T‐PADDOCK630のタツミです。
新年第一弾の『Bike in the sky』は予告しました通り、タイトルの「One's exclusive hobby」、
訳して「唯一の趣味」についてです。
しばらくCL77などメカ的な記事が続きましたので、今回は『Bike in the sky』ならではの話しをしたいと思います。
”趣味”ということだけで観れば人それぞれ、いろいろな趣味をお持ちだと思います。
ここでは『Bike in the sky』に関わる話としてバイクに絞って進めます。
そこで、バイクやクルマの趣味について記事にするにしても先ず現状を観れば、ここ数年の”クルマ離れ”や”バイク離れ”が日本だけでなく欧米でも同様に起きているそうです。
ところが、日本と欧米で少し趣が違うのが欧米には”車文化”や”バイク文化”という乗り物文化が社会に浸透しており、それに対して理解と共感を得られております。
では、日本は?と言えば昔のように乗り物にワクワクすることも少なくなり、今や車はただの移動手段だと捉えられる方が多くなり、またバイクは性能面のスペックだけで語られることも多く、更に”社会悪”と思われ、まだまだ迷惑な乗り物の域を脱しておりません。
この欧米との差は何なのか?
これが「One's exclusive hobby」を文化として語る欧米ならではの人達だからなのでしょう!?
特に英国では昔から「バイクは紳士の乗り物」と言われ、それは当然でバイクが登場するまで馬や馬車が紳士の移動手段であったからなのだと思います。
現代では、バイクのことを”鉄馬”と言われる所以も頷けます。
その英国のクルマやバイクを所有する人たちの思考として
「趣味として車やバイクが如何にあるべきか!?」
「それを所有する自分と社会との関係がどうあるべきか!?」
などを考えて立ち振る舞っているのだそうです。
要するに移動手段であっても常に周りに気を配る”人格者”としてのマナーや見られているという意識のもとに着るモノにも”品格”を漂わせる気遣いを忘れない人たちだと言えると思います。
よって今、”旧車ブーム”と言われている昨今のクルマやバイクに”渋い”と言われる乗り物は上述の品格を私見ですが持ち合わせていると思います。
それも、ロールスロイスのような高級車ではなく当時の中間所得層の人たちの”遊び”の移動手段の足として下の画像のような・・・
『Bike in the sky』#10で掲載させてもらいました京都在住のFさん所有の
1958年から1960年まで生産された英国オースチンヒーリースプライト。
あくまで私が感じる「シッブゥ~!」という車です。
他にも下の画像のポルシェ356typeC(1964~1965年製?)
この356は昨年、米ダラスに出店調査で視察に行った折、ランチタイム時に通りがかりの関西で言うところの”万代”のようなスーパーマーケットの駐車場にて撮影したモノです。
運転しておられたのが70歳過ぎの白髪かシルバー髪のお婆ちゃん(関西のおばちゃんとはえらい違い!)でした。
それがまた上品でオシャレなお婆ちゃんでスゴくこの356が似合ってました。
そして、私の思う渋いバイクは・・・たくさんあるのですが最近お目にかかったところで
英国の御用達の筆頭、TRIUMPHやBSA。そして下の画像のNorton Commando!
(以下の3枚の写真は昨年、奈良で開催された旧車の集いにてオーナーさん了承の上、撮影させて頂いたモノです)
また、イタリアでは・・・
イタリア御用達と言えばDUCATI! 下の画像のドゥカは450ccのシングル
同じくイタリア!
下の画像はAGUSTA MV750
このアグスタ!今やCB750K0以上の伝説度をもつ旧車です。
と、ほんの一部のクルマとバイクの旧車を観ていただいてますが・・・ご覧いただいて、多くの説明を要さなくても今の時代の乗り物と「何かが違う!」と感じて頂けると思います。
それは、まずメーカーの乗り物に対する考え方をデザインで表現する。またエンジンの造型も各車それぞれに”造形美”を競うべく個性が追求されていると思います。
当然、今で言うところのスペックにも当時としては最先端を目指していた訳ですが、スペックより先に考えられたのは、「人が乗る」という事を先ほどの「どう乗るか?」から入っているように感じます。
ここからが、本題の「One's exclusive hobby」=「唯一の趣味」に強引にもっていきたいのですが、上の画像の様なバイクやクルマは、ただ乗るにしてもけっこう”勇気”と”覚悟”が要るように、普通であれば思われるところです。
確かに私が言うのもおかしな話ですが勇気と覚悟は要ります。
まず、
エンジンはスッとかかるのか?
途中でエンジンが止まるのでは?
故障した時、簡単に治せるのか?
故障した原因がパーツ交換と判ってもそのパーツがあるのか?
などなど・・・まぁ、”枚挙に暇がない”とはこういうことを言うのでしょう!?
しかし、これらの問題を解決していく過程が「One's exclusive hobby」のような気がします。
ここで話が脱線しますが、
先程も言いましたように、ここ数年”旧車”がブームになっていますが、この傾向も日本だけでなく海外でも同様に欧米を中心として巻き起こっております。
この旧車ブームは過去にも正確ではありませんが10年から15年サイクルで起きてます。
ただ、傾向的に今までとは違い、旧車の市場相場がちょっと異常と思えるほどの高値相場になっていることです。
この高値相場は、ずっと続くのか!?は、何とも言えませんが、私的には「続かないのでは・・・」と思っております。
それは多少、経済のトレンドも関係してきますので、このままではないと思ってます。
それより人の嗜好が、より”本物”を求め出している機運のようなモノの方が強く感じます。
更に脱線しますが
今、一般的な市場で”売れているもの”の条件と言いますか”キーワード”は
「私だけ・・・」 「ここだけ・・・」というように”限定的”なモノに人が引きつけらる傾向が見られます。
ここで話を戻すと、その”本物”とか”限定的”なモノは、そのまま旧車という世界にはあるのでは?となる訳です。
なので今後、旧車がブームではなく”文化的な乗り物”になっていくのでは・・・
と「T‐PADDOCK630」の主は読んでおります。
その裾野は、今の”伝説のバイク”と言われるような”高値の花”バイクから、意外と”不人気車”まで拡がっていき、それこそ「私だけ・・・」的なオンリーワンバイクを堂々と楽しめる時代が来るのではとも思っております。
それこそ、日本も「One's exclusive hobby」を楽しんでバイクの中の”本物の文化的バイク”というカテゴリーが根付くのではとも思っており願ってもおります。
それには”勇気”と”覚悟”から気持ちを”楽しむ”に変えていかなくてはなりません。
その”楽しむ”を手に入れることができれば、「人生の道標」や「仕事の糧」を掴むヒントにはなると思います。
年始早々からまた長文になりましたので、続きは次回にします。
では、今年もよろしくです!
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