2025年8月28日木曜日

『Bike in the sky』#453 安否確認!

もう聞き飽きた「熱中症」の話題

その話題よりも、間もなく訪れる?・・・訪れるのか!?

早く訪れて欲しい秋の話しだ

とは言え、まだまだ秋は来そうもない中で老体の1955年製NSUの動態確認を始めた
そこには以前に取り上げたNSUの燃料コック修理の続きがある

ガレージ内では、NSUのエンジンも一定の儀式を踏めば、ちゃんとかかっていた

だが実走行となると、キチっと整備をされていない場合、道中でトラブルに巻き込まれる

そうならないように念の為、エンジンをかけ、軽く近所を走ってみようと・・・

さっそくガソリンを数リッター入れ、チョークレバーを下しキックを数回踏んだ

すると、ちゃんとエンジンはかかった

しばらくの暖気を行った頃合いでチョークレバーを戻した

この段階で本来ならアイドリングの1000rpmぐらいで落ち着くはずだったが・・・

それが「シュシュシュ・・・パスッ~!」とエンジンが止まってしまった

「うん?なんで?」と思うも「まだ暖気が足りないのか!?」

再度、チョークレバーを下げてキックを踏むと瞬時にエンジンはかかる

だがチョークレバーを戻すと、またもやエンジンは止まってしまう

数回、繰り返すも結果は同じ

よって順を追って原因を探る事にした

整備における格言通り「触った所を疑え」に従い・・・

以前にコックの修理をしたのでまず燃料が満足にキャブレターに届いているのか!?
コックをバラシて再度、詰りが無いかを確認

この段階ではガソリンは流れているが、やや流量が心もとない
続いてキャブを車体から外し点検

各ジェット類もバラシて・・・
と、上画像の中央三列に写る真鍮製の右側のフロートバルブ、中央のメインジェットの各孔

ここまでは難なく取り外せたが・・・

問題は左側にあるスロージェット

細いマイナスドライバーで緩めれば簡単に取り外せる・・・はずが・・・

なぜか渋く回るだけで、まったく外れる気配がない

これがキャブ内のトラブルの原因と判断して良いのか!?

一先ず、スロージェットを空回り状態っぽいが、最も締まったであろうの位置でキャブを組み直した
そしてNSUのエンジンに取付け、始動を試みる

ここで毎度の点滴ツールの出番だ
ガスホースをセットしてキックを踏む

この時点ではチョークレバーを下げてキックを踏むもエンジンはかからない

よってチョークレバーの位置は通常走行時のポジションにした

キックを踏んだ二度目でエンジンはかかった

ただ、エンジンはバラついてアイドリングは不安定

少しアクセルグリップを煽る様に捻ってみると、やや高い回転域で落ち着こうとはする

この検証結果でスロージェットに問題があることが確定した?と思っているが・・・

さて、ここからが大きな壁?

いや小さな壁の大きな穴にハマった、と表現したほうがしっくりくる

そんな事はどうでもいいが、現在着けているスロージェットをどうやって外すのか!?

秋になってNSUが乗れる時期までには修理を終えていたいが・・・

そんな事もありガレージの他のバイクもエンジンの始動確認をしておこう

次のそのバイクは先ずCB77
6月末にガスコック不良で月ヶ瀬の2,3歩手前でスタックした

そんな事から、リプロのCBエクスポート用新品コックに交換し7月最初の休日には月ヶ瀬に出向くことができた

それ以来のエンジン始動だったが、瞬時にエンジンは目覚め、少しの暖気で上まで気持ち良く吹き上ってくれた

続いてW1S
W1専用のFCRキャブを着け、27,8年ほどは快調に乗っていた

だが、今年に入りFCRの引き側および戻し側ワイヤーが伸びてきた

合わせてアイドリングも落ち着きがなく不安定になりだした

また、その他のパーツも交換時期?が重なり・・・

「さて、どうすっか・・・」と思案したが「今さらこの歳でFCRでもないやろ!」

そんな経緯でキャブはノーマルに戻した

久々の始動でキックは相変わらず重いが、いとも簡単にバーチカルサウンドと伴に目覚めた

始動性は圧倒的にFCRだが、エンジンが暖まって普通に乗る分(時速100km/hちょいまで)は全くと言っていいほど何も変わらない

だが直線道路で時速120km/hを超え、さらに〇6〇km/h~〇9〇km/hまでの速度域では圧倒的にFCRが勝る

そんな無茶な走り?は70歳を越えては不要だ

さらにはT-PADDOCKのW1も労わってあげたいことから、キャブはノーマルで十分だ

次はRT1
RT1は7月17日にアップした『Bike in the sky』#447で熱中症に罹った記事を挙げた

その後、普通にエンジンはかかる様にはなった

今回は動態確認もありエンジンをかけてみたが、問題なくかかり吹きあがりもスムーズだ

その他の乗り物では、ベスパカーも・・・

さらにベックも・・・
彼らは一先ず、問題なくエンジンはかかる

また日常の足として・・・
KLシェルパや・・・

T-PADDOCKで最も活躍している2シーターのEC22ことSUZUKIのツインだ

この子達は、マジで手離せなくなってきた

最近ではツインの左ドア側のステッカーを一枚、貼り替えてみた
「TEAMTECK」というアメリカのパーツ屋?のようだが詳しくは分からない

ただステッカーの色合いが気に入って10年振りぐらいで貼り替えた

こんな作業をしている時は楽しいが、中には楽しくもない奴もいる
1963年式?だったか!?

SUZUKIのセルペットという2ストのモペットだ

ホンダのカブにもあるフロントのレッグシールド?を外せば、雰囲気はヨーロッパの石畳に似合いそうだ

だが、このセルペット、数年前に不動状態で手に入れ、整備もして近所巡りの足として復活

だが、しばらくして・・・

最も修復に苦労したキャブが死んでしまった

キャブ内の部品は全く手に入らない状態だ

一応、キャブを「山之内さん」とこへ修復依頼で出そうと考えた

だが、「費用対効果」というより「費用対満足」で未だに二の足を踏んでいる

そんな訳で今ではオブジェと化している

他にもチャリが3台!

自身の「あと2年計画」を鑑みると絶対、乗り切れる台数ではない

いや!あと2年ではない

既にあと2年は切っている

来年の春から夏にかけてバイク達はどこか、嫁ぎ先を見つけなければならい

再来年の今ごろ・・・

そもそも自身が生きているのか?も、怪しいものだ

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年8月21日木曜日

『Bike in the sky』#452 熱中症やん!Part2

暑い!熱い!アッツィ~! 

今年の夏はマジで異常だ!

報道でも連日、日本各地の異常に高い気温を記事にしている

過去にも、このような記事は見聞きしてきたが今年はマジでヤバいと感じる

そのヤバい話では、先週の記事の最後でBeckにも起きたところで終わった

それはコメダ珈琲店に忘れ物を取りに行く道中で起きた事だ

「う~ん、どうなってんねん!」その続編!

自宅ガレージからコメダ珈琲までの約5kmほどの丁度、中間あたりで・・・

突然「パス、パス・・・」とベックのエンジンが瞬間、息継ぎ状態になった

以前にも同様の事があったが当時はガスタンク内の長年による細かい不純物が邪魔をしていると思い、ガスタンクを清掃した・・・つもり

で、その後は、たまに「プスッ」ぐらいの息継ぎはあったが以前ほどではなく快調だった

ところが此度は・・・

前述の「パス、パス」の間隔が、さらに拡がったようになり、挙句に「ババババッ・・・プスプスプス・・・」っと完全にエンジンが止まってしまった

その止まった所が幸い、片側1車線から2車線になった所だったので惰性だけで左端に緊急停止

わずか、これだけの事だがメチャクチャ焦った

と言うのもエンジンが止まれば、本来であればオイルランプ等のインジケーターは点灯する

だが全て消えているのを確認

それでも惰性で動いている状態ながら念の為、セルボタンを押した

全くの無反応

この間のタイムは、エンジンが停止し空走で路肩にベックが止るまで僅か5秒か、10秒もない僅かな時間での判断

もし、1車線のところで少しでもブレーキを踏んでいれば、たちまち後方は渋滞となっていたであろう

ここまでは、まだ幸いに「ラッキー」と言える

だが、止まってからが問題というか大変だった

その時の時刻は10時を回っていたと思うが、大変なのは日差しが一気に容赦なく照り出した

日影が全く無い道端で汗も噴き出してくる

そんなところで「さて、どうする!?レスキューを呼ぶか!?」と考えてみたが・・・

頭を過ぎったのは「う~ん、なんでガス詰りでインジケーターランプが消えんねん!?」

そこの因果関係が、どうも不可解で読めない

その不可解な時に発したのが先週記事終りの「う~ん、どうなってんねん!」だった

だが、ここからが「もしかして・・・」が、さらに頭を過ぎる

「まさか、ヒューズか!?」

ヒューズを確認するにも、居場所が、これまた大変なところにあるのだ

運転席側のメーターパネルの裏側にあるのだが・・・

裏側は多数の配線類が束になっており、さらに奥の奥に隠れている

その束を押しのけて、やっとヒューズが顔を出す

この僅かな時間だったが、真夏のお陽さんは容赦なく日差しを浴びせてくる

だが自身は頭に血が上る状態の仰向けでメーター裏側に潜って確認をしなければならない

こんな作業を派手なオープンカーのシート奥に潜って汗だくで行うのだが、周りの目にはどう映っているのか!?

どちらにしても目立つことには間違いはないが、ただ恥かしいだけだ

そして結果として上画像の4本のヒューズの内、左端の1本のヒューズが切れていた

ただ、気になったのは切れたヒューズ管そのものがどこにもないのだ!

「え~!どこいったんや!」と探すも見当たらず、ヒューズのガラスの破片すら見当たらない

「う~ん、ひょっとして溶けたんか!?」

どちらにしても元のアンペアは確認できなかった

よって車載の工具バッグから15Aと20Aの予備から20Aを取付けた

この時点で自身は汗だくだが上半身はビッショリだ!

そこから先ずイグニッションをONにするが、ONにした途端、パチっと切れるのか・・

祈る思いでイグニッションをON!

すると何事もなくインジケーターランプが点灯した

つづいてセルボタンを押す

「グルグル、ヴォ~ン・・・ヴォ~ン・・・」一発で掛った

その瞬間は「暑さもどこに行ったやら・・・」で、非常にスッとした感覚だった

ここからは、とにかくコメダまで忘れ物を引取り、帰りも大人しくガレージに戻ってきた

そして、その道中は全く何も起きなかった

ただ、その帰りは「またどこで止るやら・・・」と、ドキドキで戻ってきた

そんな事があった先週だったが、全く何もなかったようにベックは大人しく休んでいる

戻ってから自身も一息つき、水分補給をしているところでガレージ内のバイクに目をやった

すると、なにやら異変が・・・「え~、今度はおまえらか~!」

上画像は今年の春ごろの当コレクションホールの画像だ

この時点ではバイクが鎮座している床はキレイな状態だ

ところが酷暑になり出した頃から各車に微妙な異変が出始めていた

それはバイク全車のエンジン下部、いわゆるドレンコックからオイルの滲み漏れがあった

その漏れが当日は顕著に認識できるほど拡がっていた
上画像の右側はW1Sだが、Wはドライサンプであることからオイルタンクは車体右側にある

またミッションが別体の為、ウェットサンプ車の様にクランク内にオイルが「たっぷり・・・」とはなっていない

それでも1週間も放置すれば床には直径10cmほどの薄い油だまりができている

よってエンジン下にペーパーウエスを敷いて漏れ油を吸収させた

また、W左隣のRT1も2ストゆえ1ℓほどのギアオイルしか入っていないが症状はWと同じだ

さらに・・・
CB77やNSU、おまけに不動状態のセルペットも・・・

全車が同じ症状で漏れの油量も、ほぼほぼ同じだ

強いて言えばKLシェルパも同じ症状だが漏れる油量は1,2滴で軽微だ
サイドスタンドの下に2滴ほどの油滴が見える

こんな事は長い人生?いや大袈裟ではなく60年弱の長いバイク歴でも「初めて」と言っても過言ではない

原因は「言わずもがな・・・」だが、ドレンコックにある

そのドレンコックの締め具合、いわゆる締付トルクは世間の通常車より甘い目にしている

T-PADDOCK630のバイクはシェルパを除き製造年は最古で70年前、最新でも55年前だ

よってドレンボルトの締め過ぎに起因するクランクケース側のネジ山が廃れるのが怖い

そんな事情でのドレンからの油漏れの原因は冒頭の今夏の酷暑に起因していると思われる

一先ず、今夏の酷暑が通り過ぎるまで耐え忍ぼう

よって明くる日の日曜は、またもや現行に近いKLシェルパで月ヶ瀬に出向いた
時間にして7時半頃の画像だが毎度の先着メンバーは、たぶん6時前には着いているのだろう

そんな中で珍しいメンバーも
現在は高松方面で仕事をしているHir〇さんのオフ車だが、軽バンに積んで昨日よりお越しだ

いつも長期の休暇が取れる時は必ず月ヶ瀬にお越しだ

まるで都会に出稼ぎに行った息子が盆暮れに土産をもって帰省する一幕に似ている

同様に他のエエ齢のおっさんメンバー達も何故に毎度毎度、月ヶ瀬に遊びに来るのか

あくまで休日の早朝に限られるが・・・

その帰省したセガレと悪友たち?
カメラを向けると、画像をどのように扱われるかも考えず、愛想よく応じてくれる信者様達

また
早朝の常連組

お茶屋前のテーブル席でも
「しゃぁないな!」と、言わんばかりにジジィに付き合ってもらってる

まぁ、こんな取り留めのない話しには誰も寄り付かないだろうが、自身も疲れている

熱中症、二歩手前だろうか・・・

しかし、この暑さはマジで思考も体力も溶かされているようで怖くなる

今年はマジでやばいぞ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年8月14日木曜日

『Bike in the sky』#451 う~ん・・・堪忍してや!

今日は、お盆休みの狭間にある

中には仕事の方もおられるだろう

だが、現役の方には申し訳ないが自身は休みだ

その連休の本日、とある事で早朝7時にコメダ珈琲でミーティングをしてきた
そのミーティングの出席者が上画像のSah〇さん

帰り際にBeckと共に記念?撮影

このSah〇さんとは月に1回か、ふた月に1回のペースでミーティングを行っている

ミーティングと言ってもメンバーは私と二人だけだ

内容は趣味の話やら、たまに真面目に仕事の話やら多岐に亘る

そんな感じでSah〇さんには年寄りである自身にお付き合いを頂いている

その今回の話題の中で、先日に取り上げたKLシェルパのエアーフィルターを取り上げた
話しの流れで「Twin Airってメーカー、有名らしいなぁ~?」と自身から切り出した

すると「そうですねぇ~!」と、有名な事を知っていた

続けて自身は「それがやな、昨日、次男家族が遊びに来て、そのTwin Airって知ってるかって聞いたんよ!」

すると「けっこうオフローダーも使てるよ!」と、次男のコメントを話し自身の無知を伝えた

さらに次男の「おまけに『フィルターに少しオイルを吹いときや!』と言いよんねん!」

そんな話をしていたらSah〇さんは・・・

「・・・・」無言で笑うしかなかった

そんな自身の無知は先々週の記事「#449」の中でも発揮されていた

それは「46WORKS」と入ったヘルメットの話題だ
この「46WORKS」についても、ついでに次男に聞いた

すると次男は・・・

「46WORKSは旧車をイメージしてカスタムとかやってて有名やで!」という

「ほんで、社長もけっこう有名なナカジマさんでな・・・」と、なかなか詳しかった

知らなかったのは自身だけかと、情けなかった

気を取り直して連休初日の月ヶ瀬の様子だ

毎度の月ヶ瀬常連さん
さほど信者はいなかったが・・・

だがカメラを向けても愛想はしてくれる
「ダブルピースサインをありがとう!」

だが・・・
「撮影はご法度」の久しぶりのメンバーも・・・

こちらは
撮影は大歓迎のメンバーも・・・

特に最近はSNS等で悪意のある画像が蔓延し、迷惑を被る人もいる

自身は今まで全く意識もせず撮りたい放題で画像を挙げていた

だが今後は遅巻きながらも意に介していこうと思っている

そして月ヶ瀬からガレージに戻ってくると・・・

KLシェルパのフロントタイヤが届いていた
このシェルパは2017年の9月に月ヶ瀬の常連だった「教祖様」から譲っていただいた

当時は、走行約25000kmだったが前後のタイヤは即交換した

そこから現在の走行距離は約39500km

約8年で14500kmを走った

その間、2022年に34000kmで後輪のタイヤは交換した

だがフロントタイヤは・・・
上画像を見た通り、真ん中は5分山程度しか残っていない

まだ走れる?と言えば、まだ走れるかもしれない

だが2023年の2月末にCBでフロントから滑って大けがをしている

その教訓から、よくタイヤを視ていると各山の根元から細かいヒビ割れが少し散見される

製造年をみると、2017年の31周目とある
製造から8年で14500kmは距離よりも年数がアウトだろう

見るなり「こら、あかんわ!」と、即オーダーをかけたという事だが・・・

数年前には月ヶ瀬の連中とシェルパで山には、よく出かけた

その最中で、今回の様な状態のフロントタイヤだったら、こうなる前に交換していただろう

だが今はオンロードのみで走りも大人しい

「そんな時こそ最も危うい」

そんな意識から、遅まきながらフロントタイヤを視たわけだが・・・

早速、交換した
オフ車のフロントタイヤ交換は、楽勝だ

最初の一手間にタイヤレバーを使うだけで、あとは殆んど手作業で脱着ができる

だが、この連休中にT-PADDOCK630の乗り物が、またダダを捏ねる奴が現れた

今日の昼下がりだ

今朝方、ミーティングをしたコメダ珈琲に忘れ物した

その連絡を貰って引取りに行く道中で・・・

「う~ん、どうなってんねん!」

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2025年8月7日木曜日

『Bike in the sky』#450 手本になる老後とは・・・

今週も、たまらなく暑い毎日が続いている

嘆いても、どうにもならない事は分かっているが・・・

救いは早朝では、気温が幾分マシなことだ!

家人と日々続けているウォーキングも5時起床で朝食前に出かけているが、家に戻った時は汗でビッショリになっている

そんな早朝ウォーキングも先週の日曜はお休み

それ故、自身はKLシェルパで月ヶ瀬に出向いた

着いてビックリ
早朝の7時前頃だったが、お茶屋前は多数のバイクで賑わっていた

こういう場面を観ると、なぜか嬉しくなるのも不思議な感覚だ

お茶屋前のベンチは毎度の月ヶ瀬信者で埋め尽くされていた
そんな中で、なぜか懐かしさを感じたスペシャルなバイクがいた

「懐かしい」と言う表現は、実はおかしい表現なのだが・・・

数年前に亡くなられたアルミ材によるカスタムビルダー、TABAXのタバタさんが、ほぼ終末期に手掛けられたバイクらしい
全体観では・・・パッと見!

「Z1?のカスタムか?」ぐらいにしか映らないが、よくよく見ていくと溜息が出る芸術品だ

そのタバタさんの終末期の作品と感じ取れるのが各ディティールの造型で観てとれる

例えばフロンフォークも別作だが、その下に見えるフロントディスクを抱くように配置されたエアスポイラー?なのか?
なんと美しく、且つエッジが効いた造詣物には思わず唸ってしまう

またフロントフェンダーも・・・
今までのタバタさんが造られた作品の真に真骨頂とでも言える様な造り込みが窺える

フロントフェンダー後部にも、ダウンフォースがかかるように空力が与えられていた

真に芸術の域だ!

他にも
フロントのミラー廻り

また・・・
リアフェンダーも、ただ凹凸による逃げ場的造作ではなく芸術的に眺めて美しい作り込みだ

フロントカウルも・・・
当然、アルミ製の特注品だ!

他にも排気系等々、タバタさんの拘りが満載だった

で、当日のこのマシンのライダーはタバタさんの弟子?Iso〇さんとご一緒にお越しだった

その一番弟子のIso〇さんもタバックス製Z1に乗っておられるが、以前に・・・

不躾だが「このバイク、いくらかかってんの?」と聞いてみた

すると当時、Iso〇さんは「〇〇,000千以上かな!?」と笑って答えられた

そんな事を聞いた手前、さらに今回の方にも失礼ながら伺った

結果、Iso〇さんの半値ぐらいだそうだ

それでも、安かないシロモノだ

とかく自身の悪い癖で、興味のあるモノの価格は非常に気になる

そこには人其々に価値観が違うという前提で伺っている

それを伺って、その方の価値観がわかれば対話はスムーズに進む、とも思っている

ゆえに自身はタバックス製のバイクには欲しくても・・・乗れないだろう

そして自身はその後、ガレージに戻り乗り出したKLシェルパのメンテ

その時の帰りの道中

間もなくガレージという所の阪奈道路でシェルパが一瞬「スパッ!」と変な息継ぎをした

その瞬間だけで大した事も無そう・・・と思った

だが、ガレージに戻って軽く掃除とメンテをしている中で、帰りの「スパッ!」が気になった

直感的にキャブの吸気側が気になりエアフィルターのボックスを開けてみた

ビンゴ!だった

今までシェルパはT-PADDOCK内のバイクの中でも比較的、故障の少ない優等生だ

よって、ほとんどノーメンテ状態でオイル交換を定期的にするぐらいだ

ゆえに即座に疑ったのが吸気系、それもエアフィルターの目詰まり

ところがビックリしたのは、そんな目詰まりレベルではない

スポンジ製のフィルターの半分ぐらいが粉々になってボックスの底に溜まっていた

また残った半分は辛うじてボックス内の金網に、へばり付いていた

シェルパは故障知らずの優等生と思っていたが、他の旧車に気を取られていた自身の過失だ

早速、パソコンのネットからエアーフィルター欄に「KLシェルパ」と打ち込んだ

型式や年式もよく分かってなかったが「KLシェルパ」だけでのオーダーだ!

すると、なんと!明くる日に届いたではないか!?
真に「現行車は凄いなぁ~」と、思わず笑うしかなかった

上画像のフィルターメーカー、「Twin Air」は全く知らないが特に問題は無さそうだ!

その根拠は不問としておく

早速、交換作業
ネットに出ていた画像だけの判断だったが、わずか1日で届いた事に恐れ入った

さっそく取付、走りに影響が無いか、昨日に20km弱を炎天下で走らせた

シェルパは機嫌よく走ってくれた

だが以前より挙げている1970年製の旧車、RT1はシェルパの様にはいかない

55年前のRT1はT-PADDOCK内ではシェルパの次に若いバイクなのだが・・・

何が気に入らないのか、RT1は最近、手を焼かせるバイクになっている

そんな事を悩んでいる最中!

ご近所のIshi〇さんは自身が先週土曜、月ヶ瀬に来なかった事を案じて?やってきた

いつもの他愛のないバイク談議に世相の話しやらで楽しくお茶をしながら過ごしている

そんな中で、ふと思い出し事があった!

それは自身が引退した自社の「夏のファミリーセール」の招待状を渡すことだった

自慢にはならないが、自社の子供服は「ベリ高」の高級カジュアル品だ!

ただ、その価格は「絶対裏切らない品質とセンスを併せ持つ逸品」と豪語している

そのセールに毎回、出向いて頂いてるので細やかなお礼?をした
自身は、あと2年後のT-PADDOCK家付きガレージの売却にあたって断捨離中なのだ

その整理中、片付けモノの中でステッカーが大量に出てきた

ステッカーは、ただ持っていても全てを無差別に貼ることもできない

よってIshi〇さんが必要であれば差し上げようと・・・
そこにIshi〇さんの携帯がなって通話中になった

こういう時のIshi〇さんは普段と違って実にビジネスマン?らしかった

通話も終わって・・・

結果的に、そこそこの数を引き取ってもらった

毎度、毎度「2年後にバイクを降り、ガレージも売却して・・・」と報じているが2年という日々はあっという間に去るのだろう

最近、なんとなく侘しさがボヤ~っと自身を取り巻いているようにも感じる

ただ、老け込まない様には、しっかり意識を保たなければ・・・

また、あとに続く馴染みのバイカーにも、老後の良い手本にはなりたい!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi