2024年11月14日木曜日

『Bike in the sky』#413 故障と付き合うのは楽しいのか、微妙だ!

11月も半月が過ぎようとしている

今月に入っては日本もアメリカも選挙で世間は騒がしかった

だがT-PADDOCK630は、声こそ上げないが騒がしいバイクがいた

今までは故障知らずの優等生だったが、ここ最近はどうしたものか・・・

そのバイクは
HONDAのCB77だ!

このCBは日本のバイクの歴史を変えたと言っても過言では無い名車と言われている

生まれたのは1960年11月

その母体となったマシンは浅間火山レースで活躍したワークスレプリカCR71と言われている

性能表現で分り易いのが当時のロードスポーツの代名詞になっていたYAMAHA、YDS1

そのYDS1の最高速度140km/hに対してCB72は155km/hを豪語していた

出力にいたってはYDSが20psに対しCBは24psを絞り出していた

そんな事から人気を独占し当時の大卒サラリーマンの初任給1年分にあたる18万7000円の高額でありながらCBはマニア憧れのロードスポーツとなった

そんなCB72だが販売も1967年までの7年にも及ぶ

しかしバイクに限らず現在の乗り物は仕様変更で〇〇年式と識別が容易だがCB72に限っては、それは不可能ともいえる

そこには毎年、あるいは半年ごと、さらには毎月と言えるほど告知無しのマイナーチェンジを繰返した

その7年間で分っているだけでも(ネットの文献から)

・まずエンジンの構造でタイプⅠとタイプⅡの180°、360°のクランク型式がある
・メーター廻りのトップブリッジ一体から分離型へは四度の変更
・フロントフェンダーがアルミ製から鉄製に変わるが、これも同じく四度の変更
・フロントフォークのオフセット量に関連して三又部の角度が数回変えられている
・初期のフロントのドラムブレーキがシングルカムでリアがツーリーディングだったのがフロントもツーリーディングに
・マフラーも1962年製のみ一瞬、ステンレス製が採用されている
・エンジン関連ではオイルラインの変更
・ブリーザーパイプをクランクケース上部からシリンダーヘッド上部に
・カムチェーンのテンショナー強化から一時側にもテンショナーを増設
・点火プラグも小径のCタイプからDタイプに
・プライマリードライブギアとクラッチのアウターハウジングを繋ぐ所にテンショナー設置
・フロントフォークのボトムケースが鉄製からアルミ製に
・インナーフォクも真鍮製からアルミ製に変更

などなど、まだまだ書き切れない変更点はある

その他の逸話でも

・レースを意識してセルモーターを脱着式にした
・同様に今で言うサンデーレーサーの為の外装パーツを「Yパーツ」として販売をした
・レースの上級者向けには「マル秘パーツ」と言われたクロスミッション、ハイコンプピストン、ハイカム等のレーシングパーツも今で言うHRCが鈴鹿サーキット内で製作していた

また、あのコンストラクターとして名高いヨシムラが初めて手掛けたロードレーサーもCB77だった

それまでは英車をチューンしてドラッグレースに出ていたが、名チューナーの吉村氏はロードレースではCBを選択したことも当時の話題になった

そんなCB談議の中でT-PADDOCK630のCBは、いつ頃のCBなのか
以上のウンチクから自身は1965年前後頃では思っているが確証を得るには逆に情報が多すぎて何とも言えない

間口を広げて言えば1964年から1967年にかけて、となるが全くの無意味な話だ

前段が長くなり過ぎたが本題は当方のCBの不具合箇所が一気に出たしたことだ
まず予てより報じている左フロントフォークのオイル漏れだ

そのフォークのオイルシールが前期型と後期型では全くと言っていいほど手に入る確率が変わる
大袈裟ではなく前期:後期で記せば9:1、もしくは99:1ってところだろう

前期型ではリプロも含め難なく手に入る

だが後期型のオイルシールは、この数年ずっと探し続けているがネットでも出てこない

そんな中で数日前、奇跡的にオークションで僅か1件の出品を発見した

当然、他の入札者もいた

そして、昨日「この入札を落とせなかったら、また数年待つ羽目になるだろう」と覚悟をきめた

当初の落札価格は3850円だったが、思い切って12000円の最高額を入れた

その後、しばしの間があったが・・・

結果は、ちょっと武者震いが起きたが久々の爽快感と共に見事、落札できた

昨晩の晩御飯は、まっこと美味かった

だが今のCB77には他にも修復しなければならない所が出てきた

それは先週の日曜、月ヶ瀬から帰宅途中で速度計の針が動いていないのに気づいた
昔のバイクはフロントのシャフトにメーターギアが内蔵されており、そこにメーターケーブルをジョインさせて針を回している

よって代替のメーターケーブルを見つければ問題は解決できる

ただ念の為、原因を特定しないとケーブルだけの問題とは限らない
案の定、タイヤ側のメーターワイアー先端が破損してしていた

早速、これもオークションで探したが瞬間で妥当なメーターワイヤーを落札できた

と、ここで少々安堵感に浸っているところで・・・

何気にCBの周りを眺めている時・・・

「うん?なんか見慣れない雰囲気だが・・・」

「え~!なんでやねん!」
「左のステップゴムが無い、無い、無い!」

「どこで?」と、その疑問しか浮かばない

普通に考えればステップゴムが無ければ足の裏に違和感を覚えるはず

よってガレージ内でCBに跨り、足裏の感触を確認してみた

「う~ん・・・」

左右の微妙な違いしか感じ取れない

これではステップが抜け落ちたとしても走行中であれば気が付かんだろう

足の裏まで認知症が侵食しているとは「認知症、恐るべしだ!」

まぁ原因としてはステップの接着剤が経年で乾燥し硬くなって剥離したと考えられる

さて代替ステップのパーツがあるか・・・
あるにはあったが、さてどうするか

その前に「2りんかん」に、ステップを探しに久しぶりに行ってみようと出かけてきた

結果、無かった

代わりに他のモノを買った
W1のアルミ製ロングタンク

そのタンクの後方、ライダーの下腹付近が当たるところの防護パッド

今までのパッドは下から剥離し出してきた事から丁度、替え時だった

また、ついででは以前から気になっていた早朝の月ヶ瀬詣でに向かう際、朝日が真正面の位置で目に入る

サングラスもしているが長年、使っていたヘルメットに付けるシールドが傷で乱反射?を起こし眩しさがキツイ

よって、同タイプのシールドを買った
この手のシールドは最初の内は逆光でも、けっこう先が見通せるが年数が経つとダメになる

まぁ消耗品レベルで替えるしかないだろう

という事でCBのステップはT-PADDOCK630内の在りモノで賄うことになった

で、次の話題は2りんかんに行った明くる日
自身の長女がやってきた

上画像の自転車の引き取りかと思っていたが、もう暫らく預かってくれという

では何をしにきたのか!?

うちの長女は親が言うのもおかしな話だが昔からジャジャ馬だ

今回は今乗っているマウンテンバイクの前後タイヤ交換の、手順を教えて欲しいという

自身は・・・

「また始まったか!?」と、あきれ顔で対処した

だが、仮に覚えたとして、長女が自分でできたとしてもママごとでは済まない

よってきっぱり「やめとけ!一つ間違ったら事故になる!」と、ちょっと親らしく止めた

娘は、やや不貞腐れ気味だったが直ぐに理解し諦めた

だが、マウンテンバイクのタイヤ交換は結局、ジジィがやるハメになってしまった

なんか娘の策略にハメられた感じだ

だがお蔭で、ついでに処分するチャリも整理できて結果オーライかな!?だった
処分の張り紙をして決められた日に出しておくと無料で引き取ってくれるらしい

今は金属類が高騰して業者は忙しいらしい

アメリかも大統領がトランプになって世界の経済が大きく変わるかもしれない

極東の島国の我々にも、どう影響するか注視する必要はある

だが自身の家族に注視することがあっても中止させる権限はなくなっている

淋しいのう・・・

T-PADDOCK630 T-Tatsumi

2024年11月7日木曜日

『Bike in the sky』#412 どっちが楽しい?

先週の3連休初日、土曜日はあいにくの雨模様で乗り物はアウト!

次の日曜は天候も上々であったことからW1にて月ヶ瀬に向かう

だが天候は良かったが奈良市内から柳生を過ぎた辺りで路面が怪しくなる

そして月ヶ瀬までの数キロは路面に水溜まりの箇所が散在し、挙句に川状態の路面も数か所あった

おかげで前日に磨いたW1の下回りは・・・・う~ん・・・腹が立つ!

打って変わって連休最終日の4日月曜は気候、空模様、路面とすべてを満たした最高のノリモノ日和となった

その最終日の月ヶ瀬は「さぞバイクで埋め尽くされて・・・」と、ちょっと心配したが杞憂に終わった
朝の8時半頃だったが、毎度のメンバーだけで、やや拍子抜けだ

そのメンバーも
小春日和を満喫する昭和30年代を想起させる、おっちゃん達の日向ぼっこの様相だった

アングルを換えても
ただただ長閑だった

自身は当日、ベックで出向いた
昔は気候、天候が良ければ間違いなくバイクで出向いたはずだが最近はベックが心地良い

やはりバイクを降りる日が近くなってきている証左だろう

そんな中でも月ヶ瀬の面白い話題?は健在だ

面白い話題と言うには少々、不謹慎だが今回は自身が知りたかった事があった

それは毎週、T-PADDOCK630にお越しのIshi〇さんが先々週は一切、顔を見せていない

早速、その事情を聴くと・・・
Ishi〇さんが奈良市内から教育大廻りで月ヶ瀬に向かう道中

その教育大からコンビニ7角を山側に折れ、周りに山裾が広がり出し木々が生い茂る辺り

いわゆる片側一車線の月ヶ瀬に向かう早朝の道路脇の茂み

その茂みから突然、シカがIshi〇さんのバイク右サイドに突っ込んで来たという

幸いにも速度は「ゆるゆる走ってて・・・」?らしいがハンドルは左右に振られ何とか転倒は凌がれた

だが、シカは悶絶して、その場でお亡くなりになった

そんな事で先々週のIshi〇さんは「喪に付す」ことからお休みされていた?ようだ

てなことは全くなく、当てられたBuellの修理に時間を要していたらしい
その修理箇所が上画像のBuell右側にある円状のエアークリーナーカバーだ

このカバーはIshi〇さん自作のアルミ製オリジナルカバーだ

これを新たに一から造り直し、と簡単に記しているが、ここまでの造形で作るには職人技の領域になる

まぁここまで元に戻ればシカ様も成仏しているだろう

だが同画像のクリーナーカバー左に映る後方エンジンのエキパイカバーがある

画像では見え難いが、カバーがカーブする辺りにも傷跡が残っているという

自身もジッと拝見したが、傷跡を消し込むように磨き倒した?ようで言われなけば分からん

どちらにしてもシカさんには悪いが、この程度で済んで何よりだ

そしてこの後、好天に誘われ針テラスに久々に行ってきた

以前にも記したが、最近は月ヶ瀬の不人気?と違って針テラスには大勢のバイクが来ている

その中でも・・・
やはり目を引くのは旧車バイクだ

今回、目にしたのは上画像の70年前後の日本車と
50年後半?トライアンフと60年代?のノートンコマンドーの英車だった

自身にとっては、やはりこの世代のバイクには癒されるが最近はそうでもなくなってきた

そこには旧車に乗っていると、気分もノスタルジーになり昔に引き戻してくれる

だが、それはあくまで故障もなく快調に走れてこそだ

それがひと度、故障するとなかなか元の調子に戻らず、また必要なパーツも手に入らないとなるとけっして楽しいとは思えない

そんな事態が今のT-PADDOCK630にはある

それがこいつだ!
CB77のフロントフォークにあるオイルシールだ

1年半ぐらい前だろうか、CBの片側のフォークからジワッとフォークオイルが滲み漏れを起こし出した

当時、パーツを探したが、それがなかなか見つからなかった

仕方なく当該箇所に液体シールを塗布してオイル漏れを止めた

そこから1年半は堪えていたが今回、また発症だ

今回はシール剤で修復できそうな漏れ具合ではなそうだ

結局、ネットで再度探したら「オッ!合いそうちゃう?」というのを見つけた

で、商品説明のサイズ等を確認したが記載されていない

その出品者にサイズ確認をサイトを通じてメッセージで送ったが連絡は無かった

頼りはT-PADDOCK630のCBとタイプが同じ(シールにスプリングが無いタイプ)という事と価格がダメ元の低価格であったことから落札をした

そして届いたのが上の箱だ

中身の結果は外周径が3mm大きく不適だった
モノは一応、新品だが箱からして当時モノようだ

どちらにしても使えなければどうしようもない

今回は諦め、また気長に探すことになった

まぁこんな事は旧車あるあるなのだが気は晴れない

そんな時に昨日、また1本の電話が携帯に入ってきた

「ご無沙汰してます」と久しぶりな会話から始まり、本題がバイクの修理依頼だった

う~ん、T-PADDOCK630の最近はどうなっているのか!?

なぜか、こんなヘッポコ整備士にバイクの依頼が多いではないか

今回はGB250のクラブマンという、ちょい古のバイクだ

症状を確認してみたが、自身としては「直せそうな無理そうな・・・」ってところだ

一先ず、イベントで使かわれるという事だったので、そのイベントにお邪魔することにした

さて、うまくお役に立てるのか今からドキドキしている情けない自身がそこに居た

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2024年10月31日木曜日

『Bike in the sky』#411 今回はリアルな脱線だ

10月も今日で終わりだ

歳をここまで重ねると一年なんてアッと言う間に過ぎていく

そんな流れでも楽しみは毎度の月ヶ瀬だ
先週の土曜日だが、やはりバイクは少ない

当然だが
ライダーも少ない

そして明くる日の日曜も意外と晴れだった

自身は雨と思っていたので依頼されていた仕事か?

その作業の予定を入れていた

その仕事とはT-PADDOCK630には「らしからぬバイク」の作業だ
前回にアップした1995年発売のHONDAのマグナ50だ

既に30年近い時が過ぎたマグナのカスタム依頼だ

このマグナのハンドルを更に長くする「イージーライダー風にして欲しい」という

そのパーツ類は「全部、手配しますので・・・」という事だったので引き受けたが・・・

それが思ってたほど楽勝ではなかった

作業は単にハンドルアップに伴うFディスクのブレーキホース、クラッチワイヤー、アクセルワイヤー等を交換するだけ

先ずFブレーキホースだが、そのリザーバータンクを開けると赤茶色に濁ったBフルード
「ううーー、何年替えてないねん!?」と、思う濁り様

この瞬間から旧車のレストア作業に近い感覚になってきた

今までのT-PADDOCK630にあった1970年前後のバイク達はマジの旧車だった

その旧車達は何年も放置されていたバイクが多い

その旧車本体から各部までを現役時の状態に戻す作業を熟してきた感覚が蘇ったという事だ

赤茶色に濁ったBフルードを見た時「ちゃんと抜き替えられるのかぁ?」と嫌な予感がした

案の定、完全に抜き替えられるまで相当な時間を要したが一応、ホース内は透明色になった

だが、ここでパーツの発注を人任せ(依頼主)にしたことで少々遠回りの事態が発生

同、上画像に写る新品のアクセルワイヤー等は一度返品をし、新たに手当てしたワイヤーだ

それはワイヤーのキャブ側の細く小さいタイコが、グリップ側と同じ大きさでキャブのスロットルバルブにハメられない

続いてクラッチワイヤー
このクラッチワイヤーも不具合があって、即返品&交換!

それはチューブに対して中身のワイヤーが若干長過ぎ、アジャスターを目一杯に調整しても張った感覚がなくグリップにレバーが当たってしまう状態だった

だが2本の交換ワイヤーを依頼主は直ぐに手配したのには少々ビックリだった

そのパーツを発注してくれた依頼主は「セイビのセ」も解っていないので仕方なかった

しかし、発注するフットワークは抜群でアッと言う間に代替ワイヤーは届いた

後ほど、この依頼主の人物像の一端を紹介するが「こんな25歳もおるのか!?」なのだ

ここで作業途中だがイージーライダーマグナになった雰囲気を見る
上画像の状態にするには元々のフロントフォークに約150mmほどのジョイントフォークを連結し、そこからステアリングステムをトップブリッジが収まるところまで上げていく

書けば簡単に聞こえるだろうが、ステムは固着して当初はウンともスンともな状態だった

この作業が一番大変だったがフロントフォークが長くなると原チャでもイージーライダーだ

真横から見ると
こんな感じだが、両腕は相当上げなければグリップに届かない

まぁ、そんな心配しても人様のバイクだ

続いて
メーターのポジションをどこにするか

各ワイヤー類はアップハン仕様があったがメーターケーブルのアップハン用は無かった

仕方なくノーマルケーブルを使うがフロントフォークが伸びた為、パツパツに張った感じだ

よってパツパツを回避するため極力、最短の取り回しラインで装着した
元々の位置からSメーターギアのワイヤー取出し口が上向きになる様に回転させ、メーターまでのゆとりを稼いだ

そして最終作業は左右ハンドルにある電装スイッチの配線類をジョイント用配線と繋いで終了

これで一通りの作業は終わったが、あとは微調整と各部の点検
早速、キャブレターにあるガスホースに問題

ガスコックをONにするとキャブに着けるホース先端から微妙なガソリンが漏れている

元々着いていた透明なホースはパキパキに硬くなったもの

よくもまぁ、こんなになるまで使っていたとは・・・

早速、画像のようなGAS専用ホースに換え、クリップで留める

と、旧車あるあるよりも酷い乗り方をされていたマグナだった

このマグナは友人から貰ったばかりで、どういう乗り方をしていたかは不明と言う

その依頼主は
近所に住む25歳のHa〇君だ

当初、依頼に来た時は「破れた仕様のGパン」に合わせたカジュアルだった

だが当日は今、流行りの?女性風カジュアル?とでも言えような出で立ち

レースのシャツジャケットに、ゆったりしたフレアパンツのブラックテイスト

足元は先が少し尖ったヒョウ柄で踵が、やや低めのヒールを履く

この姿を普通のバイク屋のオヤジが見たら唖然とするだろうが、自身は元々アパレル稼業

だが、さすがに自身も引退して10年になると、けっして平然を装えず笑うしかなかった

そしてパーツを届けてくれた作業休憩の合い間、お茶をしながら「人となり」を聞いてみた

とある所から名古屋に出て数年、さらに市場が大きな大阪に来て1年と言う

今は介護関係?だったか、僅か1年で社員を雇い衣料品を納める仕事をメインに行っているらしい

そして数年内で旧車のアメ車を販売する会社を立ち上げたいという

自身は「へ~、すごいやん!」と言いながら、整備はどうするのか疑問に思って聞いた

すると「もう既にクルマの1級整備士は見つけてます」という

さらに聞くと「今、持ってるサバーバンの整備をしてもらってます」

「そのサバーバンが仕上がったら開業予定で、その整備士もスカウト予定です」と言うではないか

そのサバーバンとはGMシボレーのサバーバンのクルマを指す
上の画像は自身が東生駒に住んでいた頃、新車で購入し2000年過ぎ迄の5年間ほど乗っていた「タホ」だ

このタホは2ドアで5700㏄の大排気量車だが、その同じ顔を持つ4ドアのロングボディがサバーバンなのだ

しかし25歳ながらすでに衣料品関係の会社も経営し、さらに今後、クルマ屋も起業すると言うも、その資金の目処は立っているとか・・・

そこで自身は質問を投げてみた

「資金繰りとかの財務計画は作ってるんか?」

「はい!ちゃんと作ってます」と、平然と言ってのける

さらに以前には大失敗の経験もしていると、笑いながらサラッと言う雰囲気には、どこか余裕の感があった

そんな彼も自身から見れば孫に近い年頃の人間だ

「時代だねぇ~」と関心しきりだった

そしてマグナのパーツを持って来てくれた時の乗り物は・・・
また、なんとアルファードではないか!?

このアルファードに先出のファッションで乗ってたらホ〇ト〇ラ〇の・・・に見えるだろう

自身は古いのか、25歳で女の子みたいな雰囲気の子が乗るクルマやないと思うが・・・

どちらにしても反比例なのか、その行動力にはビックリするしかなかった

そして依頼主は律儀にウィンドを開け「失礼します」と、その日は帰って行った

何度も記すが、今回のお客様は25歳の若造だ

ひょっとしたら上述の聞かされた話は、全くの出まかせの作り話かもしれない

だが自身は若造のファッションはともかく、聞かされたビジネスの話しはマジな事として受け止めた

それ故、アパレルもクルマ屋も是非、大きく成功させて欲しいと思っている

成功のキーは・・・

「人は見たことがないモノには感動できない!」

とある名経営者の格言だ

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2024年10月24日木曜日

『Bike in the sky』#410 時代は、また動き出しているのかぁ~!?

先週、日曜の月ヶ瀬は大いに盛り上がった

その盛り上がりの主役は
東大阪が誇るお笑い芸人!?

ではなく月ヶ瀬の暴れん坊?・・・などなどいろんな異名を持つIshi〇さんだ

だが主役はIshi〇さんではない

跨っている新型バイクだ!

当日はやっと届いた、その新型バイクのお披露目だった
画像中央でIshi〇さんが跨り、月ヶ瀬ライダー達に取り囲まれる

そのバイクとは・・・
イタリア国のITALJET(イタルジェット)という日本では、いわゆるスクーターだ

2023年11月「ミラノのエイクマ モーターサイクルショー」で初お目見えを果たし、開けた2024年5月の「東京モーターサイクルショー」の日本デビューで注目を集めた

その時のショーバイクは「DRAGSTER300」だったが今回月ヶ瀬に登場したバイクは125の軽量級だ

125㏄と聞けば原付二種で、ちょい乗りのイメージしか沸かないが、実車は十二分の迫力を持っていた

ではディティールを観ていこう
先ず上の画像はリアではなくフロントの足回りだ

この足回りを持つバイクは相当以前にも記事にしたがビモータのテージに採用されていた
その上の画像は月ケ瀬にもよくお越しだったYamgu〇さんのテージだ

そのテージと同じ仕組(もしくは近い?)の「ハブ センター ステアリング」を此度のイタルジェットは纏っている訳だ

もうこの仕組みだけで「参りました!」と言わざるを得ないギミック満載なのだ

次は
フロントにショックはなくフロントハンドル側の後からフレーム中央辺りとジョイントさせたショックを配置している

ここにもギミックだ

そのショックもガスタンクを持つタイプだ

そして後方から眺めると
インジェクションやICユニットの電装系、片持ちのサスペンションを機能的かつビジュアル的にも上手く纏められている

細部では
少し画像が悪いが、バーエンドウィンカーと表現すればいいのか、ハンドル両端にステーを介して取り付けられている

転倒すれば一撃で破壊することにはなるが・・・

続いて
これも少し画像が悪い

メーター下回りにあるキーシリンダーにトラス状のホルダー先端にキーがつく

とにかく開発陣は遊びまくった造り込みで楽しんでいた様子を感じれる
車体後部は基本的に日本の原チャと変わらない様に見えるが、リアホイルにあるブレーキキャリパは制動性のポテンシャルが見て取れるブレンボ製と思しきモノを惜しみなく採用している

その強力な制動性を必要とするエンジンも125ccながらDOHCのカムシャフトは2本仕様だ

また横から見たところで
画像左のシート前下とまたシート前方のフロントにある大きな円筒形の穴が見える

これもフレームの剛性を高める為、トラス構造の間に筒状を採用してアテンションアップにも一役買っている

こういったところも開発陣が「遊びに手を抜いていない」ことが一目でわかる

さて、ここで今回の主役バイクのオーナーさんをご紹介するはずだったが、広報側の手違いでオーナーの写真を撮り忘れていた

よって以前の画像でご紹介しよう
上画像の手前に笑顔で映るYam〇taさんだ

今回購入されたITALJETは予約されてから相当、待たれた様子だった

話しには聞いていたが、まさかこれほどのギミックに満ちたオモチャバイクと言えば失礼だが、言い換えれば楽しそうなバイクとは思わなかった

自身は「いくらしたん?」と関西独特の不躾な質問をした

すると「~$6,666」ほど・・・とか・・・

思わず「ええ値ぇ、するなぁ~」と返したが、よくよく見れば頷ける点は多かった

そんな事から試乗をさせてもらった

結論から言うと出足が少々パンチを欠くが回転が乗れば伸びやかに加速をしていくのは気持ちが良かった

また、フロント足回りのギミックには全くの不安もなかったが、心なしか不安定な印象は残った

だがトータルで見れば125ccの原二としては90点~95点と高い点を与えられるだろう

そして、この日は他にも珍しいお方が来た
自身は、ほぼ2年振りでお会いできたKaw〇さんだ

今から2年ほど前、画像のジェントルBMWに問題があって、その後、修理に時間を割かれていた

当のT-PADDOCK630三重支局も、その修理の一部をお手伝いさせてもらった
フロントカウルのステーの修復だった

そのBMWは早い内に修理も終わっていたようだが、今回たまたま再会することができて嬉しかった
ただ、フロント周りは少々変更されたとかだったが自身はあまり気がついていない

どちらにしても月ヶ瀬の元の面々が揃うと話題も懐かしく嬉しい気分にさせてくれる

だが、乗り物は楽しい時ばかりではない
この画像、自身のジャジャ馬長女が次男から貰ったスポーツサイクルを修理して欲しいと持ってきた

そのチェンジのシフターパーツだ

今、長女には高1と中1の娘が二人いる

その長女の子たちも手が離れだしていることから、ここ2,3年、スポーツタイプの自転車にハマっている

現在はマウンテンバイクで片道30分ほどの通勤に使っているが、ロードバイクも乗りたいことから、上述のスポーツサイクルをそのロード用にと修理を頼まれた

だが、その依頼のチャリはフロントギヤのシフターが壊れていて修理不可?のような具合

よってT-PADDOCK630の自転車パーツから当該シフターを探したが、リアのシフターはいくつかあった

だがフロント用は、なんとか1セットが見つかっただけだ

早速付けたが・・・
たしかにフロント用だがレバーの角度からしてハンドルの右側用だ

だが付けようとしているハンドルの空きは左側

一先ず装着して実際に乗ってみて作動性をみないと何とも言えない

そして同じくストックからサイドスタンドも4セットの在庫から適合しそうなもの選んで・・
バッチリだ!

今時のチャリは凄いのう!

前後にショックが付いているではないか!?

そんな修理の最中に毎度のIshi〇さんがきた

毎度の雑談中、その最中で自身の携帯が突然鳴った

「バイクのハンドル変えて欲しいんですけど・・・」と、またまたご近所からだ!

その対応で確認すべく当該バイクを乗って依頼者がやってきた
お~、アメリカンやないか!?

これは丁度、ハーレー好きのIshi〇さんが来てるし、依頼の仕事を振ってみたが・・・

ところが、このバイクのオーナーは女の子みたいな可愛いい顔した20歳ぐらいの子に見えた

だが、素性は・・・「なんと逞しい子やないか!」だった

若いのに既に独立してビジネスも始め、クルマはアメ車好きで、たしかエルドラドやビュイックと言ったか、マッチョな大排気量のアメ車に乗っているという

最近のT-PADDOCK630はどうなってるのか

先週までは同じくご近所の若者がMUTTの依頼で来た

この子も礼儀正しく仕事も医療系だが、さらに上の事を考えているという

T-PADDOCK630が、こんな子たちの溜まり場になれば、また何かできそうな予感もする

「アッ!あと2年半で自身はT-PADDOCK630から追い出されるがなぁ~」

さて、この先は・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi