面全面を使って掲載されていた

タイトル通りの昴(スバル)に合わせて車種もスバル製86だ

劇画のエンブレムも「スバルのトレードマーク」が、ちゃんと入っているではないか!?
作者も「しげの秀一」

見た瞬間、この漫画は老化防止に「もってこい」のように思えた

ちょうど今日は天候も快晴

無性にベックに乗りたくなり、セッティングのチェックも兼ね近場を走ってきた

結果は・・・

「ニンマリだ!」
直線で60~70km/hぐらいの速度域で4速から3速にシフトダウン

その際の4速から3速のダブルクラッチ間でアクセルワークによる空吹かしを入れる

結果「ウォン!」と、非常に小気味よい排気音を奏でてくれた

こういう時は完璧に「老い」を忘れている

これで老化が遅らせることができれば「イニシャルT」だ!

幸いな事だ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年10月30日木曜日

『Bike in the sky』#462 刻々とカウントダウンが近づく

今週は記事にするネタが少ない

まぁこんな時もあるだろう

その少ないネタで・・・

CB77のロングタンク
このCB用のファイバー製タンクが僅かなガソリンの滲み漏れを起こしている

手に入れて30年以上の歳月が過ぎたが最近、タンクのコック周り裏側から微妙な滲みが起きていた

ファイバー製という事もあり、止むを得ないと言えば止むを得ないのだが・・・

そこで、ダメ元で・・・
最近、当ブログによく登場するガスタンクの補修剤シーラーを試してみようと思った

そこにはBeckのガスタンクも先日、シーラーを使って綺麗に処理ができた事がある

ただ上画像のCBのタンクはファイバー製なので、このシーラーが使えるかどうかは不明だ

説明書きを読むと「Not for use on plastic」とあった

CBのタンクはプラスチック製ではなくファイバー製だ

だが、結論からすればプラスチックもファイバーも同じ合成物質だ

ただファイバー製の方はプラと違って繊維素材が布状に面とした組織になっている

その面にシーラーが絡んでくれたら補修はできる事になるのでは・・・

一か八か、チャレンジだ

そんなチャレンジができるのも冒頭に述べた様にCBのタンクは30年以上使ってきた老体だ

よって半ば「ダメ元」のチャレンジなのだ

シーラーを少量、タンク内に注ぐ

底部にシーラーが「ドロッ」と溜まるが、そこから前後左右に満遍なく行き渡る様にタンクを回す

次はタンクの左右側面にシーラーが行き渡る様に、横にしてタンクを回す
そこからタンクを逆さにし、前方部を上げてシーラーが玉にならないようにグルグル回す

また、前部のホルダー部根元はクラックが、はいりやすい所ゆえ少し時間を長くしてシーラーが固まる様に回す
そんな作業を小1時間ほど繰り返す

だが、これぐらいではシーラーは固まってくれない

やはり金属製タンクと違い合成素材のタンクにはファイバーであっても・・・

その状況下でも半日以上、タンクをグルグルと腕がダルくなるほど回していた

なんとか全体にシーラーが絡むように内部には被膜が出来ていた

これで一晩寝かして問題なければ、3日ほどの完全乾燥に入る

一晩寝かした明くる日、タンク内を確認

「え~っ!」

タンク横面のシーラーは、薄っすらと被膜にはなっているが、ほとんどは底部に溜まってしまっている

ここまでになると結果としては失敗と言わざるを得ない

ただ、一度ガソリンを入れて滲みが消えたかどうかは確認した方が良い

というのもガスが滲んでいる箇所はコック周りの底部周辺だけなのだ

続いての僅かなネタはRT1だ
3カ月前、奈良市内でオーバーヒートによってスタックしてしまった

その日は、なんとかレスキューに頼らずセルフでガレージに運ぶことができた

今まで優等生のRT1だったが、今年の異常気温と湿度には抗えなかったのだろう

こういう症状の時の対策は意外と難しい

よって一先ず、基本のセッティング(ガバナ進角、点火時期、ポイントギャップ等)に戻す

さらにキャブレターのオーバーホール及び各スクリューのセッティングをして・・・

エンジンを掛けてみる

キック一発でエンジンが目覚める・・・と思いきや、4,5回のキックを踏んで目覚めた

あとは実走で確認しないと、この段階では何とも言えない

続いてW1S
W1は特に問題はないがW1の車重が、73歳になった自身にはやはり気が重い

とは言え長年、苦楽を共にしてきた同志の中では最も、その時間は長い

定期的にはエンジンを掛けているので、最初の儀式をきちんと踏めばすんなり始動する

さて今回の点検は、ここまでだが現在のガレージから退去するまであと1年半だ

それまでに、この子達をどう整理するか!?

それもあるが自身がバイクの無い中でこれから、どう過ごすかも大きな課題だ

一先ず来年になればバイクはオークション等で片付ける方向にある

幸い? かは分からないがKLシェルパは今のところ残る予定だ
軽いし、よく走るし、燃費もいいし・・・いまのところ超優等生だ

欲を言えばガスタンクのカラーリングがマットブラックだったらもっと愛着が湧くのだが・・・

どちらにしてもバイクは片付けなければならない

まさか、こんな日が来るとは・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年10月23日木曜日

『Bike in the sky』#461 とある女性と・・・

先週の週末は珍しく月ヶ瀬には出向いていない

天候もあったが週末は山口県からの客人で楽しい時間を過ごした

その客人との再会の様子は楽し過ぎて一切の記録は残っていない

ただ、記録が無くても「相手が女性」とだけは伝えておこう

その女性に会うべく、準備した乗り物は・・・

最近、問題の多いBeckだ!
毎々、語っている通りBeckは購入してから35年を超える長い月日が経過している

そんな中で女性を横に載せたのは極、わずか!

久々の機会が訪れたと思い、以前より問題になっている点火系を完璧にしておかなければならない

そんな訳で、主治医にBeckを持ち込んだ

主治医も「聞いた症状からするとヒューズ周りの配線やろなぁ」だった

そこから小一時間の時間を要すが自身は、時間つぶしで主治医の工房見学
車高をリフトアップした軽トラのカスタム車

こういった類のクルマは自身は大好物だ

リフトアップ、全塗、タイヤ&ホイルのチョイス・・・「う~ん、欲しいなぁ~」

また

さらに「ワォ!めっちゃ渋いやん!」

車種は全く分からなかったが、ロシア製?ルーマニア製?・・・「う~ん」
この工房には、とにかく渋いクルマがやってくる

また、こんな渋い国産車も・・・
日産と合併前の「プリンスのグロリア」だ

第1回東京オリンピックが開催された1964年

その前年の1963年に国産初のSOHC6気筒を搭載した名車だ

その名車がピカピカに磨き上げられていた

その隣には・・・これもまた名車だ!
間違ってなければフェラーリの2ドアクーペ、ディーノと思われる

セダンだったので一瞬、「マセラティか!?」と勘違いした

さらには・・・
ロールスロイスのファントム?ゴースト?

どちらにしてもお金が、お高いクルマだ

そこに・・・
ポルシェの「なんとかターボ」だったか!?

ここの工房ではポルシェも、まるで大衆車のような雰囲気に埋没してしまう

同じように、さも普通に映るクルマは・・・
この白いランボルギーニや右奥のブルーメタのランボルギーニも同様に見えるのが怖い

そんな高級車もここでは
軽バンと一緒に屋外でボディカバーを被されたランボルギーニも作業待ち?をしていた

思わず「いったい、ここは何屋なん?」と感覚が麻痺してくる

その「何屋なん?」は・・・
詳しくは分からないが、以前聞いた時はクルマの外装を特殊な処理でコーティングするらしい

そのコーティング代は「・・・万円」と、〇〇〇1台が買える?お値段?だった?と聞いた

そんな工房が、なぜ自身のBeckを診てくれているのか!?

今となっては申し訳なくも、有り難くもあり、お世話になって35年以上にもなる

そして、そのBeckは・・・
作業中の様子だが、先週の月ヶ瀬帰りのトラブル!

そのトラブルの原因と思われるヒューズ周りの配線を修復してもらってる

そのヒューズ周り
ヒューズマウントにある配線支持ビスの緩みが原因で、そこを強化ビスに替えて作業は終了

同時に・・・
上画像、ETC機器の横に着けられたブルーのスイッチ

点火系ヒューズが切れた時用の非常ボタンを再度、取付けてくれた

まぁこれで一安心と帰路についたが・・・

ガレージに戻って今回のヒューズ周りを念の為、再度確認した

すると・・・

「え~、エンジン周りのヒューズ位置とちゃうやん!」と思わずブツブツ!

即、主治医に確認すると、ミスではないが「あるあるな話」でやり直し

だが、当方も直ぐには動けず作業は週明けになった

よってBeckに同乗する女性の記録は、儚くも雲散霧消に・・・

「あ~ぁっ!」

結局、当日の出番は・・・
「チョロQ」ことツインだ

しかし、当該の女性を迎えに行った時、このチョロQを見るなり・・・

「わ~!かわいいクルマ!」

さも自身の事を言ってもらったと錯覚した勘違いのデートになってしまった

まぁ錯覚でも、この歳で女性とデートを楽しめるとは・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年10月16日木曜日

『Bike in the sky』#460 老人と老車のガタがくる周期は・・・

先日の3連休

初日の土曜日の天候は雨予報だったが、なんとか曇り空でバイクには乗れそうだった

こんな時は「どこでもバイク」のKLシェルパが最適解だ

早朝5時半に起床

朝ごはんを食べ、6時半頃にはガレージを出発

途中、般若寺のセブンイレブンでモーニングコーヒー

そして涼しい季節感を感じながら月ヶ瀬には7時半過ぎに到着

だが、月ヶ瀬に到着してビックリ!
なんと誰も、おれへんがな!

いったい、何が起きたのか!?
少し路面は湿っていたが月ヶ瀬ライダーが、これぐらいで走らないヤワな連中ではない

とは言え毎度のメンバーが誰ひとりいないと言うのは、なんとも淋しい気持ちにさせられる

よって30分ほど、休憩して帰路についた

そして明くる日の日曜は、先週にガスタンクの錆取り&コーティングしたBeckででかけた

そのBeckの前日は・・・
前回の作業でガスタンクからキャブレターまで、ガソリンは完全に抜かれている

そこに先ず3Lの少量のガソリンを入れ、エンジンを掛ける

だが3L程度の給油ではセルが回る時間は「少しかかるのでは・・・」と思っていた

ところが、セルボタンを押して僅か1秒ぐらいだろうか、すんなり掛ってしまった

そんな瞬間は、ヘッポコ整備士にとっては常に「よっしゃー!」となる

それは作業がキチっとできている証となる嬉しさの表れだ

そしてガスタンクからキャブまでのライン上にガス漏れ箇所が無いかを確認後、さらにガソリンを3L追加で入れる

これで一晩、寝かせて明くる日にガス漏れ箇所が、どこにも無ければタンクから全てを本組にする予定だ
明くる日はガスフィルターの出入口双方を含め、すべての箇所に漏れは見られなかった

そして本組後、残っている10Lほどのガソリンを入れて月ヶ瀬に向かった

さらに、いつもの阪奈道路のスタンドでもタンク容量の80~90%までさらに給油した

月ヶ瀬までの片道、約50kmはトラブルも無く気持ち良くBeckは走ってくれた

月ケ瀬に着いて・・・
当日は前日と違って、それなりに月ケ瀬ライダーは来ていたがBeckは第二駐車場?に止める

月ヶ瀬では第二駐車場はアウェイになるイメージだが、やむを得ない
だが・・・

メインの駐車場は早朝組のバイクで埋め尽くされていた
昨日の自身だけの“ぼっち”とは、まったく違った風景だ

そこで昨日の“ぼっち”になった経緯を確認した

それは早朝組の数名だけによる「原二ツーリング」で和歌山白崎海岸公園まで行ってきたらしい

それを聞いて「やっぱり、まだまだ若いなぁ~」と、老いを感じさせられた

そんな話で束の間の時間を過ごし、月ヶ瀬から帰路につく

だがこの後、Beckに災難が訪れるとは、自身はこの時点では全くもって知る由もない

月ケ瀬お茶屋から「水間」廻りで帰ろうと長閑な、気持ち良い道を15分ほど走った、やや登り阪あたりで・・・

登りゆえ、アクセルを軽く踏み込みだした、その時・・・

バスッ・・・バスッ、バスッ・・・とエンジンが大きく息継ぎ・・・

「えっ!なんで!?」

この時、タコメーターを見ると針は大きく上下に振れて不安定

そしてインジケーターランプは全て赤に点灯している

さらにエンジンはバスッ、バスッ・・・と今にも止まりそうな雰囲気

そして点灯していたインジケーターランプは全て消えてしまいエンジンも止ってしまった

「え~、ウソやろ!?なんでやねん!」と思いながら登りではあったが、空走で道の左端に退避して停車した

この間、僅か10秒ぐらいの時の流れ

こんな状態のトラブルの止まり方は、これでニ度目だ

約2カ月前、コメダ珈琲に忘れ物を引取りにBeckで行った際、同様のトラブルがあった

その際は20Aのヒューズ切れが原因で、ヒューズを交換すれば直ちにエンジンは、かかり帰ることはできた
今回も同様のトラブルと思い早速、インパネ裏側に潜り込み、当該ヒューズを観る

「えっ!ウソやろ!?」当該ヒューズは切れていなかった

他のヒューズも確認するも、ずべて生きているではないか

「う~ん、さてどうしたもんか!?」

「原因がさっぱりわからん!」とボヤキつつ、ここでレスキューを呼ぶ事も考えた

しかし、レスキューを呼ぶにしても周りに番地等の目印もなく、且つ目ぼしい建物もない

呼んだとしても、まるで森の中にいるような場所にレスキューが到着するまで1時間ぐらいは掛かる

「さてどうする・・・」と、意外と冷静な自身がいたが思案しながら再度、運転席に潜った

どうしても怪しいヒューズ周りを再度、潜ってチェックをするがちょっとビックリした

それは、いつもガレージで使っているペンシルタイプのライトを握っている自身が居た事だ

まさか、このトラブルを予知して持ってきたのか!?
で、ライトをヒューズパネル周りに当てながら、配線束の周りや裏や、隈なく探していると

「うん!?この線は何?」と、明らかに後付けの赤ピンクのケーブルが目に入った

「あっ!これって・・・」

以前、点火系のヒューズが切れた時、リセットボタンを押せばエンジンが掛けられるシロモノとして、Beckのドクターに着けてもらった事を思い出した

早速、そのリセットスイッチ(上画像のライトが当たった所)を押すも全く無反応

何度、試しても結果は変わらず

よって、そのケーブルを辿り根元側を観ると・・・

「うん?根元が外れてる・・・のか?」

おもむろに、そろりと少しづつ引っ張ってみる

なんの抵抗もなくスルスルっと抜けたではないか!?

「まさか!?」

空かさず、キーをONした

「よっしゃぁ~!」

インジケーターランプが点灯したではないか!?

そしてセルボタンを押す

「バババ~ブォ~ン~・・・」と、エンジンが息を吹き返した

こんな瞬間は宝くじが当たったかの様な、極めて快感を味わえる

そして、この場からの帰りは奈良市内までは一応、大人しく走った

市内を抜け阪奈道路に入ると「止まってもレスキューはすぐ呼べる」

よって普段並みの高速走行やシフトダウンもダブルクラッチを踏んでのアグレッシブ走法

結果は、非常に快調で気持ち良くガレージに帰ることができた

今回のエンジンストップ、結論付けはできないが「リセットケーブル離脱」が何らかの影響を及ぼしていると思われる

自身は電気系統は超苦手なジャンルだ

よって、天気の良い日にBeckを主治医に見てもらう事にした

だがBeckも老いた所為か、最近は故障が絶えない

自身同様、老車専用の主治医をもっていて良かったと思える今日この頃だ

そして3連休の最終日も月ヶ瀬に行った

その日は珍しい方が来ていた
1971年発売、カワサキのマッハⅢ750だ

当時、国内最大の74ps、最高速203km/hを謳って、打倒CB750 に立ち向かったバイクだ

そのバイクで山口県から時折、関西に戻って来られるKit〇さんだ

そしてお友達とご一緒に・・・
自身は当日、NSUで月ヶ瀬に来たが、そのNSUと一緒に記念撮影

右の御仁がKit〇さん、左がお友達のTan〇さん

またTan〇さんは大人しそうだが、余暇ではサーキット走行を楽しまれる猛者でもあるのだ
よって昔のレーサーであるNSUにも跨って頂いた

だが、毎度のメンバーは3連休疲れなのか・・・
心なしかお疲れの様にも窺える

だが、その中で・・・
月ケ瀬ライダーの「整備の師範」とでも言えようか、Asa〇さんのYAMAHA、SDR

このSDRは月ヶ瀬では、他にも乗ってる方がいるが自身は今でも欲しいバイクなのだ

ただ75歳でバイク引退を標榜する身としては、些か問題視され世論の標的に?されるだろう

と、今週は記事ネタが盛り沢山だった

また自身が住まう東大阪、善根寺村では秋祭りだった
こんな平和な日々が今後も続くよう

歳を重ねると、こんな些細な平和の情景が嬉しい

T-PADDOCK630 T/Tatsumi