2025年9月18日木曜日

『Bike in the sky』#456 初歩的?・・・でもうれしい!

先週末の月ヶ瀬に少し刺激を貰えたバイクがいた

手前に写る2スト125㏄のオフ車だ
原型のバイク名は分からないが手造り感覚のカスタムで楽しそうに遊ばれている

このオーナーさんとは月ヶ瀬で仲良くさせて貰っている

また人柄も、とても明るい方で非常に好感を持てる方だ
左に写る方がその人だが、月ケ瀬バイク博士のAsa〇さんからレクチャーを受けている

そんな話に自身も参加をさせてもらって一緒にお勉強をしてきた

その、お勉強バイクは・・・
この日も「どこでもバイク」のKLシェルパで月ヶ瀬に来た

だが、前述125のオフ車と比べればもっと綺麗にしてあげなければ、と思わされた

早速ガレージに引き上げ、シェルパを綺麗にしようと・・・

ところが帰りの道中、以前から気になっていたアクセルグリップが更に重く感じ出した

これでは綺麗にするどころか整備不良でアウトだ

早速、アクセルグリップとスロットルケーブルのケースを分解して整備にかかる
グリップとケース内のパーツを洗浄して、いろいろ手を入れるが摺動性は「若干マシかな」のレベル

その改善が見られない要因は・・・
ケース内で、引き側ワイヤーの弛みを防ぐ役目なのか、樹脂製のスライダー?ガイド?

パーツ名は分からいないが、このパーツがどうやら経年で役目を果たせてない様に思える

ここで、このパーツを外してもアクセルグリップは問題なく摺動するのか?

外してグリップを回した
なんとスムーズに捻れるではないか!?

思わず「ビンゴ!」と思えたがスライダーが無い分、走行中にケース内部でワイヤーが踊らないか不安は拭えない

よって、ケース内部のワイヤーの弛みを無くすためホルダー位置は調整をする

また同ワイヤーのキャブ側も点検
画像で観ると、周辺はなんとも汚い

これでもシェルパ入手当初から常に清掃はしてきたが、これ以上は落ちない

レストアまで行かなくても一度、エンジン周りだけは手を入れたい

話しを戻して上画像のタイコから上のアクセルワイヤーが「くの字」になっている

これも入手当初からだが、その部分は「加工硬化」を起こしていて特に現状は問題ない

そしてアクセルグリップを捻る
グリップの手応えは重いがキャブ側の、ねじりコイルスプリングの強度が高いためスコンと戻る

そしてハンドル周りのクラッチレバー側もオーバーホールをしようと支点周りを分解し始めた

すると・・・
何かが、パラパラと落ちたではないか!?

で、手元に残ったパーツを観ると上画像のように小さく割れたスイッチの基板類が現れた

「う~ん?なんじゃこりゃ!」

「なんのパーツじゃ?」

「まぁ、わしにゃ、な~んも関係ないじゃろ!?」

そんな戯言をブツブツ言っても何に影響するスイッチなのかを特定しなければならない

だが・・・「はっは~ん!」

「たぶん・・・ちゃうか!?」とは気がついた

その推測が正解か、試しにエンジンを掛けてみる

キーを捻ると、ニュートラルランプは点灯している

セルボタンを押すとエンジンは問題なくかかる

そこからクラッチレバーを握って・・・

チェンジペダルをローに踏んでみた
するとニュートラルランプは消えたが、同時にエンジンは即座に止まってしまった

という事は、スイッチのような基板のカケラは何かの安全装置なのだろうか!?

もしくは「クラッチレバーを握らずチェンジペダルを踏むアホ対策」用?なのか?

「う~ん、よくわからん!」

だが、ここで別の問題にハッとした!

「もし、この割れた安全装置のスイッチが無ければシェルパは乗れないのか」

いや、それは困る!たいへん困る!

よって、配線を辿り、その根っこを見つける作業に業務内容が変わってしまった
ヘッドライト一式を外し・・・

クラッチレバーから来ている配線を辿り・・・
行き着いた先のカプラを見た

2本の配線で確信した

ここを小細工をすれば多分、思惑通りになるはずだが・・・

T-PADDOCKのバイクは再々語っている通り、アナログの極みの様なバイクばかりだ

よって今時の便利ツールの様な装備を持つバイクは一切ない

また自身もアナログ人間で今時のデジタル機器は全くもって疎いの極みにいる

それでも電気の+-ぐらいは、なんとか理解しているつもりだ

それを信じて・・・

上画像に写るカプラからクラッチレバーに至るユニット一式を取り外し・・・

ここからがアナログの極み
外したカプラのオス側には、メス側の代わりを務める在りモノの短い電線の両端を差し込む

+-の理屈では、これで作動するはずだ

早速、キーをONにしてニュートラルランプの点灯を確認

少々緊張気味にセルボタンを押す

問題なくエンジンはかかった

ここからクラッチレバーを握って・・・

いよいよローにギアを入れる

「カツン!」

「よっしゃ~!」

エンジンは止まることなく、またニュートラルに戻せばニュートラルランプも正常に点灯

知識のある人からすれば「常識やん!」と言われそうだが自身にとっては大仕事をした感覚だ

これで今晩は蒸し暑い、寝苦しい夜でもイビキをかいて寝れそうだ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年9月11日木曜日

『Bike in the sky』#455 月ヶ瀬は有難くも元気をもらえる

「暑いから・・・」と言って、乗り物に全く乗ってあげないのは問題だ

そこには諸説あるが、特に今夏の様な異常な暑さの下では、特に旧車は注意を要する

あくまで自身が所有するバイクを元にした見解だ

その注意点としてオイルとバッテリーだ!

また注意をすると言っても、その乗り物の置かれている場所の環境がさらに重要だろう

そんな話題で先週の月ヶ瀬は・・・

先ず6日の土曜日
上画像のCB77を2ヶ月振りだろか、月ヶ瀬に乗り出した

道中の片道50kmは何事も無く、快調に月ヶ瀬まで来ることができた

ただ、右エンジンのスロー調整は若干だが少し詰めが必要と思われる

そんなCB77を繁々と覗き込む御仁がいた

「乗ってみる?」とお誘いしたが、間髪入れず「いや!え~わ!」と・・・

まぁ、そう返ってくると思ってはいた

だが、この日は思いの外、バイクは少なかった
他のメンバーも僅か3,4人だけだ

だが、7日の明くる日は打って変わって月ヶ瀬らしく多数のバイクが来ていた
こういったアングルでの撮影は、今まで幾度となくアップしてきたが毎回同じでつまらない

要するに代わり映えしない様子という事だ

だが画像に人が加わると・・・
様子は変わって映る

当日の反対側でも
気持ち良く撮影に応じてくれる

しかも笑顔のサービスは、ありがたい

それでも登場人物がいつも同じだと、これまた味気ない

つまるところ自身の編集能力が問われている訳だが・・・

下の画像も毎度のメンバー
ただ、こういった画像の当日の話題が面白ければ、多少はブログそのものも「バえる」ことはある

当日は先週、記事にした「Buellのバッテリ―上り」について話題に上がった

そのBuellのバッテリーは購入して、まだ1年そこそこらしい

その事情から今年の猛暑も影響しているのか、または製品のアタリが悪かったのか・・・

そんな品質の話しから「バッテリーメーカーはどこが良いのか」という議論に及ぶ

皆の見解は「中華製でもメジャーなブランドは、3年ぐらいは大丈夫やなぁ」と共通した認識だった

そこで自身は全く「無名ブランド」の現在シェルパに使っているバッテリーを紹介した
相当、以前に当ブログでも紹介したが既に3年以上は使っているリチウムイオンバッテリーだ

3年経っても電圧は13Vから落ちることはない
未だ13.4Vをキープしている(電圧は表示窓の右ボタンを押せば簡単に確認できる)

さらに重量が同型のメジャーなバッテリーと比較しても手の平感覚で1/3ほどの超軽量なのだ

プライスも送料込みで¥10,000を切っていたように、曖昧だが記憶している

そんな話を自身から話題に上げていたわけだが・・・

すると、突然「シェルパのエアフィルターにオイル塗ったか?」と、突っ込まれる羽目に合う

自身は一瞬、なんの質問かが理解できていなかった

そのフィルターとは・・・
「Twin Air」製のフィルターの事を指していた

しばらく間をおいて「あ~塗ったでぇ~!」と、いいかげんに返した

すると間髪入れず「なんのオイル?」と、さらに詰問!

自身は全くお覚えていないことから「・・・・」となり、何用のオイルかも思い出せない

とっさに「サラダ油」とでも返答しようとしたが・・・そんな間も与えられず

続け様に「どうやって塗ったん?」と、さらにさらに詰問攻め!

「年寄りイジメだ!」と感じながら、心の中は汗でビッショリ?だ

こういう時はボケるしかない

両腕を広げるように伸ばし、手の平の指も拡げて、大袈裟なしぐさで・・・

「フィルターにな、ちょっと顔から離してな、パ~っと吹き付けてん!」

するとボケが通じたのか、ベンチ前は一斉に大笑いの渦が巻き起こっていた

まぁ、そんな取り留めの会話が月ケ瀬の楽しいところなのかもしれない

これで一週間は元気をもらって過ごせそうだ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年9月4日木曜日

『Bike in the sky』#454 弘法も筆のあやまり?

前回の記事でNSUのキャブレター、そのスロージェットが取り外せない事を上げた

その続編だ
上画像が現在使っているNSUのキャブレター

ところが、そのキャブのスロージェットが、いとも簡単に外せた?のだ!

いや!

表現に問題がある

「外せた」ではなく「外してくれた」が正解なのだ

このキャブは、そもそもNSU用のオリジナルではない

たしか「アメリカミクニ製」と聞いた記憶があるが・・・

元々のオリジナルは・・・???
「AMAL(アマル)」のキャブがついていたが、AMALは英国製だ

本来、NSUはドイツ製であることからキャブもドイツメイドのはずだが・・・

調べてみた

ドイツのキャブメーカーは「Bing(ビング)」という会社しか出てこない

初めて聞いたメーカーだが実績も分らなかった

まぁ、そんな話は別の機会でもいいだろう

一先ずAMAL製の方がしっくりくる

そのAMALのキャブは、このNSUに元々装備されていたが全く機能していなかった

そこで信頼のおけるミクニ製に変更した経緯がある

前置きが長くなったが、上記のそんな事情でキャブはミクニになった

その信頼のおけるミクニのキャブをオーバーホールしている中で「スロージェットが取り外せなかった事」が前回の記事だった

その続編の前に先週の土曜日は「子供か!?」的なワルさも・・・

その土曜は、やはり月ケ瀬参りからだ!
手前、赤タンクのKLシェルパで行ってきた

その日の月ヶ瀬

この月ヶ瀬に来る早朝組は、コア世代が50歳代だが若い世代から60歳代まで年齢の幅は広い

だが、そんな中の50歳代にはイタズラ好きが何人かいる

本日は、その内のひとりの悪ガキ?いや悪〇〇が・・・
上の画像に何が起きているか分かるかな!?

元々、左右の赤いバイクが道路に向かって一定の間隔を開けて止まっていた

その一定の間に強引に割り込んだような1台の原二が止められている

この割り込みで右のバイクにあるサイドスタンドは戻せず出るに出れない

「いじめだ!」(笑)

月ヶ瀬にはこういった「子どもがえり」で遊んでいるオッサン連中は多い

まぁ、どちらにしても平和なことだ

そして自身がガレージにもっどた、この土曜の昼下がり

ご近所のIshi〇さんがT-PADDOCKに遊びにお越し

ここで前述のキャブの続編に戻す

Ishi〇さんがご来店いただいて間もなく、自身から・・・

「今、NSUのキャブをオーバーホールしててな、ありえへん事がおきてなっ」と・・・

するとIshi〇さんが「どないしたん?」

自身は・・・

「キャブのスロージェットが空回りで締まりもせんし、外そうにも上に上がってこんし、逆さにしても落ちてこんし・・・」と、状態を伝えた

するとIshi〇さんは「え~、そんな事ないやろ、ちょっと見せて!」と・・・

そこで冒頭のバラした状態のキャブと細めのマイナスドライバーを渡した

結果は・・・

「いや!ちゃんと締まるし、簡単に外れるで!」と・・・

自身は「え~~・・・なんで!なんで!」と、まったくその状況が呑み込めないでいた

その際にIshi〇さんから、いろいろ言われたが「う~ん」と二の句が継げない状態だった

どちらにしても「脳ミソの老化が、ここまで来たか!?」とショックを引きづっている

続いて、明くる日の日曜の月ヶ瀬

昨日の気落ちの気分転換も兼ね、再び月ヶ瀬にやってきたが当日は、またもや事件発生

と言っても事件は自身ではない

今回は、なんと皮肉なことに自身の「バイクのお師匠さん」、Ishi〇さんに災難が・・・
当日、朝の8時半頃だったか、Ishi〇さんは帰り支度をし、上画像の愛機Buellのエンジンに火を入れるべくセルボタンを押す

いつもであればセルを回した途端、「バッ、バッ、ババ~ン!」と大爆音がお茶屋前に響く

ところが当日はセルも回らず「チッ、チッ、チッ、チッチ・・・」と空しいリレー音のような電気仕掛けな音だけが耳に入ってきた

何度となくスターターのチャレンジをしたが結果は変わらなかった

「さて、どうする!?どうする!?」と月ケ瀬メンバーがいろいろアイデアを出すが・・・

こんな状態が月ケ瀬以外の場所で起きた場合、さらに今夏の異常気温状態時に起きた場合、少々、狼狽えるであろう

だが、ここ月ヶ瀬に限って言えば「まぁ何とかなるやろ!?」と、大きな不安は解消する

で、最後のチャレンジを試みる
「押し掛け!」だ

原始的だがバイクの場合、意外と速攻でかかる場合がある

だが、若い二人が後ろから10m、20m・・・と目一杯、押したがエンジンは目覚めなかった

すでに外気温は30℃を超え、日差しがジリジリと容赦ない

このままでは「押し掛けは危険」との判断となり中断

その後、皆で検討の結果、柳生焼の匠先生の軽バンでバッテリー用ブースターケーブルを備品と共に持って来て頂く事になった

柳生焼の先生宅は自身も先日、大変お世話になったばかりだが月ケ瀬お茶屋から往復で30分ほどの近距離にある

そして匠先生が軽バンでレスキューに戻ってきた
ブースターケーブルをバンのバッテリーとBuellのバッテリーと繋ごうとするもBuell側のターミナルが掴みにくい

その予測も踏まえて、なんとか接続

接続後はバン側のエンジンの回転数を高回転に上げ、電力をBuellに送電する

しばらくの高回転後、Buellのセルを回すも「チッ、チッ、チッ」で、エンジンはかからない

それを数回、繰り返すもBuellは目覚めない

「という事は原因はバッテリー上がりだけではないのか!?」とした声も聞こえてきた

だがIshi〇さんは、何か確信を得たかのようで、再度押しかけを試みようと・・・

再び、お茶屋前でBuellの「押しかけラストチャレンジ」が行われた

すると・・・

断末摩の叫びが如く、ラストのワンチャンでBuellは目覚めた

一斉に「お~」っと声が上がった

その後は、せっかく掛ったエンジンが止まらない内にIshi〇さんは、帰路に就く

自身もIshi〇さんの近所であることから、伴走を務めることになったが・・・

その伴走時、自身はIshi〇さんの後方20mぐらいにツけていた

ところが自身の後にレーサーレプリカ系?たぶんNSRの月ヶ瀬の若手だろう

ピタッと自身のシェルパにツいている

そこで前に行ってもらう為、左に寄り道を譲った

すると今度はピタッとIshi〇さんの後につく

そこからNSRはBuellと共にドンドン速度が上がっていったのか、自身の前からは見えなくなった

「う~ん・・・俺は何のために走っているのか!?」と、年甲斐もなくスねていた

そして自身は無事にガレージに戻ってきた

「まぁガレージに戻るまでBuellが途中で止ってなかったし、無事に帰れたんやろ!?」

そんな真夏の、それも炎天下でのバイク三昧の話題で平和な半日を過ごした

その乗り出したシェルパ!

最近は毎週、乗り出すほどの出番が多いことから再度のお化粧直し
赤タンクからオリジナルタンクに戻したが、なぜかどうも気に入らない

たぶんタンクのパープル色の所為だろう

このタンクも色を変えたい事から本日の月ヶ瀬メンバーのプロ?の塗装屋?に相談もした

それもあるが他のディティールも気に入らない

自身で今できる所から、サイドカバーを以前のお手製モノに替えた
「う~ん・・・」微妙だ!

少し引いて眺めると・・・
あとはタンクの色を変えれば、なんとかワイルドになりそうだ

反対側も
こちら側はトラップマフラーも手伝ってエエやないか!?

こんな暑い中でも好きな事をしていると、幸せ感は十分味わえる

とは言え、冒頭のNSUをこの真夏に走らせる勇気は全くない

早く涼しい秋が来て欲しいものだ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年8月28日木曜日

『Bike in the sky』#453 安否確認!

もう聞き飽きた「熱中症」の話題

その話題よりも、間もなく訪れる?・・・訪れるのか!?

早く訪れて欲しい秋の話しだ

とは言え、まだまだ秋は来そうもない中で老体の1955年製NSUの動態確認を始めた
そこには以前に取り上げたNSUの燃料コック修理の続きがある

ガレージ内では、NSUのエンジンも一定の儀式を踏めば、ちゃんとかかっていた

だが実走行となると、キチっと整備をされていない場合、道中でトラブルに巻き込まれる

そうならないように念の為、エンジンをかけ、軽く近所を走ってみようと・・・

さっそくガソリンを数リッター入れ、チョークレバーを下しキックを数回踏んだ

すると、ちゃんとエンジンはかかった

しばらくの暖気を行った頃合いでチョークレバーを戻した

この段階で本来ならアイドリングの1000rpmぐらいで落ち着くはずだったが・・・

それが「シュシュシュ・・・パスッ~!」とエンジンが止まってしまった

「うん?なんで?」と思うも「まだ暖気が足りないのか!?」

再度、チョークレバーを下げてキックを踏むと瞬時にエンジンはかかる

だがチョークレバーを戻すと、またもやエンジンは止まってしまう

数回、繰り返すも結果は同じ

よって順を追って原因を探る事にした

整備における格言通り「触った所を疑え」に従い・・・

以前にコックの修理をしたのでまず燃料が満足にキャブレターに届いているのか!?
コックをバラシて再度、詰りが無いかを確認

この段階ではガソリンは流れているが、やや流量が心もとない
続いてキャブを車体から外し点検

各ジェット類もバラシて・・・
と、上画像の中央三列に写る真鍮製の右側のフロートバルブ、中央のメインジェットの各孔

ここまでは難なく取り外せたが・・・

問題は左側にあるスロージェット

細いマイナスドライバーで緩めれば簡単に取り外せる・・・はずが・・・

なぜか渋く回るだけで、まったく外れる気配がない

これがキャブ内のトラブルの原因と判断して良いのか!?

一先ず、スロージェットを空回り状態っぽいが、最も締まったであろうの位置でキャブを組み直した
そしてNSUのエンジンに取付け、始動を試みる

ここで毎度の点滴ツールの出番だ
ガスホースをセットしてキックを踏む

この時点ではチョークレバーを下げてキックを踏むもエンジンはかからない

よってチョークレバーの位置は通常走行時のポジションにした

キックを踏んだ二度目でエンジンはかかった

ただ、エンジンはバラついてアイドリングは不安定

少しアクセルグリップを煽る様に捻ってみると、やや高い回転域で落ち着こうとはする

この検証結果でスロージェットに問題があることが確定した?と思っているが・・・

さて、ここからが大きな壁?

いや小さな壁の大きな穴にハマった、と表現したほうがしっくりくる

そんな事はどうでもいいが、現在着けているスロージェットをどうやって外すのか!?

秋になってNSUが乗れる時期までには修理を終えていたいが・・・

そんな事もありガレージの他のバイクもエンジンの始動確認をしておこう

次のそのバイクは先ずCB77
6月末にガスコック不良で月ヶ瀬の2,3歩手前でスタックした

そんな事から、リプロのCBエクスポート用新品コックに交換し7月最初の休日には月ヶ瀬に出向くことができた

それ以来のエンジン始動だったが、瞬時にエンジンは目覚め、少しの暖気で上まで気持ち良く吹き上ってくれた

続いてW1S
W1専用のFCRキャブを着け、27,8年ほどは快調に乗っていた

だが、今年に入りFCRの引き側および戻し側ワイヤーが伸びてきた

合わせてアイドリングも落ち着きがなく不安定になりだした

また、その他のパーツも交換時期?が重なり・・・

「さて、どうすっか・・・」と思案したが「今さらこの歳でFCRでもないやろ!」

そんな経緯でキャブはノーマルに戻した

久々の始動でキックは相変わらず重いが、いとも簡単にバーチカルサウンドと伴に目覚めた

始動性は圧倒的にFCRだが、エンジンが暖まって普通に乗る分(時速100km/hちょいまで)は全くと言っていいほど何も変わらない

だが直線道路で時速120km/hを超え、さらに〇6〇km/h~〇9〇km/hまでの速度域では圧倒的にFCRが勝る

そんな無茶な走り?は70歳を越えては不要だ

さらにはT-PADDOCKのW1も労わってあげたいことから、キャブはノーマルで十分だ

次はRT1
RT1は7月17日にアップした『Bike in the sky』#447で熱中症に罹った記事を挙げた

その後、普通にエンジンはかかる様にはなった

今回は動態確認もありエンジンをかけてみたが、問題なくかかり吹きあがりもスムーズだ

その他の乗り物では、ベスパカーも・・・

さらにベックも・・・
彼らは一先ず、問題なくエンジンはかかる

また日常の足として・・・
KLシェルパや・・・

T-PADDOCKで最も活躍している2シーターのEC22ことSUZUKIのツインだ

この子達は、マジで手離せなくなってきた

最近ではツインの左ドア側のステッカーを一枚、貼り替えてみた
「TEAMTECK」というアメリカのパーツ屋?のようだが詳しくは分からない

ただステッカーの色合いが気に入って10年振りぐらいで貼り替えた

こんな作業をしている時は楽しいが、中には楽しくもない奴もいる
1963年式?だったか!?

SUZUKIのセルペットという2ストのモペットだ

ホンダのカブにもあるフロントのレッグシールド?を外せば、雰囲気はヨーロッパの石畳に似合いそうだ

だが、このセルペット、数年前に不動状態で手に入れ、整備もして近所巡りの足として復活

だが、しばらくして・・・

最も修復に苦労したキャブが死んでしまった

キャブ内の部品は全く手に入らない状態だ

一応、キャブを「山之内さん」とこへ修復依頼で出そうと考えた

だが、「費用対効果」というより「費用対満足」で未だに二の足を踏んでいる

そんな訳で今ではオブジェと化している

他にもチャリが3台!

自身の「あと2年計画」を鑑みると絶対、乗り切れる台数ではない

いや!あと2年ではない

既にあと2年は切っている

来年の春から夏にかけてバイク達はどこか、嫁ぎ先を見つけなければならい

再来年の今ごろ・・・

そもそも自身が生きているのか?も、怪しいものだ

T-PADDOCK630 T/Tatsumi