一先ず完成しました!
「Bike in the sky」という当ブログのキャッチコピーはバイクに纏わることの楽しさの表現として使っております。
そのバイクの楽しみは大きく二つに分けることができると思います。
ひとつは何をおいても車種を問わずバイクに乗って「ツーリングを楽しむ」「サーキットを走る」「野山を駆け巡る」
などなどでしょう。
もう一つがバイクに触れる・・・
「磨きこんでピカピカにする」「ちょっとパーツを変えたりして自分バイクにする」「レストアする」「カスタムする」
こちらもいろんな楽しみ方があります。
筆者はと言えば若い頃は、やはり「乗ってなんぼ!」と、来る日も来る日もひたすらバイクに乗って・・・
最も長距離は高校3年の夏休み、東大阪から国道2号線を経由し九州に入り“やまなみハイウェイ”を寄り道し
熊本、鹿児島、宮崎、大分と九州を一周!
そして帰りは山陰周りで島根、鳥取から(たぶん)福知山を抜け約4,5日で友人の
谷GAKI君と西日本を一周してきました。
筆者はW1、友人はCL250EXPOで携帯電話もなく当然、ナビなどの近代兵器もなく宿泊もオールテント!
よって当時は“わらじや”の道路地図を見ながらできる限りの近道を探しながらのツーリングでした。
道中、(たぶん)鹿児島に向かう近道を見つけたのですが途中から未舗装の山道!
その山道で筆者のW1の後輪がパンク!
当時はそれなりに市中でもパンクはけっこうあり、ツーリング時はパンクの修理道具は必携でした。
その甲斐あってか、山中で30分?(いや1時間?、いやそれ以上?)でパンク修理はできました。
その時、たしか後輪はチェーンも外し、シャフトも抜いてチューブもタイヤレバーを使って引きだし
そして、当時は焼き付け用のパッチと言われるゴムを焼き付けて穴の開いた箇所を塞ぎます!
ということは、それらの修理道具を持ってのツーリングをしてました。
ちなみに当時のパンク修理キット?が・・・
画像奥の黄色の四角の缶に焼き付け用の凡そ縦30mm、横50㎜、厚み5㎜の楕円形パッチが数十個入っており
その内の何個かを持っていっておりました。
また画像左の器具はチューブのパンク箇所に上述のパッチを当て、その箇所をこの器具で挟み込み
パッチの火薬部分に着火して熱処理で修復するという“優れもの?”なのです!
同画像の長さ400㎜のタイヤレバーも50年前の当時物で今でもT-PADDOCK630内のタイヤ交換作業では現役です。
当時はこんな道具を携帯して、それも山中で焼き付け用の道具で・・・
今では絶対考えられないことでしょう!?
当時にも“ゴムのり”で貼る方法はあったのですが自転車レベルでは良いのですが高速走行は剥離することから
自動車、バイクは修理費が高額でも「焼き付けでお願いします」とガソリンスタンドでバイトをしていた筆者は
よくお客さんから注文を頂いておりました。
(50年前のガソリンスタンドは今時の自動車修理工場並みの設備と技術(整備士常駐)を有してました)
話しが思いっきり脱線してますが筆者の青春時代を思い出しました。
話しを戻します。
現在の筆者は乗ることも当然、大好き人間ですが同等にバイクに命を吹き込むような「手を入れる」というのも
なんとも言えない楽しさがあります。
特に雨時の今のような季節には思いっきり愛情を注いでやることができます。
その今回の1台がHONDA Monkey Z50Z(A)です。
以前までのカラーリングは・・・
しかし最近、月ヶ瀬の中川氏、イドちゃん達のカスタムカブに触発され、丁度Monkeyも「手入れを」と思っていた矢先!
まず、塗装の赤色を剥離したところで下地が黄色い!
これはオリジナルの元々の黄色であったのを思いだしたところから改装の方向がブレブレになってきておりました。
そこまでの経緯と作業内容は前号まででアップしてきました。
その続きが・・・
ガソリンタンク内の軽い錆び取りとコーティング!
今までの錆び取りコーティングはUSA製?の“練乳”のような白い液剤を使用していましたが数年前から
画像の「花咲かG」という液剤を使っております。
「効果は・・・?」と聞かれれば以前の練乳タイプの方が上のような気はしますが作業性等の手間は圧倒的に
花咲かGと思われます!
その花咲かGを使ってタンク内の処理に数時間を要します。
その間・・・
よって今回は今までの10W-30からMOTUL10W-40に超グレードアップ!
しかし、このMonkeyは50年前の1970製!
こんな今時のハイグレードオイルでエンジン内のオイルシールが耐えられるか少々心配なところです。
まぁ、これもHONDA車でMonkeyゆえチャレンジできるところです!
そして、オイルも入れました。
次は組んだエンジンのセッティングです。
ここではセッティング時に絶対的に必要なガソリンタンク代わりの点滴器材です。
画像の右上の“CALTEX"ステッカーが貼られた容器にガソリンを入れて点滴器材のように吊るして使います。
この状態で2、30分以上の作業をする場合はオーバーヒート防止で・・・
工場等で使う業務用扇風機をバイクの正面から風を当てて冷却します。
これは大型バイク、特に4気筒のマルチシリンダー4連キャブレターのバキューム同調作業では絶対必須です。
そしてエンジンもすんなりかかり、異音もなく問題なくセッティングは終わりました。
ガソリンタンク内も乾き次は軽く実走行テスト!
テスト結果はクランクケース右側を開けた際、遠心クラッチの変則アジャスターをバラしたお陰で各シフト間に
息継ぎの間がなくシフトアップする度にピョンピョンとフロントが浮きます。
これはこれで面白いのですがエンジンにとってはけっして良いとは言えません!
まぁ、これもアジャストボルトをちょっと走っては右に左に回してベストな位置を探します。
で、冒頭の「一先ず完成しました!」となりました。
あとは仕上げです!
というのも何となく、まだちょっと中途半端で止っているようにも・・・
でも、「このままでメッチャええですやん!」という声があるのも事実です。
さて仕上げをどうするか・・・
そこにはまたしても月ヶ瀬の「新カスタム・カブ・クラブ」の影響が・・・
先週の月ヶ瀬ですが、T-PADDOCK630のNauty DAXをお買い上げ頂いたイドちゃんが早速月ヶ瀬に乗り出してくれました。
着くなり月ヶ瀬信者さんから「ほ~どれどれ・・・」とダメ出しの洗礼を浴びると思いきや
なんのなんの、まったくの「へ~、ほ~・・・」や「このエンジン、なんのん?」とか「初めて見たわ!」などで
ダメ出し以前に普通に珍しいモノを見た的な興味が優先していました。
果たしてそうなのか!?
もし筆者がNautyを乗って行ってたら、けっしてこんな風には収まっていなかったであろうは想像に難くはありません!
たぶん、けちょんけちょんに「このカラーリング変やでぇ」とか「タイヤ、パキパキやん」とか言われるのでしょう!
ちょっと歳の所為か最近、ひねくれモードが入ってます!
まぁ、それはさておきカスタブ・カブのイドちゃんやさらに中川氏の仕上げ具合を一度目にしますと
やはり「う~ん、どうしたものか・・・」と悩みます。
こんな時「はッは~ん!」と月ヶ瀬教教祖様のように閃いてくれたら良いのですが・・・
と頭を過ぎった刹那!
教祖様が「ご降~臨~!」
上の画像の真ん中に、ありがたいお坊様ヘアスタイルでいらっしゃいました。
時々、月ヶ瀬には来られていたようですが筆者は半年以上でしょうか久しぶりにお会いしました。
さて「はっは~ん!」と仕上げのアイデアが出るのか!?
今週の土日は雨模様!
「はっは~ん!時間はたっぷりあるやん!」
では!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi
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