2016年1月24日日曜日

『Bike in the sky』#19 ガソリンが値下がりしているのは良い傾向?

こんにちは。

今回の『Bike in the sky』のテーマですが、ちょっと経済の話も踏まえて記事にします。

と言いますのも、ガソリンが少し前から値下がりして我々、乗り物好きには大変助かるのですが、ほんとうに喜んでいいのか!?

その疑問からです。

この辺りの考え方をT‐PADDOCK630のもう一つの目線で、ちょっと経済学的に紐解きながら分かり易く解説したいと思います。(ほんまに分かり易いという保証はできません。)

①まず、ガソリン価格が、なぜ下がったのか?











これは皆さんもご存じのアメリカで数年前に”シェールガス/オイル”が見つかり、ここで一気にアメリカが原油生産量世界一に踊り出ました。
(この戦略は一説にはオバマ大統領の「ロシア対策(ロシアは資源国)」とも囁かれています。)

すると、それまでの生産量世界一のサウジアラビアを中心とする中東連合はアメリカに原油市場のシェアを奪われては一大事と焦り、市場に対して原油価格をドンドン下げてシェアを確保しようとしました。

それが、まず最初の段階で、我々に好影響を及ぼし、運送関係や原油を必要とする企業も恩恵を被ることができました。
そして、その恩恵のお蔭で企業の利益は当然上がっていくわけです。





②ところが何故、最近の株式市場は年始早々から株価が大幅に値下がりしているのでしょうか?

2014-03-30_1620
※この画像(Yahooの東証サイトより転用)の株価は今回の記事とは無関係です。














それは、先ほどのサウジアラビアなどの資源国は今まで原油を高値で売って稼いでおりました。

しかし、アメリカに対抗する為に今度は財政が赤字になってでも原油価格を安くしたため、今まで貯めた外貨準備金(簡単に例えれば貯金みたいなお金)を取り崩して財政を支えております。

因みに、サウジの原油価格の採算点は”$85/1バレル”と言われ
また、収支を赤字にしないためには”$60/1バレルとも言われております。
ところが、ここ最近のサウジの原油価格は”$30/1バレル”前後で、ちょっと形振り構わず状態です。

それが、財政の逼迫した資源国の事業に世界の投資家が”リスク回避”で資金を引き揚げだし、株式市場は先行きの不安感から値を下げたというのが大筋の状況です。

③そうすると、次に起こるのが投資家が引き揚げた資金はどうするのか?

当然、投資で儲ける以前にまず、その資金を安全な(損をしない)所へ移動させます。

④では、その資金はどこに流れたのか?

そこで、比較的安全とされる”日本円”の円買いに流れているわけです。
よって、為替市場はやや円高に振れだしたというわけです。

ただ、今までの様に急速に円高に向かわないのは、アメリカが景気回復によってFRB(日本で言えば日銀)の金融政策の解除により金利を上げました。
しかし、円/ドルの金利差は、さほど拡がらず、アメリカの為替市場もドル高基調で推移し、円/ドル相場が拮抗しているというのが実情です。

また、中国の景気低迷が顕著になり人民銀行は年初に”人民元”を安く設定しました。

その結果、中国株式に不安視する投資家が”元”売りを加速させ、中東と同様に中国から資本の流出が進む可能性が出てきております。

これらの状況を考えると、やはり円高に流れるのでは?と警戒観は強くなります。

⑤では、これらのことで日本にどのように影響してくるのか?

まず、安全マネーで”円高”になれば日本の輸出企業の業績に大きく影響し、各企業の”増益シナリオ”を揺るがし日本の景気回復を遠のかせます。

そして、元/円の為替相場で”元安”が加速すると、このところの”爆買い”と言われる”インバウンド消費”の勢いが低下し内需企業を直撃することになります。

総括して世界経済を観れば2016年も”ローフレーション”いわゆる”低インフレ”となるのが世界のアナリストの見解です。

とまぁ、ダイジェストで観れば上記のような感じです。

⑥以上を踏まえて我々、バイクなどの乗り物好きはどのように心構えなくてはならないのか?

それは『Bike in the sky』#15、16、17でも書きました「One's exculsive hobby」の境地の実践です。

趣味性の高いバイクやクルマは自身の仕事が順調にいっているからこそ「乗って楽しい」「眺めてたのしい」と、言うところかと思います。

それ故、自身の仕事をベストにセッティングしなくてはなりません。

そのセッティングとは・・・

まず、自身の仕事の・・・自営業であれサラリーマンであれ、「何を扱っているのか?」また「何をする会社なのか?」を理解しておく必要があります。

その自身の仕事のフィールドに上述の話がどの様に影響するかは自身で検討し、そして進むべき道を見つけなくてなりません。

ただ、言えることは

円高に為替が振れれば、外国からのバイクやパーツとかは安く買えるでしょう?

下の画像、2年ほど前のニューヨーク、マンハッタンど真ん中のミッドタウンに突如、出店されたミュージアム?です。
イタリアのお宝バイクが現行車(日本では非売品?の車両も含め)や旧車も混ぜて展示中!















しかし、まったく売る気のない店?で、聞いたところによるとDUCATI愛好家のコレクションとも・・・

ニューヨークのこの辺りは家賃も日本の銀座とは比べ物にならないほど高騰しており、いったい何を仕事にしている人が何の目的でオープンさせたのか・・・
というくらいにアメリカというところの個人消費の好調さを垣間見ることができます。

一方、日本は?と冷静に観ると、勤めてる会社の業績が円高で「ウ~ン・・・」となれば、あまり無茶な出費は慎んだ方がいいのかも!?とも思います。

とにかく、この2016年の経済は”捻じれ経済”と言われるほど、非常に読みにくとも言われております。

例えれば、道路が雪道や霧がかかっている状況の時に無茶な走りはしないでしょう!?

なので、自身のライフワークは”安全運転”で行った方がいいのいでは・・・となります。

ただ、お金が有り余っている人は、この限りではありません。

しかし、お金って昔から「ある人のところに集まる」って言いますよね!?

でも、こんな人たちが会社を倒産させたりの”暴走運転”をして、我々一般の人を巻き込んで欲しくないものですね!?

今年の月ヶ瀬信者の行く末はやはり、”月ヶ瀬教”の教祖様の”お告げ”を待って前に進みたいと思います。

でも”教祖様”って誰やねん?(月ヶ瀬信者の皆さんは全員、知っておられます。)

「教祖様、なにとぞ素晴らしい示唆に富んだお告げをお願いいたします。」

それでは!
T-PADDOCK630 T・Tatsumi

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