2025年7月17日木曜日

『Bike in the sky』#447 熱中症やん!

事件は、またもや発生した

それは先週の12日土曜日だった

この週末の土日は両日ともに快晴予報

だが気になるのが午前中の気温だった

若干だったが土曜日の方が気温が低めなので、自身はひと月以上乗っていないRT1をチョイス
そしてガレージから月ヶ瀬に向け出発準備

RT1をガレージから外に出し、キーはOFFのまま、チョークレバーを下げ、空キックを3回ほど踏む

ここでピストンを上死点にする為、キックを軽く踏みながらトップ位置にしキーをONにする

そして一気にキックを踏み下ろす

するとRT1は、ひと月半ぐらいの眠りから一気に目覚め、早朝の善根寺村に、けたたましい排気音を轟かせた

「お~、一発で目覚めたか!?」

「今までやったら、最低でも4,5回はキックを踏んでたのに・・・」と、回想していた

この時点では、さほど気にもしていなかったが、このあと自身と共に事件に飲み込まれる

出発は早朝6時半過ぎぐらいだったろうか、いつもの阪奈道路を奈良方面に向かい、途中でガソリンを給油し、そのまま奈良公園まできた

そして、奈良県庁前角から般若寺に向かう交差点の信号が赤になったので左端で停止した

ここまでの走行距離は約23kmほどだ

だが、その時、RT1と自身を包む空気感が何やら変な感覚に包まれていくようだった

外気温が異常なほど蒸し暑く感じたが、信号が青になったのでウィンカーを点けて左折した

そして般若寺方向に向かったが左折してから500mも走っていない辺りで自身の体調が・・・

「うん?なんかおかしいぞ!」

「オッ!ちょっとまずいんちゃう!?」と息苦しさが・・・

バイクを左端の影がある所に緊急停止をさせ、そのまましばらくジッと待機した
(画像はイメージ)
だが、ふわ~っとしたままなのでバイクから下り、ヘルメットを脱ぎ、日陰にしゃがみ込んだ

感覚的に「あ~こりゃ、熱中症ちゃうかぁ~」と!

その場では2,30分ほど休んでいたように思うが、とにかく「水分補給をしなくては・・・」

と、水を探すもボ~としていて歩くのも青息吐息だった

ハッキリとは覚えていないが自販機の冷水を一気飲みして、すこしは気分も落ち着いた

だが、この時点で、さらに時間は経過している

そこには、お日さんもジワ~っと高くなり、外気温もドンドン上がり出している

「今日は月ヶ瀬詣では中止しよう」と当然の判断をした

そして帰路につく為、RT1に再び跨り、キックを踏んでエンジンをかけ・・・ようと・・・

数回、キックを踏むも全くの無反応!

「え~、まさか~!?」

たぶん自身と同じ”熱中症”なのだろう

いわゆるデトネーション気味?のオーバーヒートだと思われる

ガレージからRT1を出してキック一発でエンジンが掛ったのが、何か引っ掛かっていた

だが、嬉しくないが「やっぱりか!?」と変に合点している

とは言え、ここからどのようにして戻るかを考えなければならないが・・・

しばらくクールダウンも兼ねて考えた結果「バイクは置いて電車で帰ろう」

幸い奈良県庁が目の前だ

おまけに当日は土曜で休館だ

「無料の自転車置き場は絶対、ガラ空きなはずだ!」と、その方向へRT1を押し始める

ところが前述の信号を曲がってから、その道は普段はあまり気にしていなかったが緩い下り坂

という事は県庁へ進む道は緩い上り坂になる

水分を採って少しは体調も戻ってきたとは言え、さらに緩い登り阪をRT1を押してはキツイ

だが押すしかない

10m~15mを押しては、5分ほど休憩

それを何度も何度も繰り返し、なんとか県庁の般若寺側角まで辿り着いた
(奈良県庁HPから借用)
上画像は県庁正面の画像だが、付近の駐車場はクルマ専用ばかりでバイクや自転車のスペースは見えない

何となく以前の記憶で「裏側に2輪置き場があったような・・・」だけで向かった

あったではないか!さも、がら空きだ!

ここからはガレージに戻るだけだが、バイカーは転倒時の為の防護服を着ている

さらにヘルメットもある

このままで電車に乗って帰るのは些かハズい状況を覚悟しなければならない

だが止むを得まい

駐輪場から近鉄奈良駅までは徒歩で10分ほどだ

周りにはインバウンド観光客の目もあった

だが、ヘルメットを持って歩くバイカーズスタイルの自身には誰も気に掛けていない

たぶん「暑さのせい?」いや「暑さのおかげや!」で周りの人は誰も見ていなかった

で、近鉄奈良駅に着いた
(サイトより借用)
正面から入るとクーラーが効いているせいか「あ~、気持ちエエ~!」と、やっと生きた心地がした

ところが暑さの後遺症なのか、はたまた老化のせいか・・・

自身の家の最寄り駅までの乗り換え等の経路が「え~っと、どう行けば・・・」と戸惑っていた

近鉄奈良駅には、たぶん10年以上もしくは20年近く来ていなかったと思われる

そこで駅員さんに「新石切にはどうやって行けば・・・?」と聞いてみた

すると丁寧に「〇番線に止まっている電車で生駒で乗り換え、森ノ宮方面行に乗車してください」と言われた

それを聞いて「あ~わかりました!」と、そこでやっと経路を思い出した次第だ

なんとも情けなかった

まぁ何とかガレージには戻って来れたが意外と早く1時間弱ぐらいで戻れた

そして昼食を済ませ、近所に住まう娘のマンションに預けている軽バンを取りに行く
NV100という日産の軽バンだが、今のガレージに越してきて旧車を見つけてはトランポとして運んでいた

また以前からある旧車が故障でスタックした時でもレスキュー用として購入した

まさに今回がその時だった

早速、ラダーレールやタイダウンなどなどのレスキューセットを積み込み出発

朝方、RT1で向かった同じ道をレスキューで行くとは・・・

そして県庁の駐輪場前の道路端に止め、RT1を車載する準備をする

RT1は軽量なので一人で乗せれると思っての行動だ

そこにはRT1を預けた駐輪場前の道がやや坂道になっているのは確認していた

よって、その下り方向にバンを止めると積載時のラダーレールの傾斜は緩くなり、一人でも車載できると確信していた

案の定、RT1は荷室内の右端に向かって一人でも容易に押せた

そのまま前輪が荷室スペースの半分ぐらい入った所で左向きになる様、ハンドルを空かさず切った

すると、ここで悪魔のアクシデント!

ハンドルの右端がバンの天井に引っ掛かってスタックしてしまった

この軽バンはハイルーフなのでギリギリイケると、高を括っていた

だが・・・

グッと堪えながら、そのまま力任せで押し込むとRT1は左に倒れ込んできた

「うっ~っ」と唸りながら堪え、サイドスタンドを出そうにも倒れ込み過ぎてスタンドは出せない

「う~、どうする、どうする・・・」と思っている最中でRT1はジワジワと、さらに左に倒れだした

自身は耐え切れず「もう、あかん!」と、RT1を支えていた両腕の力が抜けていった

幸い?とは言えないが、RT1の車体長の90%は荷室に入っていた

よって、なんとか踏ん張り、ジワッと横倒し状態にさせた

問題はここからだ!

とにかく当日の昼下がりの最も暑い時間帯

さらに軽バンの狭い荷室では窓を全開にしても「屁の突っ張り」にもならない

ドアも歩道側は開けて極力、熱気が籠らない様にはしたが「少しマシかな」のレベル

それでも自身は全身、汗まみれでベチョベチョだ!

そんな中で、キチっとは記憶していないが、1時間か1時間半ぐらいは格闘していた

なんとか積み込んでガレージにRT1は帰ってきた

しかし、この日はとても長い一日になってしまった!

そして明くる日の日曜早朝だ

懲りずに、月ヶ瀬に向かった
さすがに当日は現行車のKLシェルパで行った

現行車と言っても、だいぶ年季もいってきたので大切に乗ってあげなければならない

で、上の画像のKLシェルパの向こう隣に写るDucatiだが、またTan〇の、とっつぁんの発作が起きたのか・・・

その発作とは

買って1、2週間ほど乗り、次の週には手放し、また次のバイクを購入する事を指している

そんな事を既に、もう10台、もしくはそれ以上を繰り返して乗っておられるTan〇さんだ

バイク屋にとればTan〇さんは超上顧客になるだろう

まぁこれもお金があれば楽しいバイクライフと言えるだろう・・・言えるのか!?

当日は他にも・・・
バイク談議中の茶碗屋先生の商談?シーン・・・

お茶屋の正面からは
やはり昨日に続き、猛暑であることからバイカーは少ない

また
月ケ瀬の猛者たちも暑さには抗えず、日陰で雑談

そして
たしかトリッカー?だったか、帰り際のMiy〇さん

まだ朝の8時前だが、Miy〇さんを皮切りに周りもそろそろ引き上げ出した

自身は、このあと小一時間ほど居たと思うが昨日のRT1を、ほったらかしたままなので引き上げた

そしてガレージに戻ってから
昨日は、半ば強引にRT1をトランポして運んだので各部のチェックをした

先ず、昨日のオーバーヒート?によってエンジンが掛らなかったことから再始動を試みる

結果は2,3回のキックでエンジンはかかった

次はウィンカー等の各部のチェック

ところがだ・・・

ウィンカーが点かない

早速、ウィンカースイッチ部を開け各配線間にテスターをあてて断線状況を探る

すると左グリップにあるウィンカースイッチBOX内の接点は導通していない

この箇所はメチャクチャ狭い所なのでハンドルから外すことにした
開けて「う~ん、ちょっと厄介そうやなぁ~」

だが進めるしかない
調べるとウィンカースイッチの3つの接点の内、2つの接点のハンダが取れていた

「さて、こんな狭い箇所にハンダゴテを使って作業できるのか!?」と悩んでいた

その時「あっ!オリジナルのシンプルなウィンカースイッチがあったんちゃうかな!?」

と、思い出したパーツが浮かんだ

探して取付けてみた
「お~、旧車はこんなシンプルな方が似合うねぇ~」と、独り言ちだ!

一先ず、繋いでみた

結果、前後左右の4か所の内、点灯したのは左前の一か所だけだった

「う~ん!なんでやねん!?」

これは熱中しないと治せんやろ!

いや!それって集中やろ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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