2025年12月11日木曜日

『Bike in the sky』#468 ガレージ退去に纏わる声

今年、最後のイベントに行ってきた

そのイベントは、奈良の田原本町にある「唐古遺跡」横の駐車場で行われた
「二輪旧車倶楽部 あをによし」が主催者とした旧車のイベント

その開催としては、まだ5回目ほどの後発の集まりだ

そのイベントには自身はW1Sで出向いたが、キャブをFCRに変更後テスト走行が不十分だった

よって、その前日の土曜日、早朝の7時

近くのコメダ珈琲までW1でテスト走行を兼ね出向いた
このコメダ珈琲では月に1回か、ふた月に1回のペースで東大阪の町工場さんとミーティングをしている

そのミーティングの前身は「G-SES(ジーセス)」と名付けた数年前に立ち上げたモノ創り集団があった

だが自身も含めメンバーの気合が足りず、モノ創りは頓挫してしまった

その名残で、切削加工の工場を営む社長と「モノづくりの発想」についてコメダ珈琲で語り合っている

その日はコメダまでの往復10Kmぐらいだろうか、短い距離のテスト走行だったがW1はまずまずの仕上り

その走りの確認した明くる日の日曜はW1で月ヶ瀬に向かい、伊賀の2〇さんと待ち合わせ
2〇さんはピカピカに磨き上げられたCB750でやって来た

その月ヶ瀬には地味な?名車がいた
1970年代後半に発売されたYAMAHAのXT500

XT500はオフロード界に一大ムーブメントを巻き起こしたYAMAHA DT-1の後継車?とされた

だがヤマハの開発陣は、その500cc単気筒エンジンの使い道をロードバイクに向けたのだ

それが、後の超ベストセラーになる「SR500」なのだ(この記述は少々怪しいが・・・)

自身も一度、昔の仲間が乗っていたXT500に試乗をさせて貰ったが、とにかく「馬鹿っぱや」の印象が残っている

そして時は9時40分頃になり2〇さんとIshi〇さん、さらに月ヶ瀬信者のMiya〇さんも緊急参加で会場の唐古遺跡に向かった

月ケ瀬から名阪国道へ入り24号線までは先導をMiya〇さんが勤めたが、Miya〇さんのバイクは軽量級のSDRだ

名阪国道に入るとSDRは飛ばす!飛ばす!

2番手は自身のW1Sだが、W1は時速が100Km/hを超えるとハンドルを握る手の平は振動で強烈なマッサージを受けているようで痺れてくる

よって100Km/hそこそこのW1はSDRからは引き離されたが、問題なくW1は快調に走った

ただ自身の後を走るCB750の2〇さんとBuellのIshi〇さんは「爺さん、もっと早よ走ってや!」と思っていただろう

そして24号線に入ったところでMiya〇さんのSDRがエンジン不調?か、飛ばし過ぎのオーバーヒートか・・・

信号待ちで止まってしまった

幸い数分のキックの踏み続けでエンジンは目覚めたが、調子が良いのか?悪いのか?

アイドリングが安定していない事から「まぁ良くはないだろう!」

そして会場に到着

参加車総数で50台ぐらいは、いたのだろうか!?

旧車のイベントとしては小振りな集まりだが、旧車を越えた面白味のあるバイクが多い

そんな中で自身が観たトップ賞は・・・(Ishi〇氏も同感)
スクーターの「ラビット」だと思うが外観にエイジングを掛け、ローダウン化してワイルド感を出し・・・

また
チェンジも昔のトラックなどにあったレバー状のステッキシフトと、なかなかのセンスだ

ボディの塗装を落とすにも、全てを落とすのではなく部分的に残す手法はセンスも求められる

仕上げはクリア塗装で再度、サビが起きない様に保護している

続いて目を引いたのが・・・
1967年発売のSUZUKI スクランブラー TC200

前後のタイヤをオフロード用に替え、ヤレ感と共にムードはあった

ただ個人差もあるが、もう少し綺麗にはして欲しかったが・・・

続いて・・・
このバイクの資料を見つけるのは、たいへんだったが何とか見つけた

1953年のスズキ  ダイアモンドフリーDF

諸元は58cc   2ps   前身2速   最高速60km/h  価格3万8千円

ただ、このバイクはスズキ製だが当時の社名は「鈴木式織機㈱」となっている

ゆえにトヨタと同じで前身は糸を織って生地に仕上げるマシンの製造会社だった

しかし、博物館にて保存していてもおかしくないバイクをお持ちとは感心した

同様に、さらに笑ったバイクもいた
上画像バイクのフロントのブレーキパネルを一目見て車種を判別できれば「通(つー)」だろう

このバイクの発売当時、先にCB750等に装備されたディスクブレーキに対抗して左右両面にツーリーディングを配備したダブルパネル方式を採用した

ただ上画像のブレーキパネルは加工しているようなのでオリジナルかは不明だ

そして車種は・・・

そう!SUZUKIのGT750だ!

ところがだ!よく見るとエンジンが・・・
50ccの原付のエンジンをGT750に載せているではないか!?

750㏄のフレーㇺに50ccのエンジン
だが、簡単に載せているように見えるが、この作業はそう簡単な仕事ではない

特にエンジンと後輪を繋ぐドライブチェーンの「センター出し」は、キチっと合わせないと走行中、チェーンが外れスイングアームなどに巻き込まれロックしてしまう危険がある

この所有者は、今回のイベント主催者である

よって、その整備技術は慣れておられるのだろう

その証しに・・・
ちゃんと原付のナンバープレートで登録されていた

他にも珍しいバイクはあったが、馴染みの方達の談笑ですっかり写真撮りを忘れていた

ただ、このイベントに月ケ瀬ライダーのハッちゃんとOka〇さんも初めて見学に来ていた

次回、会った時には今回のイベントの感想を聞いてみたいものだ

そして話題は変わり昨日の水曜日、T-PADDOCK630に珍しい方がお越しになった
もう一年以上、お目にかかっていない「バイクに乗らないライダー」のNag〇さんだ

まぁ綺麗にT-PADDOCKガレージに縦列駐車
Nag〇さんとは京都南丹市の日吉ダムで毎年開催される「古き二輪を愛でる会」の近くの道の駅?で偶然お会いしたのが始まりだ

自身はこの「愛でる会」には30年以上前、昔の京都競馬場?近くの教習所?だったか?

そこで開催された超初期頃から参加させてもらっていた

その時から年々参加バイクが増え続けた事から現在の日吉ダムそばの広い敷地に移った

そして今から10年ほど以上前だろうか、自身もNSUで参加した時があった

ただ、NSUで日吉ダムまで自走で行くのは乗車ポジションが前傾の為、自身の首が悲鳴を上げるのが予測された

よってバンに車載で会場近くの道の駅駐車場まで行き、そこでNSUを下し、そこから10分ほどの会場に向かって参加していた

その「愛でる会」のイベントから引き上げたNSUを上述の駐車場で積み込んでいる最中

「え~、このバイク、なんてバイクですか?」と、どこかの「大会社の偉いさん」の様な雰囲気の方が声を掛けてきた

それが今回の客人、Nag〇さんとの出会いだった

そんな話をはじめ、お互いの身体の事や老後の過ごし方や多岐にわたる話で3時間超の楽しい時間を過ごすことができた

そしてNag〇さんも現在、断捨離中で趣味の釣り道具やカメラや、その他もろもろを片付けられている

そこで「タツミさん、あと1年半でガレージ売るってほんま?」と聞かれてきた

「うん!ほんまですよ!」と返すと・・・

「バイクなしで我慢できるん?」と、さらに突っ込んでこられ・・・

「いやいや!これ以上バイク乗り続けると危ないんですわ!」などなど主意を伝えた

まぁNag〇さんはじめ多数の方に自身の老後をご心配頂いている

そんな事で自身の老後を自身で想像すると、なんだか不安になってきた

「いやいや!いかん!いかん!」

「男なら二の句を吐いてはいかん!」

「うん?二の句の使い方を間違っている?」

やっぱりガレージは売却した方がよさそうだ!

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

0 件のコメント:

コメントを投稿