今月に入っては日本もアメリカも選挙で世間は騒がしかった
だがT-PADDOCK630は、声こそ上げないが騒がしいバイクがいた
今までは故障知らずの優等生だったが、ここ最近はどうしたものか・・・
そのバイクは
HONDAのCB77だ!このCBは日本のバイクの歴史を変えたと言っても過言では無い名車と言われている
生まれたのは1960年11月
その母体となったマシンは浅間火山レースで活躍したワークスレプリカCR71と言われている
性能表現で分り易いのが当時のロードスポーツの代名詞になっていたYAMAHA、YDS1
そのYDS1の最高速度140km/hに対してCB72は155km/hを豪語していた
出力にいたってはYDSが20psに対しCBは24psを絞り出していた
そんな事から人気を独占し当時の大卒サラリーマンの初任給1年分にあたる18万7000円の高額でありながらCBはマニア憧れのロードスポーツとなった
そんなCB72だが販売も1967年までの7年にも及ぶ
しかしバイクに限らず現在の乗り物は仕様変更で〇〇年式と識別が容易だがCB72に限っては、それは不可能ともいえる
そこには毎年、あるいは半年ごと、さらには毎月と言えるほど告知無しのマイナーチェンジを繰返した
その7年間で分っているだけでも(ネットの文献から)
・まずエンジンの構造でタイプⅠとタイプⅡの180°、360°のクランク型式がある
・メーター廻りのトップブリッジ一体から分離型へは四度の変更
・フロントフェンダーがアルミ製から鉄製に変わるが、これも同じく四度の変更
・フロントフォークのオフセット量に関連して三又部の角度が数回変えられている
・初期のフロントのドラムブレーキがシングルカムでリアがツーリーディングだったのがフロントもツーリーディングに
・マフラーも1962年製のみ一瞬、ステンレス製が採用されている
・エンジン関連ではオイルラインの変更
・ブリーザーパイプをクランクケース上部からシリンダーヘッド上部に
・カムチェーンのテンショナー強化から一時側にもテンショナーを増設
・点火プラグも小径のCタイプからDタイプに
・プライマリードライブギアとクラッチのアウターハウジングを繋ぐ所にテンショナー設置
・フロントフォークのボトムケースが鉄製からアルミ製に
・インナーフォクも真鍮製からアルミ製に変更
などなど、まだまだ書き切れない変更点はある
その他の逸話でも
・レースを意識してセルモーターを脱着式にした
・同様に今で言うサンデーレーサーの為の外装パーツを「Yパーツ」として販売をした
・レースの上級者向けには「マル秘パーツ」と言われたクロスミッション、ハイコンプピストン、ハイカム等のレーシングパーツも今で言うHRCが鈴鹿サーキット内で製作していた
また、あのコンストラクターとして名高いヨシムラが初めて手掛けたロードレーサーもCB77だった
それまでは英車をチューンしてドラッグレースに出ていたが、名チューナーの吉村氏はロードレースではCBを選択したことも当時の話題になった
そんなCB談議の中でT-PADDOCK630のCBは、いつ頃のCBなのか
以上のウンチクから自身は1965年前後頃では思っているが確証を得るには逆に情報が多すぎて何とも言えない間口を広げて言えば1964年から1967年にかけて、となるが全くの無意味な話だ
そのフォークのオイルシールが前期型と後期型では全くと言っていいほど手に入る確率が変わる
大袈裟ではなく前期:後期で記せば9:1、もしくは99:1ってところだろう
前期型ではリプロも含め難なく手に入る
だが後期型のオイルシールは、この数年ずっと探し続けているがネットでも出てこない
そんな中で数日前、奇跡的にオークションで僅か1件の出品を発見した
当然、他の入札者もいた
そして、昨日「この入札を落とせなかったら、また数年待つ羽目になるだろう」と覚悟をきめた
当初の落札価格は3850円だったが、思い切って12000円の最高額を入れた
その後、しばしの間があったが・・・
結果は、ちょっと武者震いが起きたが久々の爽快感と共に見事、落札できた
昨晩の晩御飯は、まっこと美味かった
だが今のCB77には他にも修復しなければならない所が出てきた
それは先週の日曜、月ヶ瀬から帰宅途中で速度計の針が動いていないのに気づいた
昔のバイクはフロントのシャフトにメーターギアが内蔵されており、そこにメーターケーブルをジョインさせて針を回しているよって代替のメーターケーブルを見つければ問題は解決できる
ただ念の為、原因を特定しないとケーブルだけの問題とは限らない
案の定、タイヤ側のメーターワイアー先端が破損してしていた早速、これもオークションで探したが瞬間で妥当なメーターワイヤーを落札できた
と、ここで少々安堵感に浸っているところで・・・
何気にCBの周りを眺めている時・・・
「うん?なんか見慣れない雰囲気だが・・・」
「え~!なんでやねん!」
「左のステップゴムが無い、無い、無い!」「どこで?」と、その疑問しか浮かばない
普通に考えればステップゴムが無ければ足の裏に違和感を覚えるはず
よってガレージ内でCBに跨り、足裏の感触を確認してみた
「う~ん・・・」
左右の微妙な違いしか感じ取れない
これではステップが抜け落ちたとしても走行中であれば気が付かんだろう
足の裏まで認知症が侵食しているとは「認知症、恐るべしだ!」
まぁ原因としてはステップの接着剤が経年で乾燥し硬くなって剥離したと考えられる
さて代替ステップのパーツがあるか・・・
あるにはあったが、さてどうするか
その前に「2りんかん」に、ステップを探しに久しぶりに行ってみようと出かけてきた
結果、無かった
代わりに他のモノを買った
W1のアルミ製ロングタンクそのタンクの後方、ライダーの下腹付近が当たるところの防護パッド
今までのパッドは下から剥離し出してきた事から丁度、替え時だった
また、ついででは以前から気になっていた早朝の月ヶ瀬詣でに向かう際、朝日が真正面の位置で目に入る
サングラスもしているが長年、使っていたヘルメットに付けるシールドが傷で乱反射?を起こし眩しさがキツイ
まぁ消耗品レベルで替えるしかないだろう
という事でCBのステップはT-PADDOCK630内の在りモノで賄うことになった
で、次の話題は2りんかんに行った明くる日
自身の長女がやってきた上画像の自転車の引き取りかと思っていたが、もう暫らく預かってくれという
では何をしにきたのか!?
うちの長女は親が言うのもおかしな話だが昔からジャジャ馬だ
今回は今乗っているマウンテンバイクの前後タイヤ交換の、手順を教えて欲しいという
自身は・・・
「また始まったか!?」と、あきれ顔で対処した
だが、仮に覚えたとして、長女が自分でできたとしてもママごとでは済まない
よってきっぱり「やめとけ!一つ間違ったら事故になる!」と、ちょっと親らしく止めた
娘は、やや不貞腐れ気味だったが直ぐに理解し諦めた
だが、マウンテンバイクのタイヤ交換は結局、ジジィがやるハメになってしまった
なんか娘の策略にハメられた感じだ
だがお蔭で、ついでに処分するチャリも整理できて結果オーライかな!?だった
処分の張り紙をして決められた日に出しておくと無料で引き取ってくれるらしい今は金属類が高騰して業者は忙しいらしい
アメリかも大統領がトランプになって世界の経済が大きく変わるかもしれない
極東の島国の我々にも、どう影響するか注視する必要はある
だが自身の家族に注視することがあっても中止させる権限はなくなっている
淋しいのう・・・
T-PADDOCK630 T-Tatsumi