2021年6月10日木曜日

『Bike in the sky』#237 びっくりだぜ!

T-PADDOCK630近所にとんでもないガレージを見つけました。

さすがにその所在は言えません。

そこには・・・

乗り物の趣味人は巷には星の数ほど存在します。

その趣味人の大多数が「いつかはマイガレージ」と、思いを馳せます。

その趣味人は、まずはじめにお気に入りの乗り物を手に入れます。

その趣味人は、次に愛機の乗り物を保管しておくガレージが欲しくなります。

その趣味人は、手に入れたガレージで愛機を眺めていると何かオブジェのような飾り物があればと考えます。

その趣味人は、そうこうしている間にガレージ内にお宝というガラクタも含めてオモチャが増えだします。

と言うような感じが一般的に趣味人が時間をかけて歩む道なのですが・・・

今回、お邪魔してきましたガレージは雑誌「ガレージ・ライフ」などでアップされるようなセレブのとんでもないガレージに勝るとも劣らないレベルのガレージでした。

という事情で場所が特定され、もし強盗にでも合われたらシャレになりません。

しかし入口の施錠は暗証番号をプッシュして開くごつい鉄板でできており簡単には侵入はできないでしょう!

で、入口を入ると広い庭の向こうに赤いモノが眩しく映える空間が目に入ります。

そのガレージをまず正面から

Snap onのショールームか!?

いやいや、バイクメーカーの整備スペースか!?

と目を疑うような床もピカピカで綺麗に掃除が行き届いた清潔感溢れる空間でした。

続けていろんな角度から・・・

まず正面右側は・・・
大型のSnap on製ツールチェストや同Snap on製リフターなどなど・・・

画像真ん中の天井から吊り下げられた赤の円筒形の物体はSnap onロゴ入りのサンドバックです。

そして左側。
今や旧車市場では超高値圏のお宝バイクたちがラインナップ。

バックの鏡張りが効果的に・・・

そのバイクを手前から
1968~69年?のHONDA CB750 砂型エンジンのK0です。

そして
1973年 Kawasaki 750RS-Z2

1970年のマッハⅢと並び世界に強烈なインパクト与えたモデルです。

フレームナンバーも1000番台でほぼ当時モノのパーツがそのまま!

同じく
1974年の750RSのチューンドバイク。

次は
1978年のZ1-R
1977年のZ1000(KZ)をベースにメーカーのセミチューン?を施されたバイク

さらに
1978年、先に発売されたHONDAの6気筒CBXに強烈なカウンターパンチを与えたと言われた同じく6気筒のZ1300

しかし巷の実走ではCBXのシャープさも無いことから「ジェントルな走りに徹した方がスマート」とされた逸話があります。

このZ1300はオーナーの叔父さんから走行距離、極小で譲り受けたとか・・・

次は向かい側のバイクをご紹介
前述の通り1970年のKawasaki マッハⅢ(H1)

当時、Kawasakiが「世界で最も速い量産車を目指す」という明確なコンセプトで開発されたH1は「ブルーストリーク」と呼ばれ、このコンセプトは後のKawasakiモデルに変わることなく受け継がれていきます。

そして、その隣のバイク
言わずと知れたSUZUKI GSX KATANA

さらにその隣には
HONDAのヨンフォア?

と思いきやカバーが無造作に被っているということはそんなにお宝でもないのか!?

エンジンとガソリンタンクの形状をよくよく観ると1987年のGB250 Clubmanでしょう。

「なんちゃってヨンフォア」にされたお遊びの1台!

そして最後が
1979年 Kawasaki Z1000 MkⅡですが、ただのZ1000ではありません。

キャブレターも含めエンジンのフルチューンやフロントフォーク、前後ホイル&ブレーキ、マフラーなどなど随所に手を入れられたZ1000の皮を纏っているだけのスーパーバイクなのです。

その他の軽量級のバイクは、まだ10数台とおっしゃったと思いますが別の倉庫?に保管されているようです。

また、ここにある乗り物で特筆すべき2輪車が
打ちっ放しのコンクリート壁にお洒落に造られたブラケットに乗っている自転車!

1885年創業のトライアンフの前身、「シーグフリード・ベットマン貿易会社」が1887年に「トライアンフ・サイクル」を設立。

その時、製造された自転車だそうで、なんと3速の変速機能も130年以上前についていたとは
恐るべし英国人!
上の契約書のような書類は、当時この自転車を輸入して販売キャンペーンをする丸石自転車との趣意書のようです。

真にコレクターの極みアイテムでしょうか!?

そして、ガレージのディティールを紹介します。
ガレージ正面奥に鎮座しますSnap on製の大型ツールチェスト!

中にはちゃんとSnap on製、光物のツールが全引きだしに収納されておりました。

この左には
モトコンポが完全にオブジェとして鎮座。

その手前にはオーナー用のランニングマシンが・・・

正面右には
ガレージ内でエンジンを長時間かけるセッティング時にマフラーからの排気ガスを吸い込むバキューム装置!

これをマフラーに取り付けてさらに・・・
排ガスを屋外に排出するバキューム&ダクト!

本格的な整備環境です。

また先ほどのマッハⅢの後ろには
コレクションバイクの模型たちが・・・

特にその中でも
テレビでお馴染みの「ディアゴスティーニ」によって組み立てられたCB750!

ちなみ完成までの費用は15万ほど掛ったそうです。

と、ここまでご紹介してきましたがオーナーさんは明くる日に練習走行でオカコクに行かれるとかで準備中・・・
HONDAのRR600のレーサー仕様

真にバイクライフをエンジョイされてますが・・・

このガレージにはさらにもう一つの憧れが隠されています。
先ほどの前般と同じ画像ですがガレージ右奥の大きな2枚のガラス張りの窓のようなところをご覧いただけると思います。

この窓が雑誌「ガレージ・ライフ」などでよく出てくるセレブガレージの象徴?なのです。

そのセレブの象徴の窓の向こう側とは・・・

ダイニングキッチンのようなCafeスペースがあるのです。

要するに向こう側から食事しながら、またお茶しながら大切なバイクたちを眺めることができる至福の空間なのです。

如何でしたでしょうか?今回のガレージ!

乗り物の趣味人のガレージにはいろんなタイプがあります。

今回のガレージは私の感想として申せばバイクメーカーのプロショップのような印象です!

それに比べT-PADDOCK630のガレージは「古くからある街のバイク屋」をイメージとしましたので美しさからはかけ離れております。

もっと言えば実はT-PADDOCK630ガレージの元々のコンセプトは「70年代のアメリカはNY、SOHOに実在したガレージ」を参考にしました。
ですが今では床の防塵塗装も剥がれ美しさとはさらに縁遠い感じです。

今回の訪問で「T-PADDOCK630ガレージも、もう少し綺麗にしないと・・・」と反省です。

そんな「なんちゃってバイク屋」ですが長きの時間を要しましたKawasakiのKLのオーバーホールがようやく終了を迎えます。

ですが、今回の訪問ガレージのバイクを拝見してから・・・

「KLは見せるほどのことはしてないなぁ・・・」

「さてどうする!?タツミ君!」

では!
T-PADDOCK630 T/Tatsumi

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