2021年1月14日木曜日

『Bike in the sky』#216 緊急事態宣言のおもちゃ!

コロナ感染拡大にともなって「緊急事態宣言」が出されました。

この件で私が今更何かを語ることはないのですが、ただ言えることは「コロナウィルスを軽く視ない」ことでしょうか!?

そんな理由で先週の3連休はガレージから一切出ることなく完全ビバーク状態!

(実態はこの3連休、バイクに乗るにはただただ寒すぎる理由からですが・・・)

同じ理由かは分かりませんがマイガレージで密かに旧車を愛でていらっしゃる方が・・・

1964年、三菱重工シルバーピジョンのラストモデル、125ccの C140。
(FB画像をお借りしてます)

このモデルは「ビビッドルックスタイル」と呼ばれた50年代、一世風靡したモデル!
上級車種にC240の143ccがあります。

性能的にはC140は(C240)
強制空冷の2サイクル2気筒 42✖45の124.627cc(45✖45 143.066cc)
最高出力8ps(9)/7500rpm  最大トルク1kgm(1.1)/4500rpm
手動3段変速  最高速度95km/h  重量142(143)kg

このシルバーピジョンはご近所にお住いのTaka〇さんが最近、手に入れられました。
早速、メンテをしながら各部に手を入れられてるそうですがプラグに繋がるハイテンションコードはアウターの被膜だけで
繋がっていたようです。
で、芯線は切れており火は切れた芯線のスパーク繋がりだったとか・・・

まぁ、旧車は引き取ってきた間際ではあるあるな事です。

そして、あまりな状態だったことからコードとスリーダイヤモンドマーク入りのプラグキャップは廃棄して交換!

それを私は聞いて「廃棄したんやったら、そのプラグキャップちょうだい!」と厚かましくもおねだり。

するとすぐお届け頂きました。
なかなかレアなアイテムです。

しかし2気筒なのに頂いたのは1個。
「なんで?」
とお尋ねすると
「マーク入りは希少やで!」
と私が言ったことから
「希少なんで記念に・・・」
思わず私は
「え~!」
と駄々をこねそうに・・・

と旧車絡みは子どもみたいなやり取りが日常茶飯事でこれも楽しさの一つですかね!?

そのシルバーピジョンの歴史は初期型の1946年、C10から始まります。

シルバーピジョンのようなスクーターメーカーは富士重工のラビットを始め戦後、数社ありましたが1958年、
40社ほどあった2輪メーカーの生産合計約32万台の内、スクーターは約10万台弱と総生産量の30%を占めていたそうです。

その中でもシルバーピジョンとラビットは抜きつ抜かれつのデッドヒートを毎年のように繰り返し1958年のトップはシルバーピジョンの5万台で2位のラビットが4万台。

スクーター販売ピーク時の1959年はラビットが5万7千台でトップに躍り出ます。

この後の60年代には1958年発売のHONDAスーパーカブなどのメーカーに人の移動手段は奪われていきます。

しかし時が流れ70年代に入るとそのカテゴリーにはモンキーなどのレジャーバイクが参入と台頭!

そして1976年、「ラッタッタ」の愛称で一躍人気を博したHONDAロードパルを皮切りに「お手軽バイク」
いわゆる「近所の足」として原チャが出てきます。

その原チャは日本中、どこでも見られる通勤の足、国民の足へと変貌を遂げていきます。

そして現在では、その原チャも30km/h規制から解かれた125ccの速いモノが求められるようになり姿を消しつつあります。

と、人の移動手段であった戦後のスクーターから現在の手軽な足代わりとしてのバイクの歴史を綴ってきましたが
当のT-PADDOCK630では軽量級のバイクがサッサと売れたことで「近所への足」バイクがありません。

で、チョイ乗りバイク・プロジェクトを昨年から組織化!
だいぶ進展してきましてそのバイクは完成間近になってきました。

その完成に近いチョイ乗りバイクに試乗のお客様が
3連休最後の日にお越しのIshi〇さん!

ご覧いただいて、いつもならけちょんけちょん言われるところですが此度は・・・
「おもろそうやん!」とニンマリ!

名付けて「カマキリ号」と、この原チャに見た目で命名!
ヘッドライトがカマキリの頭に似ていることから命名したのですが各部のディティール紹介も・・・

まずフロントのウィンカー。
HONDAのVTR?からの戦利品・・・ちょっと前足にも似てるような・・・
胴体辺りは
ガレージ内の廃品を加工してシートに。
さらに
バッテリーの置き場所に少々手こずります。
ですが何とか収めて、足場もアルミのメッシュ材を切り取り設置
お尻周りは
リアウィンカーはSUZUKIのTシリーズのような、違うような・・・
排気系は
NSRのサイレンサーを活かしたいのですがチャンバー部の容量が分からず50ccの排気量から大よその容量で継ぎ接ぎで作成。

そして最も腐心したところは
ブレーキランプのスイッチ!

レバーの動きの円周とスイッチアームの動きの円周が大きく差があることからレバーでスイッチアームを動かす
僅かな動線の交差点の穴を決めるのに紙面に落したりして時間を要しました。

これも一応クリアし、リアランプ点灯!

元々このバイクはAF16のタクトというミニバイクですがカウル類が全て無く電装類もノウティやモンキーの部品取り
として欠品状態になり、長い間ガレージで寝ておりました。

ですが、原チャのスイッチ類はカウル一体に埋め込まれるように付けられています。

そのカウルが無い骨だけの状態に
YAMAHA RT-1のオリジナルスイッチを流用!

なんとか着け終わり、あとは試乗して街乗りができるかのテスト!

でもナンバープレートがないので「どこでテストをするのか!?」が目下の悩みですが、こんな緊急事態宣言で
外にも自由に出歩けない時は、こういうオモチャがあると助かります。

ではインプレッションはまたの機会で!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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